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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Nikon Freak52. 甘川洞

2016年10月10日 | field work
 連休は建築サーベイで釜山に出かけていた。画像は甘川洞。
 関空から1時間5分と日本に一番近い外国の都市である。 急傾斜の斜面住宅をみていると、ある種の空間の秩序が感じられる。恐らく近年施したであろう外壁の色にもそれはみてとれる。何故だろうか。
  1945年以降の朝鮮戦争の頃に山を抜けるように設けられた道路沿いに太極道という宗教コミュニティがこの土地にバラックをたてて住みだしたのが最初と説明書きにはあった。そこには裏の住宅が隠れないように建てられたとする住宅の構え方の配慮があったことが解説されていた。創建当時バラックだった建築はおそらく2代目に変わったが、現在の姿になったのは1970年以降らしい。その空間的秩序はいまも変わらない。現在は、芸術をテーマに洞のいたるところにアートが設えられ街おこしがされている。甘川文化村と呼ばれる所以である。当然多くの市民が訪れる市内の観光名所になっている。村の中は狭隘な路地空間である。予想外に清潔感がある。このあたりの事情が宗教コミュニティの力ではないだろうか。
 日本のこんなそばに、急傾斜地の斜面住宅があったか。釜山は坂の街である。甘川洞以外にも急傾斜地に数多くの住宅が建てられている。それ自体がこの街の特異な景観になっている。
 今回の調査は、いつものEOS1Ds Mark3に16-35mmのレンズを付けた。いつもの調査用の機材である。それだけじゃ望遠側が不足だろうと思ってポケットにニコンAW130を入れていた。これが結構仕事でも活躍するんだな。

韓国・釜山
Nikon Coolpix AW130
ISO125,焦点距離18.1mm(100mm相当),露出補正0,f4.8,1/125
コメント
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