Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE298. 夢のような一時

2012年03月23日 | Kyoto city
 あの雲に乗りたい。こう書けば昔読んだストーリーの一説を思い出す。平安京が建設されて以来、1200年の都から見えてきた雲には、今でも人間の想像力や夢をかきたてる要素があるのだろう。
 先日近所の立派な野菜や果物を売っている個人スーパーが店じまいした。随分愛用させていただいたのにとても残念である。大げさに言えば、どこか夢のような美味しい一時が過ぎ去ったとでも言いたくなるような気分であった。
 今日は大学の卒業式・修了式である。学生達とは短い付き合いだったけど、その中で彼らは、多いに悩み、多いに笑い、多いに食べ、一人一人個性を振りかざして、全力で自分の人生に向かって頑張ってきた連中達だ。そんな姿を思い出している。これから先、どこかで顔を合わせることもあるだろうけど、そんなすがすがしく個性的な学生達が去るということが、私を寂しい気分にさせてくれるのは歳のせいか。振り返ればこれも夢のような一時であった。
 三月、そんな夢のような一時が、一つ一つ閉じてゆく。それはとてもセンチメンタルなときでもある。

三条界隈,2012年2月20日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f3.2.1/4000,モノトーン
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