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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

番外編438. 虫干し その2. Canon EF50mm/F2.0

2020年05月28日 | Photographic Equipment

 

 あっ、また京都か・・・。マッサージに出かけた帰りに足を伸ばし、標準レンズをだけ付けて、色のないダークトーンの京都の街。

 ほとんどの店が閉まり、人通りもなく、感染の心配もない。なんだ今こそシャッターチャンスではないか。ならば世界のフィールドワークへゆくことができける・・・、と思うだけ。

 去年の今頃は、フィリピンから帰国し画像のアップも終わり、次のポルトガル行きの準備をしていた頃だった。旅は出かけるチャンスが訪れれば即でかけるに限る、早い者勝ちの精神が必要だ。国境が閉じられてしまえば、旅はできない。だから平和な時の産物だと再認識。今頃認識しても遅いが・・・。

 こんな時、フォトグラフー達はどうしているんだろうか。防護服を付けてCOVID-19を取材しているか・・。確かに日本ではスペイン風邪以来、100年に一度の経験だ。だが、そんな医療現場で撮影はできないだろう。いや、そんな余裕すらないのが現場か。

 感染は、写真になりにくそうなモチーフだ。ならば人のいない街か。それもねぇー、朝撮ったのといわれれば、やんなっちゃうな。

 

SONYα6600、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

1)ISO1250,焦点距離35mm,露出補正-0.3,f/4,1/60

京都市東山区

EOS1DsMark3、Canon EF50mm/F2.0

2)ISO800,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/4,1/400

3)ISO800,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/3.2,1/50

4)ISO800,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/4,1/30

5)ISO800,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/11,1/200

6)ISO800,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/11,1/200

 

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番外編437. 虫干し その1.Canon COMPACT MACRO EF50mm/F2.8

2020年05月27日 | Photographic Equipment

 

 

  虫干し、フィールド機材の試写をマッサージの行き帰りにしていた。

普段動かさない機材も、すこしは動かさないと、いざ!、フィールドへというときに動作不良が出てくるから。

この古いマクロレンズは複写以外使ったことがない。ならば試写してみよう。

散歩ぐらいは許されるけど、今は出かける気分ではない。

出先で珈琲すら飲めなかったりすることも、出かける意欲をそいでくれる。

それでも、少し古いレンズをつけて街を徘徊した。

5月初旬の頃であった。

 

SONYα6600、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

1)ISO5000,焦点距離53mm,露出補正0,f/5.6,1/100

京都市下京区

EOS1DsMark3、Canon COMPACT MACRO EF50mm/F2.8

2)ISO200,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/10,1/640

3)ISO400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/2.5,1/5000

4)ISO400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/2.5,1/4000

5)ISO400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/2.5,1/1250

6)ISO400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/8,1/800

7)ISO400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/2.8,1/1250

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番外編435. テクニカル・プアな人達

2020年05月19日 | Photographic Equipment

 

 先日京都市内のマッシュというパン屋の2階のカフェでPenという雑誌をみていた。おや!、まだこんな特集企画をやってんだ。つまり著名人を登場させ、すり切れたLEICA(Lietz)を紹介している。そんな企画は、これまでさんざんおこなわれてきたが、まだそんな記事を掲載していることに唖然とした。

 私もフィルム時代にLeitzを使用したことがあり、当時のレンズの映りの良さは経験した。といって今はフィルムのプラス Xもなく、唯一あるトライXは高価だし、そもそもHというプロラボへフィルム現像を依頼したら、ゴミはあるは、ひっかき傷はあるはで、その下手さ加減に愕然とした。もちろんモノクロームだったら自分で現像した方が綺麗だが、現像タンク類は随分前に処分した。良い現像ができなければ、フィルムを使う意欲はない。

 Leitzは、モノクロフィルムでは大変綺麗に撮れたが、それはフィルムのあった時代の話かと思ったら、今でもそれを愛でている愛用者がいる。

 だが今の私は、Leitzに対する好奇心も、使おうという気分もない。そもそも撮影画像は、テーマに合わせてPhotoshopで大いに加工してしまい、印刷物にするときはライツで撮影したフィルムをスキャナーでデジタル化するので、論理的に結果は一緒だ。

 だから私は、Leitzに価値無しと判断している。いまのLEICA社は計測器メーカーとして存在しており、昔のような撮影機材メーカーではない。もはやそれが活躍する場面は、私の回りにはない。

 それでも私の手元の機材トランクの中には、M4-Pボディと4本のレンズがある。SONYαのブログラムがなければ、Leitzレンズの発色などクズだ。あの名鏡玉といわれたウェッツラー35mmズミクロンF2.0の8枚玉でさえゴミのような写り方しかしないことを経験した。

 精々80年前のヘクトールの古くさい色を意図的に使うことも考えられるが、そんなのPhotoshopで簡単にできでしまう。だから雑誌でLEICA特集をみていると、PCとかPhotoshopに縁のないテクニカル・プアな人達が雑誌に登場していると勝手に判断した。

 もうひとついうと、私はドイツデザイン(枢軸国のイタリアデザインも含めて)が嫌いなのです。今でも存在するワーゲンとかLEICAは、かってヒットラーの愛用車・愛玩物だったでしょう。だから彼と同じ趣味は、もちたくないという理由が大きいかな。

 

NikonDf、AF MICRO NIKKOR 60mm/F2.8D

1)ISO6400,焦点距離60mm,露出補正0,f/22,1/30s

2)ISO6400,焦点距離60mm,露出補正-0.33,f/11,1/60s

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番外編423. 今年のフィールド機材、京都祗園は撮影禁止の高札が立っている!

2020年03月23日 | Photographic Equipment

 

 旅の荷物の中で撮影機材が一番重たいしかさばる。

 昨年のポルトガルでは、フィールド機材EOS1Dsmark3+EF28-300mm/f3.5-5.6Lの3.1kgのシステム、また前回の小樽はEOSの1/2の重さのニコンDf+AF-SNikkor28-300mm/f3.5-5.6Gのシステム1.5kgを使用した。どちらも広角側が28mmまでなので、建築を撮影する場面になると、もっと画角の広い超広角レンズが欲しいと思ったが、そうなると2台持ち。だが旅の荷物を飛行機の機内持込手荷物制限内だけにすると、いつも1つの機材しか持ち出せない。

 そこで、SONYα6600+長焦点レンズ付きを調達した。重さ0.828kgでニコンシステムの1/2の重さ。バッテリーの持ちも改善されている。これに修理から戻ってきたα6000を加え、長焦点ズームと超広角ズームレンズのSONYのシステムができた。

α6600+SEL18-135mm/F3.5-5.6、α6000+SEL10-15mm/F4

 この2台体制で総重量1.397kg、私のフィールド機材のなかでは最軽量だ。このSONYシステムは、フルサイズではないというハンディはあるが、フルサイズ換算焦点距離が15mmから200mm、さらに画質は落ちるが全画素高解像ズームを使用し400mmまでとなり、しかも大変軽いので街中で2台を同時に楽に振り回すことが可能だ。

 SONYに手をだしたきっかけは、昨年α6000を調達しデスクの上に置いといた。テレビやビデオのSONYねぇーー、こんなのメカマニアの玩具だろう・・と思っていた。だからシステムにするとは昨年までは全く考えていなかった。実際に使ってみると、実は使い勝手が大変よい。3万円代のミラーレス一眼レフボディは、あなどれないところがあった。

 このシステムで撮影した試写画像をphotoshop修正し、つまりコントラスト、彩度、色調を補正し、図2)〜4)にあげた。試写の結果は、なかなかよいではないですか。特に4)は静音モードで全画素高解像ズーム400mmとし、iPhoneで操作しながらアップで自然な表情を撮った。感度次第では、画質がそれほど荒れることもなく、400mmの焦点距離を日常的に使うことができそうだ。手元のEOSのEF100-400mmLレンズと同じ役割が果たせる。そうなるとこれからも、この小さなシステムが活躍する予感。軽い、かさばらない、それがどんな機能よりも強力なスペックになる。もちろんイメージセンサーは、SONY製だから申し分ない。

 カフェで珈琲タイムをしていたら、大きなEOSを抱えた年配の叔父さんが、何!、あの小さいのは玩具か?、撮影機材か?、撮れるんか?、と疑念の視線で私の顔をみていた。私の経験では、大変実用的な機材なのです。

 そこで祇園で試写していたら、図5)、図6)にあげたスマホの写メも含めて私道での撮影禁止という看板が立てられている。花見小路は公道だけど、それ以外の道がすべて私道であれば、私が撮影しているところは全て私道にあたり、写メも含めて撮影禁止エリアだ。下記の画像でいえば図3)がそれに該当する。撮影禁止にしたのは、舞妓さんを追いかけたりと観光客のマナーの悪さがこれまで問題視されていたし、この界隈の静かな空気が壊れるからだろう。

 そんなとばっちりを受けた都市景観の専門家としては、季節や時間によって多彩な顔をみせてきた祗園界隈の画像を、ブログにアップさせることは、もうできません。これだけまとまった規模の伝統的建造物群が建ち並ぶ京都の景観はここだけ。でっ撮影禁止となると、いよいよ身近な文化的画像が枯渇。そうなるとこのブログは「小説:小樽の翆」しか話題がありません(笑)。

  そんなわけで小樽に出かけていました。半年ぐらいは続けられるように画像をストック。何!、半年も官能小説かよ!!。そんな軽蔑の悲鳴が聞こえそうだ。だって京都は撮影禁止だもん。

 

図2. 高台寺 古い町屋が少なくなってきた京都市内である。

 

図3. 祗園界隈 現在撮影禁止エリア

 

図4. カフェにて 超高画素解像ズーム400mm相当を使用

 

図5. 撮影禁止の私道 車も入れる大きな道だが撮影禁止なので祗園のほとんどは撮影できない。

 

図6. 撮影禁止の高札、写メもだめ!、違反者は罰金1万円

 

京都市祗園

NIKON Df、AF-S NIKKOR28-300mm3.5-5.6G

1)ISO6400,焦点距離100mm,露出補正0,f/32,1/15

SONYα6600、E3.5-5.6/18-135mm

図2)ISO6400,焦点距離135mm,露出補正-0.3,f/10,1/25

図3)ISO6400,焦点距離18mm,露出補正0,f/4,1/10

図4)ISO4000,焦点距離135mm,露出補正+0.3,f/5.6,1/250全画素高解像ズーム2倍(400mm相当)

図5)ISO100,焦点距離18mm,露出補正-1,f/6.7,1/60

図6)ISO200,焦点距離97mm,露出補正0,f/6.7,1/200

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番外編421. 旅の機材の続編、補足、いや蛇足か・・・

2019年12月22日 | Photographic Equipment

 次回の海外フィールドワークでは、画像で示したこのシステムでゆこうと考えていた。

 これまで不足していた建築用超広角側を小さく軽いα6000+超広角ズーム10-18mm(669g)で補おうというわけ。これぐらいだったら飛行機の機内持込手荷物でゆけそうだ。一寸旅の機材の続編、いや補足、いや蛇足か・・・。

 例えば前回のポルトガル行きFinairでの8kgの機内持込手荷物制限で、私の荷物は7.6kgだった。0.4kgの余裕でスルーした。それぐらい今の飛行機の機内持込手荷物制限はシビアだ。

 海外のフィールドワークでどれぐらいのシーンに遭遇し撮影するかということが定量的にわかると、SDカードや撮影機材のバッテリー交換のタイミングがつかめる。それをしておかないと、コンセントがないホテル、あるいは電気のない地域に出かけた、などというときはお手上げです。

 私が海外の建築フィールドワークでEOS1Dsで撮影する場合、経験則に基づくと遭遇するシーンは平均160アングル/日、RAWで1アングル露出補正を用いて3カット撮影すると1日約500カット程度の画像を撮影し32GBのカードの1/2を使う。カードは2枚入っているから2000カット迄、つまり4日分撮影できる。そして調度これでバッテリー1本を消費する。バッテリー1本で4日持つということになる。だからカードとバッテリーが同時に交換できる、大変わかりやすい目安がEOSにはある。

 だから8日以内なら予備バッテリーを持参すると充電器は不用で、あとは予備のカード2枚用意すればよいことになります。このあたりの目論見が立つことと手間がかからないというあたりが、EOS1Dsを使い続ける理由でしょう。

 他方で、いやあ予備を沢山もっていってその都度毎に交換すりゃいいのよ・・・、という意見もあります。

 そうすると岩場でSDカードが一杯だから交換しようとしたら手が滑って落としたら岩の間にもぐりこんで・・・!、揺れる車中でカードを交換しようとしたら落として油だらけで読みこめんのかなぁー(通例は不可能)、あるいはポケットに入れておいたけど曲がったぞ・・・、いや荷物に紛れて行方不明!、川にバッテリーおとしちゃった、突然美景に遭遇したけどバッテリーを使い切っちゃった!、バッテリーもカードもたくさん持参したけどケーブルを置いてきた!・・・、これらは全部実話です。

 だから旅先の慌ただしい時間の中で、カードやバッテリー交換、さらにはレンズ交換もしたくないというのが私の気分。機材をセッティングしたら、ほぼそのまま使うというのが理想型。

 夜ホテルに戻ってきても、翌日の段取りでホテルのフロントや電話にかかりっきりだったり、そうこうしていると飯を食べに行こうというお誘い、美酒に酔いしれて充電を忘れた、疲れ果ててベッドに潜り込んでしまった・・・、などなど数え上げればキリがないほど旅先ではイレギュラーな事が連続してくる。そんな時に撮影機材如きに神経を払う気分ではない。

 そこまで考えたまではよかったけど肝心なことを忘れていた。つまり次はどこへゆくんだろう、という目的を・・・。

 

Nikon Df、AF-S NIKKOR28-300,f/3.5-5.6G

ISO500,焦点距離122mm,露出補正0,f/8,1/8

 

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番外編420. SONYα6000システム、全画素超解像ズーム

2019年12月21日 | Photographic Equipment

 日経MJ、ライフスタイルシリーズ家電マーケット展望、2019年11月27日4面見出しは「フルサイズ一眼0.3%増止まり、ミラーレス新企画もデジカメ不振」とあった。つまり前年比データでみると、レンズ交換型全体で12.5%減、フルサイズモデル販売金額ではキャノン7.2%減、ニコン13.5%減と、新たなレンズマウントで算入したが成果はでなかった、消費者が求めるカメラはなんなのかを真摯な態度で耳を傾けるべきだと結んでいる。

 私も、その通りだと思う。キャノンやニコンのミラーレス一眼といっても専用レンズがことのほか高価で種類もなく、しかもお財布に優しくなく、とても興味がわきません。1台ですべてをまかなうならば、バッテリーの持ちがよいこれまでのEOS1DsとLレンズで十分ですね。

 だから私はブログ・ニコンフリークで書きましたが、ニコンDfのバージョン2とか、W300に変わる本格的な水中機材ニコノスといったニコンフリーカー達の買替え需要に応えて欲しいですね。そこがニコンの有力な市場の1つのはずです。ヨーロッパにゆくとニコンを使用しているユーザは大変多い。

 そんな気配が今のニコンにはないので私は見切りをつけて、最近、沖縄へ持参するときも、そして諸々の接写も、SONYα6000システム。時折ニコンF3+MD4が加わりますが(笑)。

 α6000ミラーレスはボディが3万円代、浮いた費用はツァイスレンズへ。これが実際に使い出すと予想以上のコストパフォーマンスなのです。

 それは、かっての手の中に収まるミノルタCLEを思いだします。これにライツのレンズを付けると大変高性能だった経験があります。高画質でありながら、自分自身にとって適切な大きさや重さ、そして調達しやすさ、お財布への優しさ、といった幾つかのアイテムのベスト・バランスがあるでしょう。そうした負荷の少ない普段使いの機材がよいシーンをつかまえてくれます。

 今はテクノロジーの進化もあり、イメージセンサーがフルサイズだからよく映るという時代ではありません。むしろAPS-Cサイズだからこそ小さく軽量にすることができ、持ち出すことができて、振り回せて、撮影できる被写体だって多いはず。

 だからニコンがミラーレスをつくるならAPSサイズで小さな従来のニコンマウントを活かした方が、はるかに小さなシステムにできるのに、大きなフルサイズにこだわりマウントまで大きくし、レンズが巨大になるというあの論理は、ニコンフリーカーにとてってはメリットがなく、私には、あれって、よくわからない製品ですね。

 さて話を戻して、面白いのはSONYの拡大用のズームレンズの考え方。このズームレンズには3タイプあり、光学ズーム(レンズのズームことではない)、デジタルズーム、全画素超解像ズーム。

 光学ズームは、レンズそのものの性質で画像拡大撮影をする通例の方法。それを焦点距離を伸ばして読み込むのがデジタルズームであり当然画質は落ちる。その画質を落とさずに焦点距離を伸ばしプログラム補正をしたのがSONY独自の全画素超解像ズームというわけだ。

 ではα6000+ツァイスレンズで全画素超解像ズームを試してみましょう。

 jpg画像しか使えないので画像撮影サイズは6.2Mに設定、32GMのSDカードで4966枚撮影可能となるのもすごいが、レンズの焦点距離が4倍になるからレンズ最長焦点距離70mm×フルサイズ換算値1.5×ズーム倍率4倍=420mmと超望遠レンズの画角になるというアホらしさ。

 さて撮って出し画像(2.3MB)を図1で示しました。これを27インチモニターでみると、画像サイズが小さいこともあり解像度は甘く建築物の輪郭などが不鮮明、ただし遠目に見る限りでは絵になっていると判断してよいでしょう。

 まあ「超」の文字を冠するほどではなく「高」位でよいと思いますが、画質はデジタルズーム画像よりは向上しているらしいという程度かな。

 そこでphotoshopで、トーンカープ、彩度、カラーバランス、シャープ(強)の修正したのが図2。だからといって画質がよくなるわけではないですが見栄えはよくなります。

 図3で同様の画像をアップ。このブログのアップできる最大解像度は1024dpi、それ以外は未修正。そんな試みをするとやはり当然のことながら画像を拡大するのは、非常時の対応というべきだろう。やはり基本は光学ズームに多焦点レンズでしょう。

 海外へゆくときに、多焦点レンズE18-135mm(フルサイズ換算27-202mm)OSSのレンズを加えると飛行機の機内持込手荷物制限でEOSが持ち込めないときの代替として、あるいはどうしてもMac Book Airを持参しなければならないとき、長焦点SONYの2本レンズと2台のボディを用いたフィールド・システムが考えられる。

例えば・・・・

α6000,344g+10-18mm225g+α6600,503g+18-135mm325g+手元のMacbook air1,080g=2,477gとEOS1Dsより軽いシステムになる。

 最新型α6600もバッテリーの持ちのよさは魅力的だし・・・、値下がりしたら興味がわくかなぁー。

 余談ですが、通例メーカーからのメンテナンスやサポートメールには返信できませんが、SONYだけは返信可能です。そのあたりも他のメーカーの姿勢とは一歩違うことを感じます。

 

図1.全画素超解像ズーム6.0MB、未修正

 

図2.全画素超解像ズーム6.0MB+Photoshopで修正

 

 

図3.全画素超解像ズーム、L:6.0MB設定、未修正

 

 図4.全画素超解像ズーム、L:24MB設定、未修正

 

 

トップ画像:iPhon7、ISO40,焦点距離3.99,露出補正-1,f/4,1/2000

図1〜4.SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm.

図1、図2.ISO100,焦点距離70mm×4倍,露出補正0,f/4,1/2000

図3.ISO640,焦点距離70mm×4倍,露出補正-0.5,f/4,1/2000

図4.ISO100,焦点距離70mm×2倍,露出補正-1,f/4,1/2000

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番外編418. ニコノスが登場しないので、Goproにした!

2019年09月21日 | Photographic Equipment

 来月久米島、宮古島へゆく計画があり水深45mまで潜る可能性がある。耐水深限度30mのニコンW300をBCDにつけっぱなしにして45mまで潜っていって水没しないだろうか!?。30mで4気圧、45mだと5.5気圧、撮影できないまでも、持参して大丈夫か!。

 そこでニコンのサポートセンターに尋ねた。回答はもっていってほしくないがダメだとはいわないのでよくわからなかった。おそらく製品開発段階で実験数値があるはずだが、明快な回答でないのは一寸残念だった。昔のニコンならハッキリと××メートルで水没したというデータがございます、ぐらいの情報はくれたのだが・・・。

 だからGopro+魚眼レンズという小さな撮影システムを調達した。GoProはハウジングをつけて公称水深60mまで潜れ、動画が中心だが、ちゃんとスチールモードもついている。

 実は数年程前ニコンは、アクションカメラKeyMissionを発売したことがあった。ハウジングを必要とするなどGoProもどきだったが、その後実物を国内では見かけなくなった。

 さらにニコン1AW1という機材も登場したが、耐水深15m迄ではダイビングでは使えず、さらに肝心の魚眼レンズがなく、ニコン1システム共々廃盤になってしまった。だからニコンも水中機材の製品開発にはアレルギーがあるのだろうか。そもそも独創性が高くリーズナブルなGoProの真似をするからニコンも怪我をするわけであり、ニコンの技術力ならば、そんな必要は最初からなかったはずだ。

 というのも1963年からハウジングレス水中機材ニコノスをつくってきたという56年ものブランドがある。GoProに対向したければ、フルサイズイメージセンサーを積み潜水工事でも使えるぐらいの本格的水中機材として、ニコノスのブランド力を活かすのが製品開発の戦略だと思いつつ期待していたのだが・・・。

 そう考えていたら、もうニコノス復活どころではなく、Instagramみたいな画像が撮れるといった別の評価基準が出てきて、そうした志向性に応えられる機材の1つがGoProか。

 そのGoProにも欠点はある。イメージセンサーが大変小さいので高画質なスチールや動画の画像(それにしては画像が大変綺麗だが)は無理、あるいは暗いところや夜に弱い、そしてハウジングが必要(但しボディが大変小さいのでハウジングもすこぶる小さいのが救い)、水中では機材の消耗が激しいから耐久性があるようには思えないなどなど・・・。

 そんな欠点はあるが、魚眼レンズがつき水深60m迄潜れるGoPro水中機材システム一式の価格は¥93,934と、オリンパスTG6+ハウジング+魚眼レンズよりリーズナブルで、しかも小さいことが私の関心を引きつけた。これで水深45mをクリアし魚眼レンズのついた撮影をしたいとする私の所期の目的は、画質を気にしなければ難なく達成してしまった。

 画質は魚眼レンズを外付けしているのでGoPro本来の画質より落ちるだろう。来月後半以降のブログで画像がアップできる幸運に恵まれるといいけどなぁー。

調達した撮影機材は次の通り

カメラ:GoPro HERO7ブラツクCHDHX-701-FW

ハウジング:GoPro Super Suit ダイブハウジングAADIV-001

レンズアダプター:INON SDフロントマスクforHERO5/6/7

魚眼レンズ:INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD

 あら!、GoProにはもともと魚眼レンズがついているのに、なんでまた魚眼レンズなんかつけるの?、と思われる人もいるかもしれない!。GoProの画角140°は、水という巨大なレンズによって94°ぐらいの広角レンズ並みの画角に狭まってしまう。だから水中で狭まった画角を140°に戻すのにまたフィシュアイレンズをつけるわけ。 

 さて宅配便待ちしていた8個のパーツというのは、実はこの小さな機材のことだった。いずれ本格的水中機材ニコノスが登場するまでは、ニコンW300と併用しつつGoProでつないでゆこう。もし登場しなかったら・・・、そのままGoProでしょうね。


SONYα6000,CarlZeiss Vario-TessarE16-70mm/F4.0

ISO320,焦点距離50mm,露出補正0,f/4.0,1/90 

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番外編417. 私論、旅機材!

2019年08月29日 | Photographic Equipment

 

 ポルトガルでは、機内持込手荷物8kgの制限に対して私の荷物は7.6kgだった。

 さて旅って、どんなレンズを持ってゆけばよいのだろうか?。そこで私が撮影したデータをとってみた。

 私は焦点距離を定めてからファィンダーをのぞいて撮影するので、概ねキリの良い焦点距離で撮影している。そこでEF28-300mmレンズを用いて、今年3月にフィリピン、7月のポルトガルにおいて、ブログにアップさせた画像で使われた焦点距離毎の構成比を図にしたのが以下である。元画像から抽出してブログで使用した画像という点では、これを代表サンプルとする見方もできる。

 青字がフィリピン(F)、赤字がポルトガル(P)で、それぞれ百分率でしめした。

 全体の出現状況では、28mmが、(F):25%、(P):41%、と広角側の利用頻度が著しく一番高いことが共通する特徴であり、広角ズームレンズが必要だということの論拠になっている。

 その他に35mm、70mm、150mmが同様の利用頻度である。50mmと135mmが20%〜数%の間で比較的利用頻度が高く、50mmでは(P)、135mmでは(F)が高くなり、被写体の違いを反映しているのだろう。

 違いをみると、(F)では各焦点距離が比較的ばらつく傾向があり、(P)では28-70mmと105mm以降に集約され、また(P)では85、90、200mmの焦点距離が出現しなかった。

 また300mmの利用頻度が低いからといって不用ではなく、300mmでないと捉えられない被写体があることも事実であり、グラフでは数値は低くても(F) でも(P)でも一定数出現している。

 さらに広角側と望遠側はほぼ同時に出現する。フィールドでレンズ交換なんかできませんから大三元の高画質レンズを持参するなら3本のレンズと3台のボディを持参することになる。それは軽くしたいとする私のポリシーから反する結果となる。だから広角から望遠までのズームレンズ1本で納めて荷物を軽くしたいわけです。

 例えばここに、フルサイズ換算で28〜135mmの焦点距離ズームレンズがあったとする。すると(F)85%、(P)90%の撮影ができることになる。従って私なりに考えればフルサイズ換算28-135mm/F4.0の高画質レンズが、旅に持参するベストの1本という結論になる。各メーカーのAPSクラスの機材だったら、こうしたレンズが比較的豊富に出ている。

 そんなわけでトップの画像で示したのが、キャノン、ニコン、SONYの3種類の私の旅機材システム。私が今持っているデジタル機材はこの3台にやっと集約できた。

 これからもキャノンEOS1DsとEF28-300mm/F3.5-5.6の高倍率ズームレンズが旅に出てゆく可能性が一番高い。それが飛行機の手荷物制限で重すぎてアカンときは、1/2の重さで同仕様の予備機材ニコンDf、SONYは前述のシステムで不足する超広角側を補うために加えている。もちろんどうしても軽くしたいときは、ツァィスブランドの標準ズームレンズを加えてSONYだけで持ちだす場合もあるが、個人的には少し心細い。それに撮影画像をみると、やはりEOSが一番よいというのが私の経験。

 何故重量制限があるのに一番重たいE0S1Dsmark3+EF28-300mmをあえて旅に持参するか、ということには理由がある。サービスセンターのレクチャーでの話(EOS1だけは常勤の担当者が対応する)を含めてまとめておこう。

 それはプロユース機材とアマチュアユース機材は、画像ブログラムと画像処理エンジンが違うこと。プロユース機材であれば、画像処理プログラムもパラメーターの設定でプロユースとアマチュアユースとを仕分けている。アマチュア用やビギナー用になると、当然パラメータの設定が変わってくる。

 そうなると被写体本来の色から離れてゆき、私はEOS1以外は信用できないという結論になる。それに高倍率ズームでLレンズという品質を維持するために相当の開発コストがかかったという話を聞いた。だから目下同種レンズのバージョン2をつくる予定はないそうだ。

 もう一つ理由があり、この時代のボディと同時代に開発されたレンズを使うのが原則だということ。だからボディだけを更新した場合に、ボディの解像力とレンズの解像力とがかみ合わなくなり、思ったほど画像が良くならないという苦情が寄せられることになる。ボディとレンズは同時代の設計であり、解像力のバランスをとることが原則なのだ。

 そうした違いを体験してみたかったら、100枚ぐらい写した画像をPhotoshopで修正を試みればよい。EOS1Dsで撮影した画像は修正の必要がない画像が圧倒的に多い。それにひきかえ例えばニコンW300で撮影した画像は、被写体が水中という特殊な環境だということもあるが、ほとんどの画像で修正する必要が出てくる。それぐらいの差を経験するだろう。予備システムのニコンDfは半分以上が修正されるし、SONYα6000に至ってはツァイス固有の色は邪魔だとばかりに削除される。意外に修正幅が小さいのはiPhon7だった。

 そんなこともあり、EOS1Dsは立体感や空間感を感じ画像の後処理が明快なので、やはりフィールド調査では必須の機材だ。重たくても持ち出す理由がここにあるわけだ。

 ところで旅機材を揃えるといっても私の場合NikonとSONYのレンズをそれぞれ1本ずつ新たに調達して手元機材に加えただけ。実は、コンタックスT3とオリンパスレンズを売却した結果、良い値段で売れたおかげで売却資金の半分くらいを使って、超広角レンズと、予備機材のレンズとを調達でき旅システムができた。

 そんな風に多くの機材の断捨離をおこない、旅先での経験を踏まえつつ、自分で使いこなせる実用的3つのシステムに整理集約できたのは快挙だと我ながらほくそ笑むが、・・・こういうとき皮肉にも旅に出る機会がなかったりする。自分の目の延長として、かの国の空間を記録してゆく、そのために撮影機材に拘るわけだ。

 

トップ1)iPhon7

ISO40,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/17

2)EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6ポルトガル・ジェロニモス修道院

ISO1600,焦点距離28mm,露出補正0,f/3.5,1/60

3)NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR京都市・祇園

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.67,f/5,1/100

4)SONY α6000、E10-18mm,F4.0京都市・祇園

ISO500,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f/8,1/60

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番外編416. 撮影機材は、エアラインの持込手荷物制限の重さで決まる

2019年08月28日 | Photographic Equipment

 

 

 過去のこだわりのフィルム撮影機材を全部処分!。頭を刈ったようにスッキリ。

 断捨離を実行したおかげで私のフィールド用撮影機材は、以下3タイプに集約。カッコの数値はバッテリー付きボディとレンズの合計重量。

EOSシステム:EOS1Dsmark3+EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM(3.1kg)

ニコンシステム:NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR(1.56kg)

SONYシステム:α6000+SEL1018 E10-18mm/F4.0OSS(0.55kg) 

 エアラインの持込手荷物重量制限に従って、先ずはキャノンかニコンかを選択し、次にサブのSONYを加えるか、加えないかを選択する、それでも重すぎればツァイスの標準ズームレンズを加えてSONYだけ、それでもアカンときはiPhone7だけ(笑)、というシステム。撮影機材の選択は、エアラインの持込手荷物重量制限で決まるから、先ずは持ち出せないことには何も始まらない。

 これに旅の必需品などを含めて持ち出す荷物ができあがる。そして旅先では十分に撮影でき、且つ私の手持ち機材を活かすと、こうなるかなぁーというシステム。だから誰にでも推薦できるシステムではない。

 そして旅の荷物と合わせて0.7kgの40リットルリュックに入れて出かけるわけである。

 もちろん多くの人達が使っているカートを引いていては、ヨーロッパの石畳はつらいし、階段が多い建築遺産の見学時には預けなきゃいけないし、飛行場で接続時間を気にしながら荷物が出てくるのを待つ、というのは面倒だ。それに小さく軽いカートでも2kgを越える重さがある。だったら0.7kgのリュックのほうが荷物が積めるじゃないですか、ということになる。

 私は大学で行った講義の旅論の中で「カートを引くな!」と講述してきた。それよりは荷物を軽くすることのほうが旅では大切。そして自分で楽に担げる重さにすることが旅の行動の基本だと考えている。

 そんなわけで撮影機材は、自分の体力とエアラインの持込手荷物制限の重さで決まる。

 さてニコンDfと調達したての28-300mmレンズで近所を試写した。背景のボケ方は綺麗、歪曲収差は目立たない。だが画像がシャープすぎて切って貼り付けたみたいで、立体感や空間感が希薄なところが私好みではない。これはシャープで発色が良く見栄えが良いとするアマチュア向けのパラメータの設定だろうか。

 それにオートブラケットを解除したはずが、実はされていないといった類いの勘違い操作を各所で引き起こしやすい。つまり機能が多すぎる上に操作体系が明確でない。フィールドでは忙しくて機材の設定などを一々確認する時間的ゆとりはないから、操作体系はEOS1Dsのように明快であるべきだろう。

 またレンズ鏡胴のロックが不適切なので、レンズの重さで前部が下がってしまうのは心理的にいやだ。ズームレンズは広角で撮ろうか、望遠で撮ろうかと予め自分で焦点距離を設定してから撮影するわけだが、こちらの決めた意志がないがしろにされているようで、いつも初期化され鏡胴が伸びきり300mmで撮る状態ではこちらはやりきれない。

 画像は、初見で彩度が高く見応えがあるが、見続けるとすぐに見飽きる、というのもアマチュア・ライクなパラメータ設定の影響か。いずれにしても、これはどうしても手荷物の重量が減らせないときの予備機材だ。

 余談だが最後の画像の女性の後ろ姿ぐらいに空気の存在を感じさせてくれて少し空間感がある。いつもこの程度で写ればEOS1Dsに近くて良いのだが。

 それにノースリーブから出た二の腕の一寸プニッとした感じは色気と生活感がミックスされた感覚というのは私好み。それは画家ゴーギャンのタヒチのたくましい女達に通じるところがある。というのも小骨が喉に詰まりそうなギャル達の細い体型の女性が多いから私の感性は辟易していて、余計にそう思う。

 何でも細きゃいいってものではないだろう!。例えばE.ムンクの「思春期」と題する細い女性は15歳で世を去ったし、B.ビュフェの細い女性の姿も、孤独や虚無や不安のストーリーしか思いつかない。だから女性の体型は、少し横に広がってくれるプロポーションの方が個人的にはデッサンしやすい。

 そういえば、しばらく裸婦のクロッキー教室に通っていないから、ブログ・ドローイングのカテゴリーも更新されないままだ。暦の上では秋だけど、まだ暑くて一寸デッサンはねぇー、と遠慮する気分が濃厚。話題がずれた・・・。


iPhone7

トップ9ISO50,焦点距離3,99,露出補正0,f/1.8,1/15

NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

2)ISO1400,焦点距離50mm,露出補正0,f/4.2,1/4000

3)ISO3600,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/5.3,1/100

4)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正-1.33,f/5.6,1/125

5)ISO6400,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/15

6)ISO6400,焦点距離28mm,露出補正0,f/5.6,1/25

7)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正0,f/5.6,1/50

8)ISO6400,焦点距離300mm,露出補正0,f/5.6,1/250

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番外編415. オリンパス・システムを処分してSONYへ

2019年08月26日 | Photographic Equipment


 2009年6月30日ブログでオリンパスE-PL1画像のアップを始めたのを契機とし、その後PEN E-P2、E-P3、E-P5、OM-DのE-M5、E-M1、EM-1mark2とオリンパス機材を使い続け、レンズもパナソニック・ライカのレンズや、オリンパスの7-14mm/F2.8、12-100mm/F4といった高画質レンズを揃え、建築撮影用にはデジタル補正があり、手振れ補正もよく効き、特にE-M1用ハウジングと明るい魚眼レンズを要してダイビングの水中撮影で使うなど、この10年間オリンパス・システムは私の主力機材として使ってきた。

 その辺のことは私のブログ・カテゴリーのPhotographic Equipmentに書いてあり、Shinkansen commuting(249回)や、field work(859回)のPEN LIFEが1000回以上続くなど随分活用した機材だ。当時ミラーレス最先端オリンパスは着実にユーザーの期待に応えて成長していったのである。今でも水中画像の優れた発色は、一目置かざるを得ない大変優れた機材である。

 そんなオリンパス・システムも最近肥大化しているとするのが私の実感。例えばE-M1Xの登場をみると、小さなイメージセンサーを活かしてボディを小さくするならばわかるが、逆に大型化するという開発思想では小さなセンサーを積む意味がない。私の考え方とは相反する方向へオリンパスは、開発の舵をきってしまったようだ。コンセプトが違えば、もはやここまで。だから処分。

 処分のきっかけは、E-M1mark2の水中ハウジングが大きすぎる事に疑問を感じたからだ。それは私の技量では水中で振り回せない。もうこのメーカーは小さいことに関心がない、と判断した。幸いにもEM-1用機器・ハウジング一式をもらってくれる人間まで現れ、処分するチャンス到来。

 例えばキャノンEOS1Dsで幼児を撮ると生き生きした肌を写し撮る経験を持っている人間にとっては、オリンパスのイメージセンサーでは一寸適わないところもあり、どこかアンバー系の色が目立つのにも嫌気がさし、それにコンセプトが違えば、私にとって致命的な魅力低減である。

 処分の決定打は、E-M1mark2のフォームウェアを最新のMacOSで更新できないこと。世界で何億という人間が使っているMacは、常に最新のOSが自動的にダウンロードされ大方のユーザーに使われている。

 そこでオリンパス・サポートセンターに尋ねると、最新OSは動作確認をしていないので古いPCのOSを使用してください、という返事だった。

 Mac使いに古いOSを使えとする助言は論外!。そんな古いOSなんか手元にない!。それにMacは、OS更新の際に事前に予告をしている。Macの予告を無視し、いまだにMacOS10.13・・対応のオリンパス、で・す・かー!!。そうなるとMac使いにとって、この先よいことはないと結論づけた!!!。ならば処分!!!!、処分!!!!!、そして乗り換えは加速し付属品も含めて大きなドランクが1つ空になった。

 そこで新たにSONYのレンズE-10-18mmF4 OSS(フルサイズ換算15-27mm)レンズを調達。歪曲収差が小さく建築撮影で使うのに十分な画角をもった超広角ズームレンズだ。手元にある小さなα6000ボディのイメージセンサーはオリンパスより1.7倍大きく、ボディ重量は、574g(E-M1Mark2):344g(α6000)と230gも軽く、このレンズと合わせてもオリンパスボディより軽い550gの軽さだ。

 だから海外に持ち出してキャノンEF28-300mmレンズの足りない画角をサポートできる。重さにこだわるのは、飛行機の機内持込手荷物重量制限があるからだ。実際このレンズでα6000を使ってみるとオリンパスと同じような軽いフィーリングで操作でき、他方で欠点は、防塵防滴性がなく、バッテリーの持ちが悪く、水準器がないこと。

 α6000には、もう一つ思惑がある。もしニコノスが、そして魚眼レンズが登場しなかったら、SONYにはリーズナブルな広角レンズと魚眼コンバージョンレンズがあるので、SEA&SEAのハウジングが市場に出されているので、これを調達しダイビングに使おうと考えている。

 さらにいうと、小さなイメージセンサーだとPhotoshopで修正すると、どうにでも加工できてしまう。それはレンズがツァイスだろうがオリンパスだろうが関係なく、現実世界の視覚情報のコピーマシーンといったらよいか。だからこのクラスの撮影機材の写り方はみんな一緒といってもよいぐらいだ。何が違うかというと重さだけ。グラム単位で荷物のパッキングをすると、僅かな重量の違いでも荷物に入れられたり、入れられなかったりする。

 先日のポルトガルベースのパッキングだと、150gオーバーだが、この程度だったら減量可能範囲。つまり飛行機の持込手荷物重量制限をクリアできる重さであることが私の機材選択のポイント。今ではお古のEOS1Ds mark3を持って行くために・・・。


■iPhone7

トップ)ISO32,焦点距離3.99,露出補正0,f/1.8,1/120

2)ISO32,焦点距離3.99,露出補正0,f/1.8,1/30

SONYα6000,E4/10-18OSS

3)ISO2000,焦点距離18mm,露出補正0,f/8,1/60

4)ISO320,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f/8,1/60

5)ISO640,焦点距離10mm,露出補正-0.3,f/8,1/60

6)ISO6400,焦点距離18mm,露出補正0,f/4,1/20

SONYα6000,Vario-TesserE16-70mm/F4,ZA OSS

7)ISO5000,焦点距離28mm,露出補正0,f/9,1/60

8)ISO2000,焦点距離50mm,露出補正0,f/8,1/80

9)ISO6400,焦点距離50mm,露出補正0,f/5.6,1/13

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番外編414. 被写体がない!

2019年06月16日 | Photographic Equipment

 

 私のブログの水中画像は、すべてこの黄色い機材で撮影している。画像は、一寸泡発生装置を工作して遊んでみた。

 ダイビング撮影機材は、小さく、軽く、ハウジングレス、という条件をかなえるのは、ニコンとパナソニックから発売されているガジェット的な2種類だけ。だがときに魚眼レンズが欲しい、となるとこれらの簡易レジャー機材ではサードパーティー製魚眼レンズはつかない、という話を前のブログで書いた。

 でっ、最近オリンパスTG6が日本で発売された。カラープログラムも最新版だが、ハウジング(水深45mまで可能)が必要な機材だ。だがサードパーティー製の魚眼レンズが付けられるので、ここは一択しかなく、この機材+ハウジング付きを調達だね。水中機材は、選択肢がない世界です。7月末発売と随分先だ。それじゃ私の夏のダイビングの後じゃないか。そんなことをしていると夏も終わるぜ。

 それに引き替え地上で使う機材は余るほどアル。むしろ機材より被写体がないぐらいだ。

 さて下の画像は地上でしか使えない機材。次のダイビングでは、このシステムで行こうと目論むが、もうすでに那覇市内は撮り尽くしてしまったので、さてどこへゆこうかと悩ましい。

 街の徘徊は、所詮光と影と色彩しかない。毎日の多彩な光の変化で何をとろうかなと考えているうちに、仕事に忙殺され気がつくと夜だ。もちろん夜の荒れた空気の街も格好の被写体だ。過去ログでは、そんな夜の街をモノクロで撮っていた。京都市のカテゴリーにある。

 しかしそんな荒れた空気の街が今は市内に少ない。私の記憶では、京都駅前のリド商店街、自動車工場の職人達が帰り道に立ち寄る西院の飲食店ぐらいか。それとて古い店は数えるほどしかない。撮影機材はたくさんあっても被写体のないのが現実だ。そこが昔の日本とは逆になっている。

 今日の画像は、ホワイトバランスを水中モードにし青を強調したら、ツァィスに近い色みたいだということを発見した。発見しても被写体がないけどね・・・。

 

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO250,焦点距離48mm,露出補正±0,f/4,1/80

ISO1000,焦点距離60mm,露出補正±0,f/4,1/100 

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番外編409. 名門撮影機材メーカーが消える日!?

2019年05月06日 | Photographic Equipment

 

 次のダイビングに出かける前に、撮影機材をチョイスする時が楽しい時間だ。

 といって今は水中機材が手元に1種類しかないから、あとは街を徘徊する機材の選択だけ。でっ、これがデジタルで行くかフィルムでゆくか迷う。世話がないのはデジタルだが、寂れ気味の沖縄の街はフィルムでいいよなと結論が出ない。じゃ外観で決めようとシステムを撮影してみたら、やはりフィルム機材のほうが格好がよい。デジタルは水中機材で代用できるので、フィルム機材で決まりか・・・。

 あろうことか昨年業務用カラーフイルムをまとめて調達した。ISO100だからラチチュードがデジタルより広範囲という利点があるが期限内に使わなければとするプレッシャーもある。

 このところキャノンもニコンもすこぶる大きな経営不振が続いている。名門ニコンも三菱重工あたりのどこかの部門へ経営統合されるのだろうか。撮影機材以外の分野への社員配置転換を相当意識的に行っているようだから、すくなくとも名門撮影機材メーカーとしてのニコンは消えようとしているのではないかと懸念している。

 従ってこのハウジングレスの水中機材である黄色いニコンCoolpixW300も市場から消えつつある。iPhoneの少ない欠点の一つは水中で使えないことだった(それが・・というのは後日)。だからこの機材はこれまで貴重だったのだが、ニコンも儲からない撮影機材はすべて撤退の気配濃厚で後継機種はもう出ない可能性が高い。どこか寂しいデジタル機材の世界だし、消えるのも早いだろう。

 そんなことを考えると、来年はオリンピックの年だから、報道メディアの人間達がいうような新しいニコンD6とかEOS1DXmark3などを市場に出せる経営状況ではない。むしろそれらは登場しないというのが大方の見方。もう市場のいうことをきいて撮影機材をつくっていられる経営状況ではないということでしょう。

 最後にミラーレス・システムを登場させたけど、とても起死回生のアイテムとは思われない。というのもオリンパス機材などは8年前からミラーレス仕様だから特段新しいことではない。だから名門撮影機材メーカーが消える日!?、も近いのではないかとユーザーの一人は懸念している。これが杞憂で終わればよいのだが。

 平成を振り返ると、デジタル一眼レフを最初に登場させたのがニコン。だがニコンはLBCASTと呼ぶイメージセンサーの開発で失敗。そこでSONYのイメージセンサーを乗せるようになった。そのSONYがミラーレス・デジタル一眼レフを大々的につくるようになったからマーケットがかぶりますよね。

 個人的には、当時イメージセンサーで大変優れたFUJIと共同開発して新しいイメージセンサーをつくればよかったと思うんです。それにFUJIは今でもフルサイズの機材はつくっていないので、ニコンとかぶらない。そうはいっても今のニコンはフルサイズの機種だけ残して、あとは全て廃盤にしたいのでは・・・。

 実際当時発売されたFUJI Finepix S5proというデジタル一眼レフは、ニコンD200のメカニズムを使いながらFUJIのイメージセンサーを搭載していましたから大変綺麗な色とニコンの手応えがある操作が大変使いやすかった。やはりFUJIは、フィルムを長くつくってきたから色の感性が良く、そのためのスキルも持っている。それがSONYに対向できる柱になったと思いますけど、どこか私には想像できない事情があったんでしょう。

 そのS5proも家の収納スペースがあふれてきたので、惜しかったけど先日売却。最後に撮影したら、今みても自然で綺麗な色合いでポジフィルムの美しさを延長した発色だったことが印象的でした。中古ボディの購入価格で1万円かそれ以下だろう。今も発売されているFUJIのデジタル機材でも色は大変綺麗ですね。


SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO6400,焦点距離70mm,露出補正+0.7,f/5.6,1/80

ISO6400,焦点距離64mm,露出補正+0,f/5.6,1/100

 

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番外編408. フィールド調査用の撮影機材

2019年02月27日 | Photographic Equipment

図1. フィールド調査用のシステム

 

 さて海外のフィールド調査へ出かける。機材はなんでもよいけど、高画質であり、どんな焦点距離のレンズにすればよいかが大切。量販店のいいなりで買っておけばよいかというのも1つの方法だけど・・・。

 この1週間のブログ「EOSな日」7回分でアップさせた京都市内の風景32枚の画像で使った焦点距離を集計して以下に示した。レンズは下記のキャノン製EFレンズ。私は撮影するとき焦点距離を合わせてからファィンダーをのぞいて撮影する習慣なのでキリの良い数値が出ている。

焦点距離

28mm8回

35mm3回 

50mm3回

70mm3回

85mm2回

90mm1回

105mm3回

135mm4回

150mm2回

200mm2回

300mm1回

 さて量販店がお勧めする、24mm-105mm/F4のズームレンズが使えるのか?。

 私のシステムに24mmはないが、量販店お勧めレンズの該当範囲28-105mmでこの集計に該当するのが21枚となり全体の67.2%である。つまり1/3の不足を感じるわけだ。

 つまり残り32.8%の被写体が、量販店お勧めレンズでは撮影できないことになる。つまり1/3強の被写体はあきらめるかデジタルズームでも使うほかない。

 あるいはメーカーが力を入れている3本の大三元ズームレンズシステム(16-35mm/F2.8,24-80mm/F2.8,70-200mm/F2.8)を使うかである。ただし大三元ズームレンズシステムだと最低限ボディは2台必要となり、機材全体が大変重くなる。重くなるということはフィールドで大変行動しにくくなるわけだ。量販店は、そんなことは考えてないことにご用心。

 私はフィルム時代のニコン・システムでこの大三元システムを揃えてカメラバックに付属品とともに入れたが重すぎて持ち出せず、すでに人にあげてしまった経験がある。つまり私にとっては大三元システムは使えないし、揃える必要も無い。

 そうなると、広角ズームレンズと広角〜望遠ズームレンズの2本のレンズと1台のボディの方が軽くてかさばらないことになる。現在この範囲の高画質ズームレンズを発売しているのは、キャノンとオリンパスだけであり、フィールド調査用システムが組めるのはこの2メーカーだけである。

 そこで私のフィールド調査のキャノン製機材システムは以下のようになり図1で示した。

EOS1Dsmark3,EF16-35mm/F2.8、EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM

 予備用にポケットに入れられて、スコール時やプールなどの水中や海中でも撮影可能なNikonW300(24-105mm)を加えてある。これら全ての重さが4kgであるから、2018年7月2日のブログ「試論:ハイブリッド・システム、NikonF3HPを加えて・・・」でみると中庸的な位置づけかな(笑)。理想的なことをいえば、28-135mm/F4.0程度のレンズ(75%はカバーできる)がほしいところだが、そんな製品は見当たらない。

 EOS1Dsはバッテリーの持ちがよいので、オートフォーカスや手振れ補正でバッテリーを消耗しても、5日位は使うことができる。つまり5日位は電気やコンセントがないところ、あるいは充電する時間がない旅程でも出かけられることになる。欠点はF2.0の明るいレンズがないことぐらいだが、ストロボを持参すればよいかと思われる。

 軽くしたければオリンパスだろうし、その場合の私の手元に唯一残っているオリンパスシステムを図2で示した。

 図2. フィールド調査用のシステム(オリンパス)

 

E-M1Mark2、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

 オリンパス・ミラーレスだと先の集計の8割が満たせて便利だが、バッテリーの消耗は大変早く2日位しか持たない。それに撮影素子の面積比較をすると、オリンパスの撮影素子はフルサイズの1/4だから、フルサイズに換算するとオリンパスは8000万画素となり、それだけマイクロセンサーが大変小さいため、取り込める光情報量が大変少なくなる。唯一の利点は小さく軽いことだ。全部重量は1.7kgだ。もちろんそれでも健闘しているオリンパスではあるが。

 そんなわけで今では少し古いが私のフィールド調査用の撮影機材は、キャノンシステムになる。

 さて、正月以来の仕事の端境期もようやく国土交通省の申請書類が届いたので、また仕事というか雑用復活だろうか。だからこれまで毎日撮影にでかけ、丹念に終日ブログを書くという幸せな日々も、そろそろお開きだ。明日からは簡単に書き上げようと思う。今年はいろんな画像を引っ張りだして冬枯れの時期を通過している。そんな冬枯れの時期もまだ1ヶ月ほどありそうだが。

 

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO800,焦点距離36mm,露出補正0.7,f/4,1/60

ISO6400,焦点距離53mm,露出補正0,f/8,1/100

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番外編400. 少し長い前置きとストラップの話

2019年02月08日 | Photographic Equipment

図1.デジタル機材システムと2種類のストラップ

 

 1つの撮影機材システムを処分すると、その代わりにフィールド調査にもってゆく新機材でどんなシステムが組めるかという試みをする。そこがシステム・フェチのささやかな道楽。

 でっ、フィールドワークでは、さすがにフィルム機材を持参する時間的、環境的ゆとりがないので、オールデジタル機材でシステムを構成する必要がある。そこで以下のシステム。

NikonDf,CarlZeiss Distagopn25mm/F2.8

SONYα6000,Leitz Tele Elmarit90mm/F2.8

 これにF2.0以上の明るい標準レンズでも1本加えておけば十分だろう。ニコンDfの発売開始が2013年11月、α6000が2014年3月と半年ほどの差があるが、ほぼ同時期に発売され、コンセプトの真逆な機材同士でシステム化するというのが、便利な側面もある。

 ツァイスの広角レンズとライツ望遠レンズの軽いシステムだ。かってこのブログで焦点距離135mmのレンズが必要だと力説したから、ライツ90mmレンズを持ち出してみた。SONYα6000のイメージセンサーはAPSサイズだから、90mmレンズは1.5倍に換算し調度ドンピシャで焦点距離135mmの本格的な望遠レンズになる。これで遠くに見える山間に展開する集落の全景が記録できる。なんとも使い勝手のよいプロダクトデザインかなぁーと自画自賛。

 まあ53年前のライツ・マニュアルレンズが面倒なときは、手元にあるSONY製のCarl Zeiss Vario-Tesser16-70mm/F4T*に置き換える2本体制なのだが、やはり色を除けばライツ・テレエルマリートの方がシャープさや解像度がはるかに高いことが一目瞭然だ。

 このSONYα6000というミラーレスボディが、大変コストパフォーマンスが高いことは力説しておきたい。ボディ価格は、量販店セール特価で3万円というのをみたが通例4万円前後であり、世の中の多くの素人向けコンパクトデジタルカメラと大差ない価格だが、小さく軽く、高性能で立派なミラーレス・デジタル一眼レフだ。

 それにこのシステムは、オートフォーカスのモーターを動かさないので、どちらの機材も比較的バッテリーの持ちが良いということもあげておこう。

 最近市販されている135mmのレンズは大口径化しているので大きく重たいのだが、ライツの小さく細く軽い望遠レンズは荷物の多いフィールドでは大変実用的だし、その姿にはしびれる。フィルム時代のミノルタ(今のSONY)CLEを思い出させるフィーリングがあると思う。こんなことを書いているとキリがない。

図2. ミノルタCLE(1981年発売)、レンズはLeitz Canada Elmarit28mm/F2.8

 

 本題に入ろう。

 フィールドでは機材のストラップが必要だけど、実はこれが大変邪魔だ。2台の機材をブラ下げるときにストラップの長さを変えておくことはもちろんしているが、それでも状態はブラブラであり、メジャーや野帳を持って建築の実測をするときには、ブラブラ機材が邪魔だ。フォトグラファーなら撮影機材だけもってゆけばよいが、デザインの研究者は、メジャーだ、野帳だ、資料だ、計測機械だ、現地人にあげるお土産だ、と様々な持ちものが必要になり、撮影機材だけで仕事をしているわけではないのだ。

 それに今のストラップが、1913年のオスカーパルナックのライツ以来、なんと100年以上デザインが変わっていない。そのこと自体が大変不思議なのだけど、なんでプロダクトデザイナーは、ここを改良してくれなかったのだろうか。

 そしたらアメリカ人が新しいストラップを開発した。Peak Designというブランドだ。やはりアメリカ人も使いにくかったのだろう。

 でっ図1の画像に戻るが、これらのボディにPeak Designのストラップをつけたた状態に2タイプある。肩からかけるタイプは、金物をボディ裏の三脚座のネジ穴に専用工具でつけ、もう一つはボディ肩の片側のフックに引っかけてからベルトを通す。腰にぶら下げるタイプは、専用金具をボディ裏の三脚座のネジ穴に専用工具でにつけて、ズボンのベルトにぶら下げた金物に差し込むスタイルであり、ロックが付いているので走り回っても落ちない。

 そして両タイプをぶら下げた状態は図3の画像になる。1台は肩にピタッと張り付くように担ぐもので、ベルトの長さをワンタッチで変えられて、さっと構えることができる、もう1つは腰からぶらさげておく方法だ。基本的に体にぴったり張り付いていてブラブラしない。腰にぶら下げるなんて西部劇のガンマンのようでもあり、このあたりの感覚がアメリカ的だけど大変使いやすい。

 このストラップの使い方を紹介したWEBのURLをあげておく。動画もアップされている。でっ私は、肩からニコンDfを、腰にはSONYα6000をぶら下げてフィールドへ行こうと目論んでいる。試写は明日のブログで・・・。

 

図3.Peak Designのストラップでぶらさげた状態

出典: http://lens-blog.jp/2018/04/09/peakdesignstrap/

 

Nikon W300

ISO400,焦点距離19.7mm,露出補正-0.7,f/4.8,1/15 

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Nikon Freak356. ニコンFフォトミックFTn ファインダー補足説明

2019年02月07日 | Photographic Equipment

図1. ニコンFフォトミックFTn+Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8

 

 こんな機材で撮影をしたいですか?

 フィルム機材です。You TubeでニコンFフォトミックと検索すれば使い方の説明がなされています。そのYou Tubeをみていたらバッテリーのことがわかっていないようだ。マニアの映像だから肝心なことを説明していない。

 そこで、ニコンのフォトミックファィンダーは露出計内蔵だから、1)今入手できるバッテリーはどうするか、2)フィルム感度の設定をどうするか?、の2点ついてここで補足説明しておこう。

 

1.バッテリーについて

図2 バッテリーの状況

 図2は、ニコンFボディからフォトミックファィンダーを外して裏返しにした状態です。大きくくぼんでいて微かにバネ状のモノが見えるところが電池室です。図は電池室からバッテリーを順に取り出した状態です。

 当時の水銀電池は現在入手できません。そこでコンビニで入手できるLR44を2個使います。ただし水銀電池アダプターMR-9(注1)が2個必要です。アダプターは関東カメラ(注2)で発売していました。現在は生産終了なので在庫次第でしよう。LR44+水銀電池アダプター+LR44+水銀電池アダプター+黒いキャップの順に画像の向き通りに電池室にいれ、硬貨で黒キャップを締めます。

 

2.感度の設定方法

図3. フォトミック・ファィンダー

 図3はフォトミックファィンダーです。両指で白いダイヤルを上に持ち上げて回し、赤い矢印をフィルムの感度にセットします。これは僅かに上にあがるだけですし、さびていると大変堅いこともあります。また数字は減感で撮影する場合の目盛でしょうか。

 

3.その他 

 図4.ニコンFと露出計

 フォトミックファィンダー露出計の性能は個体差があります。私のフォトミック・ファインダーは、ネガフィルムであれば使えそうです。正確を期すならば専用露出計を使うか、デジタル一眼レフの露出を参考にする方がよいでしょう。

 露出計には入射式と反射式と測光方法が2種類あります。図4で示した露出計はどちらでも使えます。ただし既に生産終了です。

 では、フィルムを入れれば、あとはフィルムとレンズの性能が変数要素ですから、ボディは精度さえ出ていればどんなボディでも良いわけです。ただしニコンは古くても使うことができる丈夫さがあります。そして私のブログで紹介してきた沖縄のフィルム画像程度には撮影が可能です。

 こんな機材を使う人も大変少ないだろうから、今日は本当に冬枯れの話題だった。さて京都市内も今日一日は比較的寒さが和らぐが、明日からまた寒波がやってきて冬が続きそうだ。このブログも冬枯れの話題がしばらく続くだろう。

 そうか去年のこの時期は冬季オリンピックで盛り上がっていたのだ。仕事をしながらテレビをみていたから、冬の寒さを少し忘れていたのかもしれない。しかし、今年は冬忘れの話題がないから寂しい限りだ。だから布団にくるまって冬をやり過ごす、そんな気分だ。

 

注1)MR-9は、関東カメラのWEBサイトで形状から判断して確認しました。ただしWEBサイトにはフォトミック用と記載してありません。購入時は事前に確認してください。

注2)関東カメラ:http://www.kantocamera.com

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

1)ISO800,焦点距離70,露出補正-1,f/5.6,1/125

2)ISO1250,焦点距離60,露出補正+2,f/11,1/100 

 3)ISO6400,焦点距離60,露出補正+1,f/11,1/80

 4)ISO2600,焦点距離52,露出補正-0.3,f/10,1/80

 

コメント
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