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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

番外編400. 少し長い前置きとストラップの話

2019年02月08日 | Photographic Equipment

図1.デジタル機材システムと2種類のストラップ

 

 1つの撮影機材システムを処分すると、その代わりにフィールド調査にもってゆく新機材でどんなシステムが組めるかという試みをする。そこがシステム・フェチのささやかな道楽。

 でっ、フィールドワークでは、さすがにフィルム機材を持参する時間的、環境的ゆとりがないので、オールデジタル機材でシステムを構成する必要がある。そこで以下のシステム。

NikonDf,CarlZeiss Distagopn25mm/F2.8

SONYα6000,Leitz Tele Elmarit90mm/F2.8

 これにF2.0以上の明るい標準レンズでも1本加えておけば十分だろう。ニコンDfの発売開始が2013年11月、α6000が2014年3月と半年ほどの差があるが、ほぼ同時期に発売され、コンセプトの真逆な機材同士でシステム化するというのが、便利な側面もある。

 ツァイスの広角レンズとライツ望遠レンズの軽いシステムだ。かってこのブログで焦点距離135mmのレンズが必要だと力説したから、ライツ90mmレンズを持ち出してみた。SONYα6000のイメージセンサーはAPSサイズだから、90mmレンズは1.5倍に換算し調度ドンピシャで焦点距離135mmの本格的な望遠レンズになる。これで遠くに見える山間に展開する集落の全景が記録できる。なんとも使い勝手のよいプロダクトデザインかなぁーと自画自賛。

 まあ53年前のライツ・マニュアルレンズが面倒なときは、手元にあるSONY製のCarl Zeiss Vario-Tesser16-70mm/F4T*に置き換える2本体制なのだが、やはり色を除けばライツ・テレエルマリートの方がシャープさや解像度がはるかに高いことが一目瞭然だ。

 このSONYα6000というミラーレスボディが、大変コストパフォーマンスが高いことは力説しておきたい。ボディ価格は、量販店セール特価で3万円というのをみたが通例4万円前後であり、世の中の多くの素人向けコンパクトデジタルカメラと大差ない価格だが、小さく軽く、高性能で立派なミラーレス・デジタル一眼レフだ。

 それにこのシステムは、オートフォーカスのモーターを動かさないので、どちらの機材も比較的バッテリーの持ちが良いということもあげておこう。

 最近市販されている135mmのレンズは大口径化しているので大きく重たいのだが、ライツの小さく細く軽い望遠レンズは荷物の多いフィールドでは大変実用的だし、その姿にはしびれる。フィルム時代のミノルタ(今のSONY)CLEを思い出させるフィーリングがあると思う。こんなことを書いているとキリがない。

図2. ミノルタCLE(1981年発売)、レンズはLeitz Canada Elmarit28mm/F2.8

 

 本題に入ろう。

 フィールドでは機材のストラップが必要だけど、実はこれが大変邪魔だ。2台の機材をブラ下げるときにストラップの長さを変えておくことはもちろんしているが、それでも状態はブラブラであり、メジャーや野帳を持って建築の実測をするときには、ブラブラ機材が邪魔だ。フォトグラファーなら撮影機材だけもってゆけばよいが、デザインの研究者は、メジャーだ、野帳だ、資料だ、計測機械だ、現地人にあげるお土産だ、と様々な持ちものが必要になり、撮影機材だけで仕事をしているわけではないのだ。

 それに今のストラップが、1913年のオスカーパルナックのライツ以来、なんと100年以上デザインが変わっていない。そのこと自体が大変不思議なのだけど、なんでプロダクトデザイナーは、ここを改良してくれなかったのだろうか。

 そしたらアメリカ人が新しいストラップを開発した。Peak Designというブランドだ。やはりアメリカ人も使いにくかったのだろう。

 でっ図1の画像に戻るが、これらのボディにPeak Designのストラップをつけたた状態に2タイプある。肩からかけるタイプは、金物をボディ裏の三脚座のネジ穴に専用工具でつけ、もう一つはボディ肩の片側のフックに引っかけてからベルトを通す。腰にぶら下げるタイプは、専用金具をボディ裏の三脚座のネジ穴に専用工具でにつけて、ズボンのベルトにぶら下げた金物に差し込むスタイルであり、ロックが付いているので走り回っても落ちない。

 そして両タイプをぶら下げた状態は図3の画像になる。1台は肩にピタッと張り付くように担ぐもので、ベルトの長さをワンタッチで変えられて、さっと構えることができる、もう1つは腰からぶらさげておく方法だ。基本的に体にぴったり張り付いていてブラブラしない。腰にぶら下げるなんて西部劇のガンマンのようでもあり、このあたりの感覚がアメリカ的だけど大変使いやすい。

 このストラップの使い方を紹介したWEBのURLをあげておく。動画もアップされている。でっ私は、肩からニコンDfを、腰にはSONYα6000をぶら下げてフィールドへ行こうと目論んでいる。試写は明日のブログで・・・。

 

図3.Peak Designのストラップでぶらさげた状態

出典: http://lens-blog.jp/2018/04/09/peakdesignstrap/

 

Nikon W300

ISO400,焦点距離19.7mm,露出補正-0.7,f/4.8,1/15 

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