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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

EOSな日217. 何かとキャノン・ブランドでして・・・

2019年10月04日 | Kyoto city

 


 昨日と同じコースをEOSで徘徊、時系列でアップさせた。

 EOS1Dのシステムは、最初は肩にズシリと3kgの重さを感じるが、歩き出して次第に身体が汗ばむようになると持ち慣れてくる。しかし操作は明快で使いやすい。

 私が高校時代に露出とシャッター速度が設定できるフィルム機材は、このブログでもモノクロ・デュープ画像をアップさせている、もらい物のキャノンであった。そして初めてのデジタル一眼レフもキャノンのESO Kiss(初代)。だから私の場合、よいと思われる画像はキャノンで撮影したものが圧倒的に多く、ニコンで傑作が撮れたためしがない。

 Win登場前、キャノン販売代理店はAppleのパソコンを扱っていた。そんな事情もありキャノンはMacと相性がよく、Air LANで簡単に接続できる。他方でEPSONのプリンターも使用したが、ドライバーのブログラム自体がMacと相性が悪いというのが私の認識。そんなわけで私の環境は、何かとキヤノン・ブランドでして・・・。

 しかし残念だがハウジングレスで30mまで潜れる機材は、目下のところニコンW300とパナソニックしかない。さて、たまには地上用に、ニコンでも、い・れ・ま・す・か・・・。手前味噌な話でお粗末様。

 ところでラグビーワールドカップは、先日行われた静岡県袋井市の試合で、日本はアイルランドを19対12で逆転勝利し、明日10月5日にサモア、13日にスコットランドと対戦する。どこまでゆくだろうか、これは少し楽しみな展開になってきた。ラグビーの選手達を見ていると体つきが西欧相撲かといいたくなる体型ばかりだ。勝つためにここまで戦略を練り猛練習をしてきたという話を聞く。もう少し楽しませてもらおう。

 


 

京都市 八坂・祇園

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6L,IS,USM

1)ISO1600,焦点距離50mm,露出補正0,f/8,1/125

2)ISO1600,焦点距離120mm,露出補正0,f/8,1/60

3)ISO1600,焦点距離105mm,露出補正0,f/8,1/100

4)ISO1600,焦点距離40mm,露出補正-0.33,f/4,1/25

5)ISO1600,焦点距離28mm,露出補正0,f/3.5,1/5

iPhone7

6)ISO25,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/30 

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Nikon Freak422. ラグビー・ワールドカップ

2019年10月03日 | Kyoto city

 

 夕方、日課の散歩に出かける。日没の時間が迫っているので、最初に高台寺から八坂の塔と夕焼を皮切りに、祇園へおりてゆこう。今日はニコンのシステムで。さしたる夕焼けではなかったのでトップ画像は、Instagram風に補正した。

 高台寺から俯瞰した二年坂に向かう通りをよくよくみると歩いているのは大半が欧米人だ。そう思って陽が沈んだ坂道を下り車折神社までくるとやはり欧米人、そのまま祇園へゆくと、いるわいるわ欧米人ばかりが。そして四条木屋町角のマックで珈琲を飲んでいると、これも店内は欧米人ばかりで外国にいるみたいで少し得した気分になる。でっ、烏丸通りを下がってくると、途中のコンビニでも欧米人の一群がビール片手に輪になっている。

 エアバスA380を連ねてやってきたと思えるような数の多くの欧米人達が、祇園や四条界隈を徘徊している。その数の多さは中国人達の比ではない。そんな数多くの団体が大挙してやってきた。一体今日は何の日だった?。そうか、ラグビーのワールドカップの試合が神戸であったからだ。だからいつもは空いているパブが欧米人の人だかりで外にまで人があふれテレビを見ながら歓声が上がっていた。

 京都の街も、この日だけでラクビー一色の感がある。さて帰ってテレビでラグビーに没頭かな。

 

京都市高台寺、祇園

Nikon Df、AF-S NIKKOR28-300,f/3.5-5.6G

1)ISO1400,焦点距離50mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/4000

2)ISO6400,焦点距離68mm,露出補正0,f/5.6,1/20

3)ISO6400,焦点距離105mm,露出補正0,f/5.3,1/13

4)ISO6400,焦点距離300mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/13

5)ISO6400,焦点距離28mm,露出補正0,f/4,1/40

6)ISO6400,焦点距離72mm,露出補正-0.67,f/5,1/80 

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ZEISSの空気54. 今様揚屋の構想

2019年09月28日 | Kyoto city

 

 唇が、いや身体がうずくのさ、湯谷のような空気だ、路地の陽だまりが嬉しい、といずれも画像補正を強調して俗っぽい京都の空気にしてみた。このように画像が暗すぎると、先日のInstagramの話のように黒を締めるでは画像が真っ暗になるので、逆に白を締めるようにして彩度をあげカラーバランスをブルーに引っ張った。

  十数年前、名古屋市那古野地区を想定し、湯谷と座敷と宿屋をセットにした和風建築による今様揚屋を考えていた。揚屋は、「近世、遊里で、客が遊女屋から太夫、天神、格子など高級な遊女を呼んで遊興する店、小学館、日本国語大辞典」とある。

 今時遊女はいないのだから、現代風に再定義し、宴会そして男と女の遊興する店といったらよいか。というのもカップルの行動をみれば、観劇映画、次はレストランで食事、最後にホテルと個別に利用してゆく。ならばそれらを参照して、観劇の代わりに温泉を設け、温泉、座敷、宿屋をセットにして、和風空間とサービスのクオリティをあげた店を「今様揚屋」と再定義しておこう。そんな今様揚屋という都市型施設が考えられるのではないですかとする構想だった。

 温泉に入り、座敷で宴会に興じ、飲み且つ食べ疲れたら宿屋に引き上げ、仲居さんを呼んで布団でも敷いてもらえば、あとはお好きにの世界だ。つまり温泉地の保養スタイルを都市に持ってくればよいではないか、というものだ。名古屋だったら利用者は、カップルが一番多いかな。

 そんなのが京都の祇園にもあってもよいと考えていた。実際に過去には京都島原の角屋が文化サロンとして存在してきた経緯もある。だから新しい機能を入れて温泉、座敷、宿屋の現代の和風揚屋3点セットがありえるだろう。

 お湯は北白川の温泉でも運んでくればよいし、京都は仕出し屋が発達しているので回りの料理屋から京料理を届けさせればよいし、芸子をあげてというのであれば座敷があるし、そのまま宿屋にしけこむカップルもいるだろう。朝は京都の茶粥などでもてなせばよいか。そんな今様揚屋が祇園にあってもよいし、調度祇園歌舞錬場のとなりに大きな敷地が空いているではないか。団体とカップルという相反するキャラクターを同時に扱うから、この運用には、もう少し研究してみる必要があるが・・・。

 というのも京都の夏は、猛暑だから汗だくなのよ。それでいきなり空調の効いたお座敷で宴会をして身体は急激に冷え切り、帰る頃には体調が完全に狂い、それでお土産を持たされて帰るわけだけど、翌日は夏風邪で寝込んでいたりする。どう考えても快適とは思われない時間の過ごし方だから、いっそ温泉で汗を流し、それから宴会に打ち興じて、そのまま泊まれた方が身体にも良いし極楽感があると思うけどなと考えていた。さて今様揚屋の名前は「千」にしようか、一十亭でもいいけどさ・・・。


名古屋市那古野地区を想定して考えた今様揚屋のイメージ。


京都市祇園、木屋町筋

SONYα6000、E10-18mm,F4.0

1)ISO3200,焦点距離10mm,露出補正-0.3,f/4,1/60

2)ISO8000,焦点距離10mm,露出補正-0.3,f/4,1/60

3)ISO4000,焦点距離18mm,露出補正0,f/4,1/60


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Nikon Freak420.  半信半疑

2019年09月25日 | Kyoto city

図1.

 

図2. 


図3.


図4.


図5.


 最近、仕事が一区切りつくと夕方の散歩に出かける。いつも同じところばかり。ブログ画像としてはいささか退屈だが、私の家の近所ってこんなのしかないのです。

 さて、Macro Planar100mmの試写を続けよう。ホントにこんな面倒なマニュアルレンズを沖縄の街歩きで使えるのだろうか?。大体何を撮るんだい?、と我ながら半信半疑。

 図1でこのレンズのボケ方を勉強してみた。手前の提灯にピントを合わせて背景は盛大にボカした。テスト用に絞りはいつも使うf4.0だ。確かに盛大にボケてくれる。

 図2は、光があったのでマニュアルでピントを合わせられた。これぐらいの光があればファィンダーでのぞいてもピントが合わせられそうだ。それにしてもニコンDfのファィンダーは優れた性能とはいいがたい。暗いところでもフィルム機材ニコンF3のスプリット・イメージ式ファィンダーの方が確実にピントが合わせられる。

 ちなみにこのレンズは、裸婦を撮ると大変綺麗だと推測。髪の毛1本1本迄描写しつつ、背景は盛大にボケてくれますから。そんなアーティスティックな作品をよく見ますが、私だったらアートというより、フォトグラファー達のように、ものすごく卑猥に撮るよな。フォトグラファーってホント売れる写真しか撮らないよね。ヌードの本や雑誌ってなんだかんだといっても売れるから。それは、私の本「環境デザインのプロデュース・コンセプトクリエイション・スケマティックデザイン、井上書院」よりは桁違いに売れるですもん。

 図3は目測でピントを合わせられた。機材にはオートフォーカス時の合焦マークが出ますが、暗いとこれも機能せず、だから目測。顔の輪郭の一部が見えていたので合わせられたけど、ここまで写ると頭蓋骨の形まで見えてきそうだ。前後の人間がボケているから、開放でこの距離だと人間1人分の範囲しかピントが合わない、つまり薄い被写界深度だということです。

 図4は、よく言えば髪の毛の一部にあっているようにも思われるけど、結果的に機材も目測もピントが合わなかった。このレンズはマニュアル故、こうしたピントを外した画像が多い。要は背景に連なる街灯の光源をボカして入れたかったのだけど。

 こんな風に撮影してきて人物撮りに便利そうなレンズだということはわかった。

 図5は、手前ボケ。八坂の塔から二年坂の方へゆく坂道を上がってゆくと右手に青空駐車場があり、その右側の門柱から見下ろした景観の納まりが調度よく、八坂の塔や民家をいれて綺麗に撮れる場所であることを、以前から知っていた。最近、ここが撮影スポットだというので、いつ出かけても外国人ビジター達が大量にいます。ついに国際的に知れわたった(笑)。

 やはりこのレンズは、フィールド向きのようには思われない、さてと・・・。

 

京都市八坂、四条通

NikonDf、Carl Zeiss Macro Planar100mm/F2.0

1)ISO25600,焦点距離100mm,露出補正-0.67,f/4,1/200

2)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正0,f/2,1/1600

3)ISO20000,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/2,1/3200

4)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正0,f/2,1/1250

5)ISO25600,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/200

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Nikon Freak419. 読書の秋か・・・

2019年09月24日 | Kyoto city

 

 こんな空を見ていると、つくづく秋だと思う。読書の秋か・・・。 

 先日イギリスの出版社から、"Sustaining Design and Production Resoueces"というペーパーバックス版の本が届いた。表題を直訳すると「持続的デザインと生産資源」とデザイン方法論のテキストだが、何の能力を持続させるかというと、イギリス原子力潜水艦の設計能力を維持する話だ。

 少しサマリーを読むと・・・

「冷戦終結後・・(略)・設計と生産のギャップは、経験豊富な人員を他の業界に追い出し、防衛システムの生産スキルを低下させる可能性がある。これは特に原子力潜水艦の造船所で当てはまり、これを生産するためには特別なスキルが必要です。これらの懸念を考慮して、防衛省(MOD)内の攻撃潜水艦統合プロジェクトチームは、原子力潜水艦の設計と生産に関する次の調査をするよう依頼した。•潜水艦の設計能力を維持するには、どのレベルのリソースが必要ですか?・・・」

 原子力潜水艦の設計能力の維持か・・。面白そうなテーマだから時間のあるときに読み続けようと思うが、そもそもこの本を注文した動機は、原子力潜水艦の工学的な構造に関心があったからだ。それを私の専門分野の建築と比較したら、それぞれの特質がわかるだろうし、せめて3DCGでモデルをつくってみたいという願望もあったからだ。 

 例えば原子力潜水艦の竜骨はどんな構造をしていて、どれぐらいの強度のスチールを使って、という話は、建築構造のフラックス・ストラクチャーを用いて大胆な建築空間がデザインできたりする話に通じてゆく。伊東豊雄さん設計の仙台メディアテークなんか、まさに造船といってもよい構造だしね。

 なんで潜水艦を思い出したかというと、以前サイパンでダイビングをしていたときに、レジャー用の潜水艦と遭遇した。それがものすごく陰湿で不愉快な高周波の金属音だった。そのときあの不愉快な乗り物は、どんな構造をしているんだろうと興味を持ったのが始まりだった。まあダイビングの延長ですね・・・。

 ダイビングは、人体の呼吸器系に始まり、魚の種類や生態から海洋環境に関する様々な勉強をする。だけど海の中については、人間はほとんどわかっていないのが現実です。魚の生態はわからないことだらけ(ウナギの生態だってわからない)だから、まあ人間がつくったものだったら理解しやすいかなと思ったんだけど。

  さてダイバーは秋が嫌いなのです。水温が下がるし、冬はドライスーツなら潜れるけど、私は講習も受けていないし持ってもいないので冬はオフシーズンだ。

 まあ、冬迄に後悔しないように沢山潜っておこうというわけだ。先の原子力潜水艦の本を携えつつ・・・。

 

京都市八坂・祇園

NikonDf、Carl Zeiss Macro Planar100mm/F2.0

1)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正-0.67,f/11,1/1000

2)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/11,1/3200

3)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/4,1/100

4)ISO12800,焦点距離100mm,露出補正0.67,f/4,1/30

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Nikon Freak418. ホロホロと・・・

2019年09月23日 | Kyoto city


 昨日の気温25°-24°。台風ターファーが日本海を北東方向に進んでいるので、京都の気温は、1ヶ月前の38°を越える猛暑が過ぎ去り、残暑が再来することもなく格段にしのぎやすくなった。この調子だと冬も早いか、それはやだな・・・。

 次回沖縄行きの機材を考えていて、GoProも揃ったので水中機材はOKだ。さて次は街歩き用の機材を考えていて、今度はこんなのありか、つまりマニュアルレンズのCarl Zeiss Macro Planar。そこで試写兼いつもの夕方の散歩。

 1枚目から3枚目迄がツァイスレンズの画像。4、5枚目は比較対象としてニコンのズームレンズの画像を加えた。

 夜と雨と熱い息でファインダーはかすみよく見えなかったので、マニュアルレンズ・ツァイスはピントが合っていない画像が多かった。ここは要注意だ。

 ちゃんと撮れれば有無をいわさないシャープさと綺麗なボケ方のツァイス。画像をみているとデジタル機材はレンズ性能が如実に画質を左右することを教えてくれる。つまりできるだけ高いレンズを使えということ。かって私はキャノンのLレンズを調達してから、これに見合うEOSボディを調達したぐらいだから、レンズの性能がデジタル機材の生命線といってもよいだろう。

 ここでとりあげたニコンのレンズもズームレンズというハンディはあるが、いい線をいっているようだ。

 さて最後の画像をみていて、ものすごく立派でおそらく引き締まった大臀筋。日本舞踊の先生だろうか。踊りには中腰姿勢が多いから、きっと腸腰筋も発達している(体表からは観察できない)。こうした体型は、外国人ではあり得ず、クロッキー教室で見かけるダンスで鍛えられた現代の女達のスマートな体型でもなく、いかにも日本人固有の鍛えられ方をした体型で格好がよい。こうした体型の女性に和服で近寄られ、「もう、女の体なんて眺めるもんじゃありませんよ、ぼんさん、もっと綺麗なモノが世の中にはおますやろ・・・」などといわれちゃうと、心はもうホロホロと・・・、そこが日本人固有の恥じらいの美学だろうか。

 さて、暑かったので、クロッキー教室もしばらく出かけていない。そろそろデッサンもしようかなと思われる気候になってきた。

 

京都市祇園 

NikonDf

■Carl Zeiss Macro Planar100mm/F2.0

1)ISO6400,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/4,1/80

2)ISO6400,焦点距離100mm,露出補正-0.67,f/4,1/100

3)ISO25600,焦点距離100mm,露出補正0,f/2.8,1/80

■AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

4)ISO6400,焦点距離100mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/50

5)ISO6400,焦点距離300mm,露出補正-1.33,f/5.6,1/30

 

コメント (4)
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番外編419. GoProのテスト撮影

2019年09月22日 | Kyoto city


 さて仕事を終えて夕方、GoProは水中機材なんだけど、いきなり本番で使うのでは戸惑うし、水中でトラブったら困るので近所の街の風景で試写した。やはり暗いところや夜に弱そうだ。そこでPhotoshopで補正を試みた。それも少しInstagram風に・・・、つまり黒を増やして色をブルーに引っ張る、そうするとなんとかアップできる画像になりそうだということがわかった。

 GoProにはマニュアルがないので、最初はどんな構造なのか全くわからず、WEBサイトで使用方法保存版などをみつけたが、読んでみても全然わからない。つまり機能の解説はあるのだが、それじゃカメラのどこをどう操作すればよいかが、書いてないのだ。それじゃ使用方法にもならない。

 そんなわけで、実際に試写しながらカメラの操作とMacへ画像を取り込む方法を勉強した。そしたら案外簡単だった。iPhoneクラスの性能、水中60mまで持参でき、魚眼レンズ付きの水中機材だ。

 そして撮影画像をiPhoneにダウンロードさせ、写真ライブラリーにストックしておけば、cloudでつながっているお家のMacのライブラリーにも自動的に反映されており、手間いらずなのが便利だ。それにしてもiPhoneの容量が足りるかなぁー!?。

 最後に水中用フィッシュアイレンズをつけて地上で試写してみた。やはり曲面ガラスの反射が映り解像力は低いが、さて水中ではどんな写りになるだろうか。


京都市祇園

GoPro7Black

ISO1748,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/120

ISO1791,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/60

ISO673,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/120

ISO1634,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/120

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番外編418. 建築物の画像補正について、このブログは1週間お休みします。

2019年09月03日 | Kyoto city

 さて8月27日のブログで、「ZEISSの空気51. 建築物を上すぼまりにしてはいけません」と書いた。トップ画像のように望遠レンズで撮れば傾きが少なく歪曲収差の少ない構図になりますが、それでは建築物の正面が入らない。そこでどうすれば建築物の正面から撮れるか、あるいは正面に機材を構えたがどうしてもレンズを上に向けざるを得ない、といったことについて解説しておきました

 特別な意図がない限り、建築物を左右はもちろん上下にすぼまるような撮り方をしてはいけません、というのがこのブログの主旨だ。つまり撮影機材を上下・左右・前後に傾けないで撮影すること、それが基本の第一歩。

 じゃあ、どうすればよいかは以下の事例で説明します。


事例1.焦点距離の短い超広角レンズを使うこと。

 先ずは超広角レンズを使うこと。事例1は、撮影日が違うが同じ被写体を同じ位置から撮影したものだ。左側が28mmの画角、右側が10mm(APSサイズ換算15mm)相当の画角である。京都市のような狭い空間で後ろに下がれない場合は、焦点距離でこれだけ違うので超広角レンズが必要になるということ。そして歪曲収差が少ないこと。


事例2.トリミングすること。

 左側が撮影画像であり、これをトリミングしたのが右側画像である。撮影するときに、あらかじめ左右に余計な要素をあえて入れておくこと。そして水平・垂直を意識して撮影すれば、超広角レンズでは、必ずといってよいほど道路が盛大に写る。それでよいのである。

 撮影後に、中心の建物の水平・垂直を維持しつつ、右下あるいは左下からトリミングラインを縦横比を崩さずに、主題となる建物に近づけてゆけばよい。それにフォトグラファー的な見方をすれば、画面から余計な要素を排除したいとする意識からも、ベターな方法だ。

 それに特別のソフトを使わないので簡単な方法ですが、画像を小さくするのだから、画質は少しだけ荒くなると考えた方がよい。


事例3.ソフトのアオリ機能を使うこと。

 どうしてもレンズを上に向けないと画面に入りきらない建築物は、結構多い。そうした場合は。とりあえず写しておきたい部分を撮影しておいて、あとでソフトのアオリ機能をつかって、水平・垂直を引き出せばよい。画像では、左側がとりあえレンズを少し上へ向けて撮影したものであり、右側がソフトで修正後の画像である。

 画面の端部をみると修正画像は周囲が、補正量によってカットされるので、可能ならば余白を入れて撮影しておくこと。またこの場合、画面上を手前に起こしたような案配で修正されるが、上部が少し上へ伸びている。まあそれは眼をつぶるほかないだろう。この場合でも水平だけは維持して撮影する必要があります。水準器がついている機材もありますが、なければ目測で十分でしょう。

 ソフトには、撮影機材に内包されたものもあれば、後処理で補正する場合とがある。私の場合は、Photoshopで後処理補正をしている。すこし形が変形するが、それは微差として気にしないこと。今はデジタル画像だから、ソフトで容易に補正できる時代になっている。

 こうした方法を一歩進めるとフィルム時代からの方法であるアオリレンズを使うことになる。当然価格は高いし、ニコンとキャノンからしか発売されていないが商品撮影で多用されている。

 またスマホのパノラマモードは、一点からグルッと回すので物理・工学的には画像が歪みます。だから撮影機材で私は建築物を撮影しています。使っているソフトは全てPhotoshopです。

 さて、このブログがアップされる頃には沖縄にいますので、1週間ほど、このブログはお休みします。


■トップ画像.京都市祇園

NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

ISO6400,焦点距離200mm,露出補正-0.33,f/8,1/13

■事例1.京都市祇園

左側

NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

ISO12800,焦点距離28mm,露出補正-1,f/5.6,1/40

右側

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO5000,焦点距離10mm,露出補正0,f/4,1/60

■事例2.京都市祇園

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO100,焦点距離10mm,露出補正-0.33,f/8,1/60

■事例3.京都市祇園

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO640,焦点距離14mm,露出補正0,f/8,1/60

 

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ZEISSの空気51. 建築物を上すぼまりにしてはいけません

2019年08月27日 | Kyoto city

 

 人間の眼は、見ている建築の風景を頭の中で補正しているが、レンズは見たとおりに写り人間のようには補正しません。そこでレンズに工夫がいるわけ。特に大きな建築、極端な例が超高層建築を下から見上げた上すぼまりのアングルで画面にいれるわけ。小さな建築でも必要がないのに画面に入りきらないと機材を少し上に向け、結果としては少しばかり上すぼまりで撮るわけ。それでは、ものすごく不自然で気持ちの悪い退屈な画像になり、建築意匠の魅力が伝わらない。

 だから建築は立面図で意匠を考えてゆくわけですから、水平なモノは水平に、垂直のモノは垂直に撮すのが基本。そうしないと建築自体が傾いていたり、ゆがんでいる場合は、水平と垂直の基準がとれていない不安定な構図になる。

 そのための方法は、3つあります。1はシフトレンズを使うこと。これはレンズ自体が高価。2はデジタル補正を使うことで、LightroomやPhotoshopなどの修正で上すぼまりの画像を修正できる。3は歪曲収差の少ない超広角レンズをつかって、撮影するときに水平垂直を取りながら機材を構えて撮影すること。

 ここでは3の方法で撮影した例をあげておきます。たったそれだけのことで安心して画像を眺めることができます。スマホでは、アプリが補正しない限り無理ですね。

 さて、このE10-18mmというズームレンズで実際に撮影してみると、歪曲収差があまり目立たず建築を撮るには使える性能だと思われます。ボディは、昨年調達した性能の割にはこれまた大変リーズナブルなSONYα6000(私が購入した新品ボディは¥39,000-)を使用。画像は一寸台風が来ていた日に街で試写をしてみました。それにフルサイズに次ぐ大きさのAPSイメージセンサーなので画像情報もそこそこにあるでしょう。

 でっ、ツァイスの標準ズームレンズVario-TessarE16-80/F4.0(フルサイズ換算24-105mm)が手元にあるので、欲をいわなければ、この2本という最も軽量な旅ができるだろう。

 

京都市下京区

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO100,焦点距離18mm,露出補正0,f/8,1/80

ISO100,焦点距離10mm,露出補正0,f/8,1/60

ISO640,焦点距離18mm,露出補正0,f/8,1/60

ISO100,焦点距離18mm,露出補正0,f/8,1/125

 

 

コメント (2)
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Nikon Freak388. 梅雨の薔薇

2019年06月12日 | Kyoto city

 


 月並みだけど梅雨の薔薇の接写画像でも・・・。

 薔薇の開花時期は5〜6月、つまり梅雨時の花だ。ジメッとした梅雨時とは無関係に、とびきり明るい色を添えてくれるから貴重な存在だ。それに撮影機材は、ここぞとばかりに描写するので赤い色が好きなんだ。ときにはレンズを喜ばせないとね。これぐらいになるとadobeのトーンを平均化しようという意図が見え隠れするのでPhotoshopの補正は、行わないほうが綺麗だ。

 さて、もっと色のあるシティスケープを京都の街で撮りたいけど、花はもう飽きたのでパスして、その他にモチーフがないかなと思いあぐねているが、お寺の庭を撮っても緑ばかりではしょうがないし、料理とか、薄暮のお店とか、そんな商業的な光景は、誰でも撮っているのでバスしてと消去してゆくと、何もないじゃないか。せめて昭和の風景にこだわるとか、こだわりを決めないと撮れないのか。

 じゃアングルを変えて街を上から見下ろしたらどうだろう。それには高いところから撮影できる適度な場所がいる!?。それも許可などという面倒がなく、一々お店で食べたくない料理につきあうこともなく、京都タワー、六角堂脇の池坊ビル、のように地上と離れすぎず、適度な視界で撮影できるポジションがないかな・・・。

 例えば交差点の角のファーストフード店、烏丸丸太町角のマックぐらいしか思いつかない。あとは古い民家ばかりだから、地味。もっともそれが京都の個性なのだから避けがたいわけだし。

 そんな風にイメージ上でロケハンをしながら被写体を探すが、東京と違って意外に被写体のイメージアイテムがすくない京都だ。京都の街を撮れば、古都と現代がミックスされた空気が漂い、そんなステレオタイプ化した表現はみんなが撮ってるし、それを私が撮ったって面白くないわけだし。

 そんなことを考えながら薔薇の撮影に勤しむこと1時間、雨も上がり陽が射してきた。暑いから今日の撮影は、ここまでだね。

 

京都府立植物園

NikonDf、Carl Zeiss Makro Planar 100mm/F2.0

ISO200,露出補正-0.33,f/2,1/800

ISO800,露出補正±0,f/2.8,1/3200

ISO200,露出補正-0.67,f/2.8,1/3200

ISO200,露出補正+0.67,f/4,1/1000

ISO200,露出補正±0,f/2,1/2500

ISO160,露出補正-0.67,f/2,1/4000

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Nikon Freak387. 梅雨の雨間

2019年06月11日 | Kyoto city

 

 梅雨の晴れ間の逆の言葉がないか探したら、なさそうだ。だから梅雨の雨間としておこうか。

 というのも昨日の梅雨の京都市内は、曇天が多く晴れ間ものぞくので雨が降ることが少ない。その雨が珍しく降ったときに、それっ!、と出かけた。雨が降っているときでないと撮れないものがあるだろうというわけだ

 夕べは仕事で1時間しか寝ておらず、朝一歯医者、ついでにマッサージ、それで思いついたように、ハスキーの三脚とマクロレンズを持って植物園へ撮影にゆこうと意志決定。撮影は天気次第だ。雨が上がりかけた頃の調度よいタイミングを待っていた。雨の滴が、光の加減で京菓子のようにみえた。

 あがりかけの雨の中で10カットほど撮影していたら、天気が回復し、日差しが出てきた。こうなると撮影は、お終い。それに晴れると雨具が暑い。帰りに進々堂で定番のランチにありついていた。梅雨の雨間の僅かな息抜。

 クロッキーばかりじゃ単調だし、それに仕事の合間の息抜きもあった。夜のウェイトトレーニングとエアロビクスの後は爆睡でした。

 なんだ、寝ぼけて1日2回も投稿するところだった。

 

京都府立植物園

NikonDf、Carl Zeiss Makro Planar 100mm/F2.0

ISO200,露出補正-0.67,f/2,1/640

ISO800,露出補正-0.33,f/11,1/100

ISO200,露出補正+0.67,f/4,1/160

ISO200,露出補正-0.67,f/2,1/2000

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EOSな日170. 4月1日までこのブログはお休みします。

2019年03月24日 | Kyoto city

図1.   さて建築写真風に試写した画像を並べてみた。建築物と撮影機材とを水平・垂直に維持するというのが原則だが、道が狭くそれでは全部はいりきれなかった。そこで上すぼまりで撮影しておき、photoshopで修正したが歪みはとれない。もともと水平・垂直が撮れていないことになる。水準器は必須だと思った。

 

図2.   これもphotoshopで修正。できるだけ建築物に撮影機材の水平・垂直を維持すれば周囲に余分な要素が周囲に入り込む。だから大いにトリミング。京都の風景は、トリミングが必須。それでも取り切れない道路標識がうつる。

 

図3.   露出を切り詰めたので夜の空気がでたかな。屋根の上に見えるのは、おぼろ月夜。舞妓さんの十八番。ぼんぼりが歪むのは超広角レンズのなせる技。このあたりが、こうした通例の機材による撮影限界。つまりぼんぼりがないときに撮影するほかないだろう。

 

 図4.   なんとか立面図風に撮れただろうか。今回もWEBライティング補正をオートのままなので、もろに白熱電球の色がでてしまったけど、冷たい色よりは、こちらの設定でよかろうと理解した。つまりなにもいじらないというわけだ。

 

図5.   それにしても手持ち撮影でシャッター速度1/6。ぶれていないのは、EOS1Dsのボディが重たいからだろう。撮影機材は軽くすればよいというものではなく、やはり必要な重さがある。月が楕円形、修正できなくはないが、それをやると絵画だろう・・・。

 

図6.   建築の立面を撮ることを意識しなければ、やはり普通に撮れる。このほうがいいかな。

 

 古い建築物を撮影するのには、建築立面を歪まずに撮れるシフトレンズを使うか、ミラーレスならシフト補正をする。この場合は三脚と水準器があれば申し分ない。それ以外に建築全体をとりあえず撮影しておいて、後でphotoshopで修正する方法もある。歪曲収差はキャノンのプログラムで補正する。いずれにしても簡便な方法という程度のもので、しゃきっとせずどこか緩いのであり、図面とはほど遠い。

 どの方法をとるにしても大きな建築は空間上引きがないと、歪まずに撮影するのは難しい。これに1mの折り尺のスケールを一緒に写しておけば、後で立面図をつくるときの目安になる。もちろん一番良い方法は、メジャーを持って実測するか、いまならレーザー測定だろうか。

 そんな撮り方を意識して、といって三脚も水準器も使わずに、建築立面の試写を夜遅い祇園で試みた。夜の方が人が少ないし、雨だし、木曜日はお店が休みの所も多く好都合だ。被写体と撮影機材を水辺・垂直を意識したが、夜の街は暗くてそんなのはよくわからんという結末。

 そんなわけで明日からフィールド調査なので、このブログは4月1日までお休みします。

 

京都市祇園南町 2019年3月21日

EOS1DsMark3,EF16-35mm/F2.8L 

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/4,1/13

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/8

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/25

ISO3200,焦点距離22mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/15

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/4,1/6

ISO3200,焦点距離35mm,露出補正-0.67,f/4,1/60

 

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EOSな日169. 薄暮の街で

2019年03月23日 | Kyoto city

図1.   夕方も早いとまだ民家に明かりがともらない。デジタル画像はラチチュードが狭いので空の描写を出せば民家は黒くつぶれるし、逆なら空が飛んでしまう。そこをphotoshopのトーンカープを逆S字カープにして大いに補正した。

 

図2.   前にも撮影したけど、建築の人間としては空間がドン付きで行き止まりとかL字になっているような錯覚感を感じさせて面白いと思った。通例ならぶれるシャッター速度1/8、手振れ補正機能と重たいボディが、こういうときに役立っている。

 

図3.   このメリハリがないなんとも同じ明るさになっている頃が薄暮の時間である。正面の赤くあかりがついた民家の室内と外とが同じ明るさになる。毎日やってくる数分ぐらいの僅かな時間が、不思議な空気を漂わせてくれる。

 

 図4.   これぐらいの画角で民家が入ると調度よさげなのだ。40mmという焦点距離が、レンズにマーキングをしておこうかなと思わせるぐらい民家をほどよく画面に納めてくれる。それに歪曲収差も小さい焦点距離だ。 

 

図5.   さて人通りの多い花見小路をどのように撮りゃいいんだといつも迷う。しゃあない、クラクションを鳴らして、蹴散らすようにやってくる車を正面に入れて、都踊りのぼんぼりの列でも・・・。全然花見小路が写っとらんじゃないか。ええんちゃう、画像が傾いていて混沌としているような気分もあって・・・。

 

図6.   また正面から舞妓さんがやってくる。バッチリ取れる距離だけど撮らない。すれ違いざまに顔の表情をみると緊張している。10代という歳を考えれば、お座敷とはそういうものなのだろう。撮らなくてよかった。しかしグーンと離しておいて民家をバックに300mmで一気に撮るのが私流。舞妓さんがやってくると、職人さん達が、さあ仕事だと持ち場に散ってゆくようにも思われる。ここでも重たいボディと手振れ補正機能に助けられている。

 

 薄暮というのは、日が暮れて外の明るさが失われてゆく頃、室内の明るさが増して、調度両方の照度が同じになる自然現象だ。曇天だろうが雨が降ろうが、やはり外の方が照度は高いのである。それが外と内とで逆転する数分程度の時間帯なのである。1日2回は体験している。朝は寝ている頃なので関心が薄いが、夕方はハッキリと見て取ることができる。それも天候とは関係なしに。

 その頃に室内の写真で窓から外の風景を加えると、室内も外も綺麗に描写される。だから撮影する側にとっても大変貴重な一瞬なのである。特に春のボンヤリとした天気の頃などは、なんともいえない空気を漂わせてくれる。冬だったら空が紫色に描写されるだろう。

 今の季節だと18時から18時30分の間の僅か数分程度である。夏だったら19時以降だろうか。そんな時間をどうやって過ごしているだろうか。仕事が終わって、さあ飲みに行こうなんてはしゃいでいる間に薄暮が通り過ぎ、お食事を18時に予約しちゃったのよ!、遅れないでね!!、なんていわれて薄暮を見逃したり、つまり私達の行動の節目にあたる時間帯なのだ。

 特に写真に興味のない女達は、この薄暮の頃にいろんな予約を入れてくれるわけだ。「あら、夜景が綺麗ね!」なんていわれても、撮りそびれた薄暮の方がとても綺麗なのだ。女達はそんな自然現象に関心がないわけだ。そういうとき、私は憮然としてバカな女を相手にしちまったぜと後悔する。「毎日みているだろうよ!、そんなことに気がつかないのかよ!!、自然の光の変化に鈍い女なんかに手を出したのが私の間違いだったな!!!」と心の中でつぶやいている。

 写真を職業としない限り、薄暮は女達には全く関心が沸かない時間帯だ。

 

京都市祇園北町、南町 2019年3月19日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6L IS USM

ISO1600,焦点距離70mm,露出補正-0.33,f/8,1/50

ISO3200,焦点距離40mm,露出補正0,f/5.6,1/8

ISO3200,焦点距離105mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/20

ISO3200,焦点距離40mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/13

ISO3200,焦点距離135mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/200

ISO3200,焦点距離300mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/20

 

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EOSな日168. 奥へ続くろーじ

2019年03月22日 | Kyoto city

図1. 辰巳橋に通じるろーじ

 

図2. 玄関に通じるろーじ

 

図3. 通り抜けるろーじ

 

 京都では、路地をろーじと読んでいる。それが街の中に数多く存在している。それも古都魅力の1つを形成している。洋の東西問わずろーじは存在している。例えば小さなテーブルと椅子をだしてカフェテラスにしているモナコの狭い路地がある。しかしそこを利用する人々の意識が異なる。

 私がかって名古屋のカフェテラスでみた経験では、表のテラスから座席が埋まってゆく欧米人に対して、店の一番奥から座席が埋まってゆく日本がいた。日本人は路地の奥のさらに店の中の一番奥のテーブルにたどり着いたときに、つまり隠れるような感覚になれたときに落ち着くというわけだ。そんなところが欧米の意識とは大きく異なっている。

 そんな欧米人と日本人の意識の違いは何に由来するかという研究もなく、世代が変わり次第に日本人にも欧米的カフェのように利用意識が広まってしまう。

 日本の路地は公道はおろか、店の中にまで引き込まれて植栽のあしらいとともに狭さの美学をつくりあげている。要は土地が狭かったので、どうしようかというあたりが出発点なのだろう。

 都市計画の視点で見れば、路地こそ排撃すべき対象であり、そんな消防車も入れない狭い道をつくってはアカンという考え方が底流にあるから、意図的に計画されることはなく、道はできるだけ広く真っ直ぐな方がよいのだという計画側の論理があり、建築基準法では4m未満の道は道にあらずという法律もある。

 ろーじは、色々な思惑がうごめく面白い空間だ。私が街をデザインすれば、やはりろーじをつくるだろう。奥へ続くろーじは、様々な人々によって多様な意味づけをもって存在してくるからだ。私がろーじにこだわるのも、そうした理由があるからなのだけど。

 

京都市祇園北町、祇園南町 2019年3月2日 

EOS1DsMark3,EF16-35mm/F2.8L USM

ISO1600,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/2.8,1/25

ISO1600,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/2.8,1/30

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f/3.2,1/40

 

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Nikin Freak359. 3.11、そしてこのブログは3月16日まで休みます。

2019年03月11日 | Kyoto city

 

 桜が咲き始めたのだろうか。

 さて、BS1スペシャル「緊急被爆医療の闘い〜誰が命を救うのか〜」(2019年3月10日放映)をみていた。福島第一原発(F1)の事故をはじめとする医療現場の混乱の様相のドキュメンタリーのなかで、私は特にテーマから外れるが2つのことに眼がいった。

 1つは、浪江町などからの避難者の放射線量測定の場面で基準値を上げないと大量の人間の測定ができないということがあったことを報じていた。もちろんそれは緊急時の現場の措置だったと報じていた。

 2つは、その後に東京消防庁がF1へ消火活動をゆくのに際して、国から「人体が受ける放射線量の安全値を引き上げられないか」とする国の要請があったことを報じていた。

 この2つのことの関係性は、テーマの趣旨から外れるので放映されていなかったが、時系列から類推するには、現場の経緯を知らない国の役人の誰かが基準値はあげられるのか、そうだとすれば消火活動の時間がかせげる、じゃ基準値をあげてはどうかと判断したのだろうと考えられた。

 私は、いかにも科学の知見を欠いた文科系の人間が考えそうなへ理屈があったなと思ってみていた。ようは国の指揮系統も混乱していたわけだ。

 いつも歴史が教えてくれることだが、前代未聞の出来事がおきると必ず対応できない日本の姿がある。そして万事やることなすことが遅いのである。アメリカの9.11のときにすぐさまアメリカ上空を飛ぶ全ての航空機の飛行を禁じたりする対応がとられたが、なぜ日本は、万事やることなすこと、そして決断が遅いのだろうということを考えさせられる。そうした対応の遅さがF1をメルトダウンさせ被害を大いに拡大させてしまった。もちろんメルトダウンを回避できる時間はあったにもかかわらずである。そこが大いに悔やまれる。

 本来ならば、F1が全交流電源喪失となったときに、メディアの専門家も私も、即電気を送らないとやばいぞと思っていたから、当然非常用発電機を自衛隊に空輸させる措置がとられていたのかと思っていたら、電源車は震災で渋滞している常磐道にいたというお粗末さだった。現場にいない人間達の危機感の欠落が自体を悪化させる方向に動いた。そこには、地震だったからしょうがないよな、とするいいわけが成立がすればよしとする姿勢、そして地震津波、全交流電源喪失による原子炉の科学的意味がわからない文科系的的対応だったと思われる。

 3.11のこの日が来るたびに、自然災害よりも日本人の対応のお粗末さと遅さが事故を拡大したんだということを教訓として思い出す。万事文科系マネージメントにすべてゆだねていないで、もう少し自分で科学を勉強し、科学的物事の見方や考え方を身につけておこうね、と私は教訓にしているけど。

 さてさて明日から仕事で東京・沖縄と出張なので、このブログも3月16日まで休みます。

 

京都市宮川町、祇園南町 2019年3月10日

NikonDf、AF-SNikkor85mm/F1.8G

ISO12800, 露出補正-0.67,f/4,1/2000

ISO12800, 露出補正-1,f/2,1/3200

ISO12800, 露出補正-0.33,f/2.8,1/4000

ISO12800, 露出補正-1,f/11,1/25

ISO12800, 露出補正-0.33,f/2,1/320

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