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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Nikon Freak358. アドレスホッパー

2019年03月10日 | Kyoto city

図1. 河端通   実は、このアングルで舞妓さんの髪飾りを撮りたいのだがと思いつつ、今日は撮りそびれた。このアングルはフォトグラファーの奈良原一高さんがスペインのマタドールを撮った写真が記憶に残っているからなのだが。

 

図2. 安井金刀比羅宮   縁切り寺だから絵馬には切りたい縁が書かれてある。実は、それを読むのが面白い。「旦那が芸子の××と縁が切れて我が家に戻りますように」というのがあれば、「ダーリンが奥さんと縁が切れますように!」というのもある。そんな本音がズラーッとだ。京女は旦那に奥さんがいようが、そんなことは関係なく、うちにきたらわてのもんという意識。

 

図3. 四条河端通 アドレスホッパーというのは、こんな感じかなとイメージしているけど。

 

図4. 祇園南町   この街を歩けば舞妓さんに必ず遭遇する。あらっ回りを見渡したら、私しかいないではないかと少し慌ててしまう。

 

図5. 花見小路   4月から都踊りが南座で始まるんだ。だからぼんぼりが建てられている。都踊りをみたら京都は、もう十分じゃないか。

 

(本文)

 昨日の京都は、外気温が16°と高かったのだが町屋のなかは寒いぐらいに冷えていた。まだまだガスストーブとダウンコートが離せない日々が続くようだ。

 さて日経流通新聞3月6日号が、「アドレスホッパー」というライフスタイルを紹介していた。

 それは、自分の家をもたないでシュアハウスなどを転々としながら、ウェブメディアなどで仕事をしつつ、日本全国や世界を移動しながら仕事をするノマドワーカー達、あるいは多拠点生活者という概念だそうだ。アドレスホッパーの医者もいるそうだ。いまの20代から30代の若者達のライフスタイルの1つだ。多拠点生活者数は17万1千人と推定している。

 私の回りを見回すと、そうしたライフスタイルをしている人間達が確かにいる。昨年もそうしたアドレスホッパーが結婚式に呼んでくれたし、仕事と恋人が一緒という人間もいた。場所が変わると彼氏も変わるけど。

 最近シュアハウスやゲストハウスが増えているのも、長期滞在をしたいアドレスホッパー達のニーズを満たしている部分があるだろう。実家に住民票をおいておけばよく、あとは自分の家を持たない身軽さがある。

 そうした人々のニーズに応えられる都市サービスがあり、仕事情報をもったコミュニティがある。それは成熟した都市を使いこなしている姿か。あるいはホントに人生旅暮らしを実戦できるほどに私達の生活環境がよくなっているわけではあるが。

 さて今日は、背景が大いにボケる85mmレンズを意識的に使った。

 

京都市祇園町南側、2019年3月9日

NikonDf、AF-SNikkor85mm/F1.8G

1)ISO800, 露出補正-0.33,f/2,1/2500

2)ISO5000, 露出補正-0.33,f/4,1/100

3)ISO3200, 露出補正-0.33,f/2,1/100 

4)ISO5000, 露出補正-0.33,f/2,1/100  

5)ISO2000, 露出補正-0.33,f/2,1/100  

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Nikon Freak357. 黄昏の街

2019年03月09日 | Kyoto city

図1.  なにしろ85mmのレンズだもんで背景をたっぷりぼかしたい。だがそんな風に撮れる空間がない。しかたなかいから、こんなので背景をぼかそう。

 

図2. この画像をみたとき、まさに黄昏の街という古くさいタイトルを思い出した。しかし、これがかっての日本全国どこにでもみられる一番的な街の姿だったのではないですか。そんなかっての街は美しかった。そして今は既に私達の回りから消えている。私達は近代合理主義を選択し、代わりに美意識を失ったということだ。

 

図3. 街を撮影していると、いろんな声が聞こえてくる。「あんなー、彼どうなったん・・・」、「それなぁー、三角関係なんやわ・・・」。そんな声が聞こえてきた。そして舞妓さん達が追い越していった。あら!、彼女たちの会話だったのか?。三角関係ねぇー、そんなもんで京女はたじろがないですけどね。

 

図4. どこかホラー映画に登場するオカルトファミリーみたいに見えたんだけど。街の空間は無関係な人が偶然並んだだけで、様々な意味を持つことがある。なにしろ都市は劇場だそうな。

 

 久しぶりにニコンDfを持ち出した。

 あらっ!、オートブラケットの設定はどうしたかとMEMU画面をつつく。しかし夜の暗い街で、そんな設定は不可能よ。ドトール珈琲に落ち着いてようやく設定できたけど撮影は終わっていた。

 こういうところは、どんな場合でも機能する使い慣れたEOS1Dシリーズが私には一番使いやすい。今のEOS1Ds mark3のボディに不足を感じたら、次もEOS1Dシリーズですね。それだけのことがある機材でしょう。

 今のデジタル機材は、ある程度ブログラム化された設定方法が多い。もちろん設定できれば、それなりの効果があるはずだけど、その設定操作が煩わしい。だからEOS5Dシリーズなどは、露出がとても正確なんですといわれても私は使いたくないわけ。その正確な露出をEOS1Dシリーズに組み込めばいしじゃん、と思うけど。そして今年は次のEOS1Dが登場するかもしれない。少なくとも通信機能は、いまよりははるかによくなっているはずだから、その頃に後継ボディを調達したいですね。

 なにしろフィルム機材からデジタル機材にシステムを変えるときにEOSに乗り換えちゃったから、フィールドで使うときはEOS、近所の街歩きはニコンと役割が定まってきたようだ。それまではニコンの代わりがオリンパスだったけど、これは水中機材も含めて処分しちゃった。

 撮影機材って、性能よりも使い慣れる、使い慣れることを裏切らない、そうしたデザインが欲しいですね。そうした機材は、いまのところ私にはEOS1Dシリーズ以外にはないですね。

 

京都市祇園町南側、四条通、2019年3月8日

NikonDf、AF-SNikkor85mm/F1.8G

1)ISO3200, 露出補正-0.67,f/2,1/320

2)ISO3200, 露出補正-0.67,f/2,1/160

3)ISO3200, 露出補正-1,f/1.8,1/200 

4)ISO25600, 露出補正-0.33,f/3.2,1/640

コメント (3)
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ZEISSの空気50. 3局巡りの散歩

2019年03月08日 | Kyoto city

図1. 寺町通   2階建ての家並みが続く昭和のプロポーションが心地よいと思う。日本の空間は2階建てまでが調度よかったりするのかもしれない。

 

図2. 信富町の路地   思わず門構えのある小道を奥に進んだから路地に行き当たった。この路地を挟んで町内が別れるという京都では珍しい仕組み。だから路地を介してのお互いのつながりは少ないのだろう。

 

図3. 新烏丸頭町   塀かぁー、確かに日本の住まいは昔から塀ばかりだった。とくに江戸時代の藩邸などがそうだろう。だから商店街をのぞけば街並みという認識が最初からなかったのだろう。

 

 (本文)

 朝から書類作成のため国税局、郵便局、法務局と3局めぐりの散歩だった。いつも役所に行くときは時間つぶしに撮影機材を持参する。しかし最近役所も待つことが少ない。唯一パスで出かけた法務局の帰りは歩いて街徘徊だった。このあたりが町の小さい京都の強みだ。

 それでも荒神口の法務局から下がって信富町の路地を抜けて丸太町通りを横切り、寺町をさがると進々堂は満席か。二階建ての家並みが続く寺町通は日本的な景観だ。ただ軽く立ち寄れる店が少ない。次の御池通を横切り寺町をさがってゆくと、今日はスマート珈琲のランチもお休みか・・、ついてない。そのままさがり錦小路を抜け東洞院通りの定番の上島珈琲でランチという散歩コースだった。街歩きとしては、私的にはいささか退屈な徘徊だ。

 ひな祭りも過ぎて京都も暖かくなってきた。桜の開花も少しだけ早まりそうだ。もう冬はいっちまったか。

 さてSONY機材ではじめてRAWで撮影し画像ソフトで修正してみた。修正しても良くはならない。むしろ修正しないほうがよいようだ。α6000はシャープな画像だが、今ひとつウっーーん、ツルッとした感覚の優等生的な画像ねえ・・・私の好みとは少し違うけどなぁー。それにしてもこの機材はjpg画像を主に調整されているのだろうか。そう思うのは私だけか。そうなると来週の東京・沖縄出張はEOSにしようか・・・。

 

 図4. 上島珈琲   定番の座席で遅いランチ、昼の時間を過ぎると開いている事が多い。

 

京都市中京区

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO100,焦点距離16mm,露出補正0,f/8,1/200 

ISO400,焦点距離16mm,露出補正0,f/9,1/60 

ISO400,焦点距離24mm,露出補正0,f/9,1/60 

iPhone7

ISO25,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/30  

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EOSな日162. レンブラント.H.v.R的とJ.スーラ的

2019年03月04日 | Kyoto city

図1. 古道具屋の店先   この画像をみていると画家レンブラント.H.v.Rを想起する。個人的にはJ.スーラの点描画のほうが最近の好みなのだが。つまりレンブラント=EOS1シリーズ、スーラ=SONYα7R3、という話なのだが・・・。

 

図2. 広角レンズのテストには、建築を真横から撮ればよい。というので撮影してみたが、水平が取れない、よくみたら地面が緩く傾斜していた。それに敷地の形状から建物と外塀とが平行になっていない。なんか撮影テストには、難しい被写体だったな。

 

図3. 広角ズームレンズだからボケ方は期待できない。まあそれでも、綺麗にボケているほうだろう。このあたりの濃密なウッフーーンとした色がEOSの色だと思うな。

 

図4. およそ使うことが少ない16mm超広角アングル。無理してここまで引き延ばさなくてもよいのだが、あれば使ってしまう超広角麻痺症状。ただし遠近感がつきすぎてよほどの被写体でないと使わない画角だろうと思いきや、これが結構使ってしまう画角なんですね。

 

図5. 祇園の町の中で一番綺麗な路地。来る人を拒むような怖さが空間に漂っているかのようだ。だから観光客でさえ、この路地には入らない。私だって静かにしておきたいが、路地回りは古民家だし、お茶屋もあり一番京都の街らしい路地だ。

 

 図6. 梅が咲いている。色温度がオート設定だったので、後でphotoshopでの調整にてこずった。日が暮れたらやはり色温度の設定は変えておくべきだというのが教訓。

 

(本文)

 さて広角ズームレンズEF16-35mm/F2.8L USMの陰干し。多分フィールドで使う機会がすくないので持参するかどうかは荷物の目方次第だが、慣れておこうというので、いつもの夕方の散歩道へ。

 このレンズは初期型だから、特に焦点距離16mmの絞り開放あたりの周辺解像力は目に見えて悪く歪曲収差もあるが、すべて画像ブログラムで後処理をすると、みられる画像になる。それにレンズが明るいので夜用かな。多分穀倉地帯のファミリーなどの写真をとるときに使おうと目論んでいるから、やはり持ってゆくべきか。

 キャノンシステムの画像は、やはりレンブラント的なのだ。そう迫力があるけど古い(笑)。

 今年末ぐらいに東京オリンピック用に現行機種であるEOS1DXmark2の後継機種がでる噂だ。現行機種は動画がHDと古くさいのですね。すでに私達はパソコン画面上でも4K画質以上でないとみられないことを日常痛感している。だから後継機種は必須なのだが、私は動画を撮らないので手元機材であるEOS1DsMark3で十分だと考えている。

 EOS1シリーズ自体は大変使いやすい機材だから後継機種に期待はするけど、私はJ.スーラ、つまりSONYα7R3にゆくでしょうね。こちらの方がボディとツァイスのレンズを合わせてもEOS1の価格までは行かないほどコストパフォーマンスが大変高く、裏面照射型の撮影素子による4240万画素の高画素機だよね。

 SONYα7R3は、J・スーラの点描画なのですね。高画素ということは、その点描の数がさらに細かく増えるわけ。つまり画素数が多いほど点描の色の数が多くなるわけであり結果として大変綺麗な画像になるわけです。これが高画素機の特徴なのですね。もちろんSONYですから動画は4K画質。いずれ広角〜望遠の高画質ズームレンズをださないかなと思っている。

 その小さく軽い広角〜望遠ズームレンズ(28-135mm/F4)がツァィスで登場すれば、即レンブラントからスーラへ乗換えるのだけど。出ないんだよねぇー、これが・・・。だからこのブログ画像もしばらくレンブラントが続くのです。

 

京都市祇園南町 2019年3月2日 

EOS1DsMark3,EF16-35mm/F2.8L USM

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f/6.3,1/200

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.67,f/3.2,1/40

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f/3.2,1/40

ISO1600,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/2.8,1/40

ISO1600,焦点距離23mm,露出補正-0.33,f/2.8,1/20 

ISO1600,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/2.8,1/10  

 

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EOSな日161. フィールド機材のテストを兼ねて

2019年02月26日 | Kyoto city

図1. 北野天満宮参道   この人出の多さに惑わされず撮影できるかとする、こちらの精神力が試されているようだ。もちろん昔に比べると人出は多いのだ。年寄りが増え暇になった人間達が暖かい陽気でこぞって出てきた。

 

 図2. 北野天満宮   梅は5部咲きぐらいだろうか。北野天満宮は横からのアングルが綺麗だと思うけどな。

 

 図3. 北野天満宮   それ以上書くこともナシ。

 

図4. 天神さんの縁日   毎月25日は天神さんの縁日だ。今日は梅花祭とダブルで催事だから、露店も人出も多い。それが表現できる画像に納めるのは、結構難しいのだ。

 

図5. 露店   天神さんを取り巻くように数多くの露店が出ている。さて掘り出し物!?、あるかなぁー、みんなポロに見えてくるけど。

 

(本文)

 さてブログ用のアップ画像がない。ならばフィールド機材のテストを兼ねて北野天満宮の梅花祭でもゆこうか。さてバスを降りようとしてしまったと思った。みんな老人達ばかりだ。今日は暖かいので、老人達が冬のこもった生活から抜け出してきたわけだ。なんだここは、老人達のレジャーランドだったか。気温も16°と暖かく、どこか冬のけじめのような気候だ。

 人が多い。だから成り行きで天満宮を通り抜け、裏の縁日へ足を向けた。今日はダブルの催事だからね。フィールドに出かける予定の市場もこれほどではないだろう。

 最近組み立て式のテントで露店を覆うので撮影しにくいところばかりだ。EOS1DsはRAWデータで2,144枚と撮影可能枚数が表示されているし、バッテリーも5日ぐらいは持つだろう。7年前に販売中止された機材だから色が今ひとつの感じもあるが、まあいいか。まあ新型は来年にでも。

 それにしても露出補正が必須というのは、デジタル機材自体が露出オーバー気味に写る仕様なんだろうな。あやうく露出オーバーの画像ばかり撮らされるところだった。これもテストの知見だろうな。

 次はMac book airのテストだ。海外のホテルで撮影画像をMacに読み込んで、インターネットがあればicloudへアップさせる。そうしておけば撮影機材を盗まれたり壊したりしても、すくなくとも前日までの画像はicloudへ保存されていることになる。そのために昨日は、Mac Book airの大掃除をして空領域を確保したし、icloudの容量も増加させたぐらいだ。それでフィールドへ持ち出せる仕様になってきたけど、実際にフィールドでは何が起きるかわからんけどな。

 もう一つテストすべき事があった。人混みで3kgの撮影機材を担いで意欲が前向きになるだろうかという点である。幸い毎日持ち歩いていたので少し体も慣れたし、混雑のなかを歩けたので、これなら持ってゆけそうだ。

 フィールド機材も、あらかじめ機材のテストをしないとわからないことが多い。あとは予備機材の選択。手元にあるのはSONYα6000かNikonAW300だ。まあ水中機材のNikonでよいか。多分これは使わないことを期待するけどな。そういえばロシアに出かけた時は、イスタンブールで調達したNikonAW130が結構活躍したっけ。

 そんな風に撮影機材もフィールドへ行く前に、使い慣れることが必要になる。旅先でどんなに疲労していても暗黙のウチにボタン類が操作できるようにだ。多分みんなそんなことをやっているのだろう。

 

京都市北野天満宮 2019年2月25日 

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM

ISO400,焦点距離135mm,露出補正+0.33,f/11,1/500

ISO400,焦点距離105mm,露出補正-0.67,f/8,1/250

ISO400,焦点距離28mm,露出補正0,f/14,1/400

ISO400,焦点距離35mm,露出補正0,f/13,1/320

ISO400,焦点距離50mm,露出補正0,f/11,1/320 
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EOSな日160. 電柱の話から・・・

2019年02月25日 | Kyoto city

図1. 祇園町南側   花見小路は電線が地中化されているが、それ以外は全て路上に電柱が露出している。もちろん電柱を建物の色に合わせるなどの配慮はしているが、変圧器を電柱にぶら下げた形態そのものが異質だ。私の意識からすれば画像的には面白いのだが、都市景観という視点で見れば街並みのマイナス要因だ。外国人が数多く来るところにしてはお粗末だ。

 

図2. 祇園町南側   この横町も上を見れば電線が走っている。やはり電柱が地中化されてもよい程の日本の価値ある景観を呈している。

 

図3. 祇園新橋   これぐらいの雑踏になると電柱も目立たないが、上をよくみると電線が混沌として走っている。

 

 図4. 祇園町北側   正面にドンとアイストップのように電柱が立っている。景観の焦点が電柱!、それはないだろう、ここは伝統的建造物群保存地区だ。

 

 都市景観の立場で見れば、電柱と電線は地中化すべきだというのが多くの意見。特に外国人が多く訪れる伝統的建造物群保存地区からは、電柱は取り除くべきだというのが、都市計画の専門家の共通する意見だといってもよいだろう。そうはいっても、これがなかなか実現しないのですね。全く電力会社は、街並みや景観という意識が、今もって皆無だ。

 もちろんフォトグラファーとしては、電線が絡まっているような風景に興味をそそられるだろうし、そこに都市の混沌とした姿を発見するからだ。といって混沌とした姿を褒めているわけではない。どんなにとり澄ましても、所詮混沌としたアジアの都市の1でしかないのだといっているわけだ。

 そうした景観に市民が何も言わないということもあるだろう。まあしょうがないんじゃないですか、そうした意識がある限り街の景観はよくならない。つまり日本は民度が低すぎるといってよい。中国でさえ伝統的な保存地区は、政府が命令し素早く整備し、当然電柱を取り払っていますからね。

 中国人が、なぜ日本に大量に来るか。それは日本の生活様式に学んでいるといえる。何が良くて何が悪いのかを、そして何が生活であり観光でありブランドなのかということを、日本製のカメラで記録し、しっかりつかんで帰ってゆく。いずれ彼らは国家の中心的な立場につくだろう。そのとき、かれらが学んだ経験が発揮されよう。何しろ中国は、日本よりも長い歴史がある泰然とした国家ですから。

 抜かれるということは、将来生活用品の全てが日本製より安価で品質の良い中国製になり、およそ歴史的観光地には電柱などがない高品位な環境が提供されて世界から人々が集まり、そして日本企業がことごとくM&Aで中国企業に買収され、やがては国土も併合それ・・・・、中華思想とはそういうことでしょ。

 

京都市 2019年2月23日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM

ISO400,焦点距離150mm,露出補正-1,f/5.6,1/125

ISO400,焦点距離28mm,露出補正-1,f/4,1/40

ISO400,焦点距離70mm,露出補正-1,f/5,1/20

ISO400,焦点距離35mm,露出補正-1,f/3.5,1/15
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EOSな日159. 季節の変わり目

2019年02月24日 | Kyoto city

図1. 2月16日の空 祇園 寒い冬の最後の日だった。同じ晴天でも気温が低いときの空の色のようにも思われるが・・・。

 

図2. 2月17日の空 北野上七軒 この頃暖かい陽気が少し入り込んできた。それで北野まででかけようと思ったのかもしれない。この青さは、前日とはやはり少し違うみたいだ。

 

 

図3. 2月18日の空 建仁寺 太平洋上の高気圧が日本列島へ押し寄せてきた日だ。春の空の色としておこう。

 

 2月16日から18日のあたりが、寒い冬から少し暖かい陽気への気候の変わり目であったと思われる。そこでこれらの日の夕方の空を並べてみた。定点観測ではないし、デジタル画像では空の色だけではわからないなぁ(笑)。でも16日と18日の画像をみくらべると、やはり少し違うようだ。

 それよりはガスストーブで実感する。冬だと1日中つけていても設定温度までなかなかあがらなかったが、最近では容易に設定温度まで上がり停止している。確かに家の温度が変わってきているのだ。

 こうして暖かい日と寒い日とが交互にやってきて次第に暖かくなるわけだが、今年は、このまま暖かくなりそうだという気象台の長期予報だ。であれば冬が通り過ぎたか。

 さて先日たまった仕事をかたづけるために、荒神口の法務局へ書類を取りに出かけた。法務カードがあるので読み取り機に差し込み整理番号を受け取り印紙を買っていると、もう後ろから呼ばれている。万事こうでなきゃだよ。もちろん京都の法務局がすいているというのもあるが。

 20世紀時代の役所なら待っている人の列でホールはごったがえし、1時間、2時間待ちなんかざらだったから、今は改善された。ここまでくるのに随分と時間がかかったけどな。

 それにしても、実現までの時間がかかりすぎなんだよ。1990年代の半ばにWindoes95が登場したのだから、21世紀初頭には、世の中がこうなっていてほしかった。その、ほしかったと思ったときから実現までの時間が20年近く経過し時間がかかりすぎるのだよ!。日本はやることが遅いから、何でさっさと決断ができないかなぁー!!!。

 遅いことで良いことなど何一つない。まったくもう文科系事務職ばかりだから歴史主義なんだよね。時間は悠久にあるからじっくり考えようという勘違いをしてくれる。その政策を一刻も早く待っている人が地球上には数多くいる場合だって多いのだ。

 話題は変わるが、最近重たいEOS1Dsを担ぐ日が続いている。こういうときは、世界遺産のフィールドワークを計画しているからなのだが、すこし機材に慣れようと思っているわけだ。それに画像保存用のマックブックも整理して、いやその前に提出しておかなければならない事務書類が複数あるな。

 そんなことを考えていたら、肝心のパスポートの有効期限がきれている。本籍地東京まで郵便で戸籍謄本請求だよ。同じ役所のなかの仕事だから、なんで近所の役所ですぐに発行できるようにしないかなぁー。そのためのマイナンバー制度でしょうがぁー。まだまだトロいところが役所には多々ある。もうホントにさっさとやってよだよーー。

 

京都市 2019年2月16日〜18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM

ISO1600,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f/4,1/40

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正-1,f/22,1/2000

ISO400,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/11,1/320 

 

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EOSな日158. ギャル3題

2019年02月23日 | Kyoto city

図1. 東華菜館 昔、こんな風景を見たことがある。それはヨーロッパの冬の厚い雲に凜と建つバチカンの尖塔だ。雲の切れ間から陽がさして神が現れる、そんなバチカンを思いだしながら京都で我慢(笑)。

 

図2. 祇園新橋 ギャル3題を続けようか。

 

図3. 建仁寺 お寺にゆくギャル・・・、ではないですね。お寺はしまってますから。ギャルは不思議な行動をします。

 

図4. 祇園東町 こちらもギャルの仲間。それにしても最近の舞妓さんはすらっと背が高い。そこへぽっくりをはいているから余計に目立つ。なんか花魁みたいな覇気が漂っていてすげえなと見とれていた。

 

図5. 四条河原町交差点 京都市内は狭い街だから空が大きく見えるところは限られてくる。それでも鴨川のあたりはスカッとするぐらいに開けている。

 

 最近の京都市内は、時折暖かい日が登場し、12月半ばから続いてきた町屋固有の底冷えが少し薄らいできた。

 底冷えとは、毎日低い気温が続くと地面も冷え切ってしまい、その冷たさが夏仕様の町屋では床から足に伝わってくる冬の固有の現象だ。そんな話を雪国の人間としたら、その程度で!、と笑われそうだ。

 冬の金沢に出かけたことがある。そこは京都以上に寒さのきついところだ。今は新幹線があるから、東京人達は冬の金沢にゆくのだろうか。

 日本海側だから気温は京都よりも低く、寒くというよりは冷たく、雪というよりは雪まじりのみぞれ雨が頻繁に降るから街が湿っぽい。このときほどホテルのチェックアウトが、ものすごく疎ましくおもった。

 そうそうブログ下部に撮影クレジットをつけているが、私の場合EOSでは28から135mmの間が圧倒的に多い。特に135mmはしばしば登場する結構使いやすい焦点距離だ。105mmではアカンのですね。だけど28-135mmという高画質な焦点距離のレンズはないのね(映像用ならありますが)。

 よくカメラメーカーの販売戦略に惑わされてきた大三元(F2.8の広角系、標準系、望遠系)の3本高画質ズームレンズシステムがあるが、これは重すぎて持ちあるけなかった経験があった。

 だからEOSの高画質28-300mmズームLレンズが便利、手振れ補正付き。発売してかなりの年月がたつが、今でも現役のプロダクト。もちろんLレンズだから解像力はよい。今はプログラムでレンズの諸収差を取り除けるので解像力さえあればレンズはなんでもよい。そんなわけで10年前のお古の機材が結構使えています。

 さて話題がころんだところで、お開きとします。

 

京都市 2019年2月18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM

ISO400,焦点距離135mm,露出補正-0.67,f/6.3,1/160

ISO400,焦点距離150mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/25

ISO400,焦点距離135mm,露出補正-0.33,f/7.1,1/200

ISO400,焦点距離85mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/80

ISO400,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/6.3,1/100

 
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EOSな日157. ついで感覚

2019年02月22日 | Kyoto city

図1. 油小路通   昔の路地と背後の民家を再生させて、多分お店かゲストハウスにした。それはなかなかよい方法だ。こうして町屋を再生させて欲しいと思う。今日は超広角レンズがないので戸口で一寸のぞいただけ。後日また撮影にこよう。

 

図2. 六角通・油小路角   このまとまった一体に町屋の街並みが続いている。昔の京都市内はこのようになっていたとする証左かもしれない。今の京都市内にしては大変まれなケースだ。もちろん文化財の指定はないので、いずれなくなる風景だとおもってよい。

 

図3. 武信稲荷神社   午後5時になると提灯に明かりがともる。神社は明かりがともらないと絵にならない。だから夕方訪れるのが調度よい。

 

図4. 武信稲荷神社   いろいろといわれがあるご神木なんだけど・・・坂本龍馬が登場したりと能書きが書かれてあるが、ご神木にところどころ木彫を施したのがよかったね。

 

図5. 大宮通   満月は過ぎたのか、冬も過ぎてくれる気配がした。

 

 私は撮影を目的として出かけることがない。大体は仕事のついでに撮影する。ついで感覚だ。

 今日は夜エアロビクスの教室があるので、ついでにEOS1Dsをぶら下げてでかけた。

 京都市内は、すべての通りに名前がつけられている。北は上がる、南は下がる、という言い方をする。

 烏丸通から綾小路を西へ、油小路で上がり、六角通を西へ住宅街のなかを突き抜け、後院通という数少ない斜めに走る大通にでて北に上がると三条商店街がある。商店街のなかを東へ進み、堀川手前の大宮通りを下がると飲食街を裏からアクセスすることになる。そして四条大宮から阪急で西京極へゆけば教室に間に合うだろう。今日歩いた道を記述すれば、こんな案配だ。

 京都市有形文化財杉本家の裏の膏薬図子(こうやくのずし)をゆくと、路地が折れ曲がるあたりの町屋が根こそぎなくなり西洞院通まで更地になっていた。敷地の広さからすればホテルとかマンションが建つ。ついに膏薬図子の路地も街並みの一角が崩れた。

 また先日、宮川町の田中図子も町屋の一角が取り壊され広範囲な更地ができていた。これもホテルかマンションぐらいの規模の敷地だ。

 最近市内の路地が御難だ。町屋から住む人がいなくなり、土地がまとめられ、そして大きな建築が建つケースだ。つまり京都の街壊し、それでも古都京都といいはってビジターを呼び込もうとしている。そういうのは合法的詐欺ではないのかい。あまり注目されないうちに路地なんか取り壊してしまおうとする了見か。

 京都市はフィレンツェと姉妹都市だ。フィレンツェ旧市街を歩くと、街全体にルネッサンスの空気が漂う面的な空間だ。京都は、ところどころに歴史が点在する点的空間だ。点と点との間はビルやマンションで埋められている。そんな点・点の街では、フィレンツェと比較して随分と格が落ちると思うが・・・。

 

京都市 2019年2月18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO800,焦点距離105mm,露出補正-0.67,f/5,1/50

ISO3200,焦点距離200mm,露出補正-1,f/9,1/400

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正-1,f/9,1/160

ISO3200,焦点距離105mm,露出補正-1,f/5.6,1/125

ISO3200,焦点距離85mm,露出補正-1,f/5,1/20

 

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EOSな日156. それぞれの冬

2019年02月21日 | Kyoto city

図1. 上七軒通りの正面に北野天満宮本殿の屋根が見える。こうした道の正面にシンボル要素を配置する都市デザインの手法は、パリやイタリアで昔から行われている。といって北野天満宮がそうした手法をとったとはいえず、門が東についていたので、そのまま参道ができたと考える方が正解なのだろう。

 

図2. 上七軒から技芸組合への路地をはいる。車邪魔だなぁー・・それは撮影マニュアル本に従えばの話だ。車があってもいいじゃん、そこがリアリズムだろう。というか正面の風景が美しくないので隠した。

 

図3. 北野天満宮に舞台が新しく設えられていた。25日の梅花祭では、ここで舞妓さん達が舞を披露するんだよ!?、そして手前のスペースでお茶をたててくれるわけだ、もちろん人数が多いからお茶を運んでくるだけなんだけど。

 

 図4. ほんとうは南側を向いた大きなベランダに、いつも盛大に干し物をしている町屋がある。それも全部和の装いで肌襦袢や赤い腰紐なんかがあって色っぽいのだ。これをいれて冬の空をとろうと思ったのだけど、どうも撮影マニュアル本の知識が邪魔をして、今日は私の好奇心の意識に素直になれていないようだ。

 

図5. 冬の空なのかなぁー、少し違うようだな、もちろん春の空でもない、中途半端な季節の雲。

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(本文) 

 上七軒にでかけた。北野神社の梅花祭と縁日は25日だが、既に梅は咲いている。だが、ウワッ!静かすぎる。二八というぐらいだから、世の中をあげて時間をもてあます頃合いなのだろうか。

 時間があるから、もっと1枚1枚構成を考えて丁寧に撮れよ!!、色温度だってちゃんと調節して撮れよ!!!、と天の声を意識しつつ、やはり駆け足で乱射でしていた。意識が退廃していた。

 僕は、デッサンを勉強してきたし、建築や都市のエスキースも描くし、クロッキーつまり裸婦も毎週描いているから思うのだけど、撮影機材って、ペンや絵筆のような道具の1つだと思っている。

 デザイナーって結構ペンなどの画材にこだわりがあるし、それは人によって様々だ。私もペン類は、uniの4Bの鉛筆、PentalのENERGEL0.7mm、STAEDTLERのpigment linerの0.1mm、COPIC Marker、それにMacだ。そんな風に画材にこだわるように撮影機材にもこだわりがわくのだろう。

 さて、この日も330枚撮影してブログに使えそうなのは1カットしかない。それでもだましだまし組み写真風にしたが、それらをつなぐストーリーが見えず、それぞれの冬になってしまった。それぞれの冬か・・・、かつて「それぞれの秋」というテレビドラマがあった。

 

京都市上七軒 2019年2月18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO3200,焦点距離300mm,露出補正-0.67,f/9,1/640

ISO3200,焦点距離50mm,露出補正-0.67,f/11,1/320

ISO3200,焦点距離135mm,露出補正-0.67,f/8,1/320

ISO3200,焦点距離70mm,露出補正-0.67,f/13,1/400

ISO1250,焦点距離50mm,露出補正-0.67,f/11,1/320

 

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EOSな日155. 冬の空

2019年02月20日 | Kyoto city

図1. 辰巳大明神のある観光スポットから空を見上げたら長い雲の帯が街を覆っている。青い空の色をみていると冬の冷たさをたっぷり感じさせてくれる。

 

図2. 萬養軒と看板にあるから祇園のフレンチレストランだ。その先に建仁寺の屋根が見えていて個人的には好きな風景だ。もう少し夕焼け空になってくれたらよかったのだけど、それがないこと自体が冬の空なのだろう。

 

図3. 夕方祇園を歩けば、ほぼ舞妓さん達と出会う。もみ手の舞妓さんがいいよな。3人:「おまえ!、この間はしゃぎすぎたろ、うちら超メーーワクやったん!!」、もみ手「へっへっへぇーー!、すんませんねぇー(心で笑う)」そんな会話を連想するが・・・。EOSはなんとも難しい3人組の2番目の舞妓さんにピントを合わせてくれた、本当は左端に合わせて欲しかったのだけど・・・。

 

図4. いつもの定番ポイント。もちろん人の往来は多いから、人の波が途切れたところを待つほかない。実は人の流れは交通信号があるので、時々とぎれるのだよ。

 

図5. 観光の定番ポイントをみまわすと冬そのものの冷たそうな風景があった。ズームレンズなのに1/2もトリミングしちゃったよ。何しろ画面の構図よりも速射だからね。そうしないと人が入ってくるからだけど。

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(本文) 

 半年ぶりに研究用フィールド機材EOS1Dsを持ち出した。というのも最近フィールドにゆかないから、時には陰干しならぬメカの使い回しが必要だった。

 2月の半ばを過ぎると暖かくなる天気予報なので、そろそろ冬の終わりか!?。だから冬の街でも撮っておこうと、近所を徘徊し350枚ほど撮影した。RAWに設定しオートブラケットを使って露出を変えながら3枚連写。そしてMacに取り込んで、ブログ用に選んだ画像は5枚。あとは大方捨てた。ホントに写真は選択と大半を捨てる作業の連続だ。だから画像ソフトって撮った画像が捨てやすいというのが大変便利なのだが。

 撮影画像は、adobe Lidhtroomにとりこめば簡単だったが、ズームレンズを使用したのでキャノンレンズオプティマイザーですか・・・、周辺光量不足や歪曲収差の補正をする必要があるのでこのソフトを使わざるを得ない。今は周辺光量や歪曲収差は撮影機材側でできるようになったけど、私のは7年前のボディ。それにjpgへの書き出し速度が大変遅く、Lightroom書き出しの20倍位の時間がかかった。今時キャノンのユーザーは、こんなインターフェイスの悪いソフトを本当に使っているんだろうか。

 それでもEOS1Dsは、暗くても迷わずピントを合わせてくれるし、余計な機能がないので使いやすい。余計な機能がないということは余計なことを考えなくてよいということだからストリスフリーだ。ただし大きく重たいのは、Peak Designのストラップがフォローしてくれる。それにLレンズは手振れ補正がついているから、ズームレンズは便利じゃん・・・、となってこの実用的機材をしばらく使うんだろうな。

 冬ってのは、ヒートテックのインナーや暖かいコートを調達したり、暖房機の算段をしたり・・・などなどと、なにかと身構えないとやりすごせないところがある。だから冬に長くいてもらうと、世話の焼ける存在だけど去ってしまうと、ああっ、いっちまったかと思わせる個性がある。冬が去る前の街を少しばかり撮り歩くのかなぁー!?。

 

京都市祇園 2019年2月16日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO1600,焦点距離28mm,露出補正0,f/3.5,1/25

ISO1600,焦点距離200mm,露出補正0,f/5.6,1/100

ISO1600,焦点距離90mm,露出補正-0.67,f/5,1/25

ISO1600,焦点距離70mm,露出補正-0.67,f/5,1/30

ISO1600,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/3.5,1/25 

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ZEISSの空気49. 食べ物屋さんのマーチャンダイジング

2019年02月13日 | Kyoto city

図1. パン屋 東洞院通

 

図2. ピザ屋 綾小路

 

図3. フレンチバル 仏光寺通

 

図4. イタリア料理 仏光寺通

 

 食べ物屋さんのマーチャンダイジングの話をしようか。

 東京なら・・そうねぇ、「ベイクドチーズタルト」、「リンゴ」、「ボグ」、「ドウ」、「クロワッサンシューザクザク」、「プレスバターサンド」・・・、と書いてゆくと、1店1品主義をコンセプトにした現代デザインの典型みたいなファサードを思い浮かべると思うが、これらはすべて株式会社BAKE(東京・港区、創業は札幌の洋菓子きのとや)がマーチャンダイジングを行い運営しているブランドだ。こうした組織的な展開が好きな東京ブランドに対して、真逆なのが京都のショップだ。

 京都は、古い町屋をリニューアルしてショップやゲストハウスに生まれ変わったりしているところが多い。なかには、おいおい梁が傾いているけど大丈夫かよ!、と思いたくなる構造のショップもあったりするけど、いずれも巧みにマーチャンダイジングされている。店の存在自体がブランドなのかなと思われる。

 そうした町屋が、酒屋です!、味噌屋です!、と構えられたら一寸引いてしまうが、ピザのお店だったり、パン屋さんだったり、ワインバーだったりと一見町屋のテイストとは関係なさそうな業態が私達のライフスタイルを反映していて、結果として町屋に似合ってしまっているというのが興味深い。

 そんな町屋再生モデルのルーツを思い返すと、イノダ珈琲本店かなと思う。当時は立派で大きな町屋建築だったのだが、火災で焼失し、その後RC造で昔と同じ建築外観で再建して今に至っている。だから町屋ではないけど、町屋の空気を十分残している。そこに京都人の見識があったわけである。

 さてそのイノダ珈琲はビジターが多いので、私は東洞院通の上島珈琲へ通う。ここは別に町屋建築ではなくビルの一角だが、パソコンを持ち込んで仕事をしている人もいて長居できそうな空気が落ち着いた空間となり、2階窓際のお一人様用席が開いていれば座り込んでスマホのプログを眺めている。

 さて先週末から大寒波が日本に押し寄せていたから、まだ京都も寒い。あと1週間は寒波の影響が続くだろう。じっと我慢の日々だ。今朝は、そんな町屋のパン屋で調達したバゲットをかじりながらブログを書いている。

 

図5. 上島珈琲 東洞院通

 

京都市下京区、中京区

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO2500,焦点距離28mm,露出補正-0.7,f/4,1/60 

ISO6400,焦点距離16mm,露出補正-0.7,f/5.6,1/60 

ISO3200,焦点距離35mm,露出補正-0.7,f/4,1/60 

ISO6400,焦点距離29mm,露出補正-0.7,f/4,1/50 

iPhone7

ISO50,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/15  

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ZEISSの空気48. 建築の話

2019年02月12日 | Kyoto city

 たまには建築美でも。

 こうした建築の連なりやディテールを撮るときに135mmの画角のレンズが必要になる。APS-Cサイズでは90mmという焦点距離のレンズ。今時この焦点距離でありながら小さく軽いレンズはライカぐらいしかつくっていない。だから手元にある53年前のライツ・エルマリートを引っ張り出す。お古のレンズだから、空の色をみると少し色が濁っているようだが、エッジは大変シャープだし小さく軽いので、まあこれでよしとするか。

 ヨーロッパに旅をするツーリストは多い。何を見に行くかといえば西洋建築を見に行くといってもよい。その建築群がつくりだす街の空気を味わいにゆくといってもよいか。それだけ支配的な建築群だが、そのわりにはツーリスト達は建築に対する関心がない。そのあたりが不思議な傾向だと、建築の専門家は思う。

 そういうと反論がおきる。「いや、ありますよー、例えばキッチンなんかもういいたいことだらけで」、それって建築ではないですけどと専門家は思う。キッチンというプロダクトデザインと建築とを混同している。建築である以上少なくとも壁から外側の話である。そう都市や環境に関わる話なのである。建築とはそういうものさ。

 フランスで刊行された建築の専門書をみていた。全部建築の外観の話ばかりだ。もちろんインテリアに関する話やプランニングなんていう話は皆無だ。建築の外観をどうつくるか、そこに歴史的ヨーロッパ人達の最大の関心があった。それが都市の景観につながってゆく。

 日本人ぐらいだろうな、建築というとインテリアやプロダクトデザインの話とを混同してくれるお目でたいのは。まあ脳天気というのは平和な証拠なのだろう。

 なんで建築の話を書き出したかというと、gooのブログでアフガニスタンの政治家アフマド・シャー・マスード(1953-2001年)の話を読みふけっていたからだ。彼もまた建築の学人だった。彼曰く「国を解放したら、国民が信頼できる政治家に後は任せて、大学で建築学を勉強しなおしたい」。そういいきった彼はNYの9.11事件の2日前に暗殺された。

  さて、昨日の京都は、曇天+小雨、昼の気温が4°。風情なんてあったものではない。都心でこの気温だから、出町通り以北では1°ぐらいかな。もちろん3連休は避寒につとめる。つまり家にこもる。連休で都市が動いていないのだから当然街も寒いはずだ。あと1週間は、冬の最後の悪あがきが続きそうだ。我慢・・我慢・・の日々である。

 

京都市東山区 二年坂、清水寺 2019年2月5日

SONYα6000,Leitz Tele Elmarit90mm/F2.8

ISO100,露出補正0,f/8,1/250

ISO100,露出補正0,f/8,1/500

ISO100,露出補正-0.3,f/8,1/400

 

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ZEISSの空気47. 混沌の街

2019年02月11日 | Kyoto city

 

 ツァイス・ズームレンズの代わりにライツのレンズを持ち出した。ボディはSONYの機材だけど、一々ライツの空気なんてタイトルをつけるのも面倒だからツァイスの空気とする。そんなわけで見出しはボディの種類で区分していることになる。今のZEISSはSONY製だからね。

 ここではライツ・カナダ製レンズでAPS-C換算の135mmの画角で撮り歩くと、どうも街の混沌とした姿が目につく。こうした混沌とした姿も京都だ。盆地だから土地は限られている。そこへ多くの住まいをつくり、坪庭という固有の空間の設え方を編み出したぐらいだから、狭いところを使う知恵には長けているのだろう。

 そんなわけで現在でも道路は渋滞し、お寺の参道は人の列が続いている。もちろん道を広げようという考え方は御法度だ。

 だから、そんな狭いところへ大量の観光バスや車がやってきても動じることはなく、あとは時間がたつしか解決の方法はない。そんな気分だから、せいて事を行うことは空間的に不可能なのだ。つまり京都は何事も時間がかかる。それを世間のメディアは、古都のゆっくりした時間が流れる街とプロモーションしてくれるわけだから、なんと素晴らしい誤解だろうか。世間もそれを信じてくれているようだ。

 まあ、それでいて京都市営地下鉄のエスカレータを早足で歩く輩が多いから、きっと時間がかかりすぎる事へのいらだちなんだろう。

 ところで私って大学時代は、とても仕事が早かったのですね。会議の司会をしながら同時に議事録をつくり、会議が終わって教員が自分達の部屋にたどり着く頃には、メールで議事録が届いているといった案配だったり、実技試験の入試問題の打ち合わせが終わりしなに入試問題案を作成して同僚の先生にみせたら、「もう、やめましょうよ、それはと」、あきれられたりしたけど。

 そんなわけで京都人も暢気な輩とせっかちな輩は当然いる。動かない車の列をみながら、あきらめているか、ただひたすら耐えているかである。だから京都は車の運転マナーはものすごく悪い。道が狭いから車線変更の合図をだしたって入れてくれないからね。だから私は名古屋の街の方が、はるかに運転がしやすかった。悪名高い名古屋走りなんかみたことないからね。だから車社会でみると名古屋の方が、はるかに大人だと思うけどな。

 つまり京都は、すべて空間が小さすぎるのよ。その小さいところへワッといろんな要素が集まってくるわけだから混沌の街なのです。

 さて週末は、すこぶる寒い日がぶり返してきた。この頃は体も寒さに少し慣れてきたためもあるが、それでも終日ストープはつけっぱなしだ。曇天の景色が憂鬱という言葉しか思いつかない暗さだ。

 あまり外を出歩かないので、gooのフォローを200クリックほどした。例えば居ながらにして北海道の雪景色をみることができる。なんと雪の中を移動しつつ、ルポしてくれたサイトもある。だから居ながらにしてリアルに-40°の北海道の空気を感じさせてくれた。そんな北海道の空気を味わいつつ朝の珈琲をすすっている。

 

京都市東山区清水坂

SONYα6000,Leitz Tele Elmarit90mm/F2.8

ISO100,露出補正-0.3,f/8,1/500

ISO400,露出補正-0.7,f/8,1/60 

ISO320,露出補正-0.7,f/8,1/60  

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番外編401. 冬枯れの続き・iPhone7の画像から

2019年02月10日 | Kyoto city

図1.京都市内のクラシック・カフェ

 

 毎年1月から3月ぐらいまでは画像も話題もないので、このブログも冬枯れだ。昨年は、ネガなどのデュープをしていたので古い画像が続いたし、それ以前の何年かは新幹線からの冬の関ヶ原あたりの車窓画像でつないでいた。多分寒いので外を歩く機会が少ないからだろう。

 冬枯れで話題もないので休みにしているかというと、実は毎日ブログを書いている。そのあたりが、自分でも不思議だ。そんなわけで今日は、iPhone画像専用のストックにしているMac miniから、目についた5枚を引き出してみた。

 上の図1は、表通りの地味な扉を開けると室内は、一つ一つが丁寧に考えておかれた心地よい空間の喫茶店。さてこの喫茶店がどこの通りだったかが思い出せない。足の向くままに歩いていて偶然みつけたのだろう。近所の人達ぐらいしかやってこないほど外観は地味な喫茶店だ。老夫婦の経営者がほそぼそとやっている。どこか風前の灯火のようでもある。まだ京都市内には、こんな喫茶店がいくつかありそうだ。でもなくなりつつある傾向だと思われる。

 

図2.京都市内の新しいカフェ

 新しいといっても古町屋をリニューアルした最近のカフェだ。若い経営者だと町屋の外観を残しつつ、室内は素材感を活かしてシンプルにしあげている。そんなカフェが最近結構多いのだ。そんなもんでいいんじゃないとみんな思っているし、若いテイストで素材感ただよう町屋リニューアルのお店が京都には結構多いのだ。そんな町屋カフェから外をみると一寸だけ日本離れしたような風景に目がとまる。女子高校生が歩いていて安堵。

 

図3.サンクトペテルブルグ・プルコヴォ空港のカフェ

 プーチンの生まれ故郷、そして世界文化遺産がある歴史都市であるサンクトペテルブルグ・プルコヴォ空港のカフェは、スタバでしたか。旧ソ連邦時代の呼び名はレニングラード。街の中には、ZARAもあったしいくつかのブランドショップを見かけた。この街は限りなくヨーロッパ志向だ。多分ロシアはヨーロッパの一員であり、あるいは西欧の主要国家の1つでありたいのかもしれない、ということを感じた。

 

図4.ロシア・ギジ島のカフェ&レストラン

 ギジ島の集落を見学に連れて行かされ帰りは、澄んだ空気の綺麗な田舎道だった。歴史建築家の先生と幸運にも帰りのバスが我々を拾ってくれたので、他の集団よりは先にカフェ&レストランについた。そこで食事前の酒の肴にありついたわけだ。もちろん海外の人たちがたくさん来るためか、食事の味は万民向きに癖がないロシア料理だったが。

 

図5.最近の機材システム

 図5は、オリンパス・システムから乗り換え最近多用しているプロユースの機材システム。私は研究のプロであって、写真のプロではありませんから、プロユースといっても、工学系の建築研究のプロ用、あるいはアートやデザインなどの芸術系の撮影機材です。それに写真のプロやアマチュアは、こんな面倒くさいシステムなんか使わないでしょう。

 この機材2台持ちを前提とするシステムの特徴が3点あり、1つはフィルムとデジタル機材のハイブリッド、2つは30mまで潜れるハウジングレスの水中機材、3つはこれらをどのように組み合わせても広角と望遠が使え、どのようにチョイスしてもOKという構成ができる軽量システム。

 そして単焦点レンズを主軸にしているのは、歪曲収差が少ないからです。ズームレンズで建築を撮ると一目瞭然で、もうぐにゃぐにゃに歪みます。元が歪んでいるのか、レンズの癖なのかがわからない場合もある。そんな歪んだ画像で建築を撮っていて平気のなでしょうか。

 そんなうるさいことに眼をつぶれば、iPhoneの画像でも結構使える。いつも必ず持ち歩くことができ、スッとポケットからとりだして撮影できる身軽さは、撮影機材の基本的な条件を満たしている。そう考えると撮影機材も、いつも持ち歩ける大きさや重さであることが必要条件に思われてくる。

 

iPhone7

ISO50,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/15

ISO160,焦点距離4.12mm,露出補正0,f2.4,1/20

ISO50,焦点距離4.12mm,露出補正0,f/2.4,1/40

ISO,焦点距離4.12mm,露出補正0,f/2.4,1/40

ISO80,焦点距離3.99mm,露出補正0,f1.8,1/15

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