明菜姉ちゃんは彼氏の両親公認の主婦だから、彼氏の家で朝ご飯をつくっている。鮭と卵と納豆とご飯。タンパク質たっぷりの朝食だ。大学の試験が終わったので自動的に夏休みだ。
明菜「あのねぇー・・・、私!、妊娠した!!」。
彼氏「はあっ、!????・・・」。
明菜「生理がこなかったから翠さんに相談したの。そしたら産科につれていってもらって診察を受けたの。検診台に寝てたら足を広げて脇に乗せて・・・、だって。股間を目一杯に広げてというんだよ。それって超恥ずかしいじゃん。そしたら看護師さんが足をもってガバッと広げて脇におくんだよ。この瞬間から女の恥じらいが完全に消えたな。それって突然人生観が変わるよ。それで検査したら妊娠二ヶ月ですって」。
彼氏「オオッ!、できたヵ。このところ激しくやったもんね」。
明菜「そうよ。だって君の精子がタップリでた頃だもんね」。
彼氏「おおっ、でかした!!!・・・」。
そういって彼氏は、フランスにいる両親におめでたのメールを送った。
彼氏「大学はどれぐらい休むかなぁ?」。
明菜「実技ばかりだから妊娠前に一ヶ月、妊娠後に三ヶ月ぐらいかな」。
彼氏「やりくりで進級できそうだね。先生に相談しようよ」。
明菜「そうだね。アッ!、クラスの学生達には、私達の間はなにもいってないよ」。
彼氏「でも先生や事務室には、いっておく必要があるんじゃない?」。
明菜「そろそろ、ばれ時だよん。女の恥じらいも捨てたし、もうばれてもいいさ」。
彼氏「密かに思いを寄せている彼氏が泣くだろうな?」。
明菜「女だもん。赤ちゃんが出来ちゃったら勝ち」。
彼氏「それで産後の準備やらなんやらは?」。
明菜「そのために実家があるのよ。パパママ達が子供達がいなくなったから寂しいといってたし。だから翠さんの病院で産んだら、パパママ達に子供を預けて大学に通うわ。あとはパパママが面倒を見てくれる」。
・・・
彼氏のママからメールがきた。
彼氏のママ「すごい!、孫ができたんだ。パリの仕事が片付いたら日本へ帰るからね・・・」。
彼氏「明菜の実家のパパママ達が面倒をみるから大丈夫だって」。そうリプライした。
・・・
小樽の快適な夏も近い。生まれるのは来年三月頃だろう。春が近いからちょうどいいか。