みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#483 神の法第四戒

2020年01月20日 | 神の法
第4戒
安息日と仕事
 
p145~
The Sabbath and Work
The Fourth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

ギュスタフ・オーラーは、安息日の理念を分析するうちに次のことに気づいた。

人間は、神のように働き、休まなければならない。

人間の生活は、神の生活の写し。

神の民にとって労働とは、地上に神の秩序を再建するための手段。

神の労働は、幸いな安息をもって終わる。

創造者がその御業について満足するまで、被造物は完成しない。

同じように、人間の労働も、いつまでたっても結果の出ない循環の中で続くようなものではない。

存在の幸いな調和の中で終了すべき。

ヨベルの年は、安息制度のこの面を一部実現する。

人間の歴史の全過程は、際限もなく続く退屈さの連続ではない。

その目標は栄光の勝利にある。

そのため、われわれも、歴史は調和に満ちた神の秩序が実現する時に完成する、と考えなければならない。

神の秩序は、創造の安息によって保障されており、安息の季節において予見されている。

創造の安息は、その前の6日間とは異なり、夕方で終わらない。

創造の第7日目に訪れた神の休息は、夕方で終わらず、進展する世界歴史の上空を舞っている。

最後にはそれを自らのうちに取り込むこと。

コメント:

創造6日目までにおける締めくくりは、いずれも「夕があり、朝があった」

しかし、創造7日目には、「夕があり、朝があった」と記されてはいない。

この点に注目し、ギュスタフ・オーラーは、「神の休息は、夕方で終わらず、うごめく世界の上を漂っている」と表現したのだろう。

神の安息が、うごめく世界のすべてを吸収してしまうことができるように。