みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#475 神の法第四戒

2020年01月12日 | 神の法
第4戒
安息日と命
 
p140~
The Sabbath and Life
The Fourth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

レビ記25:8~12
あなたは、安息の年を七たび、つまり、七年の七倍を数える。安息の年の七たびは四十九年である。あなたはその第七月の十日に角笛を鳴り響かせなければならない。贖罪の日に、あなたがたの全土に角笛を鳴り響かせなければならない。あなたがたは第五十年目を聖別し、国中のすべての住民に解放を宣言する。これはあなたがたのヨベルの年である。あなたがたはそれぞれ自分の所有地に帰り、それぞれ自分の家族のもとに帰らなければならない。この第五十年目は、あなたがたのヨベルの年である。種を蒔いてはならないし、落ち穂から生えたものを刈り入れてもならない。また手入れをしなかったぶどうの木の実を集めてはならない。これはヨベルの年であって、あなたがたには聖である。あなたがたは畑の収穫物を食べなければならない。

ヨベルの年が存在したかどうか定かではないと考えていたミックレムは、ヨベルの年が贖罪日に開始したならば、それは非常に奇妙なことであると述べた。

その答えは直後の律法の中にある。

レビ記25:13~17
このヨベルの年には、あなたがたは、それぞれ自分の所有地に帰らなければならない。もし、あなたがたが、隣人に土地を売るとか、隣人から買うとかするときは、互いに害を与えないようにしなさい。ヨベルの後の年数にしたがって、あなたの隣人から買い、収穫年数にしたがって、相手もあなたに売らなければならない。年数が多ければ、それに応じて、あなたはその買い値を増し、年数が少なければ、それに応じて、その買い値を減らさなければならない。彼があなたに売るのは収穫の回数だからである。あなたがたは互いに害を与えてはならない。あなたの神を恐れなさい。わたしはあなたがたの神、主である。

この法律を分析することによって、次のことが明らかになる。

多くの人は、その目的は人道主義であると考えているが、そうではない。

たしかに、安息年に、貧しい人々は畑から取って食べることができた。

彼らは毎年畑で落穂拾いをすることができたので、特に貧者のために安息年を用意する必要はなかった。

安息日や安息年の理由は安息そのものにあった。

安息制度の目的は、安息そのもの、すなわち、贖いと再生による休息と解放にある。

モーセ律法における、安息の原理の最高表現であるヨベルの年において、ヨベル(安息)は、「贖罪日」にラッパ(つまり、雄羊の角笛)を吹き鳴らすことから始まった。

ミックレムは、これを奇妙だと考えたが、ギンスバーグはレビ記25章9節の注釈においてその意味をきわめて鮮やかに示した。

ヘブライ人は、大贖罪日に、平安を感じつつ、天の父が自らの罪を帳消しにしてくださった。

その赦しの恵みによって再び御父とつぎあわされたということを理解した。

その日の終わりに、彼らはみな全地において、角笛を7回吹き鳴らすことにより、「我々も土を休ませ、すべての抵当権付きの家族財産を債務者に返し、すべての奴隷を解放し、親族のもとに帰した」と宣言した。

神が人の負債を赦してくださったので、彼も自分に負債のある者を赦さなければならない。