みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#428 神の法第三戒

2019年10月13日 | 神の法
第3戒
宣誓と権威
 
p120~
The Oath and Authority
The Third Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

出エジプト記21章17節「自分の父または母を呪うものは、必ず死ななければならない」に対しては特別な注意を払う必要がある。

これは、出エジプト記21章15~17節の3つの節のうちの一つ。

殺人に対して死刑を求める出エジプト記21章12~14節の次に記されているため、ある意味において殺人と関係があるということがわかる。

自分の父または母を殺すものは、必ず死ななければならない(出エジプト記21:15)。

誰かを誘拐し、その人を売り飛ばしたり、もしくは、その人が、彼の手もとにいるのが明らかになった場合、彼は必ず死ななければならない(出エジプト記21:16)。

誘拐や強制奴隷は死刑にあたる罪。

聖書律法は、自発的奴隷を認めている。

自由よりも安全のほうを選択する人がいるからだ。

刑罰以外の強制奴隷は厳しく禁じられている。

両親を呪うことを禁じる前述の律法は、その行為が殺人に匹敵する罪であるとも述べている。

ローリンソンは次のように注解する。

殺人には、他のいくつかの、凶悪かつ死に値する罪が結び付けられている。

すなわち、それらは、(1)親に暴力をふるうこと、(2)誘拐、(3)親を呪うことである。

これらの犯罪は、殺人のすぐ後に記されており、殺人と同じ刑罰が定められている。

このことは、神がこれらの罪をいかに強く忌み嫌っておられるかを示している。

親は神の代理とみなされているので、親に暴力をふるう者は、神の御人格を直接侮辱する者と考えられる。

親を呪うことは尊敬の欠如を意味する。

神が働かれなければ呪いは効果がないわけであるから、親への呪いは、神に向かって、私といっしょに、あなたの代理者に対して逆らってほしいと求めることに等しい。

誘拐は、人生に主要な価値を与えるもの(自由)を奪う。

人間に対して犯される罪の中で、殺人とほとんど変わらない凶悪な犯罪だ。