CIA所属の暗殺者Fortuneは、武器密輸業者から100万ドルの賞金をかけられ世界中の犯罪組織から命を狙われている。彼女の身を案じた上司の命令で、彼女は、Louisiana州、Sinfulという田舎町に図書館職員と身分を偽って、身を隠す。
退屈な田舎暮らしを想像していた彼女の予想に反して、彼女は、次々と事件に巻き込まれていく。
今回の事件は、Pansy Arceneauxという女性がこの町へ帰ってきたことから始まった。彼女は元beauty queenで、数年前に女優を目指してハリウッドへと旅立っていった。
Pansyの帰郷の目的は、Summer Festivalで行われる子供達の美人コンテストの美容指導を行うためと云われているが、Fortuneの世話役を自認する老婦人のIda BelleとGertieの二人は女優になる夢を絶たれ、母親のCeliaから金を無心するために彼女は戻ってきたのではないかと考えていた。一方、町の多くの男たちが、Pansyと肉体関係をもっており、彼女が帰ってきたことに戦々恐々としていた。
Fortuneは、Pansyと同じく元beauty queenの図書館職員というふれこみでこの町に身を隠しているため、このコンテストに参加を余儀なくされる。
そして、子供達が集まったコンテストのリハーサルの日、美容について全く無知なFortuneはPansyから侮蔑的な言葉を浴びせられる。怒ったFortuneはもう一度同じ言葉を浴びせたら彼女を殺すと威嚇する。
翌朝、Fortuneは副保安官のCarterから、深夜、Pansyが自宅で殺されたと告げられ、彼女のアリバイについて聞かれる。
町の多くの人々が昨日の二人の諍いを目撃していて、彼らはFortuneがPansyを殺したと考えていた。
もし、警察が自分を容疑者として逮捕して、身元を調査し始めたら、犯罪組織に潜伏場所が知られてしまう。その可能性を憂慮したFortuneは Ida BelleとGertieの協力を得ながら、自ら真犯人の捜査に乗り出す。
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アメリカ特有のドタバタコメディーにはついていけないところもあるが、Fortune,Gertie、Ida Belleの3人のキャラの面白さで楽しく読めた。
普通、NYやDCの大都会に過疎の町からやってきた若者が、何も知らないの田舎者とバカにされるのに対し、都会から過疎の町にやってきたFortuneが世間の常識を知らない田舎者(?)として描かれているのがおもしろかった。
Kindle版 269ページ ★★★★ 561円 2013年3月8日出版
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