小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

精神保健指定医になるためのケースレポートの症例

2016-09-07 03:44:26 | 医学・病気
患者=イエス・キリスト

<家族歴>同胞なし。両親と3人暮らし。精神病遺伝負因なし。

<生活歴>紀元元年12月25日、ベツレヘムの馬小屋で生まれる。父ヨセフは大工。母は、マリア。幼少の頃から、天才的な哲学的発言をして、両親を驚かせた。知能指数は、相当、高いと思われる。幼少の頃は、父ヨセフの大工の手伝いをして過ごした。幼少の頃より、律法学者を論破するほどの、優れた頭脳の持ち主であった。

<既往歴>特記すべきことなし。

<現病歴>成人すると、山に、登り、40日の修行をする。この時、悪魔と口論をして悪魔を論破した、と、本人は言う。その後、「山上の垂訓」と称して、多くの人々に、様々な説教をする。その後、12人の弟子が彼に従うようになる。その後、エルサレムに向かう。「私は神の子である」、「私は性交によらず、処女懐妊によって生まれた」、「汝の敵を愛せ」、「あなたの罪は許された」、「私は死後、3日後に蘇る」など、おかしな言動をするようになる。ラザロという死者を、蘇らせた、とか、一匹の魚とパンを、無数の、魚とパンに変える、などの、奇跡を行なった、などと、彼の弟子と称する、取税人マタイは、証言した。あまりの不遜な態度に、民衆が怒り出し、「十字架にかけろ」と、騒ぎ出すようになった。彼の、支離滅裂な言動から、彼を心配した彼の弟子の一人である、イスカリオテのユダが、救急通報し、当院受診となった。

「入院時現症および状況」「私は神の子である」、「私は性交によらず、処女懐妊によって生まれた」、「あなたの罪は許された」、「私は死後、3日後に蘇る」などと、発言は、支離滅裂であり、誇大妄想も著しくみられた。症状および経過より精神分裂病と診断し、本人に入院治療の必要性を十分に説明するも病識が欠如しており同意は得られなかった。精神保健指定医(以下「指定医」という。)の診察の結果、精神分裂病による誇大妄想状態であり、病識が著しく欠如していることにより入院治療が必要と診断された。紀元30年8月30日、精神保健および精神障害者福祉に関する法律(以下「法」という。)第33条第2項に基づく医療保護入院となった。同時に外来にて本人に対し口頭及び書面にてその旨を告知し、診療録に記載した。

「入院後の治療経過」入院当日よりリスペリドン4mg、クロルプロマジン50mgを開始した。しかし思考の滅裂は改善しなかった。「主よ。彼らを許してやって下さい。彼らは自分達が何をしているのか、わからないのです」とか、「 わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」、などの誇大的な独語も見られた。その後も誇大妄想が強いためリスペリドンを8mgまで増量したが、誇大妄想は消失しなかった。しかし、自傷他害のおそれもなく、指定医の診察の結果、通院治療が可能と診断されたため紀元30年9月19日退院となった。以降定期的に外来通院中である。

「考察」支離滅裂で、精神運動興奮は認めないものの、誇大妄想が激しく、医療保護入院による治療を余儀なくされたケースである。入院治療で精神症状の改善は認められなかったものの、自傷他害のおそれはなく、退院となった、非常にまれなケースである。家族に対し病名告知を行うも十分な理解が得られなかった。患者が行ったと言っている、奇跡は、集団催眠か高度な手品のようなものであると考えられる。誇大妄想は、あるものの、思想、発言には、他者を納得させる非常に高尚なものがあり、一概に、患者の妄想を否定するのは、患者にとっても、彼を信じる者にとっても、必ずしも、いいとは考えられない面があると思われる。今後は疾患に対する理解が得られるよう対応するとともに、治療継続の必要性など家族および本人への教育的アプローチも必要であると考えられた。



症例2

患者=日本人

<家族歴>同胞2人中第2子。両親と4人暮らし。精神病遺伝負因なし。

<生活歴>埼玉県出身。元来、外向的で真面目な性格。文系の大学卒業後、アパレル会社に就職する。

<既往歴>特記すべきことなし。

<現病歴>会社勤めするようになってから、地球温暖化問題や環境問題に、関心をもつようになる。国連の機関である、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、及び、日本政府や、京都議定書を盲信し、「CO2の排出が地球を温暖化させる」、「地球が温暖化すると、北極や南極の氷が溶けて、海面の水位が上がる」、「限られた資源のために、ペットボトルはリサイクルすべきだ」などと、言って、エコカーに買い替えたり、ペットボトルや、牛乳パックのリサイクルを、異常に神経質なほどに、行うようになる。ゴミの分別をしない人間を見ると、「お前は、地球を滅ぼす気か」、とか、「ペットボトルを燃やすと、ダイオキシンが出て、人が死ぬ」、などと、支離滅裂な言動をするようになる。平成23年8月29日には「このままでは地球温暖化で、日本は水没する」、「ヒマラヤの氷河が溶けて大洪水が起こる」、などの支離滅裂な言動が出現し、なだめようとする両親にも暴力をふるうようになる。治療が必要と両親が判断し、救急要請し同日両親同伴にて当院を受診した。


「入院時現症および状況」「CO2の排出が地球を温暖化させる」、「地球が温暖化すると、北極や南極の氷が溶けて、海面の水位が上がる」、「限られた資源のために、ペットボトルはリサイクルすべきだ」など、思考は支離滅裂であった。症状および経過より精神分裂病と診断し、本人に入院治療の必要性を十分に説明するも病識が欠如しており同意は得られなかった。精神保健指定医(以下「指定医」という。)の診察の結果、精神分裂病であり、病識が著しく欠如していることにより入院治療が必要と診断された。平成23年8月30日、両親の同意を得て、精神保健および精神障害者福祉に関する法律(以下「法」という。)第33条第2項に基づく医療保護入院となった。同時に外来にて本人に対し口頭及び書面にてその旨を告知し、診療録に記載した。(その後同年9月13日に母親が家庭裁判所にて保護者の選任を受け法第33条第1項に基づく医療保護入院となった。家族より連絡を受けた同年9月17日に本人にその旨を口頭及び書面にて告知した。)

「入院後の治療経過」入院当日よりリスペリドン4mg、クロルプロマジン50mgを開始した。同時に、武田邦彦著の、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」、東京工業大学教授の丸山茂徳氏の、著書の「地球温暖化論に騙されるな」、「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと思っている」などを、読ませたり、中学の理科の教科書を読ませ、政府の、CO2削減の本当の目的は、環境省の利権のためであること、地球は、今、氷河期であること、などを、根気よく説明した。その結果、地球温暖化の原因は、CO2ではない、と、常識を疑うようになり、精神的に落ち着き出し、入院前後の体験を病的なものとして語るようになった。家族同伴での外出泊でも問題なく、指定医の診察の結果通院治療が可能と診断されたため平成23年9月19日退院となった。以降定期的に外来通院中である。

「考察」支離滅裂で、精神運動興奮を認め疎通性が著しく傷害されており医療保護入院による治療を余儀なくされたケースである。顕在発症後比較的速やかに治療導入できたため短期間の入院治療で精神症状の改善が認められたものと考えられる。家族に対し病名告知を行うも十分な理解が得られなかった。今後は疾患に対する理解が得られるよう対応するとともに、日本の環境省の利権の説明、日本政府が地球がCO2により温暖化すると国民を洗脳していること、御用学者でない、中立な科学者の著書を読ませること、などの教育的アプローチも必要であると考えられた。

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天皇制の男系継承

2016-09-05 21:18:39 | Weblog
天皇制の男系継承は、悠仁親王にかかっている。

なので、悠仁親王にあらせられては、16歳くらいから、結婚していただき、男の子を、三人くらい、生んでいただくしか方法がない。

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バッティングの考察

2016-09-05 02:13:48 | 武道・スポーツ
バッティングは、前の手で、打つものだとされている。

野球選手も、前の手では、しっかり、バットを握るが、後ろの手は、あまり、力を入れて、握らない。

しかし、後ろの手でも、ある程度、力を入れて、握っておくと、空振りがなくなり、まず、ボールを打てるようになる。

前の手と、後ろの手の、握る力加減、が、バットコントロールに役立つ。

後ろの手に力を入れて、握り、スイングすると、スクエアスイングではなく、上から叩く、ダウンスインの傾向になる。

それと。

日本人選手は、みな、前足を、上げて、体重移動して、打っているが。

体重と、パワーのある、外人選手は、前足など、上げずに、打っている。

それで、大きなホームランを打っている。

別に、前足を、地面から、離して、上げなくても、打つ時に、体を、ほんの少し前に、移動させれば、格段に、飛距離が伸びる。

前足を、地面から、離して、上げると、パワーは出るが、体が動揺して、当たる確率が下がる。

出来るだけ、体を動かさない方が、ボールを、よく見れるし、スイングも安定する。

そもそも、つまった当たりでも、飛距離が、伸びなくても、野手の間に落ちれば、ヒットになるのである。

これは、ボクシングで、相手が、後退するのを、打っても、効果がないが、少しでも、前に出かけているのを、打つと、カウンターの原理で、威力のあるパンチとなるのと、同じである。

これは、モハメド・アリのボクシングと似ている。

モハメド・アリは、ビッグマウスをしたが、彼のボクシングは、距離をとった、アウトボクシングで、彼は、ファイターではなく、ボクサー、テクニシャンである。

非常に、頭脳的なファイターで、戦い方も美しい。

今のボクサーは、しっかりガードした、教科書通りのボクシングだが。

モハメド・アリの、ボクシングは、ガッシリとガードするのではなく、相手と距離をとり、スウェイバックや、ウィービングで、相手のパンチを、きれいに、かわしている。

というより、ウィービングという、ほどの、ディフェンス・テクニックを使っているのではなく、単に、首を左右に、動かして、よけているだけ、というのも、多い。

ボクシングでは、相手は、敵の、顔しか、狙わないのだから、(つまり、相手はどこへパンチを出すのかは、わかっているのだから)距離を大きくとっていれば、首を左右に振るだけで、相手のパンチを、かわすことも出来る。

距離が近いと、こんなことは、出来ない。

相手は、空振りするから、スタミナを消費する。

ジョージ・フォアマンとの試合でも、スウェイバックや、ウィービングを使っているが、パンチは当たっている。、しかし、後退しているので、相手のパンチの効果を軽減させている。

そして、相手に攻撃させ、相手がスタミナをきらしたところを、攻撃して、勝った。

しかし、こういう、打たせて打つ、ということを、やっていると、脳にダメージが、かかり、そのため、モハメド・アリは、パーキンソン病になってしまった。

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精神保健指定医のレポート

2016-09-04 23:13:39 | 医学・病気
二日前に、書いた、精神保健指定医のレポートのことであるが。

その追加。

カルテの保存義務は、5年間なのである。ある患者が、最後に診療を受けた日、から、病院なり、クリニックなりに、来なくなってから、最低5年間は、カルテは、保存しなくてはならないのである。5年、経てば処分してもいいのである。

しかし、現状では、患者が、5年間、来なくても、カルテは、ほとんど(99%以上の)の病院やクリニックでは、とっておいてあるものなのである。

その理由は、5年、来なくても、その後に、また、その患者が、来る可能性があるからである。

来た時、昔のカルテが、とってあれば、それを参考に見れば、診断や治療などにとって、非常に参考になるからである。

そもそも、カルテを処分する理由がない。(そんなに、かさばる物でもない)

5年、来なかった患者のカルテは、処分してもいいのだが、保存義務のあるカルテと、保存義務のないカルテを、仕分ける作業は、非常に、労力がいるのである。

まあ、病院だったら、事務員がやることになるのだろうが。しかし、その責任は、病院の院長にある。

1年に一回、年末くらいに、保存義務の切れたカルテを処分する、という、ことを、している病院が、もしかしたら、あるのかもしれないが、ほとんどの病院は、そんなこと、やっていない。

年間に、新患は、どんどん、来るし、病院で保管しているカルテの量は、膨大だし、その中で、保存義務の切れたカルテは、年間に、全部のカルテの5%にも、満たないだろうし。

だから、そんな、わずかな、分量のカルテを、探し出して、処分しても、意味がないのである。

それに、5年、来なくても、その後に、また、その患者が、来る可能性はあるのだから。

なので、病院では、カルテは、まず、捨てていない、のが、現状である。

ましてや、今は、電子カルテ、になってきているので、膨大な量の、データをパソコンに、とっておけるし。

それと、精神保健指定医に通った、レポートを、精神保健指定医は、とっといているか、いないか、といったら。

とっておく義務は、指定医にはない。

しかし、今では、レポートは、ワープロで、提出するものだし。

指定医のレポートは、1200文字から2000文字、(原稿用紙で、3枚から5枚)という、(おっかしな)条件のレポートなのである。

なぜ、こんなに、少ない字数に制限しなければならないのか、さっぱりわからない。

しかも、「精神保健および精神障害者福祉に関する法律第33条第1項に基づく医療保護入院となった」、とか、法律の条文は、絶対、書かなくてはならないし、考察も、それなりに、しっかり、書かなくてはならない。

それを、原稿用紙5枚、以内で、まとめろ、というのだから、厚生省は、何を根拠に、そんな、条件をレポートにつけているのやら、さっぱりわからない?

精神保健指定医になった指定医も、レポートは、とってあるだろう。(パソコンに、保存しておけばいいだけなのだから)

捨てる理由がない。

それに、通ったレポートは、今度は、自分が指導医として、後輩に指定医になるための指導をする時に、通るレポートの、お手本、として、とっておくものである。

だから、厚生省が、本気で、調べれば、不正をした、精神保健指定医は、たった100人ていど、なんか、ではなく、何人かは、知らないけど、最低でも、1000人くらいは、見つけられるだろう。

どうすれば、いいか、というと。

そもそも、厚生省では、通ったレポートは、保管していた。

レポートで、提出する時は、患者の名前は、イニシャルで、書くが、ケースレポートを認めた、精神病院と、そのレポートを認めた院長のサインは、あるから、そして、医療保護入院として、入院した、年月日や、退院した年月日は、レポートに、しっかり書かなくてはならないから、その病院に、問い合わせて、その患者のカルテに、精神保健指定医の、病状記載が、ちゃんとあるか、どうかを、病院側に、報告させればいい。

だから、これは、厚生省が、精神病院に、電話で、問い合わせるだけで、不正か、どうか、が、わかる。

簡単なことである。

しかし。

厚生省は、2006年に、コンタクト診療の、名義貸し、水増し請求、の、一斉監査をした。

そのため、今では、コンタクト診療は、出来なくなってしまった。

しかし、厚生省の、本音の、ねらいは、医療費の削減、の、一言に尽きるから、そして、それが、全てであるから、精神保健指定医の不正は、医療費の削減、とは、関係がないから、厚生省は、動かないのである。

不正のレポートで、精神保健指定医になった精神科医、レポートを指導した医師、レポートにサインした病院長、この三人は、すべて、不正医師である。

しかし、聖マリアンナの、クズ医者どももバカだね。

レポートの審査は、5~6人の、精神科のトップの権限をもつ医者が、みな目を通す。

そして、話し合って、合議で、決める。

同じ症例なら、すぐ、わかってしまう。

バレないためには。

全く、架空の症例を、自分で、作り出して、レポートにすれば、バレない。のである。

病院長の、認める、サインが必要だが、不正をしてまで、指定医になりたいヤツは、病院長の、サインを、アランドロンの映画「太陽がいっぱい」、のように、似た筆跡の練習をしているヤツもいる。

一つの病院で、8症例、全部を集めるのは、難しい。

(大きな精神病院で、長く勤めていれば、出来ることもあるが)

過去、5年間までの、症例なら、レポートとして、通用するので、昔、務めた精神病院の、院長の、偽サインを自分で書いて、自分が作り出した架空のレポートを提出しても、バレずに、通ってしまうのである。

厚生省は、レポートが、本当にあった症例か、どうかを、精神病院に、問い合わせることまでは、手間がかかるため、していないのである。

しかし、不正が、バレたとなれば、その医者は、一生、死ぬまで、詐欺医者、不正医者の汚名を、背負わなくては、ならない。

詐欺の定義は、「他人を欺罔し財産上不法の利益を得ること」、なのであるから、詐欺医者という言葉が適切である。

武田邦彦先生も、学歴詐称した、ショーン・マクアードル・K、を、「人間のクズ」、「詐欺師」、「出演した、全ての、テレビ番組の出演料を、すべて返却すべきである」、と、厳しく言っている。

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国会議員は悪人か

2016-09-03 08:00:03 | 考察文
国会議員は、もちろん、悪人である。

去年の安保法案を見てもわかるように、国会議員は、国のためではなく、自分の保身しか、考えていない。

与党の、自民党、公明党の議員など、心の中では、安保法案に反対している議員もいただろうが、自分の保身のために、自分の議員としての地位を失いたくないために、悪い法案成立に平気で賛成している。

ちょうど、「いじめ」、を、見て、悪いと思っていても、「いじめ」、を、注意すると、自分が、「いじめ」、の標的になる可能性があるから、見て見ぬふりをしている、高校生と同じである。

しかし、国会議員も、政治家を離れて、一個人の人間となると、いい性格の人は多い。

しかし、国会議員とは、そういうものである、ということを知っていながら、国会議員になろうと、決断したのは、その人の、意志なのであるから、結局は、国会議員は悪い人間である。

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「精神指定医」100人不正疑い、「相模原」判断医師も…診療歴偽り取得か

2016-09-02 20:47:50 | 医学・病気
「全国の複数の医療機関の精神科医が、強制入院などの判断を行う「精神保健指定医」の資格を不正に取得していた疑いのあることが、厚生労働省の調査でわかった。
不正取得が疑われる医師とその指導医は計100人前後に上り、神奈川県相模原市の知的障害者施設で起きた殺傷事件で、逮捕された容疑者の強制入院措置に関わった医師も含まれているという。
同省は、各医師の弁明を聞く聴聞の手続きを進めており、早ければ月内にも、処分の是非を決める同省の審議会部会を開く。
指定医を巡っては、昨年4月、聖マリアンナ医大病院(川崎市)で、11人が十分に治療に関わっていない患者を診療したと偽るなどして、資格を不正取得していたことが発覚。取得時に提出する症例リポートについて、複数の医師が同じ患者のものを使っていたが、厚労省の審査では見抜けなかった。このため、同省が過去5年間に申請された医師のリポートを調べていた。
関係者によると、調査の結果、同省が禁じている同じ患者の同一期間の症状に関するリポートが多数見つかり、同省で診療記録を取り寄せて精査したところ、治療に十分に関わった痕跡がないケースが数十件あった。指導医は管理監督を怠っていた疑いがある。
不正取得が疑われるのは、相模原市の殺傷事件で逮捕された植松聖(さとし)容疑者(26)の強制入院措置に関わった医師や、聖マリアンナ医大病院に在籍していた医師のほか、中国や中部地方にある病院などの医師がおり、不正は全国に広がっているとみられる。
読売新聞の取材に応じた中部地方の大学病院の精神科教授は、不正取得が疑われる事態となったことについて、「日頃から複数の医師で患者の診療に当たっており、指導医も複数いるため、同じ症例のリポートを提出したことに気づかなかった。管理が甘かった」と話している。
植松容疑者の措置入院については、厚労省の有識者検討会で妥当性を確認したところ、特に問題はないとの見解が多数を占めている。

精神保健指定医 精神保健福祉法に基づいて厚生労働相の指定を受け、重い精神障害で他害などの恐れがある患者を強制的に入院させる「措置入院」や入院解除、家族の同意だけで入院させる「医療保護入院」を判断できる精神科医。人権を制限する難しい判断が求められるため、指定には、精神科医として3年以上の実務経験に加え、資格を持つ指導医のもとで統合失調症や依存症、認知症などの患者8例以上を診療したリポートの提出が必要となる。指定医は昨年7月時点で全国に1万4793人いる。」

(読売新聞(ヨミドクター) 9月2日(金)15時1分配信)

世間の誤解をとくため。

そもそも、精神保健指定医の国家資格が、おかしいのである。

つまり、厚生省が、おかしいのである。

精神保健指定医の8症例のレポートが、極めて、変なレポートなのである。

まあ、お上のすることは、おかしなことが多いが。

精神保健指定医の資格を持っている精神科医=優秀な精神科医、では、全くないのである。

逆にいうなら、精神保健指定医の資格を持っていない精神科医でも、精神保健指定医より、優秀な精神科医など、いくらでもいるのである。

精神科は、2年もやれば、もう、経験20年のベテランの精神科医より、優秀な精神科医など、いくらでも、いくいるのである。

優れた精神科医とは、何か、といえば、僕は、精神科医の人格そのものである、と、思っている。し、事実、そうである。

優しさをもっていて、患者の訴えを親身になって聞いてくれる医者、医療を仕事と、割り切らないで、それ以上に、踏み込んでくれる、やる気と、情熱をもっている人、患者に対し、高圧的な態度で接しない人、精神科の薬をよく勉強している人、など、だと思う。

患者が、生きるのが、つらくて、つらくて、自殺しようと、ビルの屋上に登った時、「もう、一度だけ、あの先生に会ってみよう」、と、思い、自殺を踏みとどまれる、ような、そんな先生である、と僕は思う。

そもそも。措置入院や医療保護入院(本人の意志に反しての強制入院)を、見極める能力は、精神科を半年もやれば、出来るようになるし、そもそも、その見極めは、難しいものではなく、素人でも、出来るのである。

というより。そもそも、精神科の、統合失調症の診断は、素人でも、出来るほど、簡単なのである。

(治療は簡単ではないが)

なぜなら、統合失調症の患者の、入院時の、発言は、支離滅裂だからである。

素人でも、診断できる。

厚生省に提出すべき8症例の、レポートに、おかしな規則が、色々とあるのである。

精神病院で、常勤医として、3年間の、実務経験がなくてはならない、という条件は、妥当であり、むしろ、それくらいは必要だと思うが。

はっきり言って、精神病院で、常勤医として、3年間の、実務経験があれば、もう、それだけで、十分なのである。

その上、さらに、厚生省に、レポートを出す、ことを義務づけても、全く悪くないと思うけれど。

レポートに、やたら、精神科医の能力と関係のない、おっかしな、条件をつけているのが、おかしいのである。

治療によって、治った、という症例が、「厚生省に提出して、通る、いいレポート」、なのだが、医療保護入院するような、患者は、なかなか、治らないのである。

それと、手に入りにくい、頻度の極めて少ない症例、「措置」、「そう鬱」、「薬物依存」、「小児精神病」、「器質的疾患によって、起こる統合失調症」、「認知症」、で、治った症例でないと、ダメ、という条件をつけているのが、おかしいのである。

一体、厚生省は何を考えているのやら?

精神科の患者で、治るかどうかは、精神科医の能力が優れているか、いないか、ではなく、治療のため、患者に投与する、薬物が、患者に、効いてくれるか、効いてくれないか、という患者側の、病気の重さの程度の、問題なのである。

ただ。誤解しないで欲しいのは、「入院時に病状が、ひどく悪い患者は、薬が効きにくい。入院時の症状が軽い患者は、薬が効きやすい」、ということでは、全くないのである。

入院時の患者の病状の激しさ、と、薬が効くかどうか、ということは、全く、関連性がないのである。

だから、厚生省は、ケースレポートの、あり方を、見直すべきだ。

また、症例が集まりにくい、とか、厚生省に問題があるからといって、不正をして、いいということには、全くならない。

一人の医師が、二つの、精神病院に、常勤医で、働く、ということは、出来ない。

なので、自分が常勤医として、勤めている、精神病院に、ケースレポートで、通ってくれるような、患者が入院してくれることを、期待するしか、ないのである。

そういう患者が、入院してくれなければ、8症例の、ケースレポートは、書けないから、教授や、病院長に、ゴマをすって、教授や、病院長が、動いてくれて、そういう患者を、精神保健指定医の資格を、取りたがっている精神科医のいる病院に、手配してもらって、入院させる、しか、方法はないのである。

現在のケースレポートの、あり方を、変えない限り、精神科の封建制が、これからも、いつまでも、続く、ということである。

だから、今、精神保健指定医の資格を持っている精神科医(ほとんどの精神科クリニックの院長)は、精神科医としての能力が優れている、というのでは、さらさらなく、教授のご機嫌取りが、上手い、要領のいい医者、というだけのことである。

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検察は人間のクズ中のクズ

2016-09-01 01:24:07 | 政治
過去の、いい加減な、検察、警察の、自白による、有罪判決の事件が、DNA鑑定など、科学技術の進歩によって、どんどん、ひっくりかえっている。

日本の司法は、冤罪製造機関である。

僕が、非常に、疑問に感じることは、20年とか、30年とか、無実なのに、検察、警察の、自白の強要によって、有罪になり、刑務所で、過ごした人が、裁判のやり直しで、無実になった時、警察は、たった一言、「ごめんなさい」と、言うか、いわないか、であり、冤罪の被害者は、20年とか、30年とか、人生を棒に振り、社会からも、大悪人と、見られ続けてきた。

ようするに、クズ検察、クズ警察に、よって、人生をメチャクチャにされた多くの人が、無実が立証された、ことだけで、笑顔で、喜んでいる、のが、ほとんどであることである。

よっぽど、日本人は、お人よしなんだね。

僕だったら、人生をメチャクチャにされた、言語道断の非道なことに対して、国家に、最低でも、100億円は、支払って、もらうまでは、戦い続ける。




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