小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

大晦日

2020-12-31 04:50:58 | 大晦日(今年書いた小説)
今年、書いた小説は

1 エコノミストの女神・・・・3月5日・・・130枚

2 私の家に来る女・・・・3月5日・・・79枚

3 小児科医・・・・3月15日・・・147枚

4 イエス・キリスト物語、第3話・・・・7月25日・・・36枚

5 少林拳・・・・8月3日・・・26枚

6 顔を変える薬・・・・8月7日・・・29枚

7 夏をしのぶ少年・・・・8月12日・・・8枚

8 借金した女・・・・8月18日・・・30枚

9 飯場の少女・・・・8月18日・・・12枚

10 二人の悪童と京子・・・・8月22日・・・57枚

11 心中・・・・8月24日・・・5枚

12 ある冬の夜・・・・9月7日・・・8枚

13 不幸な妻の物語・・・・9月8日・・・234枚

14 吾輩は猫である・・・・9月14日・・・65枚

15 イエス・キリスト物語・第4話・・・・9月23日・・・48枚

16 小学校の同窓会・・・・12月5日・・・104枚

17 うらしま太郎・第8話・・・・12月16日・・・57枚

130+79+147+36+26+29+8+30+12+57+5+8+234+65+48+104+57=1075枚



今年は、出だしが、割と順調だった。しかし、コロナによって、緊急事態宣言が出されて、まいった。
私は、便秘症なので、週2回、4時間は、水泳をしなくては、生きていけない。それと、不眠症のため、24時間営業のマクドナルド、が、寝るのにどうしても、必要なのである。しかも、人工透析の仕事の募集がなくなってしまって、収入もなくなってしまった。市の温水プール、も、トレーニングルームも、閉鎖になってしまった。毎日が、糞詰まりで、苦しい。「死」、を覚悟し出した。市営プールが、使えなくなってしまった、ので、仕方なく、感染者0の、岩手県の盛岡の、盛岡総合市民プールは、やっていたので、東北新幹線で、往復、3万円以上、かけて、行って、一日、7時間、泳いだ。それを、3回、くらいした。僕は、絶対に、腐った、自民党、安倍政権に殺されてたまるか、と思っていた。いくつもの、医師斡旋業者に、登録した。二つの病院で、人工透析の仕事の募集があったので、応募して、面接を受けたが、不採用だった。もう、ダメかと、思った。8月に、ある健康診断をやっている医療法人で、健康診断の仕事が見つかった。ので、9月、10月、11月、と、健康診断をやりまくった。1回、150人くらいである。健康診断をして、国民の健康に対する、意識が、全く無いのに、驚いた。運動している人なんて、一人もいない。30代から、メタボになって、高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風、で、医者にかかって、薬を飲んでいる人の割り合いが、多い。こんなのは、薬で治すものじゃない。僕は、酒、タバコ、は、全く飲まず、週二回、水泳をし、アスレチックジムで、筋トレ、と、ランニングをし、ストレッチをして、食事は、カロリーの低い、小食につとめているので、ふけていない。腕立て伏せなど、1000回、楽々できる。腰痛など背筋を鍛えていれば、起こらない。
しかし、健康診断をしたことで、医学が面白くなった。

健康診断で、あった疾患。

大動脈解離。川崎病。痛風。WPW症候群。橋本病。
IgA腎症。SLE。多発性硬化症。前立腺ガン。心房細動。
サルコイドーシス。アトピー。特発性難聴。脊椎菅狭窄症。椎間板ヘルニア。
高血圧。糖尿病。肺気腫。気胸。緑内障。白内障。尿路(腎)結石。
潰瘍性大腸炎。クローン病。脳出血。脳梗塞。心筋梗塞。高脂血症。
RPGN。好酸球性副鼻腔炎。白血病。帯状疱疹。うつ病。腰痛。
メニエール病。

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うらしま太郎・第8話(小説)

2020-12-16 17:42:17 | 小説
「うらしま太郎・第8話」

という小説を書きました。

ホームページ 「浅野浩二のHPの目次その2」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html

に、アップしましまたので、よろしかったらご覧ください。

(原稿用紙換57算)


「うらしま太郎・第8話」

深い深い、深海の底に、乙姫が、竜宮城で、一人ぼっちで、暮らしていました。
乙姫は、上半身は、人間の体ですが、下半身は魚です。
つまり人魚です。
乙姫は孤独でした。なぜなら、人魚は女だけだからです。男の人魚というのは、いないのです。
それは。
女の人魚は、ロマンチックで、美しく見えますが、下半身が魚の男の人魚というものが、はたして美しいでしょうか?
美しくはありませんよね。
読者の中で、下半身が魚の男の人魚の、「絵」、を見た人がいるでしょうか?
いないでしょう。
男の人魚は美しくありません。
ですから、「美しさ」、という理由で、男の人魚は存在しないのです。
なので、乙姫は、孤独でした。
「ああ。私も、男の人に恋したいわ」
と、思っていました。
そう思って、乙姫は、時々、人間に見つからないよう、そっと、岩陰から、陸の人間を、見ていました。
ある日、乙姫は、岩陰から、ある漁村を見ていました。
すると、一人の、イケメンの青年が、いつも、浜辺を通っているのに、気づきました。
彼は、漁師で、いつも、××漁港から、船で、漁に出ていました。
その青年は、優しく、誠実そうな、青年でした。
乙姫は、その青年に、恋して、しまいました。
(ああ。あの人と、親しくなりたいわ。竜宮城で、一緒に住みたいわ)
と、乙姫の、青年に、対する思慕の念は、募っていきました。
しかし、どうやったら、あの青年を、竜宮城に、連れてこられるのか、その方法は、わかりませんでした。
乙姫は、毎日、漁村の、岩陰から、青年を、見つめていました。
ある日のことです。
子供たち、が、浜辺で、ビッコの、犬、を、棒で、叩いて、虐めていました。
その時、乙姫が恋する青年が、その場を通りかかりました。
青年は、子供たちに、向かって、
「これこれ。ビッコの犬を虐めるのは、可哀想じゃないか。やめてあげなさい」
と、諭しました。
しかし、子供たちは、
「ヘンだ。嫌だね」
と、青年の注意を聞こうとはしませんでした。
「じゃあ、これを、あげるから、犬を虐めるのは、やめなさい。これで、お菓子でも買いなさい」
そう言って、青年は、子供たちに、千円札を、渡しました。
子供たちは、
「へん。たかが、千円ぽっち、じゃ、嫌だね」
と、言いました。
青年は、
「じゃあ、これだけ、あげるよ」
そう言って、青年は、1万円札、を、財布から、取り出して、子供たちに、差し出しました。
子供たちは、
「わかったよ。じゃあ、犬を虐めるのは、やめてやるよ」
と、言って、1万円、を、受け取って、近くの、マクドナルドに、入りました。
それを見ていた、乙姫は、
(ああ。やっぱり、優しい方なのね)
と、一層、その青年を好きになりました。
乙姫は、竜宮城に帰って、どうしたら、あの青年を、竜宮城に連れてきて、付き合うことが、出来るか、考えました。
いつになく、乙姫が、食事も食べずに、悩んでいるので、乙姫の、忠実な下僕である、亀の、亀蔵が、
「乙姫さま。どうしたのですか?最近、ソワソワして」
と、心配して聞きました。
「あのね。私、最近、陸の、人間の、男の人に、恋しちゃったの。××漁村の、うらしま太郎、という人なの。でも、彼は私のことは知らないわ。それに、彼は私のことを、どう思うかは、わからないわ。それに、彼は、人間で、私は、海の中に住む、人魚でしょ。一緒に暮らすことなんて、出来ないわ。それでも、私の恋心は、抑えられないの。それで、毎日、片思い、で、悩んでいるの」
と、乙姫は、言いました。
「ああ。うらしま太郎、さんに、会いたいわ。会いたいわ。でも、人魚がいる、なんて事が、人間社会に知れたら、人間を驚かせて、世界中に、ニュースで流されてしまうし、人間は、絶滅危惧種を保護する、とか、体裁のいいことを、言って、私は人間に、捕まえられてしまうでしょうから、人魚は、人間に、人魚の存在を知らせてはいけない、ことになっているし。でも、私。うらしま太郎、さんに、会いたいわ。ねえ。亀蔵。何かいい方法はないかしら?」
と、乙姫は、切ない、胸の内を吐露しました。
それを聞いていた、亀蔵は、しばらく悩んで、考え込んでいましたが、おもむろに、口を開きました。
「そうですか。乙姫さまが、そんなに悩んでおられるのであれば、私が、何とか、いたしましょう」
と、亀蔵は言いました。
「何とかするって、どうするの?」
乙姫が聞きました。
「うらしま太郎、さんを、乙姫さま、に会わせるのです」
亀蔵が言いました。
乙姫は驚きました。
「ええー。亀蔵。一体、どうやって、そんな事が出来るというの?」
乙姫は、聞きました。
「それは、まだ、100%、成功するか、どうかは、確信できないので、もし、失敗、したら、申し訳ないので、今は、言えませんが・・・」
と、亀蔵は言葉を濁しました。
「・・・そう。それならば、お前が、どういう方法で、うらしま太郎、さん、を、私に会わせてくれるのかは、聞かないけれど・・・期待するわ」
と、乙姫は言いました。
「わかりました」
と、亀蔵は、恭しく言いました。
乙姫は、内心、かなり、亀蔵に期待しました。
というのは、乙姫は、海を支配する、女王で、亀蔵は、乙姫に忠誠を尽くしているので、亀蔵は、きっと、うらしま太郎、を自分に、会わせてくれるのでは、ないか、と、思ったからです。
今までも、乙姫は、亀蔵に、いろいろと命令してきましたが、亀蔵が、乙姫の命令を、出来なかった事、というのは、ありませんでした。
ですから、かなり、期待しました。
(亀蔵は、どういう方法で、私を、うらしま太郎、さんに、本当に、会わせてくれるのだろうか?)
と、その翌日から、乙姫は、そのこと、ばかりを、気にして、ソワソワして、いました。
そのため、何も手につきませんでした。
といっても、乙姫は、海を支配する女王なので、別に、特に、何か、しなくてはならない仕事、というものが、あるわけではありませんが。
・・・・・・・・
数日が過ぎた、ある日のことです。
乙姫は、クークー寝息をたてて、寝ていました。
すると。
「乙姫さまー」
と、亀蔵の、大きな声が、して、乙姫は、目を覚ましました。
「どうしたの。亀蔵?」
乙姫は、寝ぼけまなこの目を擦りながら、ベッドから、起きて、竜宮城の玄関に行きました。
「乙姫さま。うらしま太郎、さん、をお連れしてきました」
と、亀蔵が笑って言いました。
乙姫は、吃驚しました。
なんと、亀蔵の甲羅の上には、憧れの、うらしま太郎、が、乗っていたからです。
うらしま太郎、は、甲羅の上から、降りました。
そして、深々と、乙姫に、頭を下げました。
「あなたが、乙姫さま、ですね。私は、うらしま太郎、という、しがない漁師です。お目にかかれて、光栄です」
と、うらしま太郎、は、礼儀正しく挨拶しました。
乙姫は、驚きで、心臓が、ドキドキしていました。
しかし、憧れの、うらしま太郎、が、笑顔で、挨拶してきたので、乙姫は、顔を真っ赤にして、
「あ、あの。私は、乙姫と申します」
と、あせりながら言いました。
乙姫は、人魚なので、顔と上半身は、人間ですが、下半身は魚です。
なので、魚のように、海の中を自由自在に泳ぎ回ることが出来ますが、竜宮城の中は、空気で満たされていて、人間の家と同じです。
乙姫は、竜宮城では、ゆったりした、ムームーを着ていました。
「あ、あの。むさくるしい所ですが、どうぞ、お入りください」
と、乙姫は、うらしま太郎、を、竜宮城のリビングルームに、招きました。
むさくるしい、とは、言ったものの、まがりなりにも、竜宮城は、大きな、立派な、お城です。
本当は、むさくるしくはない、ゴージャスな、お城なのです。
しかし、日本人は、謙譲の美徳を重んじるので、むさくるしく、なくても、むさくるしい、と、言うのです。
「では、失礼します」
と言って、うらしま太郎、は、リビングルームのソファーに腰かけました。
「亀蔵。ちょっと」
と、言って、乙姫は、亀蔵を、手招きして、呼び、リビングルームを出て、乙姫の寝室に、亀蔵を、連れて行きました。
乙姫は、うらしま太郎、に、聞かれないようにして、亀蔵に聞きました。
「亀蔵や。一体、どうやって、うらしま太郎、さん、を、ここへ連れて来ることが出来たの?」
乙姫は、亀蔵に聞きました。
「では、私が、うらしま太郎、さん、を連れてきた、経緯を話しましょう」
と言って、亀蔵は話し出しました。
「うらしま太郎、さんは、以前、悪ガキたちが、ビッコの犬を、いじめているのを、やめさせたでしょう。うらしま太郎、さんは、いじめ、を、見ると、とめずにいられない、優しい性格です。そこで、私は、今日の夕方、陸に上がって、浜辺で、悪ガキたちが、学校から、帰宅するのを、待っていました。案の定、悪ガキたちが、やって来て、私を見つけると、(やーい。やーい。ドン亀。のろま)、と、言って、私を棒で、突き出しました。私は、首、や、手足、を、甲羅の中に、引っ込めました。すると、悪ガキたちは、(わはは)、と、笑って、甲羅の中を棒で、突きました。悪ガキたちは、(スッポンの肉を丸焼きにして、食べようぜ)、と言いました。そして、私を、ひっくり返してしまいました。そして、また、(わはは)、と、笑って、私を棒で、突きました。しばらくすると、漁を終えた、うらしま太郎、さんが、やって来て、(これこれ。そんな、意地悪をするものじゃないよ)、と、子供たち、を叱って、私を、助けてくれました。私は、うらしま太郎、さんに、(有難うございました。おかげて命が助かりました。助けてくれたお礼として、海の底の竜宮城に、ご案内したい、と思います。どうか、来て頂けないでしょうか。竜宮城には、きれいな乙姫さま、も、居ますよ。私は乙姫さまの忠実なしもべで、乙姫さまは、私を可愛がってくれているので、お礼をしたいと思っているでしょう)、と言ったのです。うらしま太郎、さんは、誠実な性格なので、人の頼みを、断れない、だろうと、私は、予想していました。すると、案の定、うらしま太郎、さんは、(じゃあ、竜宮城に行きます)、と言ったのです。そこで、私は、うらしま太郎、さん、を、背中に乗せて、海の中に、潜って、ここに連れて来たのです」
と、亀は語りました。
「そうだったの。有難う。亀蔵」
そう言って、乙姫は、寝室を出て、うらしま太郎、が居る、リビングルームに戻りました。
そして、うらしま太郎、に、恭しく、挨拶しました。
「うらしま太郎さま。話は、亀蔵から聞きました。この度は、私の大切な、亀蔵を助けて下さって、まことに有難うございました。心より、お礼、申し上げます。ぜひとも、お礼したく思っております。お礼として、うらしま太郎さまを、もてなしたく思っております。どうぞ、ごゆっくり、竜宮城で、おくつろぎ下さい」
と、乙姫は、あたかも、うらしま太郎、を、初めて知った、という態度を演じました。
知らぬ顔の半兵衛、というやつである。
「さあ。大事なお客人ですよ。豪勢な料理を、作って持って来なさい」
と、乙姫は、パンパン、と、手を叩いて、家来の魚たちを、呼びました。
家来の魚たちが、ゾロゾロ、やって来ました。
家来の魚たちは、豪華な料理、や、酒を、持って来ました。
そして、乙姫は、鯛、や、ヒラメ、に命じて、舞い踊りを、させました。
乙姫は、うらしま太郎、の、隣に座って、うらしま太郎、に、酌をしました。
「うらしま太郎、さん。お味はいかがですか?」
乙姫が聞きました。
「とっても、美味しいですよ」
そう言って、うらしま太郎、は、料理を食べました。
乙姫は、それを聞いて、とても、嬉しくなりました。
「あ、あの。うらしま様。私、人魚で、下半身は、魚です。でも、どうか、このことは、秘密にして頂けないでしょうか?」
「ええ。人間世界では、人魚は、架空の動物、ということに、なっていますからね。しかし、本当に、人魚がいるとは、知りませんでした。人魚が、いる、ということが、人間世界に知れたら、人間たちは、海底を探索して、あなた、を、やっきになって探し出すでしょう。それは、あなたにとっては、迷惑でしょう。僕は、口が堅いですから、あなたのことは、誰にも言いませんよ」
と、うらしま太郎、は、言いました。
「有難うございます。うらしま太郎さん、って、とっても、優しい人なんですね」
と、乙姫は、嬉しそうに、言いました。
長い時間の宴会が、行われました。
さて、その日も、夜になりました。
乙姫は、うらしま太郎、に恋しているので、何とか、彼を、長く、竜宮城に、ひきとどめておきたい、と、思いました。
「あ、あの。うらしま太郎さま。今夜は、遅くなりましたから、泊まっていかれませんか?」
と、乙姫は、言いました。
「ええ。そうですね。じゃあ、そうしましょう」
と、うらしま太郎、は、言いました。
「それは、どうも、有難うございます」
乙姫が言いました。
「では、うらしま太郎様。どうぞ、お休み下さい」
と、乙姫は、竜宮城内の一つの部屋に、うらしま太郎、を、案内しました。
布団も敷いてありました。
「お休みなさい。乙姫様」
そう言って、うらしま太郎、は、布団に入りました。
その夜中のことです。
うらしま太郎、の寝ている部屋が、スー、と開きました。
乙姫が、入って来ました。
乙姫は、スースー寝息をたてて、寝ている、うらしま太郎、の傍らに座って、小声で話しかけました。
「あ、あの。うらしま太郎様」
乙姫は、うらしま太郎、の体を、揺すりました。
うらしま太郎、は、眠そうな目を擦りながら目を覚ましました。
「あっ。乙姫様。何でしょうか?」
うらしま太郎、が、聞きました。
「あ。あの。うらしま様。亀蔵を助けて下さったお礼です。夜伽に参りました。どうぞ、私を、好きなように、なさって下さい」
そう言って、乙姫は、うらしま太郎、の布団の中に、入って来ました。
「うらしま太郎様。どうぞ、私を、好きなように、なさって下さい」
乙姫は、言いました。
うらしま太郎、は、あせりました。
「・・・・で、でも、亀を助けただけで、そこまでしていただかなくても・・・」
うらしま太郎は、誠実な性格なので、躊躇しました。
「あ。あの。うらしま様。うらしま様は、私が嫌いですか?私は人魚です。下半身が魚では、気持ち悪いですか?」
「いえ。そんなことはないです」
「あ、あの。うらしま様。私が嫌いですか?」
「いえ。そんなことはないです」
「あ、あの。うらしま様。私。うらしま様、が、好きなんです」
「・・・・ぼ、僕も、乙姫さまが好きです」
この、うらしま太郎の、発言は、乙姫に、強引に言わせた感があった。
誠実な、うらしま太郎、は、女の心を傷つけることが出来ないのです。
「嬉しい。相思相愛ですね。そうとは知りませんでした。では、とうぞ、私を好きなように、なさって下さい」
「わ、わかりました」
そう言って、うらしま太郎、は、乙姫の、着ていた、ムームー、を、脱がしました。
そして、乳房に着けていた、ブラジャー、も、とりました。
うらしま太郎、は、乙姫の、豊満な、乳房を揉みしだきました。
そして、乙姫の乳首を、つまんで、コリコリさせたり、乳首を口に含んだりしました。
「ああっ。気持ちいいっ。最高だわ」
乙姫は、激しい、喘ぎ声を出しました。
無理もありません。
乙姫は、今まで、一人ぼっちで、生きてきたので、人間の手による、愛撫を受けたことが無いからです。
うらしま太郎、は、乙姫を抱きしめて、ディープキスをしました。
うらしま太郎、は、乙姫の口の中に、自分の舌を入れていきました。
乙姫も、うらしま太郎、の、舌に、自分の舌を、絡めました。
乙姫の、口の中から、粘液質の唾液が、どんどん、出てきました。
うらしま太郎、は、それを、吸いました。
(ああっ。いいわっ。最高)
と、乙姫は、興奮しました。
無理もありません。
乙姫にとって、ディープキスなど、生まれて初めてのことだからです。
しかも、相手は、乙姫が恋する、イケメンの、うらしま太郎、です。
「うらしま様。気持ちいいわ。最高だわ。うんと私を抱きしめて」
乙姫は、興奮して、ハアハアと、息を荒くしながら、叫びました。
うらしま太郎、は、乙姫の願いをかなえるべく、乙姫の胸を揉んだり、首筋、や、あらゆる所に、キスしたり、ディープキスしたりして、乙姫を愛撫しました。
「ああっ。気持ちいいわっ」
乙姫は、人間の男に愛撫される喜びに、最高の快感を感じていました。
その夜は、明け方まで、うらしま太郎、は、乙姫を愛撫し続けました。
乙姫は全身、汗だくです。
「乙姫さま。もう、このくらいにしませんか?」
うらしま太郎、が言いました。
「はい。うらしま様」
乙姫が言いました。
乙姫が了解したので、うらしま太郎は、乙姫のペッティングをやめました。
うらしま太郎、は、乙姫を、自分の横に、仰向けに、寝かせました。
そして、乙姫と、手をつないで、二人、並んで寝ました。
乙姫は、激しい、愛撫による興奮で、疲れ切っていたので、すぐに、クークー、寝息をたてて、眠りにつきました。
・・・・・・・・・・・
翌日、昼頃、うらしま太郎、は、目を覚ましました。
昨日の夜、激しく愛撫しあった疲れで、乙姫、は、クークー寝息をたてて、うらしま太郎、の横で、寝ていました。
乙姫、が熟睡しているので、うらしま太郎、は、乙姫、を、そっと寝かせてやろうと思って起こしませんでした。
昼を過ぎて、亀蔵が、部屋に、やって来ました。
「乙姫様。うらしま太郎様。昼食が出来ています。食堂に来られますか?」
と、聞きました。
うらしま太郎は、乙姫を起こそうか、どうか、少し迷いました。
しかし、起こすことにしました。
それで、乙姫の体を、ゆさゆさ揺すりました。
「乙姫さま。乙姫さま」
と、うらしま太郎、は、乙姫に、声をかけました。
乙姫は、虚ろな眼を開けました。
「あっ。うらしま太郎さま。おはようございます」
と、乙姫は、眠そうな目を擦りながら、言いました。
「乙姫さま。もう、昼を過ぎています。今、亀藏さんが、昼食が出来たので、食堂へ行くか聞きにきたのです。どうしますか?」
うらしま太郎が聞きました。
「わかりました。それじゃあ、お食事を食べます」
そう言って、乙姫は、起き上がりました。
そして、うらしま太郎、と、一緒に、食堂で、昼ご飯を食べました。
乙姫は、昨夜の事を思い出してか、嬉しそうでした。
「うらしま太郎様」
「はい。何でしょうか?」
「あ、あの。これから、うらしま様のことを、あなた、と呼んでもいいでしょうか?」
乙姫が聞きました。
「え、ええ。かまいませんよ。乙姫さまが、そう呼びたいのならば」
うらしま太郎が答えました。
「嬉しい。有難うございます。うらしま太郎様」
乙姫は大喜びしました。
・・・・・・・・・・・
昼食の後、うらしま太郎、は、乙姫に、地上の人間の様子を、話してやりました。
乙姫も、海の中のことを、うらしま太郎、に話しました。
うらしま太郎、は、トランプ、や、将棋、などを、作り、乙姫に、ルールを教えてやりました。
乙姫は、飲み込みが、早く、すぐに、トランプ、や、将棋、の、ルールを覚えました。
そして、二人で、トランプ、や、将棋、をして、遊びました。
乙姫は、初心者なので、うらしま太郎、が、「ここは、こうやるんですよ」、と、教えてやりました。
乙姫は、「ああ。なるほど。なるほど」、と、言いながら、うらしま太郎、の、手ほどき、によって、遊び方、を理解していきました。
その後、乙姫は、三線、を弾きながら、沖縄の、音楽を歌って、うらしま太郎、を、もてなしました。
・・・・・・・・・・・
さて。
その日の夜になりました。
うらしま太郎、は、「乙姫さま。おやすみなさい」、と言って、うらしま太郎、に、あてがわれた、部屋に、行きました。
うらしま太郎、が、布団を敷いて、布団をかぶって、寝ていると、スー、と、部屋の戸が開きました。
そして、乙姫が入ってきました。
乙姫は、うらしま太郎、の入っている、布団の中に、入って来て、
「あなた。抱いて」
と、甘い口調で言いました。
乙姫は、もう、うらしま太郎、の、妻になったような、態度でした。
うらしま太郎、は、優しい性格なので、女心を傷つけることが、出来ません。
なので、うらしま太郎、は、
「はい。わかりました。乙姫さま」
と言って、乙姫を抱いてやりました。
うらしま太郎、は、乙姫の乳房を揉んだり、乳首をコリコリさせたり、乳首を、吸ったり、首筋にキスしたりしました。
「ああっ。いいわっ。気持ちいい」
乙姫は、髪を振り乱しながら、喘ぎ声を出しました。
しかし、乙姫は、下半身が魚なので、人間の女の性器がありません。
なので、うらしま太郎、は、下半身の処理が出来ません。
乙姫は、そのことに、申し訳なさ、を感じていました。
「あなた。ごめんなさい。私だけ、一方的に、気持ちよくなっちゃって」
乙姫が言いました。
「いいんですよ。乙姫さま」
うらしま太郎、は、寛容な性格なので、自分が射精できなくても、不満はありませんでした。
うらしま太郎、に、とって、「愛」とは、奪うものではなく、「与える」ものだったのです。
なので、乙姫との、性交も、乙姫が望むように、乙姫を気持ちよくさせてあげる、ことが、目的でした。
しかし、乙姫には、そんな、うらしま太郎、の心は、わかりません。
乙姫は、うらしま太郎、が履いていた、ブリーフを下げました。
そして、足から抜きとりました。
うらしま太郎、は、一糸まとわぬ丸裸になりました。
「あっ。何をなさるんですか。乙姫さま」
うらしま太郎、は、驚いて言いました。
「あなた。私だけ、一方的に、気持ちよくなるのは、わるいわ。あなたも、気持ちよくしてあげるわ」
そう言って、乙姫は、うらしま太郎、の、おちんちん、を、握りました。
そして、ゆっくり、しごき出しました。
そして、もう片方の手で、うらしま太郎の、尻の割れ目、を、スー、と、なぞったり、脇腹を、スー、と、なぞったりしました。
「ああっ」
乙姫の、たくみな、愛撫に、うらしま太郎、の、おちんちん、は、勃起してきました。
乙姫は、うらしま太郎、の、勃起した、おちんちん、を、口に含みました。
そして、舌先で、うらしま太郎、の、亀頭を、チロチロ舐めながら、うらしま太郎、の、おちんちん、を含んだ口を、ゆっくり前後に動かし出しました。
「ああっ。乙姫さま。そんなことは、なさらないで下さい」
うらしま太郎、は、そう言いながらも、乙姫のテクニックに興奮して、激しく勃起してきました。
乙姫は、口の往復運動を、一層、速めました。
「ああー。出るー」
うらしま太郎、の精液が、乙姫の口の中に、放出されました。
乙姫は、うらしま太郎、が、放出した、精液を全部、ゴックン、と、飲み込みました。
「あなた。どう。気持ちよかった?」
乙姫が、嬉しそうに、聞きました。
「え、ええ」
うらしま太郎、は、照れくさそうに、顔を真っ赤にして言いました。
「よかったわ。あなたが、気持ちよくなってくれて」
乙姫は、嬉しそうに、ニッコリ笑って、言いました。
・・・・・・・
こうして、どのくらいの期間か、わかりませんが、竜宮城で、うらしま太郎、と、乙姫の、生活が続きました。
乙姫は幸福でした。
なにせ、憧れの、うらしま太郎、との、結婚生活のような日々なのですから。
しかしです。
ある時。
うらしま太郎、が、乙姫に、真顔で、言い出しました。
「乙姫さま。そろそろ、私は、陸へ帰りたいと思います」
と、うらしま太郎、は、言いました。
「えっ?」
これは、乙姫にとって、青天の霹靂でした。
「どうして?あなた?」
乙姫は聞きました。
乙姫には、どうして、うらしま太郎、が、陸へ帰りたい、などと、言い出すのか、わかりませんでした。
それも、無理はありません。
海の中の全ての、魚は、乙姫の家来ですから、食事も、料理も、身の回りの事、全ては、家来の魚たちが、やってくれるのです。
乙姫は何もしなくていいのです。
しかも、魚たちは、乙姫を敬愛しているので、嫌々、乙姫の命令に従っているのではなく、乙姫に仕えることに、無上の喜びを感じているのです。
乙姫が命じれば、魚たちは、喜んで、乙姫のために、舞ったり、歌を歌ったりして、乙姫を楽しませるのです。
何不自由のない、贅沢な生活です。
ですから、乙姫は、どうして、うらしま太郎、が、「陸へ帰りたい」、などと、言い出すのか、わかりませんでした。
「あなた。どうして?どうして、陸へ帰りたい、などと、言い出すのですか?」
乙姫は再度、聞きました。
うらしま太郎、は、神妙な口調で話し出しました。
「乙姫さま。私は、漁師です。人間は、働かなくてはならないのです。しかし、今、陸では、新型コロナウイルス、という感染症が、猛威をふるっているのです。それで、私の、漁業組合でも、一人、感染者が出てしまいました。ある組織で、感染者が出ると、組織に所属する者は、感染している可能性があるので、感染を広めないために、みな、仕事を、一時、やめて、2週間の隔離生活をしなくては、ならないのです。本当なら、PCR検査をして、感染しているか、感染していないか、確かめる必要があるのですが、日本では、PCR検査の、体制が、遅れていて、検査を、すぐに受けることが出来ないのです。そこで、感染の可能性がある者は、仕事を休んで、2週間の隔離生活をしなくては、ならないのです。なので、海の底の、竜宮城なら、他人に感染させる、心配もありませんし、隔離生活には、もってこい、です。しかし、もう、かなりの期間が経ちましたし、私も、味覚、や、嗅覚、や、呼吸困難の、症状が、出ていない、ことを、考えると、感染していないか、あるいは、感染していても、もう、免疫が、ウイルスに勝って、抗体が出来ている、と思います。ですから、陸へ戻りたいのです」
と、うらしま太郎、は、言いました。
これを聞いた、乙姫は、吃驚しました。
乙姫は、うらしま太郎、は、てっきり、陸の生活とは、訣別して、自分と結婚してくれたものだと、思っていたからです。
乙姫は、しばし、言葉が出ませんでした。
乙姫は、思わず、(愛は。私たちの愛はどうなるの?)、と、叫びたくなりました。
「それと・・・・」
と言って、うらしま太郎、は、しばし、ためらってから、言いにくそうに、
「実は。乙姫さま。私は、陸に、大切な妻がいるのです。このことは、最初に言っておこうと思いましたが、乙姫さまの、私に対する態度から、どうしても、言えませんでした。申し訳ありません」
と言いました。
乙姫は、唖然としました。
乙姫の心に、不条理に対する、憤りが、沸々と噴出してきました。
乙姫は、心の中で叫びました。
(ひどい。私たちは結婚したのに。私を愛している、と言ったのに。夫婦の契りも結んだのに。それなのに・・・さんざん、私を、弄んでおいて。最初から、私と結婚する気などなく、私を、慰み者にして、用が済んだら、捨てるつもりだったのね)
という、憤りが、乙姫の心の中で、沸々と、沸いてきました。
うらしま太郎、としては、乙姫が、自分に好意を持っていることに、すぐに気づいていましたから、全てのことは、乙姫を、喜ばせてあげようと、思ってしたことなのですが、女に、理屈は、通用しません。
女は、何事でも自分勝手に物事を、解釈して決めつけるのです。
乙姫は、嫉妬に狂いました。
しかし、うらしま太郎、に、乙姫に対する、(愛)、が無い、と、わかった以上、もう、夫婦生活は、出来ません。
うらしま太郎、は、乙姫を、もう抱いてくれないでしょうし、一緒に居ても、楽しくありません。
捨てられた女の復讐心、憎悪、が、乙姫の心の中で、燃え盛りました。
(人間って、平気で浮気するのね)
(浮気をすることに罪悪感を全く感じないのね)
(私は、また一人ぼっちになってしまうのね)
(人間は、人魚を、ロマンチックな、この世あらぬ美しい、架空の存在として、憧れているけど、いい気なもんだわ。下半身が魚では、生活が不便きわまりないのは、わかりきっていることじゃない。車椅子の身体障害者と同じだわ。人間の女たちに、本当に、人間をやめて、人魚になりたい、という人なんか、絶対、一人もいないわ。一時のコスプレを楽しんでいるだけじゃないの。みんな、自己欺瞞している、ということに、自分でも気づいてもいないわ)
乙姫の怒りは、うらしま太郎、一人だけにとどまらず、人間一般に、敷衍してしまいました。
しかし、嫉妬心を、あらわに表現して、とりみだす、ことも、みっともない、という、ことも、乙姫は心得ていました。
まがりなりにも、乙姫は、この世の、全ての魚に、慕われている、海を支配する女王なのですから。
なので、乙姫は、
「わかりました。憧れの、うらしま様と、楽しい日々を過ごせたことに、心より感謝もうしあげます」
と、心の中で思っている、こととは、正反対のことを、恭しく言いました。
しかし、一度、火がついた、女の嫉妬心を消すことは出来ません。
(この恨み、どうしてくれりょ)
と、乙姫は、乙姫は、うらしま太郎、を、憎みました。
乙姫は、一つの復讐の方法を思いつきました。
(あっ。いい手があるわ)
と、乙姫は、気づきました。
数日が過ぎ、うらしま太郎、が、陸に帰る日に、なりました。
「乙姫さま。楽しい日々をありがとうございました」
うらしま太郎、が言いました。
「いえ。どうたしまして。私の方こそ、とても、楽しかったです」
と、乙姫は、嬉しそうな顔で言いました。
「うらしま太郎さん。私と、付き合ってくれた、お礼です。どうか、この、お土産を持って行って下さい」
そう言って、乙姫は、うらしま太郎に、玉手箱を渡しました。
「ありがとうございます。乙姫さま」
うらしま太郎、は、亀の背に乗って、竜宮城を出て、陸にもどりました。
「やあ。久しぶりの陸だな」
と、うらしま太郎、は、ほっとしました。
うらしま太郎、は、一体、自分は、どのくらいの期間、竜宮城にいたんだろう、と思って、通行人に、
「あのー。今日は、何年、何年何月何日ですか?」
と、聞きました。
「今日は、西暦、2020年9月5日ですよ」
と、通行人は、言いました。
(そうか。それじゃあ、オレは、3カ月、竜宮城に居たんだな。まあ、そのくらいだろうと、思っていたけど)
と、うらしま太郎、は、納得しました。
家に帰ると、愛する妻が、「あなた」、と言って、駆け寄ってきました。
「あなた。一体、3カ月も、どこへ行っていたの?」
と、妻が心配そうに聞きました。
「すまん。三カ月も、留守にして。行った所は、ちょっと、言えないんだ」
「そうなの。それなら無理には聞かないわ。でも、帰ってきてくれて、安心したわ。すぐに、御馳走をつくるわ」
そう言って、妻は、台所に行きました。
うらしま太郎、は、当然の事ながら、乙姫が、どんな、お土産をくれたのか、気になりました。
「じゃあ、せっかく、乙姫さまが、玉手箱の、お土産をくれたんだ。何をくれたんだろう?きっと、キャビア、や、粒うに、や、いくら、などだろう。よし。開けてみよう」
うらしま太郎、は、ワクワクしながら、玉手箱を開けました。
すると、モクモクと、玉手箱の中から煙が、出てきました。
「うわっ。何だ。こりゃ」
うらしま太郎、は、驚きました。
同時に、見る見るうちに、うらしま太郎、は、歳をとって、しわくちゃの爺さんになってしまいました。
「あなた。食事を作りましたよ」
そう言って、妻が食事を盆に乗せて、持って来ました。
妻は吃驚しました。
なぜなら、夫は、いなく、代わりに、一人の、しわくちゃの爺さんが、居たからです。
「あなたは、一体、誰?」
妻が聞きました。
「オレは、お前の夫の、うらしま太郎、だよ。一気に、老人になってしまって、驚いただろうが、声は変わっていないから、わかるだろう。それに、右頬のホクロも同じだし。着ていた服も同じだ。だから、納得できるだろう?」
と、うらしま太郎、は、言いました。
妻は目をパチクリさせて、驚きました。
しかし、確かに、声は、夫の声で、右頬のホクロも同じです。
それに、爺さんになってしまっても、その顔には、若い時の、うらしま太郎、の、面影が、残っていました。
妻は、訳が分からないまま、納得しました。
「わ、わかったわ。確かに、声は、あなただし、右頬のホクロも同じだわ。顔にも、あなたの、面影があるわ。でも、一体、どうして、こんなに、一気に、老けてしまったの?」
妻が聞きました。
「それは、ちょっと、言えない、事情があるんだ」
と、老人になってしまった、うらしま太郎、が言いました。
「やれやれ。してやられたな。乙姫が、ここまで、嫉妬深いとは、思ってもいなかったよ」
と、うらしま太郎、は、ため息をつきました。
・・・・・・・・・・
その頃。
竜宮城では。
「ウシシ。うらしま太郎め。今頃は、玉手箱を開けて、老人になっているだろう。ざまをみろ」
と、乙姫が、勝ち誇ったように、高笑いしていました。
いうまでもないことですが、玉手箱の中身は、人間を一気に、老化させる魔法の秘薬だったのです。
うらしま太郎、は、老衰になりました。
翌日、うらしま太郎、は、心筋梗塞、と、脳梗塞、を、起こして、寝たきり、の状態になってしまいました。
しかし、妻は、うらしま太郎、を、まめまめしく、精一杯、看病しました。
妻には、まだ、子供がいませんでした。
数日が過ぎました。
「礼子。お前は、まだ若い。オレが死んだら、オレの弟の、うらしま二郎、と結婚してくれ。アイツなら、お前を幸せに出来るよ」
老いた、うらしま太郎、が言いました。
しかし、妻は首を振りました。
「私が、愛するのは、あなただけよ。たとえ老人になってしまっても・・・」
「弟の、二郎も、お前が好きなんだよ。どうか、二郎と結婚してくれ。オレは、お前を、若い身空で、さびしい、女やもめ、にしたくないんだ。どうか、二郎と結婚してくれ」
その夜、うらしま太郎、は、急性腎不全から心不全を起こし、死んでしまいました。
妻は、「あなた」、と言って、うらしま太郎、の体にしがみついて、号泣しました。
妻は、「わかったわ。あなたが望むのなら、私、うらしま二郎、さんと結婚するわ」、と、泣きながら言いました。
妻は、一年間、喪に服しました。
一周忌が過ぎると、妻は、義弟の、うらしま二郎、と結婚しました。
そして、二人の間には、可愛らしい、男の子が産まれました。
うらしま二郎、は、こうした悲劇が二度と、起こらないように、兄、うらしま太郎、の体験を元にして、童話を作りました。
しかし、乙姫を悪人にしては、可哀想なので、そこは、事実を変えました。
それが、昔から、現在まで、語り継がれている、「うらしま太郎」、の童話なのです。



令和2年12月16日(水)擱筆

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小学校の同窓会(小説)

2020-12-05 03:57:51 | 小説
「小学校の同窓会」

という小説を書きました。

ホームページ「浅野浩二のHPの目次その2」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji2.html

に、アップしましたので、よろしかったらご覧ください。

(原稿用紙換算104枚)



「小学校の同窓会」

京子は、24歳のOLである。
京子は、九州で生まれ、九州で育った。
地元である、九州の、小学校、中学校、高校、で学び、遊び、卒業した。
しかし、大学は、慶応大学文学部を受験し、合格したので、上京して、東京で、大学生活を送った。
そして無事、卒業した。
卒業後は、大手の都市銀行に就職した。
・・・・・・
ある日のことである。
京子のアパートに、小学校の、同窓会の案内の手紙が来た。
「×月×日、〇〇小学校、3年B組、の同窓会、を行いたい、と思います。みなさん、立派な、社会人になって、仕事に、生活に、充実した日々を送っておられると、大慶に存じ上げます。小学校、を卒業して、みな、別れ別れになってしまいましたが、久しぶりに、お会いしませんか。奮って御出席、お願い申し上げます。会場は、××旅館です。奮ってご参加お願い申し上げます。幹事=遠藤敬一」
と、書いてあった。
手紙には、遠藤の、携帯電話の、番号、と、メールアドレス、が、書いてあった。
(あの遠藤君か)
と、京子の脳裏に、悪ガキの遠藤の、顔が浮かんだ。
京子は、ぜひ、行こう、と思った。
なので、遠藤の、メールアドレスを、登録して、「行きます。佐藤京子」、と、書いて、メールを送った。
すると、すぐに返信メールが、返ってきた。
それには、こう書かれてあった。
「佐藤京子さん。ご出席、ありがとうございます。感謝感激です。今、出席が、決まっているのは、遠藤。山田。津村。伊藤。××。××。××。××、の、20名です」
と、書かれてあった。
男が、10人で、女が10人だった。
遠藤。山田。津村。伊藤、の4人は、悪ガキ、4人仲間で、遠藤が、ボス、というか、リーダー各、だった。
4人は、休み時間には、よく、女子生徒に、そっと忍び寄って、「スカートめくり」、と言って、スカートをめくったり、「解剖ゴッコ」、と言って、きれいな女生徒を、つかまえて、机の上に乗せて、服を脱がせようとした。
京子も、きれい、だったので、「スカートめくり」、や、「解剖ゴッコ」、の標的にされた。
京子は、「嫌っ。やめてっ」、と言って、抵抗したが、男子生徒4人の力には、かなわず、スカートをめくられたり、パンツまで、脱がされそうになった。
小学校、の時は、それが、嫌で、嫌で、こわくて、こわくて、仕方がなかった。
(遠藤君。よくも、あんな、イタズラをしておきながら、抜けシャアシャアと、「久しぶりに、お会いしませんか」などと、言ってこられたものだ)
と、京子は、あきれた。
それでも、京子が、行こうと思ったのは、親しい女友達と、久しぶりに、会いたかったからで、そして、遠藤、山田、津村、伊藤、の、悪ガキ4人組も、社会人になって、まっとうな、真面目な、人間に、なっている、だろうから、今、どうなっているのか、見てみたい、という思いからだった。
そういう、好奇心から、京子は、行こうと思ったのである。
・・・・・・・・・・
小学生だから、「スカートめくり」、や、「解剖ゴッコ」、は、まだ、許されるが、24歳の、大人で、それを、やったら、刑務所行き、である。
きゃつら、今、一体、どんな仕事しているんだろう、と、京子は、好奇心満々だった。
同級生というのは、目まぐるしく回り、変わる社会を、同じ歳で、歩んでいる、という、宿命から、のがれられない、不思議な縁がある。
その縁は、一生、続く。
・・・・・・・・
数日が経った。
同窓会の前日になった。
京子は、東海道新幹線で、九州に帰った。
正月以来、久しぶりの帰省だった。
なつかしい自分の部屋は、そのまま、である。
母親と父親、とは、時々、メール、や、携帯電話、で、必要なことは、話していたので、特に、話すことも、なかった。
その晩、京子は、両親と、楽しく話しながら両親と夕食を食べた。
そして自分の部屋で寝た。
翌日になった。
京子は、昼前に、家を出て、××旅館に、タクシーで行った。
××旅館に着いた。
京子が、タクシーを、降りると、ちょうど、順子も、タクシーから、降りた所だった。
順子が京子の所に駆け寄って来た。
「やあ。京子。久しぶり。元気?」
順子が挨拶した。
「やあ。順子。久しぶり。私は、元気よ。順子は?」
京子も挨拶した。
「私も、何とか、やっているわ」
順子が答えた。
「じゃあ、入りましょう」
「ええ」
二人は、××旅館に入った。
旅館に入ると、和服を着た女将が、パタパタと、やって来た。
「あのー。××小学校、の同窓会、に、やって来ました」
と、京子が言うと、女将は、
「あっ。よく、いらっしゃいました。もう、皆さん、来ていますよ。皆さん、お待ちかねですよ」
と、丁寧に、お辞儀した。
そして、京子と順子を、松の間に、案内した。
「失礼します」
と言って、京子は、そっと、松の間の、戸を開いた。
すると、大広間には、男と女、が、合計20人くらい居た。
「やあ。佐藤京子さん。岡田順子さん。よくいらっしゃいました」
と、一人の男が、立ち上がって、二人の所にやって来た。
それが子供の頃の、面影から、彼が、遠藤だということは、すぐに、わかった。
「やあ。京子さん。順子さん。お久しぶり」
座ったまま、二人に、皆は、手を振った。
子供の頃の、面影から、山田、津村、伊藤、も、わかった。
「お久しぶりです」
京子は、微笑して、丁寧に、お辞儀して、皆に挨拶した。
「ささ。どうぞ。お座り下さい」
遠藤に、促されて、京子は、座った。
順子は、京子の隣に座った。
同窓会、だからといって、全員が集まるものではない。
小学校の、一時の付き合い、だし、小学校を卒業すれば、別れ別れである。
中学、高校、大学、と、なるにつれ、さらに、別れ別れとなる。
昔の同級生の意識は、希薄になっていく。
人間、誰しも、今、現在に生きているので、職場で一緒に働いている、組織での、人間関係が、頭を占めるものである。
人間は、「現在」、に生きるのだから。
同窓会、には、今、あまり、仕事、や、生活、が、上手くいってない人は、恥ずかしくて、来にくいものである。
同窓会、に来るのは、いわば、「勝ち組」、の人間である。
あるいは、その逆で、毎日の仕事が、超多忙で、忙しく、仕事が頭の全てを占めている人も、「そんな過去を懐かしんでる暇なんて、ないよ」、で、来ない人もいる。
それを、考えると、20人、集まった、というのは、多い方、と、言うべきか、少ない方、と言うべきか。
女将が入ってきた。
「本日は、当旅館に来て下さいまして、まことに、ありがとうございます。どうぞ、心ゆくまで、おくつろぎ下さい」
と、正座して、両手を畳につけて、丁寧に挨拶した。
そして、豪華な食事が、運び込まれた。
遠藤が立ち上がった。
「では、僭越ながら、幹事として、音頭をとらせて頂きます。みなさん。お酒、なり、お酒を飲まない人は、ジュースなり、を、グラスに、注いで下さい」
遠藤がワイングラスを持って言った。
皆は、グラスに、ワインを注いだ。
車でやって来て、帰りの運転に、差し障りのある者は、ワインを飲みたいのを、我慢して、ジュースを、グラスに注いだ。
「では、××小学校の、同窓生の、久しぶりの再会を祝って・・・・カンパーイ」
と、遠藤が言った。
皆も、「カンパーイ」、と言って、両隣り、の、同窓生と、カチン、カチン、と、ワイングラスを、触れ合わせた。
そして、ゴクゴクと飲んだ。
そして、豪勢な料理を食べ出した。
食べながら、ワイワイと、お喋りが始まった。
「いやー。京子さん。奇麗になりましたね。小学校の時も、可愛かったけれど、二十歳を過ぎて、美しさが、開花しましたね」
遠藤が言った。
「うん。そうだ。そうだ」
「本当にきれいに、なったね」
男たちは、異口同音に、同じように、京子の美しさ、を讃えた。
「おい。山田、津村、伊藤」
遠藤が、あらたまった口調で、三人に視線を向けた。
遠藤、と、山田、津村、伊藤、の4人は、立ち上がって、京子の前に来て、並んで、正座した。
「京子さん」
「なあに。遠藤君。あらたまって?どうしたの?」
京子が、聞いた。
「あ、あの。小学校の時は、(スカートめくり)、だの、(解剖ゴッコ)、だのと、酷いことをしてしまって、申し訳ありませんでした。心より、お詫び申し上げます」
そう言って、4人は、畳に、頭を、つけて、謝罪した。
「あっ。いいわよ。そんなこと。私、気にしてないから」
京子は、あっさり言った。
「本当ですか?」
遠藤が聞き返した。
「ええ。本当よ」
京子は、ケロリとした口調で答えた。
「では、僕たちの、犯した大罪を、お許しくださるのでしょうか?」
遠藤が聞いた。
「許すも何も、私、全然、気にしてないわよ」
京子は、ケロリとした口調で言った。
「本当ですか?」
「ええ。本当よ」
「ありがとうございます」
遠藤が言った。
「実を言うと、今日、同窓会を、催したのは、小学校の時、アイドルだった、京子さんに、ぜひとも、お会いしたかったからなのです。そして、京子さんに、僕たちが、昔やった、(スカートめくり)だの、(解剖ゴッコ)、だの、を、謝罪したいためなのです」
遠藤が言った。
「そうだったんですか。そんな事とは、知りませんでした」
京子は、ちょっと、驚いて、目をパチクリさせた。
「別れ別れになって、僕たち、4人は、後悔し出したのです。あんな、可愛かった、京子さんに、酷い事をしてしまって、それが、京子さんに、トラウマになっているんじゃないか、と思って・・・。京子さんは、きっと同窓会には、来てくれないだろうと、思っていました。京子さんが、同窓会に来てくれる、と、言って下さった時は、飛び上がらんばかりに、喜びました」
遠藤が言った。
「ねえ。遠藤君」
京子は、不満げな顔で遠藤を見た。
「はい」
「その、さん、づけ、は、やめにしない。京子、と、呼び捨て、にして」
「いいんですか?」
「ええ。実は、私も、ある意図があって、今日、来るの、楽しみにしていたの。あなた達、に、やって欲しいことがあって・・・・」
「何ですか。その、やって欲しい事って?」
「実は、私、(解剖ゴッコ)、のことが、あなた達、と、分かれてから、ずっと、忘れられなかったの」
「そうですか。やっぱり、トラウマになっていたんですね」
遠藤の顔に、反省、の色が表れた。
「違うわ。逆よ」
「えっ。それは、どういうこと、ですか?」
遠藤が驚いて、目をパチクリさせた。
「その、丁寧語で話すの、やめにしない?」
「いいんですか?」
「私、小学校の時が、懐かしくなって。昔に、帰りたくて、仕方がなくて、今日、来たの。だから、京子、って、呼び捨てにして。ねえ。小学校の時に帰らない?」
遠藤は、腕組みして、目をつぶって、少し、考え込んだが、頭の切り替え、が、出来たのだろう。
遠藤は、目を開いて、京子を直視した。
「わかりました・・・・じゃなかった。わかったよ。京子」
遠藤が言った。
「おい。みんな、京子の、たっての願いだ。もう、丁寧語を使うのはやめにしようぜ。それと、京子、と、呼び捨てにしようぜ。小学校の、昔に帰ろうぜ」
遠藤は、皆に、そう呼びかけた。
「ああ。わかった」
「わかった。わかった」
「よし。そうしよう」
皆も、賛同した。
「遠藤君。お願いがあるの」
「何?」
「遠藤君。私に、(解剖ゴッコ)、を、して」
「ええー。どうして、そんな事、言うの?」
遠藤は、驚きで、目を皿のようにして言った。
京子は、語り出した。
「小学校の時は、解剖ゴッコ、なんて、本当にこわかったわ。恥ずかしいし、こわかったわ。それで、小学校を卒業した時は、(もう、解剖ゴッコ、は、されないんだわ)、と、ほっと安心したわ。でも、あの時は、まだ、小学校6年生だったでしょ。セックス、なんて、何のことだか、知らなかったわ。でも、高校生になり、そして、大学を出て社会人になるにつれ、私も大人になったわ。当然だけど。それで、性欲に目覚めてしまったら、小学校の時の、解剖ゴッコ、が、妙に懐かしくなったの。それで、小学校の時に、された、(解剖ゴッコ)、を思い出して、オナニーしていたの。私のような、無口で、内気な、女は、大勢の男に、捕まって、イタズラされる、という夢想が、一番、興奮するの。私、遠藤君たちに、解剖ゴッコ、されてしまう、ことを、何回も、繰り返して、思い出しては、オナニーしていたの。今は、もう、大人になったから、こんな事も、堂々と言えるの。だから、お願い。解剖ゴッコ、を、やって」
京子が、そんなことを、頼んだ。
「いいのか。京子?」
「お願い。やって」
「わかったよ。やるよ」
「遠藤君。私、嫌がるけど、それは、お芝居だからね。私が、(嫌っ)、って、言っても、真に受けないでね。小学校の時、の、事を今、再現して欲しいの。男は、女を、虐めたい願望があるでしょ。子供でも、大人になっても。その方が、興奮するでしょ」
京子が言った。
「わかったよ。じゃあ、京子の言う通り、オレ達も、本気で、やるよ」
遠藤が言った。
「本当のこと言うと、さっきは、謝ったけど、可愛かった京子を、オレ達は、(解剖ゴッコ)、したんだ、って、ことが、小学校を卒業して、京子と、別れてから、ずっと、最高の思い出になっていたんだ。大人になった京子を、思うと、興奮して、何回も、オナニーしていたんだ。だから、せめて、大人になって、美しくなっているだろう京子を見て、小学校の時の、(解剖ゴッコ)、した思い出と、重ね合わせて、京子を、見たい、と思っていたんだ。同窓会に京子を、呼んだ本当の理由は、それさ」
津村が言った。
「オレもそうだ」
「オレもそうだ」
男たち、が、口々に言った。
「じゃあ、遠藤君。遠慮なく、私をいじめて」
京子が言った。
「わかった。じゃあ、俺たちも、手加減、しないで本気でやるぜ」
もう、彼らに、ためらい、は、なくなっていた。
「じゃあ、私、みんなの前で、虐められるわ」
そう言って、京子は、立ち上がって、スタスタと円座の中に、入って立ち止まった。
皆の視線が京子に集まった。
「さあ。遠藤君、津村君、伊藤君、山田君。私に、(解剖ゴッコ)をして」
京子が、大胆なことを、平然と言った。
「わかったよ。京子。じゃあ、京子の望み通り、解剖ゴッコ、をしてやるよ」
遠藤は、ニヤリと笑った。
「ふふふ。じゃあ、遠慮しないからな」
津村が、ふてぶてしい口調で言った。
「誰か、デジカメ、持っている人、いる?」
京子が皆に聞いた。
「オレ達、みんな、デジカメ、持ってきたよ。美しい京子を撮っておきたくて」
遠藤、津村、伊藤、山田、の4人が言った。
「僕も、動画撮影できる、スマートフォン、持っているよ」
出席者の何人かが、言った。
「じゃあ、虐められる私、を、どうか、録画してくれない」
京子が頼んだ。
「どうして、そんな事まで、するんだ?」
遠藤が聞いた。
「まあ、理由なんて、どうでも、いいじゃない。それより、私が、虐められるのを、録画するのは、嫌?」
京子が聞いた。
「と、とんでもない。そんな事まで、させてくれるなんて、ありがた過ぎるよ」
遠藤が言った。
「じゃあ、録画して」
京子が言った。
「わかった。スマートフォンのアプリより、デジカメの方が、きれいに、録画できるだろう」
そう言って、遠藤、津村、伊藤、山田、の4人は、他の男に、自分の、デジカメを渡した。
そして、「しっかり、撮ってくれ」、と言った。
デジカメを、渡された、男たちは、「わかった。ちゃんと、撮るよ」、と言った。
デジカメを、渡された、男たちは、デジカメを、京子に向けた。
他の出席者も、スマートフォンを京子に向けた。
「実を言うと、遠藤、津村、伊藤、山田、の4人が、京子に、エッチなことを、しているのを、見ると、ワクワクしていたんだ」
出席者の男の一人が言った。
すると、それに、つられるように、主席者の男たちは、
「オレも」
「オレも」
と、言い出した。
「じゃあ、これから、小学校の時に、タイムスリップしようぜ」
一人が言った。
こうして、万全の準備が整った。
「じゃあ、遠藤君。私を、虐めて。私を好きなようにして」
京子は、遠藤たちに、言った。
そして、出席している、同窓生に向かって、
「みんな。さあ。どうぞ。私が虐められる、ショーを見て楽しみながら、ゆっくり、お食事を味わって下さい」
と、京子が、正座して礼儀正しく、両手を畳につけて、頭を床に触れんばかりにして、言った。
・・・・・・・・・・
こうして、小学生に、タイムスリップした、ショーが始まった。
「ふふ。じゃあ、京子のスカートを、めくろうぜ」
遠藤と、津村と、伊藤と、山田、の4人が、じりじり、と、京子に詰め寄って来た。
「や、やめて。こわいわ」
京子は、さっそく、演技を始めた。
ソワソワして、後ずさりした。
「それっ。かかれっ」
遠藤が、三人に、命じた。
二人が、後ろから、京子の腕をつかんだ。
「あっ。嫌っ。やめて」
京子は、抵抗した。
「ふふふ。京子の、スカート、めくってやろうぜ」
そう言って、遠藤が、京子のスカートを、めくり上げた。
しなやかな太腿の付け根、に、続く、腰部に、ピッタリ、フィットしている、▽状の、白いパンティーが、露わになった。
恥肉が、収まっているため、恥部が、モッコリと、形よく盛り上がっていた。
それが、男たちの、性欲を刺激した。
「嫌っ。やめてっ。お願い」
京子は、何とか、見られないように、腰を、モジつかせた。
「ふふふ。スカートを、外しちゃえ」
そう言って、遠藤は、京子の、スカートの、ホックを、外した。
そして、遠藤は、スカートを、ずり降ろした。
スカートが、パサリと、落ちて、京子の下半身は、パンティーだけになった。
もう、こうなったら、隠しようがない。
「よし。じゃあ、京子の上着も、脱がしちゃえ」
遠藤が、京子の、手を押さえている、二人に言った。
「ガッテン」
遠藤は、「嫌っ。やめてっ」、と抵抗する京子の、着ている、ブラウスのボタンを、外していった。
ブラウスのボタンが全部、外されて、観音開きになった、ブラウスの中の、モッコリ、二つの連山となって、盛り上がっている、ブラジャーが、見えた。
白いブラジャーである。
ふっくらと、形よく盛り上がっている。
ブラウスのボタンが、全部、外されたので、あとは、腕を袖から、抜きとるだけである。
「ふふふ。京子。もう、観念しな」
京子の、両手を、押さえている、二人は、スルスル、と、京子のブラウスの袖を、京子の腕、から、抜きとってしまった。
これで、京子は、ブラジャーと、パンティー、だけ、という姿になった。
遠藤は、京子から離れて、円座の中の自分の席に座った。
スカートだけ、めくられるのは、恥ずかしいが、ブラジャー、と、パンティー、だけ、という姿は、ビキニと同じであり、それなりの、一つの安定した姿、であった。
ビキニ姿、を、見られることは、女にとって、それほど恥ずかしいことではなく、ビキニ姿の写真集など、当たり前であり、下着姿の写真集、も、同様である。
ブラジャー、と、パンティー、を着た、姿は、女のプロポーションを整え、体の曲線美を、美しく見せる、一定の、形式である。
京子も、自分の下着姿を、自慢している、様子があった。
それが、京子を嬲りたい、男たちには、気に食わなかった。
「よし。じゃあ、京子の下着も、脱がせろ」
遠藤が言った。
遠藤は自分は、京子を責めないで、津村、山田、伊藤、の3人に、京子を責めさせる命令をする、ボス的な立ち場になった。
ボス、というのは、そういうものである。
「ガッテン」
男たちは、美しい、プロポーションを、男たちに見せて、自慢している、京子の下着を、脱がせにかかった。
男の一人が、京子の、ブラジャー、の、背中のホックを外した。
「あっ。嫌っ。やめてっ」
京子は、抵抗した。
しかし、ブラジャー、は、ホックを外されてしまうと、元にもどすのは、至難である。
京子は、必死で、ブラジャー、の、カップを、押さえたが、男たちは、京子の、ブラジャー、の肩紐を外し、腕から抜きとってしまった。
京子は、ブラジャー、を、とられて、パンティー、だけの姿になった。
これは、恥ずかしい姿である。
京子は、必死で、両手で、乳房を覆い隠した。
その姿は、色っぽかった。
「じゃあ、次は、パンティー、だ」
遠藤が言った。
「ふふふ。最後の一枚だな」
京子の手をつかんでいる、伊藤が言った。
「おい。伊藤。京子の手を放せ」
遠藤が言った。
「どうしてだ?」
伊藤が聞き返した。
「両手をつかまえられていたら、簡単に、パンティー、を脱がせちゃうだろう。それじゃ、面白くない。京子に抵抗させる、余地を残しておいて、抵抗している京子の、パンティー、を脱がす事が面白いんだ」
遠藤が言った。
「なるほどな」
そう言って、伊藤は、つかんでいた、京子の手を、パッ、と放した。
京子は、自由になった手で、露わになった乳房と、パンティー、を、必死に押さえた。
「お願い。遠藤君。もう、意地悪しないで」
京子が言った。
それが、本気の訴えでなく、男たちを、挑発させるための、お芝居の、発言であることは、京子の顔が、あまり、困惑していない、ことで、明らかだった。
「伊藤。お前は、こっちに来い」
遠藤が言った。
言われて、伊藤は、円座の中に居る、遠藤の所に行った。
「何だ?」
伊藤が、遠藤に聞いた。
「オレとお前は、見学だ。3人で襲っては、つまらない。すぐに、京子の、パンティー、を脱がせられるからな。お前は、オレの横に居ろ」
遠藤が言った。
「ああ。なるほどな」
伊藤は、遠藤の隣に、胡坐をかいて、座った。
「津村、山田。それっ。京子に、襲いかかれっ」
遠藤が言った。
「おう」
津村、と山田、の二人が、京子に襲いかかった。
京子は、パンティー、一枚である。
パンティー、だけは、脱がされまいと、京子は、必死に、パンティー、を押さえている。
二人は、必死で、パンティー、を押さえている、京子の、パンティー、を、脱がそうと、二人ががりで、京子の、パンティー、の、腰の縁ゴム、をつかんで、引きずり下ろそうとした。
といっても、男二人が、本気になれば、容易に、パンティー、など、脱がすことが出来る。
なので、二人は、手加減して、京子に、抵抗の余地を持たせた。
京子は、「嫌っ。やめてっ」、と言って、必死に、パンティー、の縁を、押さえている。
それを、二人の男が、ずり降ろそうとしている。
その姿が、面白いのである。
「京子。もう、無駄な抵抗は、あきらめて、観念しな」
そう言って、津村、は、京子の、パンティー、の、尻の、ゴム縁を、引きずり下ろした。
京子は、両手で、必死で、パンティー、の前の、ゴム縁を押さえていたので、尻は無防備だった。
なので、京子のパンティーの、後ろの、ゴム縁が、サー、と、引きずり下ろされて、京子の、ムッチリした、大きな、尻と、ムッチリ閉じ合わさった尻の割れ目、が丸見えになった。
「ふふふ。京子。尻が丸見えだぜ」
津村、が、ふてぶてしい口調で言った。
「いやー。やめてー。見ないでー」
京子は、あわてて、右手で、パンティー、の前の、ゴム縁を押さえながら、左手で、ずり降ろされた、パンティー、の後ろの、ゴム縁を、引き上げた。
京子は、片手で、パンティー、の前を、片手で、パンティー、の後ろを、押さえなくては、ならなくなった。
津村、と、山田、の二人は、意地悪く、京子の、パンティー、の、腰の、ゴム縁を、降ろそうとしている。
しかし、京子も、何とか、最後の砦は、守ろうと、必死である。
「しぶといヤツだな。じゃあ、仕方がない」
そう言って、山田、は、京子の、パンティー、を、引きずり下ろすのを、やめた。
そして、京子の、背後に立った。
そして、パンティー、を押さえている、京子の、両手を、つかみ、背中に、グイと、捩じり上げた。
「ああー」
京子は、パンティー、を、押さえることが、出来なくなった。
「津村。今のうちに、京子の、パンティー、を、降ろせ」
山田、が言った。
「オーケー」
津村、が、ほくそ笑んで言った。
もう、京子の、手の、守り、がないので、パンティー、を、引きずり下ろす、事は、容易だった。
津村、は、京子の、パンティー、の前に、胡坐をかいて、京子の、パンティー、を見つめている。
フルバックの京子の、パンティー、は、京子の、腰に、ピッタリと、貼りついている。
恥肉を収めているため、パンティー、の、▽状の、下部は、モッコリ、盛り上がっている。
パンティーが、腰に、ピッチリ、貼りついているので、恥肉の部分に、マンスジ、が、見えた。
京子は、羞恥心から、太腿を、モジモジさせている。
津村、は、京子の、パンティー、の尻のゴム縁を、つまんでは、放した。
あたかも、パンティーのゴム縁が京子の尻を叩いているかの如く、ピチン、と、意気のいい音が鳴った。
「おい。何してるんだ。早くパンティー、を脱がせろ」
京子の、両手を、背後で、つかんでいる、山田、が言った。
「ふふふ。まあ、そう、あせることは、ないじゃないか。いつでも、このパンティー、は、降ろすことが出来る。それを、こわがって、太腿をモジつかせている、京子は、何とも、いじらしい。それが、楽しいじゃないか」
そう言って、津村、は、京子の、パンティー、の尻の、部分の、ゴム縁を、つまんでは、放して、ピチン、と音をさせた。
それを、何回か繰り返した。
「おい。津村。オレに考えがある。だから、そろそろ、京子の、パンティー、を脱がせろ」
胡坐をかいて、鑑賞していた、ボスの遠藤が言った。
「わかったよ。じゃあ、そろそろ、パンティー、を脱がすよ」
そう言うと、津村、は、両手で、京子の、パンティー、の、腰のゴム縁を、つかんだ。
「お願い。津村くん。やめて」
京子が、太腿を、モジつかせながら、言った。
「ふふふ。そう言われると、余計、脱がせたくなるぜ」
津村、は、ゆっくりと、京子のパンティー、を、降ろし始めた。
1cm降ろすのに、1分くらい、かけた。
だんだん、京子のパンティー、が、下げられていった。
パンティー、の、▽状の、下の、方が、降ろされると、女の恥ずかしい、割れ目が見えだした。
京子のアンダーヘアーは、きれいに、剃られて、子供のように無毛だった。
なので、アソコ、の割れ目が見え出した。
「ふふふ。京子。割れ目が、見え出したぞ」
津村、は、実況中継のように、言った。
京子の羞恥心を煽るために。
さらに、津村、は、パンティー、を下げていった。
とうとう、京子の、まんこ、の割れ目が、全部、見えるまでになった。
「ふふふ。京子。まんこ、が、丸見えだぞ」
津村、が言った。
「いっ、嫌っ。津村くん。言わないで」
京子は、太腿を、くねらせて言った。
津村は、ニヤニヤ、笑いながら、さらに、パンティー、を下げていった。
1cm降ろすのに、1分くらい、かけた。
津村は、京子の、パンティー、を、京子の、膝の上まで、降ろした。
そして、津村は、パンティーから手を放した。
京子の、まんこ、と、尻は、丸見えである。
京子の、パンティー、は、京子の、膝に、ひっかかった状態である。
京子の前で胡坐をかいて座っていた、津村は、京子の、正面から、立ち上がり、京子の、背後に回った。
「おい。山田、お前は、京子の、右手を押さえろ。オレは、京子の、左手を押さえるから」
津村は、一人で、京子の両手を、背中に、捩じり上げて京子を、取り押さえている、山田に言った。
「おう」
山田は、津村に、言われたように、警察官が犯人を取り押さえる時のように、京子の、右手を、背中に、捩じり上げながら、片手で、京子の、手首をつかみ、片手で、京子の、肩を、押さえた。
津村は、山田と、同じ事を、京子の、左手、で、やった。
京子は、丸裸で、二人の、男に、両方の手を、背中に捩じり上げられて、押さえられている。
京子の、パンティー、は、京子の、膝の上に、ひっかかったままである。
京子は、手が使えないので、膝にひっかかっている、パンティー、を、引き上げることが出来ない。
膝に、ひっかかっている、パンティー、は、いかにも、脱がされかかっている、という、感じ、を表していた。
こんなことなら、いっそのこと、宙ぶらりんに、ひっかかっている、パンティー、を、完全に、抜きとって欲しい、と、京子は、思った。
しかし、自分から、「脱がして」、とは、言えない。
京子は、全裸で、乳房も、まんこ、も、尻も、丸出しになっている、のに、パンティー、だけが、膝にひっかかっている。
「ふふふ。どうだ。京子。丸裸にされて、皆に見られている気分は?」
山田が言った。
「パンティー、を、履かせて欲しいか。それとも、脱がせて欲しいか?」
津村が、意地悪く、京子に聞いた。
「・・・・」
京子は、答えられなかった。
「履かせて下さい」、と頼んでも、履かせてくれるはずは、ないし、「脱がせて下さい」、とも、言えない。
こうやって、もどかしい、みじめな、姿を、皆に見られることは、屈辱だった。
しかし、恥ずかしい、みじめな、姿を、皆に、見られることに、京子は、被虐の快感を感じていた。
「どうだ。京子。今の気分は?」
津村が聞いた。
「は、恥ずかしいわ。お願い。許して。津村くん。山田くん」
京子は、顔を真っ赤にして、言った。
皆の視線は、京子の、アソコ、に、集中していた。
しばし、京子は、皆の晒し者にされた。
「京子。じゃあ、そろそろ、もどかしい、状態をやめてやる」
そう言って、津村は、京子の、左手を、放した。
そして、さっきと同じように、京子の、前に、屈み込むと、京子の、パンティー、を、つかんで、サー、と、パンティー、を、下げて、足から、抜きとった。
これで、京子は、覆う物、何一つない、丸裸になった。
津村、と、山田、は、京子、の、服を、全部、持って、遠藤、の所に行った。
そして、二人は、円座の輪の中に入って、見物者になった。
京子は、手が自由になって、急いで、片手で、アソコ、を、手で隠し、片手で、乳房を隠した。
そして、畳の上に、ペタンと座った。
皆は、丸裸で、恥ずかしい所を隠している、京子を、生唾を飲み込みながら、見つめた。
「ふふふ。どうだ。京子。今の気分は?」
遠藤が聞いた。
「は、恥ずかしいです」
京子は、アソコ、と、乳房を、手で隠しながら、言った。
しばし、皆は、丸裸で、座っている、京子を、眺めていた。
「京子。服を返して欲しいか?」
遠藤が聞いた。
「・・・・は、はい」
京子は、消え入るような、弱々しい口調で言った。
「じゃあ、返してやるよ。ほれ。取りに来な」
そう言って、遠藤は、京子の、パンティー、を、右手の、親指と人差し指で、つまんで、京子の方に、差し出して、ヒラヒラ揺らした。
目の前に、自分の、恥ずかしい所を隠す下着がある。
それを、着けてしまえば、尻と、アソコ、は、見られないですむ。
そう思うと、京子は、乳房、と、アソコ、を、隠しながら、立ち上がった。
そして、急いで、小走りに、遠藤の方に、駆け寄った。
乳房、と、アソコ、を、必死で、手で隠しながら、あわてて走る京子の姿は、滑稽だった。
頭隠して尻隠さず、で、女の体は、三カ所、隠さねばならない、恥ずかしい部分があるが、手は、二つしかない。
なので、乳房、と、アソコ、の二カ所、を、隠すことに、使ってしまうと、尻は、丸見えである。
ムッチリ、閉じ合わさった、京子の、大きな尻は、丸見えだった。
歩く度に、その京子の、ムッチリ、閉じ合わさった尻が、揺れた。
その姿は滑稽だった。
「あはははは」
男たちは、その姿を見て笑った。
京子は、遠藤の所に、近づいて、遠藤の持っている、パンティー、を、とろうと、手を伸ばした。
すると、遠藤、は、サッ、と、手を引っ込めた。
「ああっ」
京子は、下着をとれなくて、失望の、声をあげた。
遠藤は、京子の、パンティー、を、クルクルと、丸めると、サッ、と、山田に、放り投げた。
京子の、パンティー、を、受け取った、山田は、ニヤリ、と、笑い、遠藤と、同様に、京子の、パンティー、を、右手の、親指と人差し指で、つまんで、京子の方に、差し出して、ヒラつかせた。
「ほら。京子。取りに来な」
山田は、そう言って、京子の、パンティー、を、ヒラつかせた。
あれを、取れば、恥ずかしい所は、隠せる、という思いに、京子は、一縷の、望みをかけるしかなかった。
京子は、乳房、と、アソコ、を、手で隠しながら、山田の方に向かった。
そして、山田が、持っている、パンティー、に、手を伸ばした。
すると、山田は、遠藤と、同じように、サッ、と、手を引っ込めた。
「ああっ」
京子は、下着をとれなくて、失望の、声を出した。
山田は、京子の、パンティー、を、クルクルと、丸めると、サッ、と、津村に、放り投げた。
京子の、パンティー、を、受け取った、津村は、ニヤリ、と、笑い、津村と、同様に、京子の、パンティー、を、右手の、親指と人差し指で、つまんで、京子の方に、差し出して、ヒラつかせた。
「ほら。京子。取りに来な。返してやるよ」
津村は、そう言って、京子の、パンティー、を、ヒラつかせた。
それは、ラグビー、や、バスケットボールの、パス回し、と、必死に、そのボールをとろうとしている、敵選手の図だった。
あれを、取れば、恥ずかしい所は、隠せる、という思いに、京子は、一縷の、望みをかけるしかなかった。
今度も、また、どうせ、だまされる、の、だろうと、思いつつも、下着を、返すか、返さないかは、津村の、気紛れな、意志にかかっているので、何かの気紛れで、返してくれる可能性は、ゼロではない。
それに、津村は、「返してやるよ」、と言った。
それに、一縷の望みを、託して、京子は、乳房、と、アソコ、を、手で隠しながら、津村の方に向かった。
そして、津村が、持っている、自分の、パンティー、に、手を伸ばした。
京子の手が、あと、わずかで、パンティー、に、届きそうになった、まさにその時、津村は、サッ、と、手を引っ込めた。
そして、伊藤に、京子の、パンティー、を、サッ、と投げて、渡した。
「ああー」
京子は、落胆の声を出した。
今度は、伊藤が、京子のパンティー、を、ヒラつかせた。
しかし、もう、京子は、どうせ、また、だまされるのだ、と確信して、パンティー、を、取りに行こうとは、せずに、床に座り込んでしまった。
皆は、また、しばし、裸で、乳房、と、アソコ、を、隠して、座っている京子を、唾を呑み込んで、眺めた。
「京子。下着を返して欲しいか?」
しばしして、遠藤が聞いた。
「・・・・」
京子は、答えられなかった。
「返して欲しい」、と言っても、返してくれるはずは、ないのだ。
男たちは、自分を、嬲りもの、にして、からかいたい、だけなのだ。
もう、京子は、そう確信して、観念していた。
すると、以外にも。
「ほらよ。返してやるよ」
そう言って、遠藤が、何の、気紛れか、京子の、ブラジャー、を、ポン、と、京子の前に、放り投げた。
京子は、驚いたが、今度は、確実に手にとれる。
そう思うと、京子は、サッ、と、手を伸ばして、ブラジャー、をとった。
しかし、京子は、困惑した。
下着を返すのなら、ブラジャー、ではなく、まず、真っ先に、パンティー、を返して欲しい。
裸にされた女なら、誰でも、そう思うだろう。
京子も、同じだった。
しかし京子が、選ぶ道は、ブラジャー、を、着けること、以外になかった。
そのため、京子は、急いで、ブラジャー、の肩紐を腕に通して、ブラジャー、を、乳房、に当て、背中のホックを閉めた。
これで、京子の、胸は、隠された。
もう、手で、乳房、を隠す必要はなくなった。
しかし、京子は、耐えられない、羞恥に襲われた。
丸裸で、ブラジャー、だけ、着けた姿が、いかに、みじめで、滑稽なものか、ということに。
頭隠して尻隠さず、である。
パンティー、だけ、着けた姿なら、まだ、あとは、手で、乳房、を、隠せば、恥じらっている、それなりに悲哀のある女の図になる。
しかし、一番、恥ずかしくて、隠したい、アソコ、と、尻、は、隠すことが、出来ず、女の恥ずかしい、体の三カ所の部分で、最後にしたい、乳房、だけ、しっかりと、隠されていて、アソコ、と、尻は、丸見え、という姿は、丸裸以上に、滑稽、で、みじめな姿だった。
しかし、いったん、ブラジャー、を、着けてしまった以上、ブラジャー、を、とる、ということも、出来ない。
こういう、恥ずかしい格好に、おとしめて、嬲ることが、男たちの目的なのだ。
京子は、両手で、前、のアソコ、を隠した。
そうするしか、なかった。
「ふふふ。京子。なかなか、いい格好じゃないか」
遠藤が、薄ら笑いした。
男たちは、しばし、丸裸の体に、ブラジャー、だけ、着けて困惑している、京子を、しげしげと、眺めた。

「ふふふ。こういう楽しいショーを見ながら、豪勢な料理を食べれるなんて極楽だな」
と遠藤が言った。
「ああ。そうだな」
と、皆も言った。
皆は、裸の京子を、眺めながら、料理を味わい、酒を飲んだ。
「京子。パンティー、を返して欲しいか?」
しばしして、遠藤が、聞いた。
「・・・・は、はい」
京子は、顔を赤らめながら、蚊の鳴くような、声で言った。
「よーし。じゃあ、返してやる」
そう言って、遠藤は、京子の前に、パンティー、を、放り投げた。
京子は、急いで、手を伸ばして、パンティー、を、つかんだ。
京子は、パンティー、を、履くために、急いで、立ち上がった。
立ち上がることによって、京子の、大きな、尻と、アソコ、が、丸見えになった。
しかし、それは、一瞬である。
履いてしまえば、もう、こっちのものであり、恥ずかしい所は隠せるのだ。
京子は、パンティー、を、履くため、パンティー、に、右足を、くぐらせ、次に、左足に、くぐらせた。
そして、急いで、パンティー、を、腰まで、引き上げた。
「あはははは」
と、男たちは、笑った。
下着を、脱がされるのも、恥ずかしいが、あわてて、パンティー、を履く姿を、見られるのも、恥ずかしいものである。
早く、恥ずかしい所を隠したがっている、心を見られているのだから。
しかし、いったん、パンティー、を履いてしまえば、安心である。
京子は、パンティー、を、履くと、すぐに、元のように、ペタンと、座り込んだ。
京子は、どうして、男たちが、パンティー、を返してくれたのか、わからなかった。
わからない事があると、それだけで、不安になる。
京子は、モジモジして、黙って、座っていた。
「京子。立ちな」
遠藤が言った。
「・・・・」
しかし、京子は、恥ずかしくて、すぐには、答えることも、立ち上がることも、出来なかった。
「京子。パンティー、を、返してやったんだぞ。もう、恥ずかしくないだろ。パンティー、を返してやった、お礼に、そのくらいの事は、聞いたらどうだ?」
遠藤が言った。
「・・・・は、はい」
京子は、しぶしぶ了解して、立ち上がった。
スック、と、立ち上がった、京子の、立ち姿は、美しかった。
華奢な肩。華奢な腕。スラリとした曲線美の体。キュッ、と、引き締まった、ウェスト。
それと、対照的に、大きな、尻、と、胸。スラリと伸びた脚。
乳房は、ブラジャー、で、カップの中に納まり、形よく整い、大きな、ヒップも、フルバックの、パンティー、に、ピッチリと収まっている。
京子の、プロポーションは、理想的だった。
「う、美しい」
男たちは、思わず、声を出した。
「グラビアアイドルと、全く変わりないな」
男の一人が言った。
週刊少年漫画の表紙を飾っている、グラビアアイドルは、下着ではなく、ビキニ姿だが、ビキニ、も、下着も、その形態は、全く変りはない。
下着メーカーが、新作の下着を、宣伝するための、下着モデル、も、女の憧れ、である。
容貌が美しく、プロポーションが、良くなければ、下着モデルにはなれない。
そもそも、下着モデルも、何百人、もの応募者の中から、選好されて、認められた、立派な、モデルである。
「美しい」、と言われて、男たちに、崇拝の目で、見られて、京子も、自分の体の曲線美を、見せつけることに、ナルシスティックな、快感を感じていた。
それが、男たちには、しゃくにさわった。
「京子。髪を搔き上げて、セクシーポーズをとれ」
遠藤が命令的な口調で言った。
京子は、遠藤に言われたように、髪を搔き上げて、腰をくねらせ、片手を腰に、置いて、セクシーポーズ、をとった。
(ふふふ。どう。私の体、美しいでしょ)
京子は、心の中で、自分の肉体美をひけらかすことに、快感を感じていた。
男たち、は、しばし、京子の肉体美に酔い痴れていた。
男たち、は、スマートフォンで、パシャパシャ、と、カメラマンのように、京子を撮った。
10分くらい、男たち、は、我を忘れて、京子のセクシーポーズに、酔い痴れていた。
京子も、いい気分だった。
京子は、目を閉じていた。
遠藤は、隣に座っている、山田に、コソコソと、耳打ちした。
山田は、ニヤリ、と、笑い、
「へへへ。わかったよ」
と、言った。
山田は、そっと、足音がしないように、忍び足で、京子の、背中の方に回った。
そして、京子に、気づかれないように、京子に近づいた。
そして、ナルシズムに浸っている京子の、ブラジャー、のベルト、に、ハサミ、を、入れ、プチン、と、切ってしまった。
「ああっ」
京子は、あせった。
山田は、間髪を入れず、京子の、ブラジャーの、両方の、ストラップにも、ハサミを入れ、プチン、プチン、と、切ってしまった。
「ああっ」
京子は、あせった。
ホックを外されたのではなく、ベルトを切られ、その上、両方の、ストラップ、を、切られてしまったので、もう、ブラジャー、は、京子の体に、付着する機能を完全に失ってしまった。
弾力のある、ブラジャーは、一気に縮んだ。
「あああっ」
京子は、あわてて、乳房を隠そうと、カップを押さえた。
山田は、黙って、ニヤリと笑った。
山田は、すぐに、京子の、パンティー、の右側のサイド部分、に、ハサミを、入れた。
そして、プチン、と、切ってしまった。
京子のパンティー、は、ナイロンで伸縮性が強かったので、片方のサイド、が切られると、一気に収縮した。
「ああー」
京子は、あせった。
京子は、あわてて、両手で、パンティーを、押さえようとした。
しかし、両手を使って、パンティーを、押さえようとしたので、京子の、ブラジャー、は、スルリ、と、落ちてしまった。
京子の、豊満な乳房が露わになった。
京子は、必死で、両手で、パンティーの前を、押さえようとしたが、片方のサイドが、切れてしまっているのである。
パンティーの、後ろが、ペロン、と、剥がれて、ムッチリ閉じ合わさった尻が丸見えになってしまった。
京子が、あわてている隙に、山田は、京子の、パンティーの、左側のサイド、にも、ハサミ、を、入れて、プチン、と、切ってしまった。
両側のサイドが切られて、もう、パンティーは、腰に付着する機能を完全に失ってしまった。
収縮性の強い、パンティーは、一気に縮んだ。
「ああー」
京子は、クナクナと、座り込んでしまった。
「ふふふ。京子。世の中、そう、甘くないぜ」
遠藤が、勝ち誇ったように言った。
「お願い。遠藤君。もう意地悪はやめて」
京子は、もう、覆う役割を失ってしまった、パンティー、の布切れ、を、手で押さえながら、遠藤に、訴えた。
その姿には、原爆を落とされ、サイパン島が陥落し、勝ち目は無い、と、わかっているのに、それでも、抵抗を続ける、日本軍の、涙ぐましさ、悲壮感、があった。
悲壮感、とは、何と美しいものだろう。
「京子。恥ずかしいか?」
遠藤が聞いた。
「恥ずかしいです」
京子が言った。
「じゃあ、これをやるよ。これをつければ、恥ずかしい所は、隠せるだろう」
そう言って、遠藤は、京子に、向かって、ポイポイ、と、何かを投げた。
京子は、それを見て、「ああー」、と、声を出した。
それは、三つの、ピンク色の、♡型の、シリコン製のニプレス、だった。
ニプレス、とは、ストリッパー、が、乳首、や、アソコ、を、隠すため、裏面が両面テープになっていて、それを貼りつけることに、よって、乳首、や、アソコ、を、ギリギリ、隠せる、パッチである。
それを、着けることによって、確かに、乳首だけ、は、かろうじて隠せるが、乳房の輪郭は、丸見えである。
アソコ、に、貼りつければ、アソコ、の、割れ目、だけは、かろうじて、隠せる。
しかし、アソコ、の割れ目しか、隠せない。
女の恥ずかしい、鼠径部の股スジの線も、その内側も、ほとんど丸見えである。
そして、ムッチリ閉じ合わさった尻は、丸見えである。
ニプレス、は、セクシーランジェリー、と同じで、女が、男を挑発する、目的もある。
そのため全裸より、エロチックで、男の性欲を掻き立てる、効果がある。
京子は、屈辱的だったが、恥ずかしい所を隠せる物である以上、ニプレス、を、貼りつけるしか、なかった。
京子は、両乳首に、ニプレス、をつけ、アソコ、にも、ニプレス、をつけた。
これで、京子の、両乳首、と、アソコ、だけは、かろうじて、隠された。
京子は、全裸に、乳首、と、アソコ、だけに、ピンク色の、♡型の、ニプレス、を、つけている、という、恥ずかしい姿である。
京子は、そういう屈辱的な姿で、座って、モジモジしている。
遠藤が、スマートフォン、で、音楽を流した。
それは、フラダンス、に、使われる、ハワイの、音楽である、「ブルーハワイ」、だった。
いかにも南国という感じの、のどかで、ゆったりとした、都会の喧騒を離れ、やすらぎの南国の地へ誘うような、心地の良い、メロディー、が、部屋の中に流れた。
「おい。京子。お前は、フラダンス、が出来るんだよな。このメロディーにあわせて、フラダンスを踊れ」
遠藤が言った。
「・・・・で、でも」
京子は、ためらって、立ち上がれない。
「おい。京子。隠す物を、やっただろう。恥ずかしい所は、見られないだろう。立て」
遠藤が言った。
「・・・・は、はい」
京子は、顔を赤くして、ためらいがちに、立ち上がった。
京子は、丸裸、同然である。
乳房の輪郭も、アソコ、も、ムッチリと閉じ合わさった尻も、丸見えである。
その裸体を、乳首、と、アソコ、にだけ、♡型の、ピンク色の、ニプレス、で隠されて、見えない、という姿は、全裸より、エロチックだった。
京子は、立ち上がっても、恥ずかしそうに、モジモジしている。
「おい。京子。踊れ」
「・・・は、はい」
ブルーハワイ、の音楽に合わせて、京子が、フラダンス、を踊り出した。
体は左右に、ゆったりと往復した。腰を、意図的に、くねらせ、手は、肩から指先まで、まるで、肘、や、手首の、関節が無いかの如く、波打つように、滑らかに、動いた。
投げキッスをするような、手の動作もあった。
体も、肩から、腰、足先まで、あたかも、関節の無い軟体動物のように、滑らかに波打って、ゆったりと動いた。
それは、女が、あけすけに、自分の肉体の美しさに酔い、男を招き入れ、男を誘惑する、女の肉体の動きであった。
フラダンサーは、ティーという木の長い葉をすだれ状につなげて作った、ティーリーフスカート、や、ハイウエストの、ギャザースカート、や、大きな一枚布を身体に巻きつけて、スカート状にした、タヒチの民族衣装である、パレオ、などを、身につけて、フラダンス、を踊る。
腰の、くねり、によって、スカート、が、フワリと、風に吹かれたように、そよぐ。
フラダンス、は、音楽、舞踊、衣装、ダンサーの、肉体、表情、全てが、見る者を、心地よい気分にして、見る男を癒す。
しかし、京子は、二つの乳首、と、アソコ、の、女の恥ずかしい、三カ所に、ピンク色の、♡型のニプレスが貼られているだけの、裸同然の姿なので、腰をくねらせて、躍る、全裸のフラダンスは、エロチックな、ヌードダンス、と、なってしまった。
男たち、は、だんだん、ハアハア、と、息を荒くしていった。
男たち、の、ズボンは、みな、テントを張っていた。
男たち、は、口を半開きにして、ズボンの上から、勃起した、おちんちん、を、さすり出した。
京子は、丸裸で、一心に、フラダンス、を踊っている。
ただし、つらそうな、恥ずかしそうな顔をして。
男たち、は、ズボンのチャック、を開けて、勃起した、おちんちん、を、握って、しごき出した。
「も、もう、我慢、出来ないー」
そう言って、遠藤、が、飛び出して、京子の体に、しがみついた。
すると、他の、男たち、も、同様に、
「も、もう、我慢、出来ないー」
と言って、一斉に、京子の体に、しがみつき出した。
「ああっ。やめてー」
京子が叫んだ。
もはや、躍り、どころではなかった。
しかし、いったん、火がついてしまった、男たちの性欲は、は、もはや、抑えることが出来なくなってしまっていた。
男たち、は、京子の、三カ所の、ニプレス、を、はがした。
そして、ハアハア、と、息を荒くしながら、ある者は、京子の、乳房を、背後から、触り、ある者は、京子の、尻を触り、ある者は、京子の、太腿、に、しがみついた。
4人の男たち、は、京子、を、床に、寝かせた。
そして、4人は、ハアハア、と、息を荒くしながら、京子の、乳房、や、尻、や、アソコ、や、太腿、を、触ったり、揉んだり、舐めたりした。
「も、もう、我慢できないー」
そう言って、男たち、は、ズボンを脱ぎ、パンツ、も、脱いだ。
男たち、の、おちんちん、は、天狗の鼻のように、激しく、勃起して、そそり立っていた。
男たち、は、片手で、京子の、体を、弄びながら、片手、で、勃起した、自分のおちんちん、を、しごき出した。
ハアハア、と、男たち、の、息が、荒くなっていった。
「ああー。出るー」
そう言って、京子の、まんこ、を触っていた、遠藤が、射精した。
それに、続いて、他の男たち、も、
「ああー。出るー」
と、叫んで、射精した。
4人、全員が、射精した。
しばし、男たち、は、射精した後の、虚無感に浸っていたが、だんだん、落ち着いてくると、ティッシュペーパー、で、放出した精液を、拭きとった。
そして、パンツ、を履き、ズボンを履いた。
「遠藤くん。どうして、私の体内に射精しなかったの?」
京子が聞いた。
「だって、俺たちは、今、小学生だぜ。小学生が、セックスなんて、するか?」
遠藤が聞き返した。
「それに、京子は、俺たちの、アイドルだもんな」
津村が言った。
「そう言ってくれると、嬉しいわ」
京子は、満足そうに微笑んだ。
「おい。誰か、女の中で、下着を持っている者はいないか?」
遠藤が、まわりを見回して言った。
「私、ちょっと、事情があって、替えの、パンティー、を持っているわよ」
順子が言った。
「じゃあ、ちょっと、貸してくれ」
遠藤が言った。
「いいわよ」
そう言って、順子は、ポーチの中から、パンティー、を取り出して、遠藤の所に行った。
「はい。これ」
そう言って、順子は、遠藤に、パンティー、を渡した。
「ありがとう」
遠藤は、順子から、受け取った、パンティー、を、京子の足をくぐらせて、履かせた。
京子は、人形のように、されるがままに、なっていた。
そして、男たち、は、京子に、スカート、を、履かせた。
そして、ブラウスを着せた。
「京子。ごめんな。羽目をはずしてしまって。意地悪してしまって」
遠藤が、照れくさそうに、言った。
「ゴメン。京子」
他の、3人も、京子に謝った。
「もう、これで、解剖ゴッコ、は、終わりだ。京子。ちょっと、羽目を、外し過ぎてしまって、ゴメンな」
遠藤が、照れくさそうに、頭を、掻きながら、言った。
(解剖ゴッコは、終わり)、という、遠藤の、言葉に、やっと、ほっとしたのだろう。
それに、スカート、も、ブラウス、も、しっかり着ている。
京子も、落ち着き、を、取り戻した。
京子は、ニコッ、と、微笑んだ。
「ううん。遠藤君。伊藤君。山田君。津村君。エッチな意地悪を、してくれて、ありがとう。私、ちょっと、こわかったけれど、長年、ずっと、して欲しい、と思っていたこと、を、してもらえて、夢見ていた事が、実現して、すごく、嬉しいわ」
京子は、ニッコリと、笑顔で言った。
「でも、京子。どうして、こんな事をされたい、なんて、言い出したんだ」
遠藤が聞いた。
「どうして、こんな事をされるのが、楽しいんだ?」
津村が聞いた。
「あなた達、男に、女の気持ちがわかる?平凡な、普通の女の気持ちが」
京子、が、聞き返した。
男たち、は、首をひねった。
「・・・・うーん。わからないなあ」
遠藤が言った。
「ぜひ、教えてくれよ。京子」
山田が言った。
「じゃあ、教えてあげるわ」
そう言って、京子は、話し出した。
「何か、特別な能力を持っている女は、幸せだわ。何かの、スポーツの、トップアスリート、とか、シンガーソングライター、とか。とびきりの美人で、芸能プロダクション、にスカウトされて、女優、や、歌手、になれる人も、幸せだわ。テレビに出て、アイドルになって、日本中の男たちの、憧れの的になるでしょ。写真集も出されるでしょ」
「ああ。そうだな」
遠藤が言った。
「女って、誰でも、男のアイドルになりたいの。男に注目されていたいの。これは、女の宿命だわ。だから、女は、外出する時は、最低でも、2時間は、かけて、メイクするの。ファンデーションして、アイシャドウして、アイブロウ、と、アイライナーして、マスカラで睫毛を反らし、口紅をつけて、ピアスをつけて、マニキュアで、ネイルを染めて、ペディキュアで、足の爪も、染めて。胸が大きく見えるように、ブラジャーに、パッドを入れて、パンティー、も、ヒップが上がる物を履いて。そして、一番、美しく見える、服を着て、そして外反母趾になっても、ハイヒールを履かなきゃならないの。メガネは、絶対、かけられないから、コンタクトしなきゃならないの。バッグも、お洒落な、エルメス、や、ルイヴィトン、の、小柄な、ポーチでなきゃ、ならないの。極寒の真冬でも、スカートを履いて、タイツを履いて、美脚を男たちに、見せつけなければ、ならないの。そして、プロポーションを、維持するために、食べたい物も、食べずに、我慢して、ダイエットして、エステサロンに通っているの。この、苦労、や、苦しみが、あなた達、男にわかる?」
「・・・ああ。そう言われれば、そうだな」
「それらに、かるる出費も、膨大な額だわ。私が、総理大臣だったら、女の最低賃金は、どんなに少なくても、男の倍にはするわ」
京子は、鼻息を荒くしながら言った。
「その上、女には、地獄の苦しみである、生理、というものがあるの。男も女も、同じ人間、では、あるけれども、生物学的宿命からは、のがれられないわ。女は、初潮が始まってから、閉経するまで、ずっと、子供を産む準備をしなきゃならないの。女は、顔では、笑っているけど、生理期間中は、歯を食いしばって、生理の苦しみに耐えているのよ。あなた達、男に、その苦しみが、わかって?女の体の中には、男と違って、子宮という、臓器があるの。だから、子宮を守るためにも、女には、ある程度の、脂肪が、ついていることが必要なの。なのに、男たちは、スリーサイズ、だの、くびれた、ウェスト、だの、を好むでしょ。だから、女は、みんな、ダイエットしなきゃならないから、難産になるのよ。それに、下着の中には、いつもナプキンを入れて、おかなきゃならないわ。セックスにしたって、男は、セックスしたい、と思ったら、ファッションヘルス、だの、ソープランド、に、行けば、いつでも、出来るでしょ。だけど、女が、男とセックスしたい、と思ったら、どこへ行けば、いいっていうの。女は、一人、さびしく、オナニーするしかないのよ。しかも、男は、女の体を弄んで、気持ち良くなったら、射精すれば、いいけど、女は、なかなか、イクことが出来ないの。女の幸せに、結婚、というものがあるけど、あれは、ウソよ。女は、結婚したら、もう、男たちの、アイドルじゃなってしまうの。結婚後は、地獄よ。料理、洗濯、掃除、買い物、と、地獄の使役が待っているの。もう、夫の奴隷だわ。そして、夜は、夫の慰みものだわ。出産にしても、そうだわ。男は、女の体を弄んで、射精すれば、それで、いいだけだけれど、女は、妊娠したら、10カ月、子供、を、産むために、苦しまなければ、ならないの。夫が、二人目の子供を欲しがったら、女は、また、その同じ苦しみ、を二度、耐えなきゃならないのよ。そして、出産の苦しみは、地獄そのものだわ。聖書では、女のイブ、が、禁断の果実の、リンゴを盗ったから、女は出産の時、苦しまなければならない、なんて、言ってるけど、女が何の罪を犯したっていうの?今、ここに、イエス・キリスト、が居たら、私、引っ叩いてやるわ。出産した後の、育児も、想像を絶する、大変な事なのよ。でも、女は、30歳を過ぎると、羊水が腐ってくるから、30歳までに、出産しなければならないの。出産したら、もう、お腹が緩んで、どう頑張っても、美しい、プロポーションを保てなくなるわ。30歳を、過ぎると、女は、オバサン、どころか、ババア、と、呼ばれ、男に、見向きもされなくなるの。女が、唯一の楽しみである、美しさを、保てるのは、20歳から30歳までの、たった、10年間だけなのよ。女の、この、やるせない人生の宿命が、あなた達、男にわかる?」
京子は、泣き出していた。
男たちは、黙って聞いていた。
「だから、私も、幸せになりたいから、何とかして、アイドルになろうと、芸能プロダクションに、自分を売り込みに行ったわ。でも、ダメだったわ。そこで、今日の同窓会でしょ。私は、まだ、24歳で、女としての、美しさを、保っていられる、全盛期だわ。だから、私の美しい、裸、や、動画、を、後世に残しておきたかったの。虐められ、弄ばれるのは、嫌じゃないわ。というより、そんな事、言っていられないわ。虐められている女は、悲劇のヒロインでしょ。女は、男に、見られ、弄ばれることでしか、女の、美しさを発揮できないの。グラビアアイドルだって、みんな、ビキニでしょ。セックスにしたって、そうだわ。女は、男に弄ばれることによってしか、感じられないの。女は、セックスの時は、みんな、マゾヒストになるのよ。今日、私は、男たちの、アイドルになれたの。だから、嬉しいの。撮った、動画は、どうか、末永く、永遠に、とっておいてね」
と、京子は、言った。
「そうだったのか。京子。女って、可哀想なんだな。わかったよ。今日の動画は、ちゃんと、撮ったから、一生、とっておくよ」
遠藤が言った。
「・・・・あ、あの。遠藤君」
遠藤の後ろに居た、順子が、ためらいがちな口調で言った。
「何だ。順子?」
遠藤が聞き返した。
「じ、実は。私も、京子と、同じ心境なの。私、今、職場で、仕事仲間で、彼氏が出来て。近く、結婚することになっているんだけど・・・・。結婚したら、女は、もう、終わりだなって思うわ。遠藤君。私の、ヌード写真を撮ってくれない」
順子が言った。
「わかった。俺たち、男は、女から、搾取していた、だけだっんだな」
と、遠藤は、ボソリとつぶやいた。
順子が、円座の中に行った。
京子は、それと、入れ替わるように、見る方に回った。
「じゃあ、脱ぐわ」
そう言って、順子が、ブラウスのボタンに手をかけた時である。
「待った」
と、遠藤が制した。
「今日は、もう遅いし、また、来週にでも、集まって、じっくり、やらないか?」
遠藤が提案した。
「出席者は、俺たち4人と、あとは、出たい者、ということで、どうだ?」
遠藤が提案した。
「賛成」
「賛成」
みなが、賛成した。
異論を、唱える者は、一人もいなかった。
こうして、翌週の土曜日に、遠藤、津村、伊藤、山田、の4人と、順子、と、男子生徒が集まって、順子に、京子にしたことと、同じような、意地悪をした。
そして、それを、スマートフォンで、撮影した。
・・・・・・・・・・
遠藤は、京子を、嬲った動画を、京子の了解を得て、ある、アダルトビデオの会社に、持って行った。
アダルトビデオの会社は、
「うん。いい出来だ。これなら、売れそうだから、アダルトビデオ、として、販売するよ」
と言った。
結果。
ビデオは、よく売れた。
アダルトビデオの会社は、京子に、アダルトビデオに、出演してもらえないか、と、申し込んできた。
京子は、引き受けた。
京子主演の、アダルトビデオの制作が、始まろう、とした、まさに、その直前の時だった。
ある芸能プロダクション、が、京子に、グラビアアイドルの依頼をしてきた。
この業界は、うわさ、が、つたわるのが、早いのである。
こうして、京子は、グラビアアイドル、として、デビューした。
そして、京子の写真集も、グアム島で撮影された。
さらに、京子は、グラビアアイドル、だけでなく、女優のオファーも、来て、女優も、するようになった。
京子は、日本中の男たちの、憧れの的になった。
京子は、幸せを、噛みしめながら、毎日、充実した日々を送っている。




令和2年12月5日(土)擱筆

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周庭(Agnes Chow Ting)さん

2020-12-02 23:26:03 | 政治
周庭(Agnes Chow Ting)さん。

禁固10カ月。

どのくらいの、懲役刑になるか、気になっていたけど。

習近平、および、中国共産党、の、クズども。

いい加減にしろよ。

許さんぞ。

まあ、禁固刑、の期間は、もっと長くなるんじゃないか、と思っていたから、ちょっと、安心したけど。

習近平、および、中国共産党の、クズども、は、自分たちが、悪い事を、してる、と、わかっていて、悪い事をしている。

これは、もう、犯罪者、以外の何者でもない。

国家の元首が犯罪者とは。

アメリカCIAは、習近平、を暗殺しろ。

周庭さんが、刑務所から出所したら、ノルウェー・ノーベル委員会は、彼女に、ノーベル平和賞、を、与えろ。

ノーベル賞なんて、政治的意図、が、むちゃくちゃ入って、決まるもの。

習近平、に対する、当てつけ、と、中国共産党の独裁政治、を、終わらせるためにも、ノーベル賞の政治利用をしろ。

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