1時~6時。
35°晴れ。喘息、アレルギー性鼻炎出ない。日焼け少し。1度熱傷となるか?
もう立秋(8月7日)を過ぎ、酷暑ではない。日焼けの心配もしなくて良さそう。
しかし便出ない。
アメリカに原子爆弾を2個落とせ。
日本は核を持っていないから、核ミサイルを持っいる国なら中国、ロシア、どこの国でもいいからアメリカに原子爆弾を2個落とせ。
オバマもバイデンも人間のクズ。
トランプはDS(ディープステート)と戦っているから立派なアメリカ大統領だけど。
戦争を未だに続け、戦争で国内経済を回し、「日本に原子爆弾を落としたことで戦争を終結できた」などと言っている鬼畜生は殺して構わない。
人間は痛みを知って初めてそのつらさがわかるのだ。
日本は核を持っていないから、核ミサイルを持っいる国なら中国、ロシア、どこの国でもいいからアメリカに原子爆弾を2個落とせ。
オバマもバイデンも人間のクズ。
トランプはDS(ディープステート)と戦っているから立派なアメリカ大統領だけど。
戦争を未だに続け、戦争で国内経済を回し、「日本に原子爆弾を落としたことで戦争を終結できた」などと言っている鬼畜生は殺して構わない。
人間は痛みを知って初めてそのつらさがわかるのだ。
エコノミストの悲劇。
エコノミスト(経済学者)や評論家、学者は悲しからず哉。
なぜなら将来を予測しようとするエコノミストは偉いと思うが。
彼らは現在の状況が続くということを前提として将来を予測しているからだ。
だから彼らの予測は必ずはずれるのである。
なぜなら将来は現在予測していない突発的な不測の事態が必ず起こるからだ。
安倍晋三がいい例である。
安倍晋三が死んだため戦後の岸信介の時から続いていた自民党と統一教会のズブズブの関係をメディアは隠しきれなくなって、全テレビ局、全国版の大手新聞は連日、報道するようになった。
自民党と統一教会のズブズブの関係は日刊ゲンダイや弱小週刊誌などでは報道することもあった。自民党と統一教会の問題の問題を裁判で訴えてきた集団もあった。
しかし全テレビ局や全国版の大手新聞はそれをタブーとして無視してきた。というか、腫れ物には触らないようにしてきた。
しかし安倍晋三が射殺されてたことによって、自民党と統一教会のズブズブの問題を隠しきれなくなって、それ以後はメディアは連日、自民党と統一教会の問題の報道ばかり。
現在では自民党と統一教会のズブズブの関係は知らない人はいないくらいである。
その後、日本共産党がつかんだ情報によって、自民党の派閥のパーティー券、裏金、脱税が暴露された。
それ以後は、全テレビ局と大手新聞は自民党の派閥のパーティー券、裏金、脱税の連日の報道である。
末期ガンの森永卓郎さんが勇気を出して発言してくれたおかげで、財務省のザイム真理教の悪が暴露された。
これらによって自民党は地に落ち凋落の一途をだとった。
自民党と統一教会のズブズブの関係、自民党の裏金問題、財務省の悪、はメディアは報道せず世間の人間は知ることがないだろうと、エコノミスト達は想定の上で将来を予測していたのだ。
だから彼ら(エコノミスト)は自民党は今後も政権与党として続くものと想定した上で将来の予測を書いてきたのだ。
それらの予測は全て的外れの水泡と化した。
アメリカでも日本でも、バイデンの次の大統領はトランプではなく、副大統領のハリスと偏向報道してきたが、トランプはそれに屈せず、というか、アメリカ国民もそれほどバカではなくDSの資金と指示で動いているハリスではなくトランプを大統領に選んだのだ。
トランプ大統領の関税、アメリカ第一主義はともかくとして、WHOからの脱退、パリ協定からの脱退、コロナワクチンの中止、などDS(ロスチャイルド財団、ビルゲイツ財団、ロックフェラー財団、などユダヤ系の大資本家たちの世界を支配しようとする陰の政府とそれに従うヤツら)の目論見も完全につぶされてはいないが、DSの思い通りにはならない事態になった。
だから、あまり将来に対して悲観的になり過ぎる必要はないと思う。
今はマスコミはコロナワクチンのことはタブーにしているが。
日本でもコロナワクチンが毒であるということも近いうちに、全テレビ局、全ての大手新聞で報道される可能性だって十分ありえる。
米国、mRNAワクチンへの投資中止 ケネディ長官「予防効果なし」
モデルナ、mRNAワクチン原薬工場建設を中止 神奈川県内
これらはトランプがアメリカ大統領になってくれたおかげで達成された想定外のことである。
エコノミスト(経済学者)や評論家、学者は悲しからず哉。
なぜなら将来を予測しようとするエコノミストは偉いと思うが。
彼らは現在の状況が続くということを前提として将来を予測しているからだ。
だから彼らの予測は必ずはずれるのである。
なぜなら将来は現在予測していない突発的な不測の事態が必ず起こるからだ。
安倍晋三がいい例である。
安倍晋三が死んだため戦後の岸信介の時から続いていた自民党と統一教会のズブズブの関係をメディアは隠しきれなくなって、全テレビ局、全国版の大手新聞は連日、報道するようになった。
自民党と統一教会のズブズブの関係は日刊ゲンダイや弱小週刊誌などでは報道することもあった。自民党と統一教会の問題の問題を裁判で訴えてきた集団もあった。
しかし全テレビ局や全国版の大手新聞はそれをタブーとして無視してきた。というか、腫れ物には触らないようにしてきた。
しかし安倍晋三が射殺されてたことによって、自民党と統一教会のズブズブの問題を隠しきれなくなって、それ以後はメディアは連日、自民党と統一教会の問題の報道ばかり。
現在では自民党と統一教会のズブズブの関係は知らない人はいないくらいである。
その後、日本共産党がつかんだ情報によって、自民党の派閥のパーティー券、裏金、脱税が暴露された。
それ以後は、全テレビ局と大手新聞は自民党の派閥のパーティー券、裏金、脱税の連日の報道である。
末期ガンの森永卓郎さんが勇気を出して発言してくれたおかげで、財務省のザイム真理教の悪が暴露された。
これらによって自民党は地に落ち凋落の一途をだとった。
自民党と統一教会のズブズブの関係、自民党の裏金問題、財務省の悪、はメディアは報道せず世間の人間は知ることがないだろうと、エコノミスト達は想定の上で将来を予測していたのだ。
だから彼ら(エコノミスト)は自民党は今後も政権与党として続くものと想定した上で将来の予測を書いてきたのだ。
それらの予測は全て的外れの水泡と化した。
アメリカでも日本でも、バイデンの次の大統領はトランプではなく、副大統領のハリスと偏向報道してきたが、トランプはそれに屈せず、というか、アメリカ国民もそれほどバカではなくDSの資金と指示で動いているハリスではなくトランプを大統領に選んだのだ。
トランプ大統領の関税、アメリカ第一主義はともかくとして、WHOからの脱退、パリ協定からの脱退、コロナワクチンの中止、などDS(ロスチャイルド財団、ビルゲイツ財団、ロックフェラー財団、などユダヤ系の大資本家たちの世界を支配しようとする陰の政府とそれに従うヤツら)の目論見も完全につぶされてはいないが、DSの思い通りにはならない事態になった。
だから、あまり将来に対して悲観的になり過ぎる必要はないと思う。
今はマスコミはコロナワクチンのことはタブーにしているが。
日本でもコロナワクチンが毒であるということも近いうちに、全テレビ局、全ての大手新聞で報道される可能性だって十分ありえる。
米国、mRNAワクチンへの投資中止 ケネディ長官「予防効果なし」
モデルナ、mRNAワクチン原薬工場建設を中止 神奈川県内
これらはトランプがアメリカ大統領になってくれたおかげで達成された想定外のことである。
8月6日と9日は「原爆の日」
この日、日本は「世界で唯一の被爆国として二度と再び原爆を落とすような戦争をしないよう未来永劫の将来にわたって恒久平和を希求しなければならない」そうだ??
おかしいんじゃないの?
何で被害者が反省し加害者は反省しなくてもいいの?
反省すべき国は原爆を落とされた日本ではなく原爆を落としたアメリカだろうが。
なぜ原爆を落としたアメリカは反省しなくてもいいのか?
それどころかアメリカは戦争を続けている。
軍産複合体。である。
アメリカは戦争で経済をも回している。
アメリカ人の多く(30%)は「日本に原爆を落としたことによって太平洋戦争を終結することが出来て良かった」と思っている。
狂っている。
ハルノートをつきつけ、アジアにおける資源、エネルギーの全てを捨て、満州国や台湾などアジアを帝国主義から守ろうとした日本に、それらを全て放棄するよう要求し、ABCD包囲網で、日本をいじめ抜き日本に戦争をするよう仕向けたのはアメリカじゃないか。
そのアメリカは日本に原爆を落とした8月6日と9日の「原爆の日」に反省しなくていいらしい。
狂っている。
そもそもアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトは日本が真珠湾を攻撃することを知っていた。
アメリカは「日本が宣戦布告もせず真珠湾を奇襲攻撃した、先に攻撃してきた国であり、アメリカは自衛の戦争をした」という口実、大義名分がどうしても欲しかったのだ。
日本をアメリカの属国、植民地にするための目的でしたのが太平洋戦争じゃないか。
そして見事にその目的を果たした。
日米合同委員会。
今の物価高、日本の食料自給率を8%にしたのもアメリカ。
日本人を人体実験にし、アメリカの発がん性食料を日本人に食わせている。
ロシア・ウクライナ戦争だってそう。
アメリカが勝手にロシアが先に戦争をふっかけたとウソを言っている。
アメリカよ。
貴様は何様だ。
この日、日本は「世界で唯一の被爆国として二度と再び原爆を落とすような戦争をしないよう未来永劫の将来にわたって恒久平和を希求しなければならない」そうだ??
おかしいんじゃないの?
何で被害者が反省し加害者は反省しなくてもいいの?
反省すべき国は原爆を落とされた日本ではなく原爆を落としたアメリカだろうが。
なぜ原爆を落としたアメリカは反省しなくてもいいのか?
それどころかアメリカは戦争を続けている。
軍産複合体。である。
アメリカは戦争で経済をも回している。
アメリカ人の多く(30%)は「日本に原爆を落としたことによって太平洋戦争を終結することが出来て良かった」と思っている。
狂っている。
ハルノートをつきつけ、アジアにおける資源、エネルギーの全てを捨て、満州国や台湾などアジアを帝国主義から守ろうとした日本に、それらを全て放棄するよう要求し、ABCD包囲網で、日本をいじめ抜き日本に戦争をするよう仕向けたのはアメリカじゃないか。
そのアメリカは日本に原爆を落とした8月6日と9日の「原爆の日」に反省しなくていいらしい。
狂っている。
そもそもアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトは日本が真珠湾を攻撃することを知っていた。
アメリカは「日本が宣戦布告もせず真珠湾を奇襲攻撃した、先に攻撃してきた国であり、アメリカは自衛の戦争をした」という口実、大義名分がどうしても欲しかったのだ。
日本をアメリカの属国、植民地にするための目的でしたのが太平洋戦争じゃないか。
そして見事にその目的を果たした。
日米合同委員会。
今の物価高、日本の食料自給率を8%にしたのもアメリカ。
日本人を人体実験にし、アメリカの発がん性食料を日本人に食わせている。
ロシア・ウクライナ戦争だってそう。
アメリカが勝手にロシアが先に戦争をふっかけたとウソを言っている。
アメリカよ。
貴様は何様だ。
甲子園大会は部活動です(筒香嘉智)
一発勝負のトーナメント制はやめなさい。(筒香嘉智)
球数制限をしなさい。(筒香嘉智)
監督の暴言、罵声はやめなさい。(筒香嘉智)
勝利至上主義はやめなさい(筒香嘉智)
勝利至上主義によって高校生でもう投手の半分以上が内側靭帯を痛めています(筒香嘉智)
上手い選手だけではなく下手な選手にも野球をする楽しさを与えるべきです(筒香嘉智)
日本はドミニカ共和国の少年野球の素晴らしさを見習うべきです。(筒香嘉智)
☆
高野連は金の亡者です(浅野浩二)
バカな国民どもは勝ち抜き戦をどうしても見たいのです(浅野浩二)
高野連は高校生の将来など全く考えていません(浅野浩二)
野球をとったら何も残らないバカを作るべきではありません(浅野浩二)
一発勝負のトーナメント制はやめなさい。(筒香嘉智)
球数制限をしなさい。(筒香嘉智)
監督の暴言、罵声はやめなさい。(筒香嘉智)
勝利至上主義はやめなさい(筒香嘉智)
勝利至上主義によって高校生でもう投手の半分以上が内側靭帯を痛めています(筒香嘉智)
上手い選手だけではなく下手な選手にも野球をする楽しさを与えるべきです(筒香嘉智)
日本はドミニカ共和国の少年野球の素晴らしさを見習うべきです。(筒香嘉智)
☆
高野連は金の亡者です(浅野浩二)
バカな国民どもは勝ち抜き戦をどうしても見たいのです(浅野浩二)
高野連は高校生の将来など全く考えていません(浅野浩二)
野球をとったら何も残らないバカを作るべきではありません(浅野浩二)
レプリコンワクチン打ってる99%の医者は人間のクズです。
私は打ちません。
日本の99%の医者は人間のクズです。
私は良心のある例外的な医者です。
私は打ちません。
日本の99%の医者は人間のクズです。
私は良心のある例外的な医者です。
屋外水泳5時間。
34°。晴れ。1時~6時まで5時間。
水温かい。日焼けせず。腕少し赤くなる程度。
喘息でない。アレルギー性鼻炎、少し出る。
宿便が出る。土曜だが、そんなに混んでない。
朝9時から泳いだら日焼けするかもしれない。
34°。晴れ。1時~6時まで5時間。
水温かい。日焼けせず。腕少し赤くなる程度。
喘息でない。アレルギー性鼻炎、少し出る。
宿便が出る。土曜だが、そんなに混んでない。
朝9時から泳いだら日焼けするかもしれない。
今年初屋外プールで水泳。
35°晴れ。プールの水温かい。2時~5時。日焼けせず。水も温かいので腸が冷える心配もなし。
喘息出ない。アレルギー性鼻炎も起こらない。便秘も多少改善。
「屋内プールは室内の空気中に塩素があるから喘息が出るのであって屋外プールは換気が完全だから喘息は出ないかもしれない」
という仮説を立てていたがそれは間違い。
なぜなら5時以降も数分、屋内プールで泳いでみたが、喘息、アレルギー性鼻炎は出ない。
寒暖差アレルギーも出ない。
昔のようにβエンドルフィンは出ない。
猛暑の今日、問題なく泳げたので夏はこれからも泳ぐ。
勇気を出して屋外プールで泳いでみたのが良かった。
35°晴れ。プールの水温かい。2時~5時。日焼けせず。水も温かいので腸が冷える心配もなし。
喘息出ない。アレルギー性鼻炎も起こらない。便秘も多少改善。
「屋内プールは室内の空気中に塩素があるから喘息が出るのであって屋外プールは換気が完全だから喘息は出ないかもしれない」
という仮説を立てていたがそれは間違い。
なぜなら5時以降も数分、屋内プールで泳いでみたが、喘息、アレルギー性鼻炎は出ない。
寒暖差アレルギーも出ない。
昔のようにβエンドルフィンは出ない。
猛暑の今日、問題なく泳げたので夏はこれからも泳ぐ。
勇気を出して屋外プールで泳いでみたのが良かった。
浅野浩二のHPその2
東日本大震災
ある中学校である。
偏差値の高い進学校である。
山野哲也はその中学にトップの成績で合格した。
佐藤京子もトップの成績で合格した。
哲也はガリ勉ではなかった。
哲也は将来は東大に入って官僚になったり大企業に入って出世したいという上昇志向はなかった。
基本的に哲也はニヒリストだった。
ただ勉強で人に負けるのが嫌いで小学校でも全科目トップでなければ気がすまなかったかのである。
哲也は小学校の時一刻も時間を無駄にしない主義の子供だった。
こんな子供はめずらしい。
だが1000人に一人くらいはいるものである。
哲也はくだらない漫画やテレビアニメやスマホゲームなどは一切しなかった。
そういうことをしている同級生を見るとバカにしか見えなかった。
だからといって哲也に将来の夢があったわけではない。
何事にも負けず嫌いだったから勉強に打ち込んでいただけのことである。
そうして哲也は都内でも有数の進学校に首席で合格したのである。
佐藤京子も女子では首席で入った。
京子はとても可愛らしい容貌だった。
「山野哲也くん。よろしく」
と入学して数日すると京子の方から哲也に接近してきた。
その笑顔から京子が哲也に好感をもっていて友達になりたがっていることを哲也は直感ですぐに感じとった。
「クッキー作ってみたの。よかったら食べてくれない?」
などと言って京子はクッキーのたくさん入った袋を哲也に渡した。
しかも周りに人のいない時に。
他の男子生徒には渡さず哲也だけに渡していたことからも京子が哲也と友達になりたがっていることは明らかだった。
京子のクッキーは美味かった。
・・・・・・・・・・
一方、哲也の方はどうかといえば。
哲也は京子にそれほど好感をもってはいなかった。
それは哲也は女とつき合うこともナンセンスだと思っていたからである。
それは京子に限らずどんなに美しい美形の女に対しても同様だった。
女と無駄話をして時間を無駄に過ごすより勉強したり読書したりすることに時間を使う方が有意義だと思っていたのである。
ただ哲也は京子は嫌いではなかったし京子のような頭のいい生徒となら知性的な有意義な会話が出来るし友達はもっていた方が何かと有利であるから哲也は京子と友達になった。
そういう理由で哲也は京子と友達になったので二人の付き合いは学校にいる時だけにした。
京子が「今度の日曜ディズニーランドに行かない?」とメールを送ってきても「用があるから行けない」と素っ気ない返信メールを送った。
哲也にとってはディズニーランドで一日遊んで一日を無駄に過ごすより勉強することの方が有意義だったからである。
哲也にとっては「遊ぶ」という行為は貴重な人生の時間を無駄に過ごすことと思われた。
しかしやっぱり考え直して「若い時の経験は貴重だ」と思って行くことにした。
実際に人間の活動というものを見ることは人間観察の社会研究になる。
なので哲也は京子とディズニーランドに行った。
・・・・・・・・・
学校では休み時間には一緒に勉強した。
お互いに勉強でわからないことを教え合うのはもの凄く有意義だった。
哲也がそういう自分に親しげな態度をしているので京子は哲也が自分に好感をもってくれているのだと思っていた。
・・・・・・・・・
しかし哲也に困ったことが起こり出した。
それは人間である以上免れられない思春期の第二次性徴が哲也に起こり出したことである。
哲也は陰毛が生え出し髭が生え出し声変わりし出し金玉やおちんちんが大きくなりだした。
そして女子生徒も日ごとに胸がふくらみ出した。
それが人間の成長であることはもちろん哲也は知っていた。
そういう外見的なことだけなら哲也にとって何ら問題はなかった。
哲也にとって困ったことは内面的精神的なことである。
女が同級生も大人もやたらと綺麗に見え出した。
性欲も小学生の頃からあったがそれはエッチなこと以外の他の色々な事。勉強や遊びと等価なことであり、どっちか面白い方を選べばすむことだった。
しかし今の哲也の性欲は違った。
毎日毎日いつもいつも女の裸のことばかりが頭に浮かんでしまってそれは自分の意志で止めることが出来なかった。
京子と一緒にいる時も京子の胸のふくらみが気になってしまって、また京子にエッチなことをしたくて仕方がなくなり、またそんなことばかりを考えてしまう自分に嫌悪が起こったり顔が赤面したり手が震えたりして京子と会話が出来なくなってしまった。
「哲也くん。どうしたの?何だかこの頃変よ」
と京子に言われても、
「い、いや。別に。なんでもないよ」
と哲也はあやふやな返事をするしかなかった。
・・・・・・・・・
家に帰って「さあ。勉強しよう」と思っても女のことばかりエッチなことばかりが頭に浮かんで勉強が手につかなくなってしまった。
いつまで経っても性欲はおさまらないので哲也はあきらめて一時、勉強を中止しベッドに寝転がった。
そしてパソコンのインターネットを開いてエッチなサイトを見た。
裸の女の画像やエッチな無料動画をおちんちんをしごきながら見た。
見ることによって少しは性欲の精神的な重圧が解消された。
哲也は小学校4年の時から保健・体育の授業で性教育の授業を受けた。
哲也は学究熱心だったのでセックスという行為や人間がセックスによって生まれることは知っていた。
しかし知識は官能の欲求の解決には何の役にも立たない。
哲也は孤高の人なので、他人の陰口しかしない同級生を、はなからバカにしていたので彼らとは口を聞かなかった。
なので同級生がマスとかカルピスとか言ってもマスターベーションの仕方を知らなかった。
なので哲也はインターネットを開いてエッチなサイトを見てそれによって多少性欲が満足されてから勉強にとりかかるようになった。
見たい物を見ないでいると欲求不満はますます高じてしまう。
見ることによって多少は欲求不満は解決する。
・・・・・・・・・・
学校で京子と話していてもどうしても京子の胸のふくらみが気になってしまう。
哲也が京子と友達になっておいたのは正解だった。
京子の方でも思春期の第二次性徴によって日に日に胸がふくらみ女らしい体つきになっていき、哲也を異性として意識し恥らうようになっていく態度がありありと見えた。
哲也はスキンシップを装って京子の肩に触れたり、頭を撫でるという口実でそっと髪を撫でたりした。
胸や太腿も触りたかったが京子がどう反応するかこわくて出来なかった。
小学校の時、女子生徒にスカートめくりとかエッチなことをする男子生徒は先生に厳しく注意されていたのを見ていたこともあるし、女の子も本気で嫌がっていたのを見ているので女の子は男にエッチなことをされるのは嫌なのだろうと思っていた。
しかしインターネットのエッチな動画では女はエッチなことをされて喜んでいる人もいるので女の心理が哲也にはわからなかった。
女にもエッチなことをするのが好きな女とエッチなことをするのが嫌いな女がいるのだろうと哲也は思った。
勉強が好きな人間と勉強が嫌いな人間がいるように。
京子はエッチなことをするのが好きな方の女なのかエッチなことをするのが嫌いな方の女なのか哲也にはわからなかった。
しかし真面目で勉強熱心な女はエッチなことは嫌いな方の女だと哲也は考えた。
しかし京子は肉づきがよく京子と話しているとどうしても性欲が高じてしまった。
ある日の夜のことである。
哲也は夢を見た。
それはこんな夢だった。
学校が終わって放課後近くの公園の芝生に座って哲也は京子と数学の勉強を教え合っている。
哲也はそっと京子の肩や背中を撫でた。
そしてそっと京子の太腿を触った。
「あっ。哲也くん。そこは触らないで」
と京子が慇懃に断った。
しかし哲也は性欲をおさえることが出来ず京子を押し倒し「いやっ。いやっ」と嫌がる京子を無視してセーラー服を無理矢理脱がしブラジャーもパンティーも脱がして丸裸にして京子の胸を揉み京子の股間を触った。
おちんちんから何かオシッコとは違う液体が出た。
最高の快感だった。
その時ガバッと哲也は目を覚ました。
夜中の3時だった。
「ああ。夢だったのか。しかしいい夢だったな。気持ちよかったな」
と哲也は快感の余韻に浸った。
しかしパンツの中がなにか変な感じがした。
パンツの中に手を入れてみると濡れていた。
哲也は電気をつけパンツを脱いだ。
パンツは濡れていた。
匂いを嗅いでみるとなんだか変なしかしちょっぴり蠱惑的な今まで嗅いだことのない匂いがした。
「これが精液なんだな」
と哲也は人生で初めてのことに驚いた。
・・・・・・・
翌日学校で京子と会った。
「哲也くん。おはよう」
と京子は屈託のない笑顔で哲也に挨拶した。
「や、やあ。おはよう」
と哲也も挨拶した。
その日の昼休み。
哲也は京子と校庭のベンチに隣り合わせに座って数学の勉強を教え合った。
昨日の夢と重なって京子を校庭ではなく誰もいない公園でいきなり押し倒したら京子はどう反応するだろうかと哲也は冷静に考えてみたがわからなかった。
昨日の夢では京子を無理矢理、裸にして胸や股間を触ったところで目が覚めてしまったのでその後京子が「ひどいわ。哲也くん。もう絶交するわ」と泣きながら言うのか「あんまり乱暴なことはやめてね」と寛容的で穏便なことを言うのかはわからなかったからだ。
しかし哲也は京子と話していてもそれほど性欲にさいなまされなかった。
それは昨日射精して金玉に溜まりに溜まっていた精液が無くなっていたからである。
しかし思春期の男の性欲は激しく一回射精しても金玉では精液があとからあとからどんどん量産される。
なので京子と話しているうちにまた哲也は京子にエッチなことをしてみたいという欲求が起こってきた。
その日の夜も哲也はインターネットのエッチな動画や裸の女の画像をハアハア興奮しながら見た。
・・・・・・・・・・
それから数日後のことである。
その日から体育教師が代わって男のきびしい先生になった。
それまではそんなに厳しい先生ではなかった。
新しい体育教師は名前を増岡修三といって元陸上競技選手でオリンピックにまで出たほどのバリバリの熱血漢でやたら「世界。世界」という言葉を連発するスパルタ教師だった。
それまでは体育は軟式テニスやサッカーやソフトボールなど生徒の好きなものを適当にやっていたが、この熱血教師は「お前たちは基礎体力が全然ない。そんなことで世界に通用するか?」とわけのわからないことを言って怒鳴った。
それで初日に生徒は全員フルマラソンの半分のハーフマラソンと腕立て伏せ300回とスクワット300回をやらされた。
生徒達は体育の授業でクタクタに疲れてしまった。
・・・・・・・・・・
その日の放課後。
「京子ちゃん。疲れちゃったね」
と哲也が言うと
「ええ。クタクタだわ。明日から筋肉痛がジーンと起こってくるわよ」
と京子が言った。
「筋肉痛だと勉強に集中できないな」
と哲也が言った。
「そうね。困ったわね」
と京子が言った。
哲也はあることを閃いた。
「ねえ。京子ちゃん。僕の家に寄っていかない?」
と哲也が聞いた。
「ええ。いいわよ」
と京子は用件も聞かずに受け入れた。
なので二人は一緒に哲也の家に入った。
以前にも哲也は京子を勉強で自分の家によんだことがあった。
二人は哲也の家に入った。
「お母さんは?」
京子が聞いた。
「お母さんはパートで働いているよ」
と哲也が答えた。
二人は哲也の部屋に入った。
「ねえ。京子ちゃん。今日は疲れたね」
「ええ」
「ほっといたら明日からジワーと筋肉痛が起こってくるよ」
「そうね。心配ね」
「じゃあ二人でマッサージしない?」
哲也が聞いた。
「いいわよ」
京子は屈託なく賛同した。
「じゃあ最初に京子ちゃんが僕をマッサージして。その後僕が京子ちゃんをマッサージするよ」
哲也が言った。
「わかったわ」
京子が言った。
それで哲也はベッドの上に乗りうつ伏せになった。
「京子ちゃん。やって」
哲也が頼んだ。
「はい」
京子はうつ伏せの哲也のふくらはぎから太腿、背中へと哲也の体を揉んでいった。
「ああ。気持ちいい」
哲也はマッサージされながら満足げに言った。
実際京子のマッサージは上手かった。
「京子ちゃん。ありがとう」
「どういたしまして」
京子は少し得意げに言った。
「京子ちゃん」
「なあに?」
「京子ちゃんも疲れるでしょう。背中や肩は僕の背中にまたがって体重を乗せてやって」
哲也が言った。
「わかったわ」
京子は哲也の尻の上にまたがって両手で背中や肩を指圧した。
「ああ。気持ちいい」
哲也はほんわかとした口調で言った。
実際京子のマッサージは気持ちよかった。
しかしマッサージ以上に気持ちのいいことがあった。
それは。
京子はセーラー服姿なので哲也にまたぐことによって京子のパンティーに覆われた尻が哲也の尻に触れているので京子の柔らかい尻の感触が気持ちよかったのである。
京子の尻を触ったことなど一度もない。
触ることなど出来ようはずがない。
人間の体は全ての部位に触覚がある。
もちろん尻にもある。
一番触覚の多い所は手だから一般的に「触る」というと「手で触る」ことを意味するが尻にも触覚はあるのである。
手ほど敏感ではないが。
しかし哲也は尻と尻が触れ合っていることに性的な快感を感じていた。
京子は哲也をマッサージし続けた。
京子は真面目でそれに哲也を好いているのでいつまでもマッサージを続ける。
哲也が「もういい」と言うまで続けるだろう。
なので十分マッサージを受けてマッサージと京子の尻の感触を十分に堪能した頃合いに哲也は、
「京子ちゃん。ありがとう。もういいよ」
と言った。
「どういたしまして」
そう言って京子はベッドから降りた。
「じゃあ今度は僕が京子ちゃんをマッサージするよ。さあベッドの上にうつ伏せに乗って」
哲也がそう言うと京子は、
「はい」
と素直に返事してベッドに乗ってうつ伏せになった。
今度は哲也が京子のマッサージを始めた。
ふくらはぎを念入りに揉み始めた。
「ああ。気持ちいいわ。哲也くん」
京子は目をつぶってリラックスしきって哲也に身を任せきっている。
哲也は京子のふくらはぎを念入りに揉んだ。
そしてその次には京子の腕を念入りに揉んだ。
もちろん哲也は人体のツボなど知らないが京子の体を隈なく指圧した。
じっくり時間をかけて。
すると。
クークーと京子の寝息が聞こえてきた。
京子は今日の体育のハードなトレーニングに加えてその後休みもなく一時間もかけて哲也を精一杯マッサージしたので疲れ切っていて寝てしまったのである。
頬の筋肉が完全に緩んでいることからまずタヌキ寝入りではなく本当に寝てしまったのだと哲也は確信した。
これは最初からの哲也の計算だった。
哲也は京子が起きないよう細心の注意を払ってそっと京子のスカートをめくってみた。
白いパンティーに覆われた大きな柔らかそうな尻が丸見えた。
哲也は激しく興奮した。
ネットの画像では何度も見ているが、現実の女のパンティーを目の前で見るのは初めてなので無理はない。
パンティーのクロッチ部分に哲也は興奮させられた。
哲也は京子が起きないよう気をつけながらそっとパンティーの上から京子の尻を触ったり撫でたりした。
そしてスマートフォンで京子のパンティー姿を撮った。
パンティーを降ろしてみたかったがそんなことをしたら京子が起きてしまいそうなのでさすがにそれは出来なかった。
その代りパンティーの縁からそっと中に少し指を入れてみた。
哲也は激しい興奮でびんびんに勃起していた。
そして尻だけではなく尻に続く太腿も念入りに触った。
太腿ならマッサージする所だから問題はなかった。
哲也は京子の尻を触りながら太腿をマッサージした。
そして哲也はさっき京子がしたように京子の尻の上に馬乗りなった。
そして京子の背中や肩を指圧した。
京子は泥のように疲れているのだろう。
そしてマッサージが京子の体に心地いい刺激を与えているのだろう。
哲也が力を入れて京子の体を指圧しても京子はビクとも言わなかった。
クークー寝息を立てているだけである。
しかし哲也はうつ伏せの京子にまたがって尻を乗せている。
哲也はびんびんに勃起している。
なので哲也はそっと勃起した股間を京子の尻にくっつけた。
お互い服を着ていてるが性器と性器をくっつけたことに哲也は激しく興奮した。
しかし京子が起きてしまうのは命取りなのでほんの触れるだけにとどめた。
京子のセーラー服からはブラジャーの紐が透けて見えた。
それも哲也を興奮させた。
哲也は一心に京子をマッサージしたが京子は寝息を立てているだけで起きないので哲也はそっと体を倒して京子の背中に自分の体をピタリとくっつけてみた。
これは男が女を背後から抱きしめている図である。
ほんの僅かな時間だったが哲也は最高の酩酊を感じた。
そして哲也はベッドから降りた。
もう十分京子の体を触る快感を堪能したからだ。
哲也は京子の頬っぺたを指で触れてみた。
しかし京子は起きない。
なので哲也はベッドの傍から京子の頬っぺたにそっとキスした。
それでも京子は起きない。
哲也は非常に慎重に一瞬だけ京子の唇に自分の唇を触れさせた。
幸い京子は起きなかった。
・・・・・・・・
もう空が暗くなっていた。
哲也の携帯がピピッと鳴った。
メールの着信音だった。
哲也は受信メールを開いた。
母親からだった。
「哲也君。今仕事が終わりました。これから帰ります。母」
と書かれてあった。
別に京子と家にいるところを見られても困ることはないが、やはり今日のことは母親にも気づかれたくなかった。
母親が不在中に思春期の男と女が二人きりというのはやはり母親に猜疑心を起こさせる。
それで哲也は寝息を立てて熟睡している京子を揺さぶった。
「京子ちゃん。起きて。マッサージもう終わりにしよう」
と声を掛けながら。
京子は体育の授業の疲れと哲也のマッサージの心地よさから熟睡していて揺さぶってもなかなか起きなかった。
哲也は揺さぶる強さと声を大きくした。
それでやっと京子も目を覚ました。
ポカンとした寝ぼけまなこで。
「あっ。哲也くん。マッサージありがとう。気持ちよくて眠っちゃった」
そう言って京子は大きく伸びをした。
「疲れがとれたわ。これで筋肉痛にならないですむわ」
京子はニコッと笑って言った。
「京子ちゃん。もう遅くなったから家に帰った方がいいよ」
哲也が言った。
「わかったわ。哲也くん。今日はありがとう。じゃあ私帰るわ」
京子が言った。
「僕の方こそありがとう」
哲也も礼を言った。
こうして京子は哲也の家を出た。
・・・・・・・・・
哲也は呆然と夢心地に浸っていた。
女の体を心ゆくまで触ったのは生まれて初めてなので無理もない。
一瞬だか軽くキスもしたのである。
京子が帰った後ベッドの上には京子の髪の毛が数本あった。
それも哲也は興奮した。
しかし神経質で疑り深い哲也には一つの心配があった。
それは哲也が京子をマッサージしていた時、本当に京子は眠っていたのかということである。
外見からは明らかに眠っているように見えた。
寝息も立てていたし頬の筋肉も弛緩していた。
しかし本当に寝ていたのかどうかは京子本人にしかわからないのだ。
哲也がしたことは京子の了解を得ないで京子の体を触ったことであり、女の同意を得ないで勝手に女の体を触ることは、いくら自分に好意を持ってくれている仲の良い友達関係とはいえ、よくない行為なのだ。
しかも哲也は京子が疲れ切っているからきっと眠ってしまうだろうから、その間に京子の体を触ってやろうと計画していたのだ。
もちろん哲也はよくない事をしたことに罪悪感を感じていたが。
もしかすると京子は寝ている間にエッチなことをされたと気づいたり疑ったりするかもしれない。
それによって京子が哲也を嫌いになったり遠ざかったりするのではないかという不安が哲也にはあった。
京子はカンがいい。
しかし今まで京子とつき合ってきて京子は真面目で明るく小細工をするようなことは一度もしたことがない。
寝たふりをして哲也の人格を試すようなことをするとはとても思えなかった。
ともかく。
京子が本当に寝ていたのかどうかは京子本人だけにしかわからないのだから、そのことはいくら考えても結論は出ないのだから哲也はそのことを考えるのはやめた。
しかし京子の素直な性格からしてまず京子は本当に寝ていたのだと信じることにした。
もうそれ以上疑うことはやめた。
そうするとぐっと肩の荷が降りた。
そして哲也は京子の体の感触を思い出して何度もその快感を牛のように反芻した。
・・・・・・・・
その時。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
「ただいまー」
哲也の母親が帰ってきた。
哲也は急いで階下に降りた。
「おかえりなさい」
と哲也は言った。
「すぐに夕ご飯を用意するわ。お腹減っているでしょう?」
母親はそう言ってキッチンに向かった。
哲也はすぐにまた二階の自分の部屋にもどって京子との快感を反芻した。
しかしすぐに、
「哲也くん。ご飯ができたわよ」
と母親に呼ばれた。
ので階下に降りて食卓についた。
その晩の夕ご飯はカレーライスだった。
哲也は半年前から母親と二人暮らしである。
哲也の父親は大阪の会社に出向していていないのである。
今日の体育の授業の激しい運動で疲れ切ったが、その疲れは京子の精一杯のマッサージによって無くなっていてさらに初めて女の体を触った快感で、哲也は食欲旺盛の状態だったのでかきこむように食べおかわりを母親に求めた。
「哲也くん。なんだか随分嬉しそうね。何かいいことでもあったの?」
母親が聞いた。
「いや。別に」
哲也は笑顔で首を振った。
「さっき家の近くで京子ちゃんを見かけたわよ。家に寄ったの?」
母親が聞いた。
哲也はドキリとした。
「いいや。寄ってないよ」
哲也は焦って言った。
「そう。随分遅い時間だったけれど何をしていたのかしら?」
母親が独り言のように言った。
「さあ。わからないね」
哲也は内心焦りながら首を傾げて言った。
哲也はカレーライスを特盛りで二杯食べた。
「ごちそうさま」
哲也は手を合わせて頭を下げた。
そして二階の自室に入った。
あぶないあぶないと哲也は胸をほっと撫で下ろした。
母親は職場からの帰り道で家の近くで京子を見かけたのだ。
もし母親が京子に「こんばんは」と声を掛けて京子が「今哲也君とマッサージしてました」などと言っていたらちょっとやっかいだった。
京子は正直で隠しごとなどしないで何でも話すからだ。
しかし母親の態度から母親は夜目に京子を見かけただけで、声はかけず会話しなかったようだ。
そのことに哲也はほっと胸を撫で下ろした。
・・・・・・・
その時ピピッとスマートフォンの着信音が鳴った。
京子からのメールだった。
それにはこう書かれてあった。
「哲也くん。マッサージ気持ちよかわった。ありがとう。おかげで筋肉痛にならなくてすみそうだわ。京子」
哲也はそれを見てほっとした。
単純な文章だが文章からも京子はマッサージの最中に寝てしまったように感じられたからだ。
哲也は寝ている間に京子の体を触ったがマッサージもしっかりやったのだ。
なので哲也は京子はマッサージの気持ち良さに寝てしまって悪戯には気づかなかったのだと確信した。
「僕も気持ちよかったよ。ありがとう。お休みなさい。哲也」
と書いて哲也は返信メールを京子に送った。
哲也は返信メールで「また体育の授業の後はマッサージし合いませんか?」と書きたかったがマッサージしたすぐ後に京子にそれを提案すると京子に疲れをとる目的以外の下心を見抜かれるかもしれないと思ったのでそれは書かなかいことにした。
また次の体育の授業が終わって疲れている時に「ねえ。またマッサージしない?」と聞けばその方が自然で下心を疑われないだろうと哲也は思った。
・・・・・・・・・・
哲也はその夜布団に入ってもなかなか眠れなかった。
というか眠らずに京子の体を触ったことを何度も思い出して反芻して快感を味わった。
スマートフォンで撮った京子のパンティーの写真を見ながら。
また京子が帰った後ベッドの上には京子の髪の毛が数本あった。
それを見ながら。
哲也は今まで女の体を触ったことがなく写真や動画でしか女の体を見たことがない。
哲也は動画より写真の方が好きだった。
写真をじっと見ていると写真では女は動かないから、あたかも彫刻を見ているような気分になり女の体は大理石のように硬いもののように錯覚してしまっていた。
しかし今日京子の体を触って女の体は柔らかいものであるということを実感した。
哲也は京子の尻や寝姿の写真を見ながら、そして今日のことを思い出しながらおちんちんを揉んでみた。
哲也はマスターベーションということはネットで検索して知っていた。
夢精でなくてもおちんちんをしごくことによって射精できるらしい。
学校でも「オレ。昨日マスかいちゃったよ」などと言う男子生徒の発言は聞いていた。
哲也も一度試してみたことがあったがダメだった。
勃起して性欲の興奮は高まるが精液は出なかった。
これはひとえにマスターベーションはもっと激しく力一杯しごかなければ射精しないというごく基本的なことを知らなかったからだけである。
他の男子生徒をバカにして友達がいないのでマスターベーションの基本を知らなかったのである。
それに哲也は包茎なのであまり強くしごくとおちんちんが痛くなるので激しくしごくことは出来なかった。
しかしエッチな動画を見て性欲が高まった時、勃起したおちんちんを揉んでいると気持ちがいいのでそれだけにとどまっていた。
哲也はその夜遅くまで京子の体を触ったことを何度も思い出して勃起したおちんちんを揉みながら反芻して性欲の快感を味わった。
その日の興奮が激しかったためその夜も哲也は夢精した。
・・・・・・・
翌日。
学校では生徒みんなが筋肉痛を訴えていた。
「太腿がジーンと痛くて昨日は勉強できなかったよ」
「私はふくらはぎがまだ痛いわ」
「私も」
「私もよ」
そんな会話をみなが脚をさすりながら言っていた。
「おはよう」
京子が元気に教室に入ってきて哲也の隣りにやって来た。
そして哲也の隣りに座った。
「哲也くん。昨日はありがとう。おかげで筋肉痛にならずにすんだわ」
京子はニコッと笑って哲也に言った。
「あ、ああ。僕もさ」
哲也は恥ずかしそうに顔を赤くして答えた。
「ねえねえ。京子。京子は筋肉痛じゃないの?どうしたの。何かしたの?」
京子の隣りにいた順子が訝しそうな顔で京子に聞いた。
「えっ」
と京子は一瞬答えるのをためらった。
そして哲也の顔を一瞬見た。
哲也の判断を求めるかのように。
哲也はうつむいて黙っている。
「い、いえ。何もしていないわ」
京子は顔を赤くして順子に言った。
哲也は内心ほっとした。
京子は正直で隠し事はしない性格だが、またお喋りでもなく余計なことは言わない性格でもあった。
京子は哲也の顔を一瞬見てなんとなく哲也の思いを察したのだろう。
また京子も昨日哲也と二人でマッサージしあったなどと他人に言うのは恥ずかしそうな様子も見えた。
思春期は体の発達と同時に異性に対する恥じらいが起こってくる時期でもある。
小学生の時は男女は互いに相手の性別を意識することはあまりないが中学生になると男は女を女は男を異性として意識して恥らうようになるのである。
もちろん京子にもその兆しが起こり始めているのを哲也は日頃からの京子の態度から感じとっていた。
哲也はほっとした。
昨日マッサージしあったことはクラスの他の生徒には知られたくなかったからだ。
昼休み。
哲也と京子は二人で校庭に出てベンチに腰かけた。
「ねえ。京子ちゃん」
「なあに?」
「昨日マッサージしあった事誰かに言った?」
「ううん。言ってないわ」
「お母さんにも?」
「うん。言ってないわ」
「どうして?」
「だって恥ずかしいもの」
京子は顔を赤くして言った。
それを聞いて哲也はほっと安心した。
「哲也くんは誰かに言った?」
今度は京子が聞き返した。
「僕も誰にも言ってないよ。人に知られるとちょっと恥ずかしいからね」
「そうだろうと思ったわ」
京子が言った。
京子はカンが良く相手の気持ちを推測する能力が高いのである。
「ねえ。京子ちゃん」
「なあに?」
「昨日マッサージしあった事は誰にも言わずに秘密にしない?」
「ええ。そうね。そうしましょう」
こうして哲也はいとも簡単にさりげない会話で自分の持っていきたい方向に京子を説得することに成功した。
哲也としては京子に「また今度の体育の時マッサージしようよ」と言いたかったのだが翌日にすぐそう言うのは恥ずかしく言えなかった。
また今度の体育の授業の後にさりげなく言おうと思った。
・・・・・・・・・
哲也は次の体育の授業が待ち遠しくなった。
明日が増岡修三の体育の授業だった。
生徒達は「あー。嫌だな。また筋肉痛に悩まされるよ」と愚痴を言っていた。
哲也も授業でのハードなトレーニングは嫌だったが、しかし哲也は密かに喜んでいた。
明日の体育の授業が終わったら放課後、京子に「ねえ。今日もマッサージしない?」と言おうと思っていたからである。
・・・・・・・・
しかしその日予想外のことが起こった。
熱血体育教師の増岡修三が他のクラスの体育の授業でハードなトレーニングを生徒に課して生徒の二人が疲労骨折を起こしてしまったのである。
負傷した生徒の母親はパワハラの行き過ぎたスパルタ教育と学校に抗議した。
学校としてはことなかれ主義なのでニュースにでもなったら学校の恥なので体育教師の増岡修三は責任問題が起こる前に依願退職ということで辞めさせられてしまった。
生徒達はみな「やった。これであいつのパワハラ授業がなくなる」と喜んだ。
しかし哲也はちょっと、いやかなり残念だった。
なぜなら体育の授業でハードな練習がなくなってしまったので京子にマッサージをしようという口実がなくなってしまったからだ。
・・・・・・・・・・
翌日は体育の授業はなかった。
・・・・・・・・・・
なので哲也は京子とマッサージする口実を失ってしまったのでマッサージは出来なかった。
唯一京子の方から「体育の授業はなくなったけれどマッサージ気持ちよかったからまたしない?」と言ってくるのを期待した。
しかし京子は言ってこなかった。
一回最高の快感を味わっておいてその後それが出来なくなることほど欲求不満になることはない。
欲求不満というより性欲の欲求が激しく高まった。
・・・・・・・・・
夏が近づいてきた。
特別授業で。
新しく来た体育教師は井村雅代という女のおばさんだった。
このおばさんは元シンクロナイズドスイミングの選手で引退した後はシンクロナイズドスイミングのコーチをしてきた人だった。
体育の授業は水泳が多くなった。
この中学では水泳の授業は男女一緒にやった。
男は水泳の授業はずっとつづけて泳がされた。
女子生徒はハイレグ水着を着せられてシンクロナイズドスイミングの練習をさせられた。
「あなた達は将来の日本シンクロの星になるのよ」
というのが彼女の女子生徒たちに対する口癖だった。
で女子はハイレグ水着でシンクロナイズドスイミングをやらされた。
かなり厳しかった。
しかしそれは女子だけだったので男子は別に困らなかった。
女子生徒たちはハイレグ水着を男子生徒に見られるのが恥ずかしそうだった。
男子生徒たちの視線がチラッチラッと女子生徒たちに向かった。
もちろん男子生徒たちの視線は女子の股間の盛り上がりの部分に集中した。
女子生徒たちは恥ずかしがっていたが隠そうとする行為はますます恥ずかしくなってしまうので女子生徒たちは手のやり場に困った。
スマートフォンで時々女子生徒を写真に撮る男子生徒もいた。
哲也も京子のハイレグ水着姿を見た。
京子は哲也の視線に気づくと恥ずかしそうに顔を赤らめた。
クラスでは京子が一番可愛かったので男子生徒たちの視線は京子に集中した。
翌日。
男子生徒たちは「あー。昨日女子の水着の写真見ながらオナニーしちゃったよ」などと言う者もいた。
哲也もクラスの男子生徒から京子の水着姿の写真をもらった。
哲也は京子のパンティーの写真はもっているが水着によるプロポーションの美しさはそれ以上に美しくまた興奮させられた。
・・・・・・・・・・・
学校からの帰り道。
哲也と京子は一緒に帰るのが習慣だったが、ある時、哲也が「京子ちゃんの水着姿かわいいね」と言うと京子は顔を赤くして「いやだわ。恥ずかしいわ」と言った。
京子も思春期の恥じらいがあるのだなと哲也はあらためて感じさせられた。
・・・・・・・・・・・
クラスでは男子生徒の誰と女子生徒の誰がつきあっているとかキスしたなどという噂も流れるようになった。
女子生徒はお洒落する生徒が出てきた。
一人がピアスをつけたりマニキュアをつけたりと、お洒落するようになるとそれは他の女子生徒にも広まった。
・・・・・・・・・・・
ある保健体育の授業のことである。
その時は性教育を担任教師が教えた。
女の性器を書いた図を見せ、これがクリトリス、これが膣などと言ってその構造や機能を説明したり女の生理のことや男の性器のことセックスや妊娠する原理などを詳しく説明した。
女子生徒たちはキャーキャー騒ぎ声を上げていたが男子生徒たちは興味津々に聞き入っていた。
この時は勉強嫌いな男子生徒も目を皿のようにして授業を聞いた。
担任教師は、
「君たちは思春期だから異性に関心があるだろう。女子も初潮をむかえている者も多いだろう。しかし安易に性行為をすると妊娠する危険がある。しかし君たちにはまだ親となる経済力は無い。だから最低でも高校を卒業して大人として親から自立して結婚するまで性行為は我慢しなさい。友達としてつき合う分にはいいが君たちにはキスもペッティングもまだ早い。決してしてはいけないよ」
と厳しく注意した。
・・・・・・・・・
7月になった。
レジャープールが開館した。
7月の最初の日曜日のことである。
哲也は前日の夜、京子に「明日。豊島園に行かない?」と書いたメールを京子に送った。
京子からは「わかったわ。行くわ」という返信メールが来た。
・・・・・・・・・・
翌日の日曜日。
哲也は朝早く家を出て京子の家に行った。
ピンポーン。
「はーい」
チャイムを押すと家の中でパタパタと玄関に向かう足音が聞こえた。
玄関が開いた。
京子の母親が出た。
「こんにちは」
哲也は挨拶した。
「あら。哲也くん。こんにちは。どうぞ中へ入って」
京子の母親が言った。
哲也は京子の家にあがった。
哲也は居間に通されてソファーに座った。
「京子ー。哲也くんが来たわよ。降りてきなさい」
母親は階段の所から二階に向かって大きな声で京子を呼んだ。
しばしして京子が降りてきた。
「おはよう。京子ちゃん」
「おはよう。哲也くん」
一緒に大学生くらいの女性が降りてきた。
初めて見る女性である。
「こんにちは。じゃなくはじめまして。哲也君。君のことは妹から聞いています」
「は、はじめまして」
哲也はあせって挨拶した。
同時に哲也は驚いた。
京子に姉がいるとは聞かされていなかったからだ。
京子の誠実な性格からして姉がいるなら言っているはずだ。
哲也は疑問に思った。
「私。大坂の私立の中学から大学まである一貫校に行っているの。父親が大阪だからね。それで学校の寮で生活しているの。夏休みでこっちに帰ってきたの」
そう京子の姉は説明した。
「あっ。言い忘れたけど名前は冴子っていいます。大学一年生です。よろしく」
姉は早口でまくし立てた。
「よ、よろしく」
哲也はあらためて挨拶した。
姉の冴子はアカぬけた感じの女性だった。
哲也は首を傾げた。
京子はお喋りではなく余計なことまでは言わないが姉がいるなら「姉がいます」と言う方が普通である。
たとえ兄弟姉妹の有無について聞かれなくても。
哲也は今までに京子の兄弟姉妹について聞いたことがあったかどうか思い出そうとしてみた。
だが聞いたことがあったかどうだかは思い出せなかった。
しかし姉がいるのなら京子の真面目な性格からして「姉がいます」と言ってもおかしくないはずだ。
その方が普通のはずだ。
なぜ今まで京子は言わなかったのか哲也にはその理由がわからなかった。
「京子ちゃん。今日さあ。豊島園に行こう」
哲也はそのことは後まわしにしてとりあえず豊島園に行くことを催促した。
「え、ええ。私も行きたいけれど・・・」
と言って京子はその続きを言わなかった。
言葉を濁した。
京子は何だか行きたがらなさそうな顔つきをしている。
哲也はその理由を考えてみた。
水着姿を見られるのが恥ずかしいのだろうか?
しかしあれは体育の授業で女子は普段はいつも制服姿なのにそれが水着姿を男子生徒たちに見られてしまうというギャップが恥ずかしいのである。
京子も少し恥ずかしそうだったがそれほど京子は神経質ではない。
それにレジャープールに仲のいい男女が一緒に行くことは普通のことで恥ずかしがる理由もないはずだと哲也は疑問に思った。
レジャープールでは老若男女みな水着姿になるのは当たり前のことで皆が水着姿だから恥ずかしくないはずだし、それを恥ずかしがっていたらレジャープールが成り立たなくなる。
「あのね。哲也くん。京子は今生理で体調が悪いの。でも自分からは言いにくいから言えないのよ」
姉の冴子が京子に代わって説明した。
なるほどと哲也は思った。
「哲也くん。よかったら私と行かない?」
冴子が元気に言った。
なるほどと哲也は納得した。
京子は思いやりがあるので「体調が悪いから行きたくないです」とは言えない性格である。
「はい。行きます」
と哲也は冴子の誘いに答えた。
「ごめんね。哲也くん」
冴子の隣りに座っていた京子が言った。
「いや。いいんだよ。ちょっと残念ではあるけど」
と哲也は言った。
「よし。じゃあ行こう」
姉の冴子が言った。
哲也と冴子は立ち上がった。
そして玄関を出た。
「じゃあ行ってきます」
そう二人は京子と京子の母親に言った。
冴子は家のガレージにあるマーチのドアを開けた。
「さあ。哲也くん。乗って」
そう言って冴子は助手席のドアを開いた。
「冴子さんが運転するんですか?」
「ええ。そうよ」
冴子はあっさりと言った。
哲也は意外に思いながら助手席に乗った。
京子の父親は大阪の支社に出向していることは京子から聞いて知っていた。
京子の母親は買い物で車に乗っている。
今時女が車の運転をしてもおかしくないが冴子は大学一年生である。
免許は取ってまだ間がないだろう。
と哲也は思った。
その哲也の不安を払拭するかのように、
「ふふふ。哲也くん。私高校三年生で18歳の誕生日を迎えるとすぐに教習所に通って免許を取ったの。だからもう一年以上運転しているから大丈夫よ」
と笑って言った。
冴子はエンジンを駆けた。
「哲也くん。どこに行く。豊島園?読売ランド?大磯ロングビーチ?」
冴子が聞いた。
「哲也くん。大磯ロングビーチに行かない?あそこはプールから海が見るし車ならすぐよ」
冴子が聞いた。
「え、ええ。そこでいいです」
哲也が答えた。
「じゃあ行くわよー」
そう言って冴子はアクセルペダルを踏んだ。
第三京浜を一直線に車は走った。
冴子はあか抜けていて真面目な京子とは対照的な性格だと思った。
京子とレジャープールに行けなかったのは残念だったが冴子と行けることになったのは哲也にとってドキドキハラハラだった。
哲也の本心をいうと京子より冴子と行けることの方が哲也にとっては嬉しかった。
というのは哲也はレジャープールに行くという口実で京子の水着姿を見たいと思っていたのだが何といっても中学1年生より大学1年生の方が大人の体だからだ。
京子に対する友情という思いより友情に名を借りた性欲が哲也の目的だった。
それにレジャープールに行けばビキニ姿の大人の女が見られるからだった。
一人ではレジャープールに入りにくい。
性欲の対象は女なら誰でもよかったのである。
女は男を恋愛の対象と見ているが男は女を性欲の対象と見ているのである。
しかしどうして京子の姉は大阪の一貫校に通っているのかはわからなかった。
何か複雑な事情があるのかもしれないと哲也は思った。
・・・・・・・
大磯ロングビーチに着いた。
7月の初めの日曜なので駐車場は車でいっぱいだった。
空は雲一つなく太陽がさんさんと照りつけている。
哲也と冴子は車を降りて入り口で入場券を買った。
冴子が「大人二人一日券」と言って哲也の分まで買って一枚を哲也に渡した。
もう場内ではウォータースライダーでキャーキャーはしゃぐ嬌声がことさら大きく聞こえていた。
二人はテラスハウスに入った。
そして男女別々の更衣室に別れた。
冴子がグラマラスな肉体をピンク色のビキニを身につけて出てきた。
哲也は瞬時に「うっ。セクシーだ」と感じて、おちんちんが瞬時に勃起した。
・・・・・・・・・・・
その日哲也は冴子と夏の一日をうんと楽しんだ。
昼過ぎに二人は食事を食べた。
二人ともヤキソバを食べた。
食事の後哲也は色々と疑問に思っていることを冴子に聞いてみた。
「冴子さん。冴子さんは大阪の中高一貫校を出たんですよね?」
「ええ。そうよ」
「それで付属の大学に進学したんですね?」
「ええ。そうよ」
「その学校には中学から入ったんですか。それとも高校から入ったんですか?」
哲也が聞いた。
「小学部からよ」
冴子が答えた。
「それじゃあ京子ちゃんが生まれて、2、3年して大阪の一貫校の小学部に入ったことになりますね」
「そうね。そういうことになるわね」
冴子は他人事のような口調で言った。
「じゃあ冴子さんは京子ちゃんとほとんど別れて暮らしてきたということになりますね」
「ええ。そうよ」
冴子はあっさり言った。
「どうして冴子さんは大阪の一貫校で育ったのですか?姉妹別々に過ごすというのは何だか不自然に思えますが何か特別な理由でもあったのですか?」
哲也が眉間に皺を寄せて聞いた。
「哲也くん。京子から私のこと聞いてない?」
冴子が聞いた。
「ええ。今日初めて京子さんにあなたという年の離れたお姉さんがいることを知りました」
「京子はお父さんのことは何か言った?」
「大阪の支社に出向になったと聞きました」
「いつからと言っていた?」
「それは言いませんでした。でも僕は何となく2、3年くらい前からじゃないかと勝手に思っていました。京子さんの口調から何となくそんな感じがしたんです」
「そうか。あの子の性格なら言わないのも無理はないわね」
冴子は視線を一瞬青空に向けため息まじりに言った。
「何か複雑な事情があるみたいですね?」
「聞きたい?」
「ええ。でも京子さんが聞かれたくないことだったとしたら無理に聞き出したいとは思いません」
「哲也くんは将来、京子と結婚するの?」
「ええ。したいと思っています」
「それじゃあ話すわ」
そう言って冴子は話し出した。
「私は京子の実の姉じゃないの。従姉妹の関係なの」
「ええっ。そうだったんですか」
「京子の今の父親は京子の実の父親じゃなくて、死んだ京子のお兄さんなの。私はお父さんの一人娘なの」
哲也は驚いた。
「京子の実の父親は死んだんですか。それはいつですか?」
「京子が小学校5年生の時だわ。だから二年前ね」
「そうだったんですか」
「京子には姉もいたの。でも二年前に父親と一緒に死んだの」
「ええっ。そうだったんですか。知らなかった」
「二年前というと、もしかして東日本大震災で死んだんですか?」
「ええ。そうよ」
「東日本大震災で京子は姉と父親を失ったの。家も。友達も全て」
「そうだったんですか」
哲也は驚いて目を皿のようにして冴子を見た。
「それでね。京子のお母さんは夫も家も失ってこれからどうして生きていこうかと途方に暮れていたの。その時私のお父さん、つまり京子のお父さんのお兄さんが、京子のお母さんに結婚を申し込んだの。私の実の母親も私を産んですぐに交通事故で死んでしまったの。だから私は父親と二人きりでずっと生きてきたの。私もお母さんという存在が欲しかったわ。友達がお母さんと仲良くしているのを見るとすごく羨ましかったわ。私の父も私がさびしいだろうと思って再婚を願っていたわ。でもなかなかいい相手がいなくて結婚できずに過ごしてきたの。血のつながりがない赤の他人が母親だとかえって母子関係がややこしくなることだってあるしね。そこで京子のお父さんが死んだ時、私の父と京子のお母さんはちょうど一人親同士だし赤の他人でもないし、それまで何回か会ったこともあるし、お互い親戚として好感をもっていたし、京子のお母さんは迷わず私の父親と結婚したの」
「そうだったんですか」
「それで。父親も会社から本社勤めになりそうな話が来たから大阪の家を売ってその金で東京に安い物件があったから買ったの。それが今の京子の家なの。私の父親は東京の本社勤めになったわ。それで私の父と京子と京子の母親は三人一緒に暮らすことになったの。私は大阪で寮生活だったから関係なかったわ。でも父が本社勤めになってから半年でまた会社の事情で大阪の支社に出向することになったの」
「そうだったんですか」
哲也は溜め息をついた。
「僕は京子ちゃんを無二の彼女と思ってつき合っています。京子ちゃんも僕を無二の友達と思ってくれています。でも京子ちゃんが心から笑った顔を僕は見ていません。ふっと黙り込んでしまう時もあります。彼女は何を悩んでいるんでしょうか?」
哲也が聞いた。
「それは京子があまりにも誠実な性格だからよ。京子は友達が多くて京子は友達との友情がとても厚かったの。京子にとって友達の喜びは自分の喜びであり友達の悲しみは自分の悲しみそのものだったの。京子の友達も京子のことを自分の兄弟姉妹のように思っていたわ。そこで東日本大震災が起こってしまったでしょ。学校は津波で全部流されてしまって京子のクラスの友達は全員死んでしまったわ。唯一無二の親友を京子は全員失ってしまったの。京子は毎日泣いて悲しんだわ。京子にとって友達はかけがえのない存在だったもの。京子が生き延びて友達が死んだのは単に京子が運が良く友達が運が悪かったからでしょ。そのことに京子は罪悪感を感じているのよ。友達が死んでしまったのに自分だけが幸せになるということに京子は悩まされているの。だから京子の潜在意識には生きることを楽しんではならないという気持ちがあるのよ」
哲也はそうだったのか、そういう理由だったのかと理解した。
しかし哲也には京子のような気持ちは頭ではわかっていても実感ではわからなかった。
「哲也くんは京子の気持ちわかる?」
冴子が聞いた。
「・・・・」
哲也は答えられなかった。
そういう経験をしたことがなかったからである。
哲也は子供の頃から無口で友達などいなかった。
なので友達(同級生)が死んでも悲しいと思ったことはなかった。
哲也が答えないで黙っているので冴子は哲也を慰めるように口を開いた。
「哲也くんはそういう気持ちわからないかもしれないわね。だって京子から聞いたけれど哲也くんは内向的な性格で一人で友達がいなくても一人で生きるタイプだものね。しかし京子は外交的な性格で友達と生きることが喜びだもの。引け目に思ったり気にする必要ないわよ」
哲也は冴子の思いやりを嬉しく思うと同時に(僕だってそんな冷たい人間じゃないよ)と反駁していた。
なぜなら哲也は京子を愛していて京子が幸せになってくるのなら自分は死んでも構わないと思っていたからである。
哲也にとって京子は自分の本当の友達だったからである。
そう思うと友達と共に生きている京子の悲しみがわかるような気がした。
・・・・・・・・・・
哲也はその後冴子とウォータースライダーをして夏の一日を楽しんだ。
しかし生きることを楽しむことに罪悪感を感じている京子のことを思うと京子が可哀想に思えてしまって冴子と遊んでいても楽しくはなかった。
・・・・・・・・・・
大磯ロングビーチが5時になって哲也は冴子の運転する車で家に送ってもらった。
・・・・・・・・
その夜。
京子からメールが来た。
それにはこう書かれてあった。
「今日お姉さんと大磯ロングビーチで楽しかった?」
哲也は、
「うん。とても楽しかったよ」
と書いて返信メールを送信した。
しかしそれは哲也の本心ではなかった。
哲也は京子の心の病が治まる日まで(それはいつになるかはわからないが)そっと京子を見守り続けようと思った。
2019年の8月頃に書いた作品を古いフォルダの中にたまたま見つけた。
あまりストーリーに一貫性がないので出さなかったのだろう。
しかし一応、読める小説になっているので少し手を入れて発表する。
2025年7月20日(日)擱筆
東日本大震災
ある中学校である。
偏差値の高い進学校である。
山野哲也はその中学にトップの成績で合格した。
佐藤京子もトップの成績で合格した。
哲也はガリ勉ではなかった。
哲也は将来は東大に入って官僚になったり大企業に入って出世したいという上昇志向はなかった。
基本的に哲也はニヒリストだった。
ただ勉強で人に負けるのが嫌いで小学校でも全科目トップでなければ気がすまなかったかのである。
哲也は小学校の時一刻も時間を無駄にしない主義の子供だった。
こんな子供はめずらしい。
だが1000人に一人くらいはいるものである。
哲也はくだらない漫画やテレビアニメやスマホゲームなどは一切しなかった。
そういうことをしている同級生を見るとバカにしか見えなかった。
だからといって哲也に将来の夢があったわけではない。
何事にも負けず嫌いだったから勉強に打ち込んでいただけのことである。
そうして哲也は都内でも有数の進学校に首席で合格したのである。
佐藤京子も女子では首席で入った。
京子はとても可愛らしい容貌だった。
「山野哲也くん。よろしく」
と入学して数日すると京子の方から哲也に接近してきた。
その笑顔から京子が哲也に好感をもっていて友達になりたがっていることを哲也は直感ですぐに感じとった。
「クッキー作ってみたの。よかったら食べてくれない?」
などと言って京子はクッキーのたくさん入った袋を哲也に渡した。
しかも周りに人のいない時に。
他の男子生徒には渡さず哲也だけに渡していたことからも京子が哲也と友達になりたがっていることは明らかだった。
京子のクッキーは美味かった。
・・・・・・・・・・
一方、哲也の方はどうかといえば。
哲也は京子にそれほど好感をもってはいなかった。
それは哲也は女とつき合うこともナンセンスだと思っていたからである。
それは京子に限らずどんなに美しい美形の女に対しても同様だった。
女と無駄話をして時間を無駄に過ごすより勉強したり読書したりすることに時間を使う方が有意義だと思っていたのである。
ただ哲也は京子は嫌いではなかったし京子のような頭のいい生徒となら知性的な有意義な会話が出来るし友達はもっていた方が何かと有利であるから哲也は京子と友達になった。
そういう理由で哲也は京子と友達になったので二人の付き合いは学校にいる時だけにした。
京子が「今度の日曜ディズニーランドに行かない?」とメールを送ってきても「用があるから行けない」と素っ気ない返信メールを送った。
哲也にとってはディズニーランドで一日遊んで一日を無駄に過ごすより勉強することの方が有意義だったからである。
哲也にとっては「遊ぶ」という行為は貴重な人生の時間を無駄に過ごすことと思われた。
しかしやっぱり考え直して「若い時の経験は貴重だ」と思って行くことにした。
実際に人間の活動というものを見ることは人間観察の社会研究になる。
なので哲也は京子とディズニーランドに行った。
・・・・・・・・・
学校では休み時間には一緒に勉強した。
お互いに勉強でわからないことを教え合うのはもの凄く有意義だった。
哲也がそういう自分に親しげな態度をしているので京子は哲也が自分に好感をもってくれているのだと思っていた。
・・・・・・・・・
しかし哲也に困ったことが起こり出した。
それは人間である以上免れられない思春期の第二次性徴が哲也に起こり出したことである。
哲也は陰毛が生え出し髭が生え出し声変わりし出し金玉やおちんちんが大きくなりだした。
そして女子生徒も日ごとに胸がふくらみ出した。
それが人間の成長であることはもちろん哲也は知っていた。
そういう外見的なことだけなら哲也にとって何ら問題はなかった。
哲也にとって困ったことは内面的精神的なことである。
女が同級生も大人もやたらと綺麗に見え出した。
性欲も小学生の頃からあったがそれはエッチなこと以外の他の色々な事。勉強や遊びと等価なことであり、どっちか面白い方を選べばすむことだった。
しかし今の哲也の性欲は違った。
毎日毎日いつもいつも女の裸のことばかりが頭に浮かんでしまってそれは自分の意志で止めることが出来なかった。
京子と一緒にいる時も京子の胸のふくらみが気になってしまって、また京子にエッチなことをしたくて仕方がなくなり、またそんなことばかりを考えてしまう自分に嫌悪が起こったり顔が赤面したり手が震えたりして京子と会話が出来なくなってしまった。
「哲也くん。どうしたの?何だかこの頃変よ」
と京子に言われても、
「い、いや。別に。なんでもないよ」
と哲也はあやふやな返事をするしかなかった。
・・・・・・・・・
家に帰って「さあ。勉強しよう」と思っても女のことばかりエッチなことばかりが頭に浮かんで勉強が手につかなくなってしまった。
いつまで経っても性欲はおさまらないので哲也はあきらめて一時、勉強を中止しベッドに寝転がった。
そしてパソコンのインターネットを開いてエッチなサイトを見た。
裸の女の画像やエッチな無料動画をおちんちんをしごきながら見た。
見ることによって少しは性欲の精神的な重圧が解消された。
哲也は小学校4年の時から保健・体育の授業で性教育の授業を受けた。
哲也は学究熱心だったのでセックスという行為や人間がセックスによって生まれることは知っていた。
しかし知識は官能の欲求の解決には何の役にも立たない。
哲也は孤高の人なので、他人の陰口しかしない同級生を、はなからバカにしていたので彼らとは口を聞かなかった。
なので同級生がマスとかカルピスとか言ってもマスターベーションの仕方を知らなかった。
なので哲也はインターネットを開いてエッチなサイトを見てそれによって多少性欲が満足されてから勉強にとりかかるようになった。
見たい物を見ないでいると欲求不満はますます高じてしまう。
見ることによって多少は欲求不満は解決する。
・・・・・・・・・・
学校で京子と話していてもどうしても京子の胸のふくらみが気になってしまう。
哲也が京子と友達になっておいたのは正解だった。
京子の方でも思春期の第二次性徴によって日に日に胸がふくらみ女らしい体つきになっていき、哲也を異性として意識し恥らうようになっていく態度がありありと見えた。
哲也はスキンシップを装って京子の肩に触れたり、頭を撫でるという口実でそっと髪を撫でたりした。
胸や太腿も触りたかったが京子がどう反応するかこわくて出来なかった。
小学校の時、女子生徒にスカートめくりとかエッチなことをする男子生徒は先生に厳しく注意されていたのを見ていたこともあるし、女の子も本気で嫌がっていたのを見ているので女の子は男にエッチなことをされるのは嫌なのだろうと思っていた。
しかしインターネットのエッチな動画では女はエッチなことをされて喜んでいる人もいるので女の心理が哲也にはわからなかった。
女にもエッチなことをするのが好きな女とエッチなことをするのが嫌いな女がいるのだろうと哲也は思った。
勉強が好きな人間と勉強が嫌いな人間がいるように。
京子はエッチなことをするのが好きな方の女なのかエッチなことをするのが嫌いな方の女なのか哲也にはわからなかった。
しかし真面目で勉強熱心な女はエッチなことは嫌いな方の女だと哲也は考えた。
しかし京子は肉づきがよく京子と話しているとどうしても性欲が高じてしまった。
ある日の夜のことである。
哲也は夢を見た。
それはこんな夢だった。
学校が終わって放課後近くの公園の芝生に座って哲也は京子と数学の勉強を教え合っている。
哲也はそっと京子の肩や背中を撫でた。
そしてそっと京子の太腿を触った。
「あっ。哲也くん。そこは触らないで」
と京子が慇懃に断った。
しかし哲也は性欲をおさえることが出来ず京子を押し倒し「いやっ。いやっ」と嫌がる京子を無視してセーラー服を無理矢理脱がしブラジャーもパンティーも脱がして丸裸にして京子の胸を揉み京子の股間を触った。
おちんちんから何かオシッコとは違う液体が出た。
最高の快感だった。
その時ガバッと哲也は目を覚ました。
夜中の3時だった。
「ああ。夢だったのか。しかしいい夢だったな。気持ちよかったな」
と哲也は快感の余韻に浸った。
しかしパンツの中がなにか変な感じがした。
パンツの中に手を入れてみると濡れていた。
哲也は電気をつけパンツを脱いだ。
パンツは濡れていた。
匂いを嗅いでみるとなんだか変なしかしちょっぴり蠱惑的な今まで嗅いだことのない匂いがした。
「これが精液なんだな」
と哲也は人生で初めてのことに驚いた。
・・・・・・・
翌日学校で京子と会った。
「哲也くん。おはよう」
と京子は屈託のない笑顔で哲也に挨拶した。
「や、やあ。おはよう」
と哲也も挨拶した。
その日の昼休み。
哲也は京子と校庭のベンチに隣り合わせに座って数学の勉強を教え合った。
昨日の夢と重なって京子を校庭ではなく誰もいない公園でいきなり押し倒したら京子はどう反応するだろうかと哲也は冷静に考えてみたがわからなかった。
昨日の夢では京子を無理矢理、裸にして胸や股間を触ったところで目が覚めてしまったのでその後京子が「ひどいわ。哲也くん。もう絶交するわ」と泣きながら言うのか「あんまり乱暴なことはやめてね」と寛容的で穏便なことを言うのかはわからなかったからだ。
しかし哲也は京子と話していてもそれほど性欲にさいなまされなかった。
それは昨日射精して金玉に溜まりに溜まっていた精液が無くなっていたからである。
しかし思春期の男の性欲は激しく一回射精しても金玉では精液があとからあとからどんどん量産される。
なので京子と話しているうちにまた哲也は京子にエッチなことをしてみたいという欲求が起こってきた。
その日の夜も哲也はインターネットのエッチな動画や裸の女の画像をハアハア興奮しながら見た。
・・・・・・・・・・
それから数日後のことである。
その日から体育教師が代わって男のきびしい先生になった。
それまではそんなに厳しい先生ではなかった。
新しい体育教師は名前を増岡修三といって元陸上競技選手でオリンピックにまで出たほどのバリバリの熱血漢でやたら「世界。世界」という言葉を連発するスパルタ教師だった。
それまでは体育は軟式テニスやサッカーやソフトボールなど生徒の好きなものを適当にやっていたが、この熱血教師は「お前たちは基礎体力が全然ない。そんなことで世界に通用するか?」とわけのわからないことを言って怒鳴った。
それで初日に生徒は全員フルマラソンの半分のハーフマラソンと腕立て伏せ300回とスクワット300回をやらされた。
生徒達は体育の授業でクタクタに疲れてしまった。
・・・・・・・・・・
その日の放課後。
「京子ちゃん。疲れちゃったね」
と哲也が言うと
「ええ。クタクタだわ。明日から筋肉痛がジーンと起こってくるわよ」
と京子が言った。
「筋肉痛だと勉強に集中できないな」
と哲也が言った。
「そうね。困ったわね」
と京子が言った。
哲也はあることを閃いた。
「ねえ。京子ちゃん。僕の家に寄っていかない?」
と哲也が聞いた。
「ええ。いいわよ」
と京子は用件も聞かずに受け入れた。
なので二人は一緒に哲也の家に入った。
以前にも哲也は京子を勉強で自分の家によんだことがあった。
二人は哲也の家に入った。
「お母さんは?」
京子が聞いた。
「お母さんはパートで働いているよ」
と哲也が答えた。
二人は哲也の部屋に入った。
「ねえ。京子ちゃん。今日は疲れたね」
「ええ」
「ほっといたら明日からジワーと筋肉痛が起こってくるよ」
「そうね。心配ね」
「じゃあ二人でマッサージしない?」
哲也が聞いた。
「いいわよ」
京子は屈託なく賛同した。
「じゃあ最初に京子ちゃんが僕をマッサージして。その後僕が京子ちゃんをマッサージするよ」
哲也が言った。
「わかったわ」
京子が言った。
それで哲也はベッドの上に乗りうつ伏せになった。
「京子ちゃん。やって」
哲也が頼んだ。
「はい」
京子はうつ伏せの哲也のふくらはぎから太腿、背中へと哲也の体を揉んでいった。
「ああ。気持ちいい」
哲也はマッサージされながら満足げに言った。
実際京子のマッサージは上手かった。
「京子ちゃん。ありがとう」
「どういたしまして」
京子は少し得意げに言った。
「京子ちゃん」
「なあに?」
「京子ちゃんも疲れるでしょう。背中や肩は僕の背中にまたがって体重を乗せてやって」
哲也が言った。
「わかったわ」
京子は哲也の尻の上にまたがって両手で背中や肩を指圧した。
「ああ。気持ちいい」
哲也はほんわかとした口調で言った。
実際京子のマッサージは気持ちよかった。
しかしマッサージ以上に気持ちのいいことがあった。
それは。
京子はセーラー服姿なので哲也にまたぐことによって京子のパンティーに覆われた尻が哲也の尻に触れているので京子の柔らかい尻の感触が気持ちよかったのである。
京子の尻を触ったことなど一度もない。
触ることなど出来ようはずがない。
人間の体は全ての部位に触覚がある。
もちろん尻にもある。
一番触覚の多い所は手だから一般的に「触る」というと「手で触る」ことを意味するが尻にも触覚はあるのである。
手ほど敏感ではないが。
しかし哲也は尻と尻が触れ合っていることに性的な快感を感じていた。
京子は哲也をマッサージし続けた。
京子は真面目でそれに哲也を好いているのでいつまでもマッサージを続ける。
哲也が「もういい」と言うまで続けるだろう。
なので十分マッサージを受けてマッサージと京子の尻の感触を十分に堪能した頃合いに哲也は、
「京子ちゃん。ありがとう。もういいよ」
と言った。
「どういたしまして」
そう言って京子はベッドから降りた。
「じゃあ今度は僕が京子ちゃんをマッサージするよ。さあベッドの上にうつ伏せに乗って」
哲也がそう言うと京子は、
「はい」
と素直に返事してベッドに乗ってうつ伏せになった。
今度は哲也が京子のマッサージを始めた。
ふくらはぎを念入りに揉み始めた。
「ああ。気持ちいいわ。哲也くん」
京子は目をつぶってリラックスしきって哲也に身を任せきっている。
哲也は京子のふくらはぎを念入りに揉んだ。
そしてその次には京子の腕を念入りに揉んだ。
もちろん哲也は人体のツボなど知らないが京子の体を隈なく指圧した。
じっくり時間をかけて。
すると。
クークーと京子の寝息が聞こえてきた。
京子は今日の体育のハードなトレーニングに加えてその後休みもなく一時間もかけて哲也を精一杯マッサージしたので疲れ切っていて寝てしまったのである。
頬の筋肉が完全に緩んでいることからまずタヌキ寝入りではなく本当に寝てしまったのだと哲也は確信した。
これは最初からの哲也の計算だった。
哲也は京子が起きないよう細心の注意を払ってそっと京子のスカートをめくってみた。
白いパンティーに覆われた大きな柔らかそうな尻が丸見えた。
哲也は激しく興奮した。
ネットの画像では何度も見ているが、現実の女のパンティーを目の前で見るのは初めてなので無理はない。
パンティーのクロッチ部分に哲也は興奮させられた。
哲也は京子が起きないよう気をつけながらそっとパンティーの上から京子の尻を触ったり撫でたりした。
そしてスマートフォンで京子のパンティー姿を撮った。
パンティーを降ろしてみたかったがそんなことをしたら京子が起きてしまいそうなのでさすがにそれは出来なかった。
その代りパンティーの縁からそっと中に少し指を入れてみた。
哲也は激しい興奮でびんびんに勃起していた。
そして尻だけではなく尻に続く太腿も念入りに触った。
太腿ならマッサージする所だから問題はなかった。
哲也は京子の尻を触りながら太腿をマッサージした。
そして哲也はさっき京子がしたように京子の尻の上に馬乗りなった。
そして京子の背中や肩を指圧した。
京子は泥のように疲れているのだろう。
そしてマッサージが京子の体に心地いい刺激を与えているのだろう。
哲也が力を入れて京子の体を指圧しても京子はビクとも言わなかった。
クークー寝息を立てているだけである。
しかし哲也はうつ伏せの京子にまたがって尻を乗せている。
哲也はびんびんに勃起している。
なので哲也はそっと勃起した股間を京子の尻にくっつけた。
お互い服を着ていてるが性器と性器をくっつけたことに哲也は激しく興奮した。
しかし京子が起きてしまうのは命取りなのでほんの触れるだけにとどめた。
京子のセーラー服からはブラジャーの紐が透けて見えた。
それも哲也を興奮させた。
哲也は一心に京子をマッサージしたが京子は寝息を立てているだけで起きないので哲也はそっと体を倒して京子の背中に自分の体をピタリとくっつけてみた。
これは男が女を背後から抱きしめている図である。
ほんの僅かな時間だったが哲也は最高の酩酊を感じた。
そして哲也はベッドから降りた。
もう十分京子の体を触る快感を堪能したからだ。
哲也は京子の頬っぺたを指で触れてみた。
しかし京子は起きない。
なので哲也はベッドの傍から京子の頬っぺたにそっとキスした。
それでも京子は起きない。
哲也は非常に慎重に一瞬だけ京子の唇に自分の唇を触れさせた。
幸い京子は起きなかった。
・・・・・・・・
もう空が暗くなっていた。
哲也の携帯がピピッと鳴った。
メールの着信音だった。
哲也は受信メールを開いた。
母親からだった。
「哲也君。今仕事が終わりました。これから帰ります。母」
と書かれてあった。
別に京子と家にいるところを見られても困ることはないが、やはり今日のことは母親にも気づかれたくなかった。
母親が不在中に思春期の男と女が二人きりというのはやはり母親に猜疑心を起こさせる。
それで哲也は寝息を立てて熟睡している京子を揺さぶった。
「京子ちゃん。起きて。マッサージもう終わりにしよう」
と声を掛けながら。
京子は体育の授業の疲れと哲也のマッサージの心地よさから熟睡していて揺さぶってもなかなか起きなかった。
哲也は揺さぶる強さと声を大きくした。
それでやっと京子も目を覚ました。
ポカンとした寝ぼけまなこで。
「あっ。哲也くん。マッサージありがとう。気持ちよくて眠っちゃった」
そう言って京子は大きく伸びをした。
「疲れがとれたわ。これで筋肉痛にならないですむわ」
京子はニコッと笑って言った。
「京子ちゃん。もう遅くなったから家に帰った方がいいよ」
哲也が言った。
「わかったわ。哲也くん。今日はありがとう。じゃあ私帰るわ」
京子が言った。
「僕の方こそありがとう」
哲也も礼を言った。
こうして京子は哲也の家を出た。
・・・・・・・・・
哲也は呆然と夢心地に浸っていた。
女の体を心ゆくまで触ったのは生まれて初めてなので無理もない。
一瞬だか軽くキスもしたのである。
京子が帰った後ベッドの上には京子の髪の毛が数本あった。
それも哲也は興奮した。
しかし神経質で疑り深い哲也には一つの心配があった。
それは哲也が京子をマッサージしていた時、本当に京子は眠っていたのかということである。
外見からは明らかに眠っているように見えた。
寝息も立てていたし頬の筋肉も弛緩していた。
しかし本当に寝ていたのかどうかは京子本人にしかわからないのだ。
哲也がしたことは京子の了解を得ないで京子の体を触ったことであり、女の同意を得ないで勝手に女の体を触ることは、いくら自分に好意を持ってくれている仲の良い友達関係とはいえ、よくない行為なのだ。
しかも哲也は京子が疲れ切っているからきっと眠ってしまうだろうから、その間に京子の体を触ってやろうと計画していたのだ。
もちろん哲也はよくない事をしたことに罪悪感を感じていたが。
もしかすると京子は寝ている間にエッチなことをされたと気づいたり疑ったりするかもしれない。
それによって京子が哲也を嫌いになったり遠ざかったりするのではないかという不安が哲也にはあった。
京子はカンがいい。
しかし今まで京子とつき合ってきて京子は真面目で明るく小細工をするようなことは一度もしたことがない。
寝たふりをして哲也の人格を試すようなことをするとはとても思えなかった。
ともかく。
京子が本当に寝ていたのかどうかは京子本人だけにしかわからないのだから、そのことはいくら考えても結論は出ないのだから哲也はそのことを考えるのはやめた。
しかし京子の素直な性格からしてまず京子は本当に寝ていたのだと信じることにした。
もうそれ以上疑うことはやめた。
そうするとぐっと肩の荷が降りた。
そして哲也は京子の体の感触を思い出して何度もその快感を牛のように反芻した。
・・・・・・・・
その時。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
「ただいまー」
哲也の母親が帰ってきた。
哲也は急いで階下に降りた。
「おかえりなさい」
と哲也は言った。
「すぐに夕ご飯を用意するわ。お腹減っているでしょう?」
母親はそう言ってキッチンに向かった。
哲也はすぐにまた二階の自分の部屋にもどって京子との快感を反芻した。
しかしすぐに、
「哲也くん。ご飯ができたわよ」
と母親に呼ばれた。
ので階下に降りて食卓についた。
その晩の夕ご飯はカレーライスだった。
哲也は半年前から母親と二人暮らしである。
哲也の父親は大阪の会社に出向していていないのである。
今日の体育の授業の激しい運動で疲れ切ったが、その疲れは京子の精一杯のマッサージによって無くなっていてさらに初めて女の体を触った快感で、哲也は食欲旺盛の状態だったのでかきこむように食べおかわりを母親に求めた。
「哲也くん。なんだか随分嬉しそうね。何かいいことでもあったの?」
母親が聞いた。
「いや。別に」
哲也は笑顔で首を振った。
「さっき家の近くで京子ちゃんを見かけたわよ。家に寄ったの?」
母親が聞いた。
哲也はドキリとした。
「いいや。寄ってないよ」
哲也は焦って言った。
「そう。随分遅い時間だったけれど何をしていたのかしら?」
母親が独り言のように言った。
「さあ。わからないね」
哲也は内心焦りながら首を傾げて言った。
哲也はカレーライスを特盛りで二杯食べた。
「ごちそうさま」
哲也は手を合わせて頭を下げた。
そして二階の自室に入った。
あぶないあぶないと哲也は胸をほっと撫で下ろした。
母親は職場からの帰り道で家の近くで京子を見かけたのだ。
もし母親が京子に「こんばんは」と声を掛けて京子が「今哲也君とマッサージしてました」などと言っていたらちょっとやっかいだった。
京子は正直で隠しごとなどしないで何でも話すからだ。
しかし母親の態度から母親は夜目に京子を見かけただけで、声はかけず会話しなかったようだ。
そのことに哲也はほっと胸を撫で下ろした。
・・・・・・・
その時ピピッとスマートフォンの着信音が鳴った。
京子からのメールだった。
それにはこう書かれてあった。
「哲也くん。マッサージ気持ちよかわった。ありがとう。おかげで筋肉痛にならなくてすみそうだわ。京子」
哲也はそれを見てほっとした。
単純な文章だが文章からも京子はマッサージの最中に寝てしまったように感じられたからだ。
哲也は寝ている間に京子の体を触ったがマッサージもしっかりやったのだ。
なので哲也は京子はマッサージの気持ち良さに寝てしまって悪戯には気づかなかったのだと確信した。
「僕も気持ちよかったよ。ありがとう。お休みなさい。哲也」
と書いて哲也は返信メールを京子に送った。
哲也は返信メールで「また体育の授業の後はマッサージし合いませんか?」と書きたかったがマッサージしたすぐ後に京子にそれを提案すると京子に疲れをとる目的以外の下心を見抜かれるかもしれないと思ったのでそれは書かなかいことにした。
また次の体育の授業が終わって疲れている時に「ねえ。またマッサージしない?」と聞けばその方が自然で下心を疑われないだろうと哲也は思った。
・・・・・・・・・・
哲也はその夜布団に入ってもなかなか眠れなかった。
というか眠らずに京子の体を触ったことを何度も思い出して反芻して快感を味わった。
スマートフォンで撮った京子のパンティーの写真を見ながら。
また京子が帰った後ベッドの上には京子の髪の毛が数本あった。
それを見ながら。
哲也は今まで女の体を触ったことがなく写真や動画でしか女の体を見たことがない。
哲也は動画より写真の方が好きだった。
写真をじっと見ていると写真では女は動かないから、あたかも彫刻を見ているような気分になり女の体は大理石のように硬いもののように錯覚してしまっていた。
しかし今日京子の体を触って女の体は柔らかいものであるということを実感した。
哲也は京子の尻や寝姿の写真を見ながら、そして今日のことを思い出しながらおちんちんを揉んでみた。
哲也はマスターベーションということはネットで検索して知っていた。
夢精でなくてもおちんちんをしごくことによって射精できるらしい。
学校でも「オレ。昨日マスかいちゃったよ」などと言う男子生徒の発言は聞いていた。
哲也も一度試してみたことがあったがダメだった。
勃起して性欲の興奮は高まるが精液は出なかった。
これはひとえにマスターベーションはもっと激しく力一杯しごかなければ射精しないというごく基本的なことを知らなかったからだけである。
他の男子生徒をバカにして友達がいないのでマスターベーションの基本を知らなかったのである。
それに哲也は包茎なのであまり強くしごくとおちんちんが痛くなるので激しくしごくことは出来なかった。
しかしエッチな動画を見て性欲が高まった時、勃起したおちんちんを揉んでいると気持ちがいいのでそれだけにとどまっていた。
哲也はその夜遅くまで京子の体を触ったことを何度も思い出して勃起したおちんちんを揉みながら反芻して性欲の快感を味わった。
その日の興奮が激しかったためその夜も哲也は夢精した。
・・・・・・・
翌日。
学校では生徒みんなが筋肉痛を訴えていた。
「太腿がジーンと痛くて昨日は勉強できなかったよ」
「私はふくらはぎがまだ痛いわ」
「私も」
「私もよ」
そんな会話をみなが脚をさすりながら言っていた。
「おはよう」
京子が元気に教室に入ってきて哲也の隣りにやって来た。
そして哲也の隣りに座った。
「哲也くん。昨日はありがとう。おかげで筋肉痛にならずにすんだわ」
京子はニコッと笑って哲也に言った。
「あ、ああ。僕もさ」
哲也は恥ずかしそうに顔を赤くして答えた。
「ねえねえ。京子。京子は筋肉痛じゃないの?どうしたの。何かしたの?」
京子の隣りにいた順子が訝しそうな顔で京子に聞いた。
「えっ」
と京子は一瞬答えるのをためらった。
そして哲也の顔を一瞬見た。
哲也の判断を求めるかのように。
哲也はうつむいて黙っている。
「い、いえ。何もしていないわ」
京子は顔を赤くして順子に言った。
哲也は内心ほっとした。
京子は正直で隠し事はしない性格だが、またお喋りでもなく余計なことは言わない性格でもあった。
京子は哲也の顔を一瞬見てなんとなく哲也の思いを察したのだろう。
また京子も昨日哲也と二人でマッサージしあったなどと他人に言うのは恥ずかしそうな様子も見えた。
思春期は体の発達と同時に異性に対する恥じらいが起こってくる時期でもある。
小学生の時は男女は互いに相手の性別を意識することはあまりないが中学生になると男は女を女は男を異性として意識して恥らうようになるのである。
もちろん京子にもその兆しが起こり始めているのを哲也は日頃からの京子の態度から感じとっていた。
哲也はほっとした。
昨日マッサージしあったことはクラスの他の生徒には知られたくなかったからだ。
昼休み。
哲也と京子は二人で校庭に出てベンチに腰かけた。
「ねえ。京子ちゃん」
「なあに?」
「昨日マッサージしあった事誰かに言った?」
「ううん。言ってないわ」
「お母さんにも?」
「うん。言ってないわ」
「どうして?」
「だって恥ずかしいもの」
京子は顔を赤くして言った。
それを聞いて哲也はほっと安心した。
「哲也くんは誰かに言った?」
今度は京子が聞き返した。
「僕も誰にも言ってないよ。人に知られるとちょっと恥ずかしいからね」
「そうだろうと思ったわ」
京子が言った。
京子はカンが良く相手の気持ちを推測する能力が高いのである。
「ねえ。京子ちゃん」
「なあに?」
「昨日マッサージしあった事は誰にも言わずに秘密にしない?」
「ええ。そうね。そうしましょう」
こうして哲也はいとも簡単にさりげない会話で自分の持っていきたい方向に京子を説得することに成功した。
哲也としては京子に「また今度の体育の時マッサージしようよ」と言いたかったのだが翌日にすぐそう言うのは恥ずかしく言えなかった。
また今度の体育の授業の後にさりげなく言おうと思った。
・・・・・・・・・
哲也は次の体育の授業が待ち遠しくなった。
明日が増岡修三の体育の授業だった。
生徒達は「あー。嫌だな。また筋肉痛に悩まされるよ」と愚痴を言っていた。
哲也も授業でのハードなトレーニングは嫌だったが、しかし哲也は密かに喜んでいた。
明日の体育の授業が終わったら放課後、京子に「ねえ。今日もマッサージしない?」と言おうと思っていたからである。
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しかしその日予想外のことが起こった。
熱血体育教師の増岡修三が他のクラスの体育の授業でハードなトレーニングを生徒に課して生徒の二人が疲労骨折を起こしてしまったのである。
負傷した生徒の母親はパワハラの行き過ぎたスパルタ教育と学校に抗議した。
学校としてはことなかれ主義なのでニュースにでもなったら学校の恥なので体育教師の増岡修三は責任問題が起こる前に依願退職ということで辞めさせられてしまった。
生徒達はみな「やった。これであいつのパワハラ授業がなくなる」と喜んだ。
しかし哲也はちょっと、いやかなり残念だった。
なぜなら体育の授業でハードな練習がなくなってしまったので京子にマッサージをしようという口実がなくなってしまったからだ。
・・・・・・・・・・
翌日は体育の授業はなかった。
・・・・・・・・・・
なので哲也は京子とマッサージする口実を失ってしまったのでマッサージは出来なかった。
唯一京子の方から「体育の授業はなくなったけれどマッサージ気持ちよかったからまたしない?」と言ってくるのを期待した。
しかし京子は言ってこなかった。
一回最高の快感を味わっておいてその後それが出来なくなることほど欲求不満になることはない。
欲求不満というより性欲の欲求が激しく高まった。
・・・・・・・・・
夏が近づいてきた。
特別授業で。
新しく来た体育教師は井村雅代という女のおばさんだった。
このおばさんは元シンクロナイズドスイミングの選手で引退した後はシンクロナイズドスイミングのコーチをしてきた人だった。
体育の授業は水泳が多くなった。
この中学では水泳の授業は男女一緒にやった。
男は水泳の授業はずっとつづけて泳がされた。
女子生徒はハイレグ水着を着せられてシンクロナイズドスイミングの練習をさせられた。
「あなた達は将来の日本シンクロの星になるのよ」
というのが彼女の女子生徒たちに対する口癖だった。
で女子はハイレグ水着でシンクロナイズドスイミングをやらされた。
かなり厳しかった。
しかしそれは女子だけだったので男子は別に困らなかった。
女子生徒たちはハイレグ水着を男子生徒に見られるのが恥ずかしそうだった。
男子生徒たちの視線がチラッチラッと女子生徒たちに向かった。
もちろん男子生徒たちの視線は女子の股間の盛り上がりの部分に集中した。
女子生徒たちは恥ずかしがっていたが隠そうとする行為はますます恥ずかしくなってしまうので女子生徒たちは手のやり場に困った。
スマートフォンで時々女子生徒を写真に撮る男子生徒もいた。
哲也も京子のハイレグ水着姿を見た。
京子は哲也の視線に気づくと恥ずかしそうに顔を赤らめた。
クラスでは京子が一番可愛かったので男子生徒たちの視線は京子に集中した。
翌日。
男子生徒たちは「あー。昨日女子の水着の写真見ながらオナニーしちゃったよ」などと言う者もいた。
哲也もクラスの男子生徒から京子の水着姿の写真をもらった。
哲也は京子のパンティーの写真はもっているが水着によるプロポーションの美しさはそれ以上に美しくまた興奮させられた。
・・・・・・・・・・・
学校からの帰り道。
哲也と京子は一緒に帰るのが習慣だったが、ある時、哲也が「京子ちゃんの水着姿かわいいね」と言うと京子は顔を赤くして「いやだわ。恥ずかしいわ」と言った。
京子も思春期の恥じらいがあるのだなと哲也はあらためて感じさせられた。
・・・・・・・・・・・
クラスでは男子生徒の誰と女子生徒の誰がつきあっているとかキスしたなどという噂も流れるようになった。
女子生徒はお洒落する生徒が出てきた。
一人がピアスをつけたりマニキュアをつけたりと、お洒落するようになるとそれは他の女子生徒にも広まった。
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ある保健体育の授業のことである。
その時は性教育を担任教師が教えた。
女の性器を書いた図を見せ、これがクリトリス、これが膣などと言ってその構造や機能を説明したり女の生理のことや男の性器のことセックスや妊娠する原理などを詳しく説明した。
女子生徒たちはキャーキャー騒ぎ声を上げていたが男子生徒たちは興味津々に聞き入っていた。
この時は勉強嫌いな男子生徒も目を皿のようにして授業を聞いた。
担任教師は、
「君たちは思春期だから異性に関心があるだろう。女子も初潮をむかえている者も多いだろう。しかし安易に性行為をすると妊娠する危険がある。しかし君たちにはまだ親となる経済力は無い。だから最低でも高校を卒業して大人として親から自立して結婚するまで性行為は我慢しなさい。友達としてつき合う分にはいいが君たちにはキスもペッティングもまだ早い。決してしてはいけないよ」
と厳しく注意した。
・・・・・・・・・
7月になった。
レジャープールが開館した。
7月の最初の日曜日のことである。
哲也は前日の夜、京子に「明日。豊島園に行かない?」と書いたメールを京子に送った。
京子からは「わかったわ。行くわ」という返信メールが来た。
・・・・・・・・・・
翌日の日曜日。
哲也は朝早く家を出て京子の家に行った。
ピンポーン。
「はーい」
チャイムを押すと家の中でパタパタと玄関に向かう足音が聞こえた。
玄関が開いた。
京子の母親が出た。
「こんにちは」
哲也は挨拶した。
「あら。哲也くん。こんにちは。どうぞ中へ入って」
京子の母親が言った。
哲也は京子の家にあがった。
哲也は居間に通されてソファーに座った。
「京子ー。哲也くんが来たわよ。降りてきなさい」
母親は階段の所から二階に向かって大きな声で京子を呼んだ。
しばしして京子が降りてきた。
「おはよう。京子ちゃん」
「おはよう。哲也くん」
一緒に大学生くらいの女性が降りてきた。
初めて見る女性である。
「こんにちは。じゃなくはじめまして。哲也君。君のことは妹から聞いています」
「は、はじめまして」
哲也はあせって挨拶した。
同時に哲也は驚いた。
京子に姉がいるとは聞かされていなかったからだ。
京子の誠実な性格からして姉がいるなら言っているはずだ。
哲也は疑問に思った。
「私。大坂の私立の中学から大学まである一貫校に行っているの。父親が大阪だからね。それで学校の寮で生活しているの。夏休みでこっちに帰ってきたの」
そう京子の姉は説明した。
「あっ。言い忘れたけど名前は冴子っていいます。大学一年生です。よろしく」
姉は早口でまくし立てた。
「よ、よろしく」
哲也はあらためて挨拶した。
姉の冴子はアカぬけた感じの女性だった。
哲也は首を傾げた。
京子はお喋りではなく余計なことまでは言わないが姉がいるなら「姉がいます」と言う方が普通である。
たとえ兄弟姉妹の有無について聞かれなくても。
哲也は今までに京子の兄弟姉妹について聞いたことがあったかどうか思い出そうとしてみた。
だが聞いたことがあったかどうだかは思い出せなかった。
しかし姉がいるのなら京子の真面目な性格からして「姉がいます」と言ってもおかしくないはずだ。
その方が普通のはずだ。
なぜ今まで京子は言わなかったのか哲也にはその理由がわからなかった。
「京子ちゃん。今日さあ。豊島園に行こう」
哲也はそのことは後まわしにしてとりあえず豊島園に行くことを催促した。
「え、ええ。私も行きたいけれど・・・」
と言って京子はその続きを言わなかった。
言葉を濁した。
京子は何だか行きたがらなさそうな顔つきをしている。
哲也はその理由を考えてみた。
水着姿を見られるのが恥ずかしいのだろうか?
しかしあれは体育の授業で女子は普段はいつも制服姿なのにそれが水着姿を男子生徒たちに見られてしまうというギャップが恥ずかしいのである。
京子も少し恥ずかしそうだったがそれほど京子は神経質ではない。
それにレジャープールに仲のいい男女が一緒に行くことは普通のことで恥ずかしがる理由もないはずだと哲也は疑問に思った。
レジャープールでは老若男女みな水着姿になるのは当たり前のことで皆が水着姿だから恥ずかしくないはずだし、それを恥ずかしがっていたらレジャープールが成り立たなくなる。
「あのね。哲也くん。京子は今生理で体調が悪いの。でも自分からは言いにくいから言えないのよ」
姉の冴子が京子に代わって説明した。
なるほどと哲也は思った。
「哲也くん。よかったら私と行かない?」
冴子が元気に言った。
なるほどと哲也は納得した。
京子は思いやりがあるので「体調が悪いから行きたくないです」とは言えない性格である。
「はい。行きます」
と哲也は冴子の誘いに答えた。
「ごめんね。哲也くん」
冴子の隣りに座っていた京子が言った。
「いや。いいんだよ。ちょっと残念ではあるけど」
と哲也は言った。
「よし。じゃあ行こう」
姉の冴子が言った。
哲也と冴子は立ち上がった。
そして玄関を出た。
「じゃあ行ってきます」
そう二人は京子と京子の母親に言った。
冴子は家のガレージにあるマーチのドアを開けた。
「さあ。哲也くん。乗って」
そう言って冴子は助手席のドアを開いた。
「冴子さんが運転するんですか?」
「ええ。そうよ」
冴子はあっさりと言った。
哲也は意外に思いながら助手席に乗った。
京子の父親は大阪の支社に出向していることは京子から聞いて知っていた。
京子の母親は買い物で車に乗っている。
今時女が車の運転をしてもおかしくないが冴子は大学一年生である。
免許は取ってまだ間がないだろう。
と哲也は思った。
その哲也の不安を払拭するかのように、
「ふふふ。哲也くん。私高校三年生で18歳の誕生日を迎えるとすぐに教習所に通って免許を取ったの。だからもう一年以上運転しているから大丈夫よ」
と笑って言った。
冴子はエンジンを駆けた。
「哲也くん。どこに行く。豊島園?読売ランド?大磯ロングビーチ?」
冴子が聞いた。
「哲也くん。大磯ロングビーチに行かない?あそこはプールから海が見るし車ならすぐよ」
冴子が聞いた。
「え、ええ。そこでいいです」
哲也が答えた。
「じゃあ行くわよー」
そう言って冴子はアクセルペダルを踏んだ。
第三京浜を一直線に車は走った。
冴子はあか抜けていて真面目な京子とは対照的な性格だと思った。
京子とレジャープールに行けなかったのは残念だったが冴子と行けることになったのは哲也にとってドキドキハラハラだった。
哲也の本心をいうと京子より冴子と行けることの方が哲也にとっては嬉しかった。
というのは哲也はレジャープールに行くという口実で京子の水着姿を見たいと思っていたのだが何といっても中学1年生より大学1年生の方が大人の体だからだ。
京子に対する友情という思いより友情に名を借りた性欲が哲也の目的だった。
それにレジャープールに行けばビキニ姿の大人の女が見られるからだった。
一人ではレジャープールに入りにくい。
性欲の対象は女なら誰でもよかったのである。
女は男を恋愛の対象と見ているが男は女を性欲の対象と見ているのである。
しかしどうして京子の姉は大阪の一貫校に通っているのかはわからなかった。
何か複雑な事情があるのかもしれないと哲也は思った。
・・・・・・・
大磯ロングビーチに着いた。
7月の初めの日曜なので駐車場は車でいっぱいだった。
空は雲一つなく太陽がさんさんと照りつけている。
哲也と冴子は車を降りて入り口で入場券を買った。
冴子が「大人二人一日券」と言って哲也の分まで買って一枚を哲也に渡した。
もう場内ではウォータースライダーでキャーキャーはしゃぐ嬌声がことさら大きく聞こえていた。
二人はテラスハウスに入った。
そして男女別々の更衣室に別れた。
冴子がグラマラスな肉体をピンク色のビキニを身につけて出てきた。
哲也は瞬時に「うっ。セクシーだ」と感じて、おちんちんが瞬時に勃起した。
・・・・・・・・・・・
その日哲也は冴子と夏の一日をうんと楽しんだ。
昼過ぎに二人は食事を食べた。
二人ともヤキソバを食べた。
食事の後哲也は色々と疑問に思っていることを冴子に聞いてみた。
「冴子さん。冴子さんは大阪の中高一貫校を出たんですよね?」
「ええ。そうよ」
「それで付属の大学に進学したんですね?」
「ええ。そうよ」
「その学校には中学から入ったんですか。それとも高校から入ったんですか?」
哲也が聞いた。
「小学部からよ」
冴子が答えた。
「それじゃあ京子ちゃんが生まれて、2、3年して大阪の一貫校の小学部に入ったことになりますね」
「そうね。そういうことになるわね」
冴子は他人事のような口調で言った。
「じゃあ冴子さんは京子ちゃんとほとんど別れて暮らしてきたということになりますね」
「ええ。そうよ」
冴子はあっさり言った。
「どうして冴子さんは大阪の一貫校で育ったのですか?姉妹別々に過ごすというのは何だか不自然に思えますが何か特別な理由でもあったのですか?」
哲也が眉間に皺を寄せて聞いた。
「哲也くん。京子から私のこと聞いてない?」
冴子が聞いた。
「ええ。今日初めて京子さんにあなたという年の離れたお姉さんがいることを知りました」
「京子はお父さんのことは何か言った?」
「大阪の支社に出向になったと聞きました」
「いつからと言っていた?」
「それは言いませんでした。でも僕は何となく2、3年くらい前からじゃないかと勝手に思っていました。京子さんの口調から何となくそんな感じがしたんです」
「そうか。あの子の性格なら言わないのも無理はないわね」
冴子は視線を一瞬青空に向けため息まじりに言った。
「何か複雑な事情があるみたいですね?」
「聞きたい?」
「ええ。でも京子さんが聞かれたくないことだったとしたら無理に聞き出したいとは思いません」
「哲也くんは将来、京子と結婚するの?」
「ええ。したいと思っています」
「それじゃあ話すわ」
そう言って冴子は話し出した。
「私は京子の実の姉じゃないの。従姉妹の関係なの」
「ええっ。そうだったんですか」
「京子の今の父親は京子の実の父親じゃなくて、死んだ京子のお兄さんなの。私はお父さんの一人娘なの」
哲也は驚いた。
「京子の実の父親は死んだんですか。それはいつですか?」
「京子が小学校5年生の時だわ。だから二年前ね」
「そうだったんですか」
「京子には姉もいたの。でも二年前に父親と一緒に死んだの」
「ええっ。そうだったんですか。知らなかった」
「二年前というと、もしかして東日本大震災で死んだんですか?」
「ええ。そうよ」
「東日本大震災で京子は姉と父親を失ったの。家も。友達も全て」
「そうだったんですか」
哲也は驚いて目を皿のようにして冴子を見た。
「それでね。京子のお母さんは夫も家も失ってこれからどうして生きていこうかと途方に暮れていたの。その時私のお父さん、つまり京子のお父さんのお兄さんが、京子のお母さんに結婚を申し込んだの。私の実の母親も私を産んですぐに交通事故で死んでしまったの。だから私は父親と二人きりでずっと生きてきたの。私もお母さんという存在が欲しかったわ。友達がお母さんと仲良くしているのを見るとすごく羨ましかったわ。私の父も私がさびしいだろうと思って再婚を願っていたわ。でもなかなかいい相手がいなくて結婚できずに過ごしてきたの。血のつながりがない赤の他人が母親だとかえって母子関係がややこしくなることだってあるしね。そこで京子のお父さんが死んだ時、私の父と京子のお母さんはちょうど一人親同士だし赤の他人でもないし、それまで何回か会ったこともあるし、お互い親戚として好感をもっていたし、京子のお母さんは迷わず私の父親と結婚したの」
「そうだったんですか」
「それで。父親も会社から本社勤めになりそうな話が来たから大阪の家を売ってその金で東京に安い物件があったから買ったの。それが今の京子の家なの。私の父親は東京の本社勤めになったわ。それで私の父と京子と京子の母親は三人一緒に暮らすことになったの。私は大阪で寮生活だったから関係なかったわ。でも父が本社勤めになってから半年でまた会社の事情で大阪の支社に出向することになったの」
「そうだったんですか」
哲也は溜め息をついた。
「僕は京子ちゃんを無二の彼女と思ってつき合っています。京子ちゃんも僕を無二の友達と思ってくれています。でも京子ちゃんが心から笑った顔を僕は見ていません。ふっと黙り込んでしまう時もあります。彼女は何を悩んでいるんでしょうか?」
哲也が聞いた。
「それは京子があまりにも誠実な性格だからよ。京子は友達が多くて京子は友達との友情がとても厚かったの。京子にとって友達の喜びは自分の喜びであり友達の悲しみは自分の悲しみそのものだったの。京子の友達も京子のことを自分の兄弟姉妹のように思っていたわ。そこで東日本大震災が起こってしまったでしょ。学校は津波で全部流されてしまって京子のクラスの友達は全員死んでしまったわ。唯一無二の親友を京子は全員失ってしまったの。京子は毎日泣いて悲しんだわ。京子にとって友達はかけがえのない存在だったもの。京子が生き延びて友達が死んだのは単に京子が運が良く友達が運が悪かったからでしょ。そのことに京子は罪悪感を感じているのよ。友達が死んでしまったのに自分だけが幸せになるということに京子は悩まされているの。だから京子の潜在意識には生きることを楽しんではならないという気持ちがあるのよ」
哲也はそうだったのか、そういう理由だったのかと理解した。
しかし哲也には京子のような気持ちは頭ではわかっていても実感ではわからなかった。
「哲也くんは京子の気持ちわかる?」
冴子が聞いた。
「・・・・」
哲也は答えられなかった。
そういう経験をしたことがなかったからである。
哲也は子供の頃から無口で友達などいなかった。
なので友達(同級生)が死んでも悲しいと思ったことはなかった。
哲也が答えないで黙っているので冴子は哲也を慰めるように口を開いた。
「哲也くんはそういう気持ちわからないかもしれないわね。だって京子から聞いたけれど哲也くんは内向的な性格で一人で友達がいなくても一人で生きるタイプだものね。しかし京子は外交的な性格で友達と生きることが喜びだもの。引け目に思ったり気にする必要ないわよ」
哲也は冴子の思いやりを嬉しく思うと同時に(僕だってそんな冷たい人間じゃないよ)と反駁していた。
なぜなら哲也は京子を愛していて京子が幸せになってくるのなら自分は死んでも構わないと思っていたからである。
哲也にとって京子は自分の本当の友達だったからである。
そう思うと友達と共に生きている京子の悲しみがわかるような気がした。
・・・・・・・・・・
哲也はその後冴子とウォータースライダーをして夏の一日を楽しんだ。
しかし生きることを楽しむことに罪悪感を感じている京子のことを思うと京子が可哀想に思えてしまって冴子と遊んでいても楽しくはなかった。
・・・・・・・・・・
大磯ロングビーチが5時になって哲也は冴子の運転する車で家に送ってもらった。
・・・・・・・・
その夜。
京子からメールが来た。
それにはこう書かれてあった。
「今日お姉さんと大磯ロングビーチで楽しかった?」
哲也は、
「うん。とても楽しかったよ」
と書いて返信メールを送信した。
しかしそれは哲也の本心ではなかった。
哲也は京子の心の病が治まる日まで(それはいつになるかはわからないが)そっと京子を見守り続けようと思った。
2019年の8月頃に書いた作品を古いフォルダの中にたまたま見つけた。
あまりストーリーに一貫性がないので出さなかったのだろう。
しかし一応、読める小説になっているので少し手を入れて発表する。
2025年7月20日(日)擱筆
女教師と硬派生徒
という小説を書きました。
浅野浩二のHPその2にアップしましたのでよろしかったらご覧ください。
女教師と硬派生徒
神奈川県にある湘南台高校である。
京子は大学を卒業して今年からこの高校に英語の教師として教鞭をとるようになった。
そして1年B組の担任も任されるようになった。
この高校は進学校ではない。不良生徒も結構いるのである。
1年には山野純という生徒が今年、入学してきた。
彼は頭が良く秀才で全学科、オール5だった。
彼の学力からすれば、もっと偏差値の高い高校にも入れたのに、なぜこんな優秀な生徒がこんな学校に入学したのかの理由はわからなかった。純は頭はいいが、無口で誰とも話そうとしないため友達は一人もいなかった。純は一応、空手部から勧誘されて空手部に入っていた。生徒の噂では純は子供の頃から空手をやっていて、強いので、対抗試合では純が出ると勝てるので試合の時だけ湘南台高校の空手部員として出場し、そして百戦して負けたことがない。朝倉未来にもタイマンでケンカをしてボコボコにしたことがある。しかし純は空手に情熱をもって打ち込んでいるというわけでは全くなく、学校の授業が終わると、空手部に練習に行くということを全くせず、さっさと家に帰った。
純は3年生の先輩にも敬語を使わずタメ口で話していた。もっとも純は人と話すことが、ほとんどなかった。なので何を考えているのか全くわからない謎の生徒だった。
京子も英語の試験を作って生徒に解かせることがあったが純はいつも満点で京子は驚いた。
「あ、あの。純くん。今回も満点よ。すごいわね」
と京子がおそるおそる言っても純は嬉しそうな顔もせず無表情で、うるさそうに顔をそらすだけだった。
1年B組のクラス委員長を決めなくてはならなかったので、京子は純に、
「純くん。クラス委員長をやってくれない?」
と打診したが純は「嫌だね。そんなの。面倒くさいぜ」の一言で断った。
京子にとって、否、全生徒にとって、否、全世界の人間にとって、純は何を考えているのかわからない、つかみどころのない生徒だった。
・・・・・・・・・・・・
ある金曜日の放課後である。
京子がアパートに帰る途中だった。
家屋の少ない人通りのない所だった。
京子のアパートと学校の間には、そういう所があったのである。
するといきなり、バラバラバラッと三人の湘南台高校の3年生が出てきた。
彼らは学校でも札つきの不良として教師も手を焼き生徒たちは恐れていた。
彼らはJOKERという暴走族に入っていて、校則は無視、酒、タバコを平気で吸い、飲み、ケンカばかりしていた。もちろん学校の女子にも、ちょっかいを出していた。
「へへっ。先生。この近くに廃屋があるんだ。ちょっとそこへ来てもらうぜ」
そう言って三人はいきなり京子に襲いかかった。
「や、やめてー」
京子は大声で叫んだ。
すると一人の生徒が出てきた。
純だった。
「やめなよ」
純は身長170cm、体重60kgと小柄だったが子供の頃から空手を身につけていて、その上、生意気なので、歳上で体のデカいヤツにタイマンのケンカを挑まれることがあったが、百戦して負けたことがなかった。
「おい。純。どきな」
3年生の不良が言った。
「なんで」
「いいから、どけよ」
純は無視した。
「おい。純。お前、生意気なんだよ」
「ああ。生でいきてるよ」
「野郎にゃ用はねえんだよ」
「なんだ。てめえら。婦女暴行か」
「てめえ。命が惜しくねえのか」
「それはこっちのセリフよ」
純はボキボキと指の関節を鳴らした。
京子がギュッと純の手を掴んだ。
「やめて。純君」
だが純は京子の言うことなど聞く耳をもたない。
「あっち行ってな」
言われて京子は走って近くの桜の木の裏に身を隠した。
そして木の裏から、そっと顔を出して見た。
「やっちまえ」
3人の不良は純を取り囲んで、じりじりと詰め寄ってきた。一人が飛びかかった。
「キエー」
純はジャンプした。ブルース・リャン顔負けの飛び後ろ回し蹴りが炸裂して、相手は一撃で倒れた。純はすぐに後ろを振り返って、後ろの一人を連続回し蹴りで倒し、残りの二人も横蹴りで倒した。倒れた四人は頭を振って起き上がると、
「おぼえてろ」
と捨てセリフを言って逃げ去っていった。それは、ちょうど「帰ってきたドラゴン」のオープニングのブルース・リャンの格闘シーンに似ていた。
「純くん。ありがとう。助かったわ」
京子が純に駆け寄ってきて、純の腕をヒシッと掴んだ。
「あいつら、反省することがないから、また、あんたを襲うぜ。学校への行き返りはこの道は通らない方がいいぜ。またアイツらが襲ってきたら、すぐオレに電話しな。ボコボコにしてやっからよ」
そう言って純はカバンを拾ってその場を去ろうとした。
「待って。純くん」
京子が声をかけた。
「なんだよ?」
純はうるさそうに立ち止まった。
「あ、あの。助けて下さったお礼がしたいんです。何をすればいいでしょうか?何でもします」
京子が言った。
「別に礼なんていらねーよ」
純はうるさそうに言った。
「あ、あの。明日の土曜日は学校が休みですから、私の家に来て下さらないでしょうか。腕に寄りをかけて料理を作って待っています」
そう言われても純はプイと顔をそむけて、その場を去ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・
土曜日になった。
京子は朝からピザを作っていた。
純が来てくれるかもしれないからである。
しかし来ないかもしれない。来たとしてもいつ来るのかはわからない。
なので京子は朝から緊張しっぱなしだった。
京子はとても、つつましい気持ちになっていた。
そして、とても頼もしい気持ちになっていた。
まだ16歳で8歳も年下とはいえ、悪漢三人から自分を守ってくれたのだ。
強くて勉強も出来て正義感もある。学校では誰とも話さないが、それも魅力でもある。
純は来てくれるだろうか、来てくれないだろうかと京子の緊張はどんどん高まっていった。
やがて12時になった。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
ドキン。
京子は心臓が止まるかと思うほど緊張した。
「は、はーい」
京子は玄関の戸を開けた。
純が玄関の前で立っていた。
不愛想な顔で。
しかし、純が来てくれたことに京子は飛び上がらんほどに喜んだ。
「あっ。純くん。来てくれたのね。嬉しいわ。さあ。どうぞ上がって」
京子に言われて純は家の中に入った。
「純くんは硬派で女の人には興味がなさそうなので来てくれないんじゃないかと思っていたの。来てくれて嬉しいわ」
京子はウキウキしていたが純はポケットに手を突っ込んだまま不機嫌そうに黙っている。
「さあ。純くん。食卓について。もしかすると純くんが来てくれるかもしれないと思ってピザを作っておいたの」
純はポケットに手を突っ込んだまま不愛想に食卓についた。
京子はキッチンに行ってピザを焼いて食卓に持って来た。
そして京子も食卓についた。
「さあ。どうぞ。食べて」
京子が言った。
純は無造作に仏頂面でピザを食べた。
「純くん。昨日は本当にありがとう。助かったわ。あやうく襲われる所だったわ。でもあの三人もうちの学校の生徒でしょ。警察沙汰にしたら、あの子たちが退学させられちゃうでしょ。だから可哀想だから出来なかったと思うわ。私、泣き寝入りするしかなかったわ。本当に純くんには感謝しているわ」
京子は何とか純の心を開こうと色々と話しかけたが純は何も言わなかった。
もしかすると純にも性欲があってセックスすることになるかもしれない、という思いもあったが、強くて頭が良くて正義感の強い、女にとって理想の男性のような純になら、むしろ処女を差し上げたいとも京子は思っていた。
純はピザを食べ終わると水をゴクゴク飲んだ。
「先生よ。あんた。オレの言うことは何でも聞くと言ったよな」
「え、ええ」
(ああ。いよいよ、憧れの理想の男の子にバージンを捧げるのね)
と京子は思った。
しかし純の口から出た言葉は予想もしない以外な言葉だった。
・・・・・・・・・・・
「先生よ。オレ。先生に縄褌をかけたいんです」
「えっ」
京子は一瞬、耳を疑った。
純にそんなSМ趣味があるなんて以外も以外だったからだ。
何と言っていいかわからず黙っている京子に純は続けて言った。
「先生を素っ裸にして股間に縄褌をかけたいんです。そして、いじめて、いじめて虐めぬきたいんです」
京子は気が動転していたが昨日「何でも言うことを聞きます」と言ってしまった手前、断るわけにはいかなかった。
「わ、わかりました」
京子はオドオドと返事した。
「じゃあ。先生。着ている物を全部脱いで下さい」
「は、はい」
京子はブラウスを脱ぎ、スカートを降ろした。
京子は白いブラジャーとパンティーだけという姿になった。
「さあ。下着も脱いで下さい」
純に言われて京子はブラジャーをはずし、パンティーも降ろして足から抜きとった。
これで京子は体を覆う物何一つない丸裸になった。
京子は羞恥心から咄嗟に屈みこんだ。胸と秘部を手で覆って。
「や、やっぱり恥ずかしいわ。教え子の前で裸になるなんて」
しかし純の非情な態度は少しも変わることがなかった。
「先生。立って下さい」
「はい」
「それと僕に何か言うときは敬語を使って下さい」
「はい」
京子は立ち上がった。
「さあ。手をどかして」
京子は秘部を覆っていた手をどかした。純は一本の縄を二つに折った。そして京子の腰に巻いた。臍の所でそれを結び合わせると、あまった縄を股間に通した。
「さあ。足を開いて。ちゃんとまんこの割れ目に食い込ませなくちゃならないんだから」
言われて京子は閉じていた脚を肩幅ほどに開いた。純は閉じている京子の大陰唇と小陰唇を開き、二本の縦縄を、その間にしつかり通した。大陰唇と小陰唇は、再び閉じて縄をしっかりと挟んだ。
「は、恥ずかしいわ」
京子はやり所のない両手を胸に当てて乳房を覆った。
純は京子の後ろに回って、まんこに食い込ませた縦縄を後ろに回し、尻の割れ目に食い込ませるとグイツと思い切り引き絞った。
「ああー」
京子は苦しげな呻き声を上げた。純は引き絞った縦縄を腰縄の下をくぐらせて、腰縄にしつかりと結びつけた。これで京子の股間に食い込む縄褌が完成した。それは極めて原始的な女の秘部を隠すための下着のようでもある。
・・・・・・・・・・・・・
前後ともT字型になった縄褌の縦縄は意地悪く京子の秘部と尻の割れ目に食い込んでいる。いったん取り付けられた縄褌はもう取り外すことは出来ない。普段触れられる事の無い、それゆえ最も敏感な部分に激しく縦縄は食い込んでいる。京子は両手で乳房を覆い、脚をガクガク震わせながら、哀れみを乞うように情けない顔で純を見ている。純は京子の苦しみをせせら笑うように意地悪く、口元を歪め、苦しむ京子を楽しむように眺めている。取り付けられた縄褌はもはや意志をもった生き物になったかのように意地悪く女の秘所を虐めているといった感じである。純はニャニヤ笑いながら、震えている京子の弾力ある大きな尻をポンンと掌で叩いた。
「どうだ。縄が食い込む感触は。気持ちいいか」
純はポンポンと京子の尻を叩いた。京子は黙ったまま両手で乳房を隠している。その姿は、こぼれんばかりにたわわに実った二つの大きな柔らかい果実をこぼれ落ちないように、手で抱えているかのようにも見える。
純は笑いながら続けて言った。
「縄褌は普通、まんこと尻の穴の間の敏感な所に結び玉を一つ作っておくものだ。そうると、ちょっと動くだけで結び玉がこすれてたまらなくなるんだ。結び玉を作らないでやっただけ感謝しろ」
そう言って純は京子の尻をポンポンと叩いた。
「純君。先生、純君にいじめられるって約束したから、約束は守ります。どんなに恥ずかしい事をされても先生、耐えます。だ、だから、あんまりこわい事はしないでね」
京子は声を震わせながら言った。
純は黙って立ち上がり京子の背後に回った。
「ふふふ。おっぱいも隠せないようにしてやる。さあ。両手を背中に回せ」
純は乳房を覆っいる京子の両手首をムズと掴むと、グイと背中に回し、両方の手首を重ね合わせた。
「いいか。このままでいろよ」
京子は親指をギュッと残りの四指で握りしめた。純は背中の真ん中で交差されている両手首を掴むと縛り始めた。
「あっ。な、 何をするの」
京子は恐怖心から言った。
しかし純は無視して京子の手首を縛り続けた。まず、縦方向に巻き眺き、次に横方向に巻いてカッチリ縛った。もう京子の手の自由は利かない。純は余った縄を前に回し、まず京子の乳房の上を二巻き縛り、そして乳房を挟むように乳房の下を二巻き縛った。残った縄尻は手首の縛めに結びつけた。これでもう京子の手の自由は利かない。
純は京子の前へ回ると食卓の椅子にドッカと腰かけた。目の前には丸裸の体を、胸を縄がけされ、縄褌を締められた京子が純の食い入るような視線を避けるように、顔をそらして羞恥に頬を赤らめながら佇立している。縛めの縄とはいえ、乳房の縄と秘部の縄はブラジャーとパンティーを取り付けられているようにも見える。乳房の上下の胸縄は豊満な京子の乳房を体から激しくしぼり出している。華奢な上腕にかかっている縄の部分は柔らかい腕の肉に食い込んで凹んでいる。乳房を挟んでいる胸縄の下の縄は豊満な乳房の下垂によって見えない。
「ふふ。どうだ。京子。生徒の目の前で丸裸を見られる気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「しかし見事なおっぱいだな。ボリュームと張りがあって下垂かげんも理想的だな」
そう言って純は京子がいつも授業の時、黒板を指し示す時に使っているアンテナペンを伸ばして京子の豊満な乳房をつついた。突かれる度に京子は、
「あっ。あっ」
と、苦しげに眉を寄せ呻いた。純は下垂してクッキリ輪郭が出来ている乳房の下部をペンで突いた。そして純は攻撃の矛先を乳首に変えた。京子の乳首はタコ糸が結び付けられるかと思うほど大きくクッキリと屹立していた。純は京子の乳首をつかまえようとしたが、なかなかつかまえられない。ポロリとはずれてしまう。しばし、ペン先と乳首はじゃれあった後、やっとペン先は乳首を捕まえた。純は乳首の下側をペン先でつかまえて、グイと持ち上げた。それにつられて乳房全体も持ち上がり、乳房に隠れていた胸縄の下の二本の縄があらわれた。
「ふふ。素晴らしい形の乳首だな。これならおもりをつけたタコ糸を結びつけて垂らしたり、いろいろ面白い遊びが出来るぜ。しかし乳首の大きい女は淫乱というからな。お前も淫乱なんだろう」
京子は硬く口を真一文字に結び、目をギュッと閉じて純のイジワルな揶揄に耐えている。
「しかし、これだけ大きなおっぱいなら男も揉みがいがあっただろう。今まで何人の男とセックスしたんだ」
「な、ないです」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ええー。お前、男とセックスしたこと無いのか」
「は、はい」
京子は頬を赤らめて黙って肯いた。
「じゃあ、お前、処女なのか」
「は、はい。そうです」
純は乳房の真ん中がへこむほど、激しくペン先を乳房にめり込ませた。
「ああっ」
京子は苦しげな表情で呻いた。
「京子。お前、いくつだ」
「二十四です」
二十四で処女なんていまどき天然記念物ものだぞ」
言われて京子は顔を赤くした。
「痴漢にあった事くらいはあるだろう」
「あ、あります」
「何回あった」
「よ、四回です」
「どこで」
「電車の中です」
「そうだろうな。こんなプロポーションのいい超美人を世の男がほっとくはずかない」
「夏、海に行った事はあるか」
「はい。あ、あります」
「ほーら。お前だってスケベな感情は持ってるじゃないか。水着はセクシーなビキニだっ
ただろう」
「は、はい」
「ほーら。やっぱり」
「親しい友達に無理やり誘われて仕方なく行ったんです。ビキニもその子が、私が嫌だというのに無理やりセクシーなのを買わせちゃったんです」
京子の訴えの真偽はわからない。
「海ではお前のセクシーなビキニ姿に男達の視線は釘づけだっただろう」
「は、はい。何人かの男の人は私をじっと見てました」
糸は乳房を押しつけていたアンテナペンを乳房から離し、ペンで太腿をピシャピシャ叩いた。
「どうだ。縄褌が股間に食い込む感触は」
「つ、つらいです」
「だが、Tバックだって尻の割れ目に食い込むからな。そうたいした違いはないだろう」
「わ、私、Tバックの下着は履いた事がありません」
純はアンテナペンで太腿の内側の柔らかい肉をピチビチ叩いた。股間には縄褌の縦縄が激しく食い込んでいる。
「ふふ。どうだ。素っ裸にされて、後ろ手に縛られ、まんこには縄褌が食い込んでいるという格好を目の前で生徒に見られている気分は」
「み、みじめです。は、恥ずかしいです」
「ふふ。だが約束は約束だからな。俺の言う事を聞かなかったら、この姿のまま外にほっぼり出すからな」
「純くん。そんなことだけは許してください」
京子は泣きそうな顔で哀願した。
「じゃあ、お前のみじめな姿を見せてやるぜ」
そう言って純は立ち上がった。そして京子の正面の壁に等身大の姿見の鏡を立てた。鏡には丸裸で胸縄と股縄をしたみじめな京子の姿が写っている。京子はみじめな自分の姿を鏡の中に見つけるや、すぐに目をそらした。羞恥で京子は真っ赤になっている。
「目をそらすな。鏡をしつかり見ろ。自分のみじめな姿をとくと自覚するんだ」
純にどなりつけられて京子はつらそうに、そむけた顔を鏡に戻した。京子は顔を真っ赤にして鏡の中のみじめな自分の縛められた裸の姿を見た。
「ふふ。じゃあもうソフトな責めは終わりだ。これからは悪魔も思いつかない地獄の責めだ。この部屋はお前の涙でびしょ濡れになるぜ」
純は京子の横に立った。そしてズボンからベルトを抜き取った
「いいか。今、立っている位置から動くなよ。動いたら殺すぞ」
純はベルトを握ると縄褌がカッチリと食い込んでいる京子の弾力のある形のいい大きな尻めがけてベルトを勢いよく振り下ろした。
ピシーン。
弾力ある柔らかい肉に速度のある皮ベルトが激しく当たる音が部屋の中に響いた。
「ああー」
京子は部屋中に響くほどの激しい悲鳴を上げた。
「痛―い」
京子は反射的に尻を前に突き出した。京子の尻にはベルトが当たった所にちょうど、その跡の赤い線が浮かんでいた。もし京子の手が自由だったら京子はすぐさま鞭打たれた尻に手を当てただろう。しかし京子は頭の後ろで両手を組むよう純に命じられているので、それは出来なかった。
・・・・・・・・・
そんな京子の苦しみなど何でもないかのごとくムチを振り下ろすべく純は打つ構えをした。
「待って。純くん」
「なんだ」
「純くん。お願い。鞭打ちだけは許して。先生、体が壊れちゃいそう」
「お前は俺に絶対服従すると約束したんだぞ」
「はい。その通りです。でも鞭打ちだけは、お願い。許して。先生、体が壊れてしまいそうで怖いの。先生、どんなにでもみじめになります。だから鞭打ちだけは許して」
純はベルトをダランと垂らして鞭打ちの構えを崩した。
「じゃあ鞭打ちのかわりに、擽り責めだ。それならいいか」
「は、はい」
「よし。特例の情けで鞭打ちは勘弁してやる。そのかわりに擽り責めだ」
「お、お慈悲を感謝します。純さま」
「じゃあ、くすぐり責めするには縄を全部、解かないとな」
そう言って純は京子の股縄を解いた。京子にとって股縄の縛めを解かれたことは嬉しくはあったが、アソコが丸見えになってしまったことに恥ずかしさを感じた。
次に純は京子の乳房を挟んでいる胸縄の上を解き、そして下も解いた。
そして次に純は京子の後ろ手の縄も解いた。
これで京子の縛めは全部なくなった。
縛めがなくなったが、それは全裸になったということで、京子は自由になった手をどうしていいかわからないといった様子でモジモジさせていた。
しかし女の本能から自然とアソコを手で隠そうとした。
しかし純はそれをすぐに制止した。
「おっと。京子。両手は頭の後ろで組みな」
純が命じた。
「はい」
京子は両手を頭の上に持って行き頭の後ろで手を組んだ。
こうされると擽ったい脇の下がガラ空きになり、京子はそこを責められることを恐れた。
「じゃあ、目隠しもしないとな」
そう言って純は手拭いを京子の目に当てて、それを頭の後ろに持っていって縛り京子に目隠しをした。
首筋。脇の下。脇腹。
女の体には、くすぐったい所が無数にある。
別にコチョコチョ擽らなくても、爪の先をスッと触れさせて、スーとなぞれば、背中も、腕も、太腿も、全身がくすぐったい所となる。
目隠しをされて回りが見えなくなったため、純がどこから責めてくるかわからない恐怖に京子はおびえた。
少しの時間が経ったが純の触手はやって来なかった。
どこをどう責められるか、わからない恐怖感だけが、どんどん募っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
京子はどんな責めをされようとも耐え抜こうと親指を残りの四指でギュッと握りしめている。京子の形のいい弾力ある尻にはベルトの跡が赤くクッキリと浮き出ている。純はポンポンと京子の尻を軽く叩いた。
「ふふ。ベルトの跡がクッキリ浮き出ているぜ」
「しかし見事なプロポーションだな。スラリとしたなで肩。折れてしまいそうなほど華奢な細く長い腕。引き締まった手首。繊細な形の指。見事にくびれたウエスト。張りのある形のいい大きな尻。柔らかいムチムチした太腿。スラリとした脚。ひきしまった足首。まさに芸術品だな」
言いながら純は京子の肩から足首までアンテナベンを這わせた。
純は京子の腰まで滝のように流れているクセのないストレートの黒髪をすくって、鼻に当てた。
「ふふふ。いい匂いだ。これが男を知らない乙女の匂いなんだな」
と純は言った。
純は擽り責めをしないで、さかんに京子の美しさを賞賛する。しかしこれは京子にとってつらかった。いずれは、つらい責めをされるのである。京子は恐怖感から声を震わせて言った。
「じゅ、純君。か、覚悟は出来ています。せ、責めるなら早くせめて。お願い。じらさないで」
そう言って京子は指をギュッと握りしめた。純の賛辞が止まった。
「そうかい。責めるのはかわいそうだから、ためらっていたのに。お前が責められたいというのなら望み通り責めてやるぜ」
「か、覚再は出来ています。好きなように責めてちょうだい」
京子は声を震わせて言った。
「よく言った。吠え面かくな」
しばし無言の時間がたった。
京子は指を握りしめ、体を小刻みにプルプル震わせている。
・・・・・・・・・・・・
突然、京子の首筋に両側に指先がピタリと触れた。まるで蜘蛛の脚のように。
純が京子の首筋の両側にそれぞれ中指を一本、触れさせたのである。
触手は敏感な首筋の上を、触れるか、触れないかの極めて微妙な感触で、まるで気味の悪い生き物のように首筋の上を這いまわる。激しい擽ったさが京子を襲った。
「ああー」
京子は眉を寄せ、激しい悲鳴を上げた。だが触手は容赦なく吸いついてくる。
「ああー。許してー」
触手は、脇の下、脇腹、太腿、など体の色々な所にいきなりやってくる。
その度に京子のその部位は反射的にサッと逃げようとした。
京子は目隠しされているので今度はどこに責めの触手がやってくるかわからない恐怖に気が狂いそうだった。
突然、京子の左の乳首に指ではない何かが触れた。
「ああっ」
純が爪楊枝の先で京子の左の乳首を突いたのである。
京子もそれが爪楊枝であることに気がついた。
純はツンツンと爪楊枝の先で京子の左の乳首を突いた。
「ああー」
京子は両手を頭の後ろで組んでいるように命じられていて、京子はそれに従わなくてはならないので、乳首を責められても、それを隠すことが出来ない。
丸出しの乳房の上の乳首を爪楊枝で突かれても、それに耐えるしかない。
「ふふ。教え子に丸裸で乳首を爪楊枝で突かれる気分はどうだ?」
純が意地悪く言った。
しかし京子は何も答えられなかった。
口をキュッと結び、恥ずかしい責めに耐えるしかなかった。
純が京子の乳首をツンツン突いているうちに、だんだん京子の乳首が勃起し出した。
「ふふ。京子。乳首が勃起し出したぜ」
純が揶揄した。
しかし京子は何も言い返せなかった。
「ふふふ。丸裸にされて乳首を突かれて感じるなんて、お前マゾなんじゃないか」
純が意地悪く言った。
しかし京子は何も言い返せなかった。
爪楊枝は今度は京子の右の乳首へ攻撃の矛先が行った。
京子の右の乳首も勃起した。
爪楊枝は京子の尻や臍の穴や、太腿や、まんこの肉へと、京子の体の色々な所に、いきなりゲリラ的に責めてきた。
その度に京子は、「ああっ。ああっ」と悲鳴を上げた。
「京子。つらいか?」
「はい」
「じゃあ別の方法で責めてやるよ」
純が言った。
別の方法とは、どんなことをするのか京子には想像もつかなかった。
純は一本の縄をとった。そして縄の真ん中に結び目を作った。
京子には音しか聞こえないので純が何をしているのか分からなかった。
「ほら。京子。股を少し開きな」
そう言って純は京子の尻をポンポンと叩いた。
京子は言われた通り足を少し開いた。
「ああっ」
京子は悲鳴を上げた。
なぜなら、股間に一本の縄がグイと食い込んできたからである。
純にしてみれば一本の縄を京子の股間の谷間に食い込ませたのである。
そして純は縄の前を左手でつかみ、縄の後ろを右手で、シッカリとつかんでいるのである。
純は適度な緊張度で谷間に食い込ませた縄をゆっくりと前後にしごき出した。
「ああー。やめてー」
京子は生まれて初めて体験する気色の悪い感触におののいた。
しかしそれは、つらいだけではない性的な興奮もあった。
立っていれば女の尻はただでさえムッチリと閉じ合わさっている。
股間の谷間に縄を食い込ませれば、左右の尻の肉はそれを自然と挟み込んでしまう。
縄は股間の谷間の深くに埋もれて尻がそれを挟みつけて離さないように見える。
股縄も股間を縛る縄ではあるが、股間の谷間を刺激する、その気色の悪い感触は股縄をされた時だけの一時のものであり、縦縄を腰縄に結びつけてしまえば、その後はTバックと同じで、感覚は低下していく。しかし、股間に縄を食い込ませ、その縄を前後に綱引きのようにしごかれては、たまらない。女の最も敏感な所が擦られる感触に京子は、
「ああー。やめてー」
と叫び続けた。しかし純はやめない。
ゆっくりと縄を前後にしごいている。
それは気色の悪い感触であると同時に、性的興奮をもともなっているので、京子のまんこは興奮して膨らみ大陰唇が両側から股間縄を挟み込んで、縦縄はまんこの割れ目の中に埋もれてしまった。
「ああっ。ああっ。純くん。やめてー」
と京子は叫び続けたが、純は黙って京子を責めている。
「どうだ。京子。気持ちがいいだろう。まんこがプクッと膨れているぜ」
と純が意地悪く言った。
やがて前後に動いていた縄の動きが後ろから前へと一方向に変わった。
前後にしごかれるのと違いはないと思っていた京子の予想は甘かった。
縄に作られた結び玉が京子の尻の割れ目の方からやって来たのである。
「ああっ。嫌っ」
京子は予期せぬ更なる責めにおののいた。
しかし結び玉は意地悪く京子の股間を擦っていった。
純は一度、結び玉を京子の股間の前方に出したが、今度は股間縄を後方に引いていった。
そのため今度は前方から後方へと結び玉が京子の敏感な所を擦っていった。
「ああっ。嫌っ」
京子は悲鳴を上げた。
やがて純は結び玉を京子の股間の最も敏感な所に固定すると、その位置で股間縄を素早く前後に振動させた。
「ああっ。嫌っ」
脳天を突くような刺激に京子は全身をガクガクさせた。
やがて純は股間縄の責めをいったんやめ、京子の体のあちこちを、爪の先でスーとなぞったり、爪楊枝で突く責めも加えるようになった。
純は股間縄の綱引きと、くすぐり責めを交互に気まぐれにして京子を責めた。
京子はつらい責めに全身がプルプル震えていた。
しばしの時間が経った。
「目隠しをとってやるぜ」
そう言って純は京子の目隠しをとった。
目隠しをとられたことで京子は少しほっとした。
しかしそれも束の間だった。
京子の前には等身大のカガミがある。
「さあ。自分の姿をしっかり見な」
純の命令には逆らえないので京子はカガミを見た。
全裸で頭の後ろで手を組み、太腿をピッチリ閉じて股間縄を挟み込んでいる姿は、みじめ極まりなかった。
「純くん。も、もう許して」
京子は涙を流しながら哀願した。
「よし。じゃあもう勘弁してやるよ」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
そう言うや京子はつらい責めから解放されてクナクナと座り込んだ。
「おっと。まだ終わりじゃないぜ」
純が厳しく言った。
まだ終わりではないのかと京子は愕然とした。
この次は何をされるのだろうかと京子はおそれた。
「よし。京子。お前は犬だ。犬になれ」
純が言った。
「は、はい」
「じゃあ食卓の上に乗って四つん這いになれ」
「は、はい」
京子は純に言われた通り食卓の上に乗った。
そして四つん這いの姿勢になった。
「おい。京子。お前は犬だからな。犬らしく堂々と腕を突っ張れ」
純が厳しく命じた。
「は、はい」
京子は手と足を踏ん張って堂々とした四つん這いの姿勢をとった。
しかしそれは犬ならば堂々とした姿勢と言えるが、それを人間がやるとみじめ極まりない。
「ああっ。恥ずかしいわ」
今までは立ち姿だったので女の股間はよく見えなかったが、四つん這いになったことで京子の恥ずかしい所は丸見えになってしまった。
純は京子の尻の方に椅子を持って行き、京子の尻の前に座った。
純の前には京子の丸出しになった尻がある。
京子は四つん這いの姿勢を保つために膝を少し開いていた。
そのため、尻の割れ目が開き、窄まった尻の穴と、その下のアソコの割れ目が丸見えだった。
しかし純は容赦なく京子を虐めた。
「おい。京子。もっと膝をガバッと開け」
純が言った。京子は純の命令には逆らえない。
「は、はい」
京子は純に言われたように、膝をもっと開いた。
そのため尻の割れ目がもっと開き、窄まった尻の穴とアソコの割れ目が丸見えになった。
「おい。京子。尻の穴とまんこが丸見えだぞ」
純が淡々とした口調で言った。
「ああっ。恥ずかしいわ。教え子の前で丸裸になって恥ずかしい所を見られているなんて」
京子の尻は羞恥のため、プルプルと震えていた。
しかし京子は、真・善・美のような純に恥ずかしい姿を見られることに被虐の快感が起こり始めていた。
しばし純はパックリと開かれた京子の尻の割れ目を眺めていたが、
「ふふふ。これだけだと思ったら大間違いだぜ」
と言った。
そして食卓の上の京子のアソコの下の位置に蝋燭を立てた。
そして蝋燭に火を灯した。
蝋燭の炎の熱が京子のアソコを炙り出した。
「ああっ。熱い。熱い」
京子はロウソクの炎から離れようと膝を上げ腰をくねらせた。
膝が食卓から離れたため尻はさらに高く上がった。
しかし、純に、四つん這いの姿勢をとるように命じられているので、手と足の位置を変えることは出来なかった。
下から蝋燭でアソコを炙られ、食卓の上で四つん這いになっている姿は惨め極まりなかった。
「ははは。どうだ。京子。こうやって嬲られる気持ちは?」
純は笑いながら聞いた。
「み、みじめです。つらいです。ゆ、許して。純くん」
京子は足をガクガク震わせながら純に許しを乞うた。
しばし京子が苦しむのを見ていた純は、
「よし。じゃあ、もう火責めは勘弁してやるよ」
と言って蝋燭の炎に、ふっと息を吹きかけて消した。
これで京子は火責めから解放されて、膝を食卓の上に着けた。
「あ、ありがとう。純くん。許してくれて」
京子は涙を浮かべながら純に憐れみを乞うような口調で言った。
「よし。もう食卓の上から降りていいぞ」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
そう言って京子は食卓の上から降りた。
「おっと。お前は犬なんだから床の上でも四つん這いでいろ」
純が厳しく言った。
「は、はい」
京子は食卓の上から降りても、すぐに四つん這いになった。
「よし。じゃあ、下着を返してやるよ。ただし、お前は犬なんだからな。四つん這いのまま口で咥えて持って来いよ」
そう言って純は、床の上にある京子のブラジャーとパンティーを拾うと、まずパンティーをポーンと遠くへ放り投げた。
「さあ。四つん這いのまま、口で咥えて持って来い」
純が命じた。
「はい」
京子は四つん這いのまま、這ってパンティーの所に行き、犬のようにパンティーを口で咥えて純の所にもどって来た。
「よしよし。じゃあ、次はブラジャーだ」
そう言って純は、次は京子のブラジャーを遠くに放り投げた。
「さあ。四つん這いのまま、口で咥えて持って来い」
「はい」
京子は四つん這いのまま、這ってブラジャーの所に行き、犬のように口でブラジャーを咥えて純の所にもどって来た。
「よしよし」
純は命令に忠実な犬を誉めるように京子の頭を撫でた。
「よし。ちゃんと物を拾ってこれるようになったからな。褒美として餌をやらなくてはな」
そう言って純はキッチンに行った。
純が冷蔵庫を開けたり、俎板でトントンと包丁で何かを切っている音が聞こえてきた。
餌とは何だろうと京子が四つん這いのまま、考えているうちに、すぐに純がもどってきた。
「さあ。ご褒美のエサだ。全部、食べろ」
そう言って純は、京子の顔の前にボウルをトンと置いた。
それを見て京子は、
「ああー」
と叫んだ。
なぜなら、ボウルの中には、生の、にんじん、じゃがいも、ピーマン、大根、なす、ごぼう、かぼちゃ、さつまいも、などの野菜がぶつ切りにしてうず高く積まれていたからである。
こんなものは生ではとても食べられない。
しかし純は非情に京子に命じた。
「さあ。京子。これを全部、食べろ。もちろん手を使わず犬のように口で咥えて食うんだ」
純は非情に命じた。
京子は純の命令には逆らえない。
「は、はい」
京子は純の非情さと、自分に起こり出した被虐心を感じながら、そっと生のジャガイモの角切りを一つ口に咥えてモグモグ噛んだ。
そして飲み込んだ。
しかし生のジャガイモはとても食べれたものではなく、京子は、ゲホッ、ゲホッとむせて吐き出してしまった。
一口でも食べられないのに、うず高く盛り上がったボウル一杯に入れられた生の野菜のぶつ切りをまぜたものを全部、食べなくてはならないと思うと京子は、気が狂いそうになり、ウエーンと泣き出してしまった。
「仕方がないな。じゃあ野菜は勘弁してやるよ。代わりにこっちのエサを食べな」
そう言って純はトンと京子の顔の前に、もう一つのボウルを置いた。
それには牛乳が入っていた。
それは500mlくらいで飲める量だった。
「さあ。これを手を使わず舌で掬って飲みな」
京子は純の情けに感謝した。
「あ、ありがとうございます。純さま」
そう言って京子は犬のように、ボウルに顔を近づけて、口でズズーとボウルの中の牛乳を飲んだ。
京子はボウルの中の牛乳を全部、飲んだ。
「よしよし。よく飲んだな」
そう言って純は飼い主がペットを可愛がるように京子の頭を撫でた。
「あ、ありがとう。純くん」
京子は純の非情さと優しさに泣きながら言った。
「よし。京子。じゃあ、もうお前を虐めるのは終わりにしてやるよ。もう立っていいぞ。立って服を着な」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
京子は泣きながら立ち上がり、パンティーを履き、ブラジャーを着けた。
そしてスカートを履き、ワイシャツを着た。
「一度、お前をこうして虐めてみたかったんだ。すまなかったな。もう気が済んだし、もうこれからは、こんな事はしないぜ」
「ありがとう。純くん」
「じゃあ、オレは帰るからな。三年のワルどもがまた、お前を襲いかかりそうになったら、オレに電話しな。すぐに駆けつけてボコボコにしてやっからよ」
そう言って純は京子のアパートを出て行った。
・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の月曜日。
京子はいつものように、教壇に立って英語の授業をしていた。
その顔はいつもと変わりない笑顔だった。
純は京子が黒板に書くことはノートせず、Z会の数学の問題を解いていた。
やがて、その日の授業が終わった。
帰ろうと下駄ばき入れに純が行くと、京子がそっと近づいてきた。
「あ、あの。純くん」
京子は言いにくそうな様子だった。
「何だよ?」
純はうるさそうに聞き返した。
「あ、あの。純くん。今週の日曜日。よろしかったら、また私のアパートに来てくれない?お食事を作って待っています」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ああ。考えとくよ」
純は素っ気なく言った。
そうして純は去っていった。
2025年6月15日(日)擱筆
という小説を書きました。
浅野浩二のHPその2にアップしましたのでよろしかったらご覧ください。
女教師と硬派生徒
神奈川県にある湘南台高校である。
京子は大学を卒業して今年からこの高校に英語の教師として教鞭をとるようになった。
そして1年B組の担任も任されるようになった。
この高校は進学校ではない。不良生徒も結構いるのである。
1年には山野純という生徒が今年、入学してきた。
彼は頭が良く秀才で全学科、オール5だった。
彼の学力からすれば、もっと偏差値の高い高校にも入れたのに、なぜこんな優秀な生徒がこんな学校に入学したのかの理由はわからなかった。純は頭はいいが、無口で誰とも話そうとしないため友達は一人もいなかった。純は一応、空手部から勧誘されて空手部に入っていた。生徒の噂では純は子供の頃から空手をやっていて、強いので、対抗試合では純が出ると勝てるので試合の時だけ湘南台高校の空手部員として出場し、そして百戦して負けたことがない。朝倉未来にもタイマンでケンカをしてボコボコにしたことがある。しかし純は空手に情熱をもって打ち込んでいるというわけでは全くなく、学校の授業が終わると、空手部に練習に行くということを全くせず、さっさと家に帰った。
純は3年生の先輩にも敬語を使わずタメ口で話していた。もっとも純は人と話すことが、ほとんどなかった。なので何を考えているのか全くわからない謎の生徒だった。
京子も英語の試験を作って生徒に解かせることがあったが純はいつも満点で京子は驚いた。
「あ、あの。純くん。今回も満点よ。すごいわね」
と京子がおそるおそる言っても純は嬉しそうな顔もせず無表情で、うるさそうに顔をそらすだけだった。
1年B組のクラス委員長を決めなくてはならなかったので、京子は純に、
「純くん。クラス委員長をやってくれない?」
と打診したが純は「嫌だね。そんなの。面倒くさいぜ」の一言で断った。
京子にとって、否、全生徒にとって、否、全世界の人間にとって、純は何を考えているのかわからない、つかみどころのない生徒だった。
・・・・・・・・・・・・
ある金曜日の放課後である。
京子がアパートに帰る途中だった。
家屋の少ない人通りのない所だった。
京子のアパートと学校の間には、そういう所があったのである。
するといきなり、バラバラバラッと三人の湘南台高校の3年生が出てきた。
彼らは学校でも札つきの不良として教師も手を焼き生徒たちは恐れていた。
彼らはJOKERという暴走族に入っていて、校則は無視、酒、タバコを平気で吸い、飲み、ケンカばかりしていた。もちろん学校の女子にも、ちょっかいを出していた。
「へへっ。先生。この近くに廃屋があるんだ。ちょっとそこへ来てもらうぜ」
そう言って三人はいきなり京子に襲いかかった。
「や、やめてー」
京子は大声で叫んだ。
すると一人の生徒が出てきた。
純だった。
「やめなよ」
純は身長170cm、体重60kgと小柄だったが子供の頃から空手を身につけていて、その上、生意気なので、歳上で体のデカいヤツにタイマンのケンカを挑まれることがあったが、百戦して負けたことがなかった。
「おい。純。どきな」
3年生の不良が言った。
「なんで」
「いいから、どけよ」
純は無視した。
「おい。純。お前、生意気なんだよ」
「ああ。生でいきてるよ」
「野郎にゃ用はねえんだよ」
「なんだ。てめえら。婦女暴行か」
「てめえ。命が惜しくねえのか」
「それはこっちのセリフよ」
純はボキボキと指の関節を鳴らした。
京子がギュッと純の手を掴んだ。
「やめて。純君」
だが純は京子の言うことなど聞く耳をもたない。
「あっち行ってな」
言われて京子は走って近くの桜の木の裏に身を隠した。
そして木の裏から、そっと顔を出して見た。
「やっちまえ」
3人の不良は純を取り囲んで、じりじりと詰め寄ってきた。一人が飛びかかった。
「キエー」
純はジャンプした。ブルース・リャン顔負けの飛び後ろ回し蹴りが炸裂して、相手は一撃で倒れた。純はすぐに後ろを振り返って、後ろの一人を連続回し蹴りで倒し、残りの二人も横蹴りで倒した。倒れた四人は頭を振って起き上がると、
「おぼえてろ」
と捨てセリフを言って逃げ去っていった。それは、ちょうど「帰ってきたドラゴン」のオープニングのブルース・リャンの格闘シーンに似ていた。
「純くん。ありがとう。助かったわ」
京子が純に駆け寄ってきて、純の腕をヒシッと掴んだ。
「あいつら、反省することがないから、また、あんたを襲うぜ。学校への行き返りはこの道は通らない方がいいぜ。またアイツらが襲ってきたら、すぐオレに電話しな。ボコボコにしてやっからよ」
そう言って純はカバンを拾ってその場を去ろうとした。
「待って。純くん」
京子が声をかけた。
「なんだよ?」
純はうるさそうに立ち止まった。
「あ、あの。助けて下さったお礼がしたいんです。何をすればいいでしょうか?何でもします」
京子が言った。
「別に礼なんていらねーよ」
純はうるさそうに言った。
「あ、あの。明日の土曜日は学校が休みですから、私の家に来て下さらないでしょうか。腕に寄りをかけて料理を作って待っています」
そう言われても純はプイと顔をそむけて、その場を去ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・
土曜日になった。
京子は朝からピザを作っていた。
純が来てくれるかもしれないからである。
しかし来ないかもしれない。来たとしてもいつ来るのかはわからない。
なので京子は朝から緊張しっぱなしだった。
京子はとても、つつましい気持ちになっていた。
そして、とても頼もしい気持ちになっていた。
まだ16歳で8歳も年下とはいえ、悪漢三人から自分を守ってくれたのだ。
強くて勉強も出来て正義感もある。学校では誰とも話さないが、それも魅力でもある。
純は来てくれるだろうか、来てくれないだろうかと京子の緊張はどんどん高まっていった。
やがて12時になった。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
ドキン。
京子は心臓が止まるかと思うほど緊張した。
「は、はーい」
京子は玄関の戸を開けた。
純が玄関の前で立っていた。
不愛想な顔で。
しかし、純が来てくれたことに京子は飛び上がらんほどに喜んだ。
「あっ。純くん。来てくれたのね。嬉しいわ。さあ。どうぞ上がって」
京子に言われて純は家の中に入った。
「純くんは硬派で女の人には興味がなさそうなので来てくれないんじゃないかと思っていたの。来てくれて嬉しいわ」
京子はウキウキしていたが純はポケットに手を突っ込んだまま不機嫌そうに黙っている。
「さあ。純くん。食卓について。もしかすると純くんが来てくれるかもしれないと思ってピザを作っておいたの」
純はポケットに手を突っ込んだまま不愛想に食卓についた。
京子はキッチンに行ってピザを焼いて食卓に持って来た。
そして京子も食卓についた。
「さあ。どうぞ。食べて」
京子が言った。
純は無造作に仏頂面でピザを食べた。
「純くん。昨日は本当にありがとう。助かったわ。あやうく襲われる所だったわ。でもあの三人もうちの学校の生徒でしょ。警察沙汰にしたら、あの子たちが退学させられちゃうでしょ。だから可哀想だから出来なかったと思うわ。私、泣き寝入りするしかなかったわ。本当に純くんには感謝しているわ」
京子は何とか純の心を開こうと色々と話しかけたが純は何も言わなかった。
もしかすると純にも性欲があってセックスすることになるかもしれない、という思いもあったが、強くて頭が良くて正義感の強い、女にとって理想の男性のような純になら、むしろ処女を差し上げたいとも京子は思っていた。
純はピザを食べ終わると水をゴクゴク飲んだ。
「先生よ。あんた。オレの言うことは何でも聞くと言ったよな」
「え、ええ」
(ああ。いよいよ、憧れの理想の男の子にバージンを捧げるのね)
と京子は思った。
しかし純の口から出た言葉は予想もしない以外な言葉だった。
・・・・・・・・・・・
「先生よ。オレ。先生に縄褌をかけたいんです」
「えっ」
京子は一瞬、耳を疑った。
純にそんなSМ趣味があるなんて以外も以外だったからだ。
何と言っていいかわからず黙っている京子に純は続けて言った。
「先生を素っ裸にして股間に縄褌をかけたいんです。そして、いじめて、いじめて虐めぬきたいんです」
京子は気が動転していたが昨日「何でも言うことを聞きます」と言ってしまった手前、断るわけにはいかなかった。
「わ、わかりました」
京子はオドオドと返事した。
「じゃあ。先生。着ている物を全部脱いで下さい」
「は、はい」
京子はブラウスを脱ぎ、スカートを降ろした。
京子は白いブラジャーとパンティーだけという姿になった。
「さあ。下着も脱いで下さい」
純に言われて京子はブラジャーをはずし、パンティーも降ろして足から抜きとった。
これで京子は体を覆う物何一つない丸裸になった。
京子は羞恥心から咄嗟に屈みこんだ。胸と秘部を手で覆って。
「や、やっぱり恥ずかしいわ。教え子の前で裸になるなんて」
しかし純の非情な態度は少しも変わることがなかった。
「先生。立って下さい」
「はい」
「それと僕に何か言うときは敬語を使って下さい」
「はい」
京子は立ち上がった。
「さあ。手をどかして」
京子は秘部を覆っていた手をどかした。純は一本の縄を二つに折った。そして京子の腰に巻いた。臍の所でそれを結び合わせると、あまった縄を股間に通した。
「さあ。足を開いて。ちゃんとまんこの割れ目に食い込ませなくちゃならないんだから」
言われて京子は閉じていた脚を肩幅ほどに開いた。純は閉じている京子の大陰唇と小陰唇を開き、二本の縦縄を、その間にしつかり通した。大陰唇と小陰唇は、再び閉じて縄をしっかりと挟んだ。
「は、恥ずかしいわ」
京子はやり所のない両手を胸に当てて乳房を覆った。
純は京子の後ろに回って、まんこに食い込ませた縦縄を後ろに回し、尻の割れ目に食い込ませるとグイツと思い切り引き絞った。
「ああー」
京子は苦しげな呻き声を上げた。純は引き絞った縦縄を腰縄の下をくぐらせて、腰縄にしつかりと結びつけた。これで京子の股間に食い込む縄褌が完成した。それは極めて原始的な女の秘部を隠すための下着のようでもある。
・・・・・・・・・・・・・
前後ともT字型になった縄褌の縦縄は意地悪く京子の秘部と尻の割れ目に食い込んでいる。いったん取り付けられた縄褌はもう取り外すことは出来ない。普段触れられる事の無い、それゆえ最も敏感な部分に激しく縦縄は食い込んでいる。京子は両手で乳房を覆い、脚をガクガク震わせながら、哀れみを乞うように情けない顔で純を見ている。純は京子の苦しみをせせら笑うように意地悪く、口元を歪め、苦しむ京子を楽しむように眺めている。取り付けられた縄褌はもはや意志をもった生き物になったかのように意地悪く女の秘所を虐めているといった感じである。純はニャニヤ笑いながら、震えている京子の弾力ある大きな尻をポンンと掌で叩いた。
「どうだ。縄が食い込む感触は。気持ちいいか」
純はポンポンと京子の尻を叩いた。京子は黙ったまま両手で乳房を隠している。その姿は、こぼれんばかりにたわわに実った二つの大きな柔らかい果実をこぼれ落ちないように、手で抱えているかのようにも見える。
純は笑いながら続けて言った。
「縄褌は普通、まんこと尻の穴の間の敏感な所に結び玉を一つ作っておくものだ。そうると、ちょっと動くだけで結び玉がこすれてたまらなくなるんだ。結び玉を作らないでやっただけ感謝しろ」
そう言って純は京子の尻をポンポンと叩いた。
「純君。先生、純君にいじめられるって約束したから、約束は守ります。どんなに恥ずかしい事をされても先生、耐えます。だ、だから、あんまりこわい事はしないでね」
京子は声を震わせながら言った。
純は黙って立ち上がり京子の背後に回った。
「ふふふ。おっぱいも隠せないようにしてやる。さあ。両手を背中に回せ」
純は乳房を覆っいる京子の両手首をムズと掴むと、グイと背中に回し、両方の手首を重ね合わせた。
「いいか。このままでいろよ」
京子は親指をギュッと残りの四指で握りしめた。純は背中の真ん中で交差されている両手首を掴むと縛り始めた。
「あっ。な、 何をするの」
京子は恐怖心から言った。
しかし純は無視して京子の手首を縛り続けた。まず、縦方向に巻き眺き、次に横方向に巻いてカッチリ縛った。もう京子の手の自由は利かない。純は余った縄を前に回し、まず京子の乳房の上を二巻き縛り、そして乳房を挟むように乳房の下を二巻き縛った。残った縄尻は手首の縛めに結びつけた。これでもう京子の手の自由は利かない。
純は京子の前へ回ると食卓の椅子にドッカと腰かけた。目の前には丸裸の体を、胸を縄がけされ、縄褌を締められた京子が純の食い入るような視線を避けるように、顔をそらして羞恥に頬を赤らめながら佇立している。縛めの縄とはいえ、乳房の縄と秘部の縄はブラジャーとパンティーを取り付けられているようにも見える。乳房の上下の胸縄は豊満な京子の乳房を体から激しくしぼり出している。華奢な上腕にかかっている縄の部分は柔らかい腕の肉に食い込んで凹んでいる。乳房を挟んでいる胸縄の下の縄は豊満な乳房の下垂によって見えない。
「ふふ。どうだ。京子。生徒の目の前で丸裸を見られる気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「しかし見事なおっぱいだな。ボリュームと張りがあって下垂かげんも理想的だな」
そう言って純は京子がいつも授業の時、黒板を指し示す時に使っているアンテナペンを伸ばして京子の豊満な乳房をつついた。突かれる度に京子は、
「あっ。あっ」
と、苦しげに眉を寄せ呻いた。純は下垂してクッキリ輪郭が出来ている乳房の下部をペンで突いた。そして純は攻撃の矛先を乳首に変えた。京子の乳首はタコ糸が結び付けられるかと思うほど大きくクッキリと屹立していた。純は京子の乳首をつかまえようとしたが、なかなかつかまえられない。ポロリとはずれてしまう。しばし、ペン先と乳首はじゃれあった後、やっとペン先は乳首を捕まえた。純は乳首の下側をペン先でつかまえて、グイと持ち上げた。それにつられて乳房全体も持ち上がり、乳房に隠れていた胸縄の下の二本の縄があらわれた。
「ふふ。素晴らしい形の乳首だな。これならおもりをつけたタコ糸を結びつけて垂らしたり、いろいろ面白い遊びが出来るぜ。しかし乳首の大きい女は淫乱というからな。お前も淫乱なんだろう」
京子は硬く口を真一文字に結び、目をギュッと閉じて純のイジワルな揶揄に耐えている。
「しかし、これだけ大きなおっぱいなら男も揉みがいがあっただろう。今まで何人の男とセックスしたんだ」
「な、ないです」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ええー。お前、男とセックスしたこと無いのか」
「は、はい」
京子は頬を赤らめて黙って肯いた。
「じゃあ、お前、処女なのか」
「は、はい。そうです」
純は乳房の真ん中がへこむほど、激しくペン先を乳房にめり込ませた。
「ああっ」
京子は苦しげな表情で呻いた。
「京子。お前、いくつだ」
「二十四です」
二十四で処女なんていまどき天然記念物ものだぞ」
言われて京子は顔を赤くした。
「痴漢にあった事くらいはあるだろう」
「あ、あります」
「何回あった」
「よ、四回です」
「どこで」
「電車の中です」
「そうだろうな。こんなプロポーションのいい超美人を世の男がほっとくはずかない」
「夏、海に行った事はあるか」
「はい。あ、あります」
「ほーら。お前だってスケベな感情は持ってるじゃないか。水着はセクシーなビキニだっ
ただろう」
「は、はい」
「ほーら。やっぱり」
「親しい友達に無理やり誘われて仕方なく行ったんです。ビキニもその子が、私が嫌だというのに無理やりセクシーなのを買わせちゃったんです」
京子の訴えの真偽はわからない。
「海ではお前のセクシーなビキニ姿に男達の視線は釘づけだっただろう」
「は、はい。何人かの男の人は私をじっと見てました」
糸は乳房を押しつけていたアンテナペンを乳房から離し、ペンで太腿をピシャピシャ叩いた。
「どうだ。縄褌が股間に食い込む感触は」
「つ、つらいです」
「だが、Tバックだって尻の割れ目に食い込むからな。そうたいした違いはないだろう」
「わ、私、Tバックの下着は履いた事がありません」
純はアンテナペンで太腿の内側の柔らかい肉をピチビチ叩いた。股間には縄褌の縦縄が激しく食い込んでいる。
「ふふ。どうだ。素っ裸にされて、後ろ手に縛られ、まんこには縄褌が食い込んでいるという格好を目の前で生徒に見られている気分は」
「み、みじめです。は、恥ずかしいです」
「ふふ。だが約束は約束だからな。俺の言う事を聞かなかったら、この姿のまま外にほっぼり出すからな」
「純くん。そんなことだけは許してください」
京子は泣きそうな顔で哀願した。
「じゃあ、お前のみじめな姿を見せてやるぜ」
そう言って純は立ち上がった。そして京子の正面の壁に等身大の姿見の鏡を立てた。鏡には丸裸で胸縄と股縄をしたみじめな京子の姿が写っている。京子はみじめな自分の姿を鏡の中に見つけるや、すぐに目をそらした。羞恥で京子は真っ赤になっている。
「目をそらすな。鏡をしつかり見ろ。自分のみじめな姿をとくと自覚するんだ」
純にどなりつけられて京子はつらそうに、そむけた顔を鏡に戻した。京子は顔を真っ赤にして鏡の中のみじめな自分の縛められた裸の姿を見た。
「ふふ。じゃあもうソフトな責めは終わりだ。これからは悪魔も思いつかない地獄の責めだ。この部屋はお前の涙でびしょ濡れになるぜ」
純は京子の横に立った。そしてズボンからベルトを抜き取った
「いいか。今、立っている位置から動くなよ。動いたら殺すぞ」
純はベルトを握ると縄褌がカッチリと食い込んでいる京子の弾力のある形のいい大きな尻めがけてベルトを勢いよく振り下ろした。
ピシーン。
弾力ある柔らかい肉に速度のある皮ベルトが激しく当たる音が部屋の中に響いた。
「ああー」
京子は部屋中に響くほどの激しい悲鳴を上げた。
「痛―い」
京子は反射的に尻を前に突き出した。京子の尻にはベルトが当たった所にちょうど、その跡の赤い線が浮かんでいた。もし京子の手が自由だったら京子はすぐさま鞭打たれた尻に手を当てただろう。しかし京子は頭の後ろで両手を組むよう純に命じられているので、それは出来なかった。
・・・・・・・・・
そんな京子の苦しみなど何でもないかのごとくムチを振り下ろすべく純は打つ構えをした。
「待って。純くん」
「なんだ」
「純くん。お願い。鞭打ちだけは許して。先生、体が壊れちゃいそう」
「お前は俺に絶対服従すると約束したんだぞ」
「はい。その通りです。でも鞭打ちだけは、お願い。許して。先生、体が壊れてしまいそうで怖いの。先生、どんなにでもみじめになります。だから鞭打ちだけは許して」
純はベルトをダランと垂らして鞭打ちの構えを崩した。
「じゃあ鞭打ちのかわりに、擽り責めだ。それならいいか」
「は、はい」
「よし。特例の情けで鞭打ちは勘弁してやる。そのかわりに擽り責めだ」
「お、お慈悲を感謝します。純さま」
「じゃあ、くすぐり責めするには縄を全部、解かないとな」
そう言って純は京子の股縄を解いた。京子にとって股縄の縛めを解かれたことは嬉しくはあったが、アソコが丸見えになってしまったことに恥ずかしさを感じた。
次に純は京子の乳房を挟んでいる胸縄の上を解き、そして下も解いた。
そして次に純は京子の後ろ手の縄も解いた。
これで京子の縛めは全部なくなった。
縛めがなくなったが、それは全裸になったということで、京子は自由になった手をどうしていいかわからないといった様子でモジモジさせていた。
しかし女の本能から自然とアソコを手で隠そうとした。
しかし純はそれをすぐに制止した。
「おっと。京子。両手は頭の後ろで組みな」
純が命じた。
「はい」
京子は両手を頭の上に持って行き頭の後ろで手を組んだ。
こうされると擽ったい脇の下がガラ空きになり、京子はそこを責められることを恐れた。
「じゃあ、目隠しもしないとな」
そう言って純は手拭いを京子の目に当てて、それを頭の後ろに持っていって縛り京子に目隠しをした。
首筋。脇の下。脇腹。
女の体には、くすぐったい所が無数にある。
別にコチョコチョ擽らなくても、爪の先をスッと触れさせて、スーとなぞれば、背中も、腕も、太腿も、全身がくすぐったい所となる。
目隠しをされて回りが見えなくなったため、純がどこから責めてくるかわからない恐怖に京子はおびえた。
少しの時間が経ったが純の触手はやって来なかった。
どこをどう責められるか、わからない恐怖感だけが、どんどん募っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
京子はどんな責めをされようとも耐え抜こうと親指を残りの四指でギュッと握りしめている。京子の形のいい弾力ある尻にはベルトの跡が赤くクッキリと浮き出ている。純はポンポンと京子の尻を軽く叩いた。
「ふふ。ベルトの跡がクッキリ浮き出ているぜ」
「しかし見事なプロポーションだな。スラリとしたなで肩。折れてしまいそうなほど華奢な細く長い腕。引き締まった手首。繊細な形の指。見事にくびれたウエスト。張りのある形のいい大きな尻。柔らかいムチムチした太腿。スラリとした脚。ひきしまった足首。まさに芸術品だな」
言いながら純は京子の肩から足首までアンテナベンを這わせた。
純は京子の腰まで滝のように流れているクセのないストレートの黒髪をすくって、鼻に当てた。
「ふふふ。いい匂いだ。これが男を知らない乙女の匂いなんだな」
と純は言った。
純は擽り責めをしないで、さかんに京子の美しさを賞賛する。しかしこれは京子にとってつらかった。いずれは、つらい責めをされるのである。京子は恐怖感から声を震わせて言った。
「じゅ、純君。か、覚悟は出来ています。せ、責めるなら早くせめて。お願い。じらさないで」
そう言って京子は指をギュッと握りしめた。純の賛辞が止まった。
「そうかい。責めるのはかわいそうだから、ためらっていたのに。お前が責められたいというのなら望み通り責めてやるぜ」
「か、覚再は出来ています。好きなように責めてちょうだい」
京子は声を震わせて言った。
「よく言った。吠え面かくな」
しばし無言の時間がたった。
京子は指を握りしめ、体を小刻みにプルプル震わせている。
・・・・・・・・・・・・
突然、京子の首筋に両側に指先がピタリと触れた。まるで蜘蛛の脚のように。
純が京子の首筋の両側にそれぞれ中指を一本、触れさせたのである。
触手は敏感な首筋の上を、触れるか、触れないかの極めて微妙な感触で、まるで気味の悪い生き物のように首筋の上を這いまわる。激しい擽ったさが京子を襲った。
「ああー」
京子は眉を寄せ、激しい悲鳴を上げた。だが触手は容赦なく吸いついてくる。
「ああー。許してー」
触手は、脇の下、脇腹、太腿、など体の色々な所にいきなりやってくる。
その度に京子のその部位は反射的にサッと逃げようとした。
京子は目隠しされているので今度はどこに責めの触手がやってくるかわからない恐怖に気が狂いそうだった。
突然、京子の左の乳首に指ではない何かが触れた。
「ああっ」
純が爪楊枝の先で京子の左の乳首を突いたのである。
京子もそれが爪楊枝であることに気がついた。
純はツンツンと爪楊枝の先で京子の左の乳首を突いた。
「ああー」
京子は両手を頭の後ろで組んでいるように命じられていて、京子はそれに従わなくてはならないので、乳首を責められても、それを隠すことが出来ない。
丸出しの乳房の上の乳首を爪楊枝で突かれても、それに耐えるしかない。
「ふふ。教え子に丸裸で乳首を爪楊枝で突かれる気分はどうだ?」
純が意地悪く言った。
しかし京子は何も答えられなかった。
口をキュッと結び、恥ずかしい責めに耐えるしかなかった。
純が京子の乳首をツンツン突いているうちに、だんだん京子の乳首が勃起し出した。
「ふふ。京子。乳首が勃起し出したぜ」
純が揶揄した。
しかし京子は何も言い返せなかった。
「ふふふ。丸裸にされて乳首を突かれて感じるなんて、お前マゾなんじゃないか」
純が意地悪く言った。
しかし京子は何も言い返せなかった。
爪楊枝は今度は京子の右の乳首へ攻撃の矛先が行った。
京子の右の乳首も勃起した。
爪楊枝は京子の尻や臍の穴や、太腿や、まんこの肉へと、京子の体の色々な所に、いきなりゲリラ的に責めてきた。
その度に京子は、「ああっ。ああっ」と悲鳴を上げた。
「京子。つらいか?」
「はい」
「じゃあ別の方法で責めてやるよ」
純が言った。
別の方法とは、どんなことをするのか京子には想像もつかなかった。
純は一本の縄をとった。そして縄の真ん中に結び目を作った。
京子には音しか聞こえないので純が何をしているのか分からなかった。
「ほら。京子。股を少し開きな」
そう言って純は京子の尻をポンポンと叩いた。
京子は言われた通り足を少し開いた。
「ああっ」
京子は悲鳴を上げた。
なぜなら、股間に一本の縄がグイと食い込んできたからである。
純にしてみれば一本の縄を京子の股間の谷間に食い込ませたのである。
そして純は縄の前を左手でつかみ、縄の後ろを右手で、シッカリとつかんでいるのである。
純は適度な緊張度で谷間に食い込ませた縄をゆっくりと前後にしごき出した。
「ああー。やめてー」
京子は生まれて初めて体験する気色の悪い感触におののいた。
しかしそれは、つらいだけではない性的な興奮もあった。
立っていれば女の尻はただでさえムッチリと閉じ合わさっている。
股間の谷間に縄を食い込ませれば、左右の尻の肉はそれを自然と挟み込んでしまう。
縄は股間の谷間の深くに埋もれて尻がそれを挟みつけて離さないように見える。
股縄も股間を縛る縄ではあるが、股間の谷間を刺激する、その気色の悪い感触は股縄をされた時だけの一時のものであり、縦縄を腰縄に結びつけてしまえば、その後はTバックと同じで、感覚は低下していく。しかし、股間に縄を食い込ませ、その縄を前後に綱引きのようにしごかれては、たまらない。女の最も敏感な所が擦られる感触に京子は、
「ああー。やめてー」
と叫び続けた。しかし純はやめない。
ゆっくりと縄を前後にしごいている。
それは気色の悪い感触であると同時に、性的興奮をもともなっているので、京子のまんこは興奮して膨らみ大陰唇が両側から股間縄を挟み込んで、縦縄はまんこの割れ目の中に埋もれてしまった。
「ああっ。ああっ。純くん。やめてー」
と京子は叫び続けたが、純は黙って京子を責めている。
「どうだ。京子。気持ちがいいだろう。まんこがプクッと膨れているぜ」
と純が意地悪く言った。
やがて前後に動いていた縄の動きが後ろから前へと一方向に変わった。
前後にしごかれるのと違いはないと思っていた京子の予想は甘かった。
縄に作られた結び玉が京子の尻の割れ目の方からやって来たのである。
「ああっ。嫌っ」
京子は予期せぬ更なる責めにおののいた。
しかし結び玉は意地悪く京子の股間を擦っていった。
純は一度、結び玉を京子の股間の前方に出したが、今度は股間縄を後方に引いていった。
そのため今度は前方から後方へと結び玉が京子の敏感な所を擦っていった。
「ああっ。嫌っ」
京子は悲鳴を上げた。
やがて純は結び玉を京子の股間の最も敏感な所に固定すると、その位置で股間縄を素早く前後に振動させた。
「ああっ。嫌っ」
脳天を突くような刺激に京子は全身をガクガクさせた。
やがて純は股間縄の責めをいったんやめ、京子の体のあちこちを、爪の先でスーとなぞったり、爪楊枝で突く責めも加えるようになった。
純は股間縄の綱引きと、くすぐり責めを交互に気まぐれにして京子を責めた。
京子はつらい責めに全身がプルプル震えていた。
しばしの時間が経った。
「目隠しをとってやるぜ」
そう言って純は京子の目隠しをとった。
目隠しをとられたことで京子は少しほっとした。
しかしそれも束の間だった。
京子の前には等身大のカガミがある。
「さあ。自分の姿をしっかり見な」
純の命令には逆らえないので京子はカガミを見た。
全裸で頭の後ろで手を組み、太腿をピッチリ閉じて股間縄を挟み込んでいる姿は、みじめ極まりなかった。
「純くん。も、もう許して」
京子は涙を流しながら哀願した。
「よし。じゃあもう勘弁してやるよ」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
そう言うや京子はつらい責めから解放されてクナクナと座り込んだ。
「おっと。まだ終わりじゃないぜ」
純が厳しく言った。
まだ終わりではないのかと京子は愕然とした。
この次は何をされるのだろうかと京子はおそれた。
「よし。京子。お前は犬だ。犬になれ」
純が言った。
「は、はい」
「じゃあ食卓の上に乗って四つん這いになれ」
「は、はい」
京子は純に言われた通り食卓の上に乗った。
そして四つん這いの姿勢になった。
「おい。京子。お前は犬だからな。犬らしく堂々と腕を突っ張れ」
純が厳しく命じた。
「は、はい」
京子は手と足を踏ん張って堂々とした四つん這いの姿勢をとった。
しかしそれは犬ならば堂々とした姿勢と言えるが、それを人間がやるとみじめ極まりない。
「ああっ。恥ずかしいわ」
今までは立ち姿だったので女の股間はよく見えなかったが、四つん這いになったことで京子の恥ずかしい所は丸見えになってしまった。
純は京子の尻の方に椅子を持って行き、京子の尻の前に座った。
純の前には京子の丸出しになった尻がある。
京子は四つん這いの姿勢を保つために膝を少し開いていた。
そのため、尻の割れ目が開き、窄まった尻の穴と、その下のアソコの割れ目が丸見えだった。
しかし純は容赦なく京子を虐めた。
「おい。京子。もっと膝をガバッと開け」
純が言った。京子は純の命令には逆らえない。
「は、はい」
京子は純に言われたように、膝をもっと開いた。
そのため尻の割れ目がもっと開き、窄まった尻の穴とアソコの割れ目が丸見えになった。
「おい。京子。尻の穴とまんこが丸見えだぞ」
純が淡々とした口調で言った。
「ああっ。恥ずかしいわ。教え子の前で丸裸になって恥ずかしい所を見られているなんて」
京子の尻は羞恥のため、プルプルと震えていた。
しかし京子は、真・善・美のような純に恥ずかしい姿を見られることに被虐の快感が起こり始めていた。
しばし純はパックリと開かれた京子の尻の割れ目を眺めていたが、
「ふふふ。これだけだと思ったら大間違いだぜ」
と言った。
そして食卓の上の京子のアソコの下の位置に蝋燭を立てた。
そして蝋燭に火を灯した。
蝋燭の炎の熱が京子のアソコを炙り出した。
「ああっ。熱い。熱い」
京子はロウソクの炎から離れようと膝を上げ腰をくねらせた。
膝が食卓から離れたため尻はさらに高く上がった。
しかし、純に、四つん這いの姿勢をとるように命じられているので、手と足の位置を変えることは出来なかった。
下から蝋燭でアソコを炙られ、食卓の上で四つん這いになっている姿は惨め極まりなかった。
「ははは。どうだ。京子。こうやって嬲られる気持ちは?」
純は笑いながら聞いた。
「み、みじめです。つらいです。ゆ、許して。純くん」
京子は足をガクガク震わせながら純に許しを乞うた。
しばし京子が苦しむのを見ていた純は、
「よし。じゃあ、もう火責めは勘弁してやるよ」
と言って蝋燭の炎に、ふっと息を吹きかけて消した。
これで京子は火責めから解放されて、膝を食卓の上に着けた。
「あ、ありがとう。純くん。許してくれて」
京子は涙を浮かべながら純に憐れみを乞うような口調で言った。
「よし。もう食卓の上から降りていいぞ」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
そう言って京子は食卓の上から降りた。
「おっと。お前は犬なんだから床の上でも四つん這いでいろ」
純が厳しく言った。
「は、はい」
京子は食卓の上から降りても、すぐに四つん這いになった。
「よし。じゃあ、下着を返してやるよ。ただし、お前は犬なんだからな。四つん這いのまま口で咥えて持って来いよ」
そう言って純は、床の上にある京子のブラジャーとパンティーを拾うと、まずパンティーをポーンと遠くへ放り投げた。
「さあ。四つん這いのまま、口で咥えて持って来い」
純が命じた。
「はい」
京子は四つん這いのまま、這ってパンティーの所に行き、犬のようにパンティーを口で咥えて純の所にもどって来た。
「よしよし。じゃあ、次はブラジャーだ」
そう言って純は、次は京子のブラジャーを遠くに放り投げた。
「さあ。四つん這いのまま、口で咥えて持って来い」
「はい」
京子は四つん這いのまま、這ってブラジャーの所に行き、犬のように口でブラジャーを咥えて純の所にもどって来た。
「よしよし」
純は命令に忠実な犬を誉めるように京子の頭を撫でた。
「よし。ちゃんと物を拾ってこれるようになったからな。褒美として餌をやらなくてはな」
そう言って純はキッチンに行った。
純が冷蔵庫を開けたり、俎板でトントンと包丁で何かを切っている音が聞こえてきた。
餌とは何だろうと京子が四つん這いのまま、考えているうちに、すぐに純がもどってきた。
「さあ。ご褒美のエサだ。全部、食べろ」
そう言って純は、京子の顔の前にボウルをトンと置いた。
それを見て京子は、
「ああー」
と叫んだ。
なぜなら、ボウルの中には、生の、にんじん、じゃがいも、ピーマン、大根、なす、ごぼう、かぼちゃ、さつまいも、などの野菜がぶつ切りにしてうず高く積まれていたからである。
こんなものは生ではとても食べられない。
しかし純は非情に京子に命じた。
「さあ。京子。これを全部、食べろ。もちろん手を使わず犬のように口で咥えて食うんだ」
純は非情に命じた。
京子は純の命令には逆らえない。
「は、はい」
京子は純の非情さと、自分に起こり出した被虐心を感じながら、そっと生のジャガイモの角切りを一つ口に咥えてモグモグ噛んだ。
そして飲み込んだ。
しかし生のジャガイモはとても食べれたものではなく、京子は、ゲホッ、ゲホッとむせて吐き出してしまった。
一口でも食べられないのに、うず高く盛り上がったボウル一杯に入れられた生の野菜のぶつ切りをまぜたものを全部、食べなくてはならないと思うと京子は、気が狂いそうになり、ウエーンと泣き出してしまった。
「仕方がないな。じゃあ野菜は勘弁してやるよ。代わりにこっちのエサを食べな」
そう言って純はトンと京子の顔の前に、もう一つのボウルを置いた。
それには牛乳が入っていた。
それは500mlくらいで飲める量だった。
「さあ。これを手を使わず舌で掬って飲みな」
京子は純の情けに感謝した。
「あ、ありがとうございます。純さま」
そう言って京子は犬のように、ボウルに顔を近づけて、口でズズーとボウルの中の牛乳を飲んだ。
京子はボウルの中の牛乳を全部、飲んだ。
「よしよし。よく飲んだな」
そう言って純は飼い主がペットを可愛がるように京子の頭を撫でた。
「あ、ありがとう。純くん」
京子は純の非情さと優しさに泣きながら言った。
「よし。京子。じゃあ、もうお前を虐めるのは終わりにしてやるよ。もう立っていいぞ。立って服を着な」
純が言った。
「あ、ありがとう。純くん」
京子は泣きながら立ち上がり、パンティーを履き、ブラジャーを着けた。
そしてスカートを履き、ワイシャツを着た。
「一度、お前をこうして虐めてみたかったんだ。すまなかったな。もう気が済んだし、もうこれからは、こんな事はしないぜ」
「ありがとう。純くん」
「じゃあ、オレは帰るからな。三年のワルどもがまた、お前を襲いかかりそうになったら、オレに電話しな。すぐに駆けつけてボコボコにしてやっからよ」
そう言って純は京子のアパートを出て行った。
・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の月曜日。
京子はいつものように、教壇に立って英語の授業をしていた。
その顔はいつもと変わりない笑顔だった。
純は京子が黒板に書くことはノートせず、Z会の数学の問題を解いていた。
やがて、その日の授業が終わった。
帰ろうと下駄ばき入れに純が行くと、京子がそっと近づいてきた。
「あ、あの。純くん」
京子は言いにくそうな様子だった。
「何だよ?」
純はうるさそうに聞き返した。
「あ、あの。純くん。今週の日曜日。よろしかったら、また私のアパートに来てくれない?お食事を作って待っています」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ああ。考えとくよ」
純は素っ気なく言った。
そうして純は去っていった。
2025年6月15日(日)擱筆
イチローははたして優れた指導者か?
ということに僕は疑問をもっている。
イチロー自身は優れた記録を出した選手だ。
しかし彼は高校野球の指導をしたいと言って、どっかの高校野球部で教えている。
確かにイチローは権威を振りかざして威張る性格ではない。
しかし野球部の生徒にとっては、イチローに、「こうした方がいいよ」と優しくアドバイスされたら、それを無視することは極めて出来にくい。
パワハラよりオーソリティーの方が人を従えさせてしまう効果が大きい。
イチロー自身に個々人を見る目があるのか、どうか、それはわからない。
やはり自分の経験をアドバイスしてしまう傾向があるように思う。
藤川球児は優れた指導者だと僕は思っている。
彼は個々人を見る目があるからだ。
「この子には何もいわなくてもいい、という選手もいる」という彼の言葉に彼の指導者としての才能を感じた。
「何も言わなくてもいい」というのも指導の選択枝の一つなのだ。
彼はそれがわかっている。
スポーツは基本的に反復練習による量質転化によって、やる気をもって練習していれば、上手くなっていくものなのである。
コーチはバカが多いから上達途中の人にも口を出し過ぎる。
やる気のある選手が熱意をもって練習していれば、上達途中の人には何も言わない方がいいのである。
やがて、自然と上手くなっていく。
医学においても、
「何もしない。何の薬も出さない」というのも治療の選択肢の一つであるのと同じである。
そしてイチローのコーチによって優勝した場合、それはイチローの指導のおかげなのか、どうかはわからない。
スポーツは世間の人にとっては、結果がすべてだから、イチローが指導して優勝したら、イチローの指導のおかげだ、と短絡的に決めつけてしまう。
しかしイチローの指導がなくても勝てたかもしれないし、イチローの指導がなければもっと強くなっていたかもしれない。
強くなったのとイチローの指導との因果関係を証明することは出来ない。
しかし。
少なくとも僕には、サルトルの「実存は本質に先立つ」は当てはまらない。
僕は「本質=生きる目的」を求めて生きてきた例外的人間である。
ということに僕は疑問をもっている。
イチロー自身は優れた記録を出した選手だ。
しかし彼は高校野球の指導をしたいと言って、どっかの高校野球部で教えている。
確かにイチローは権威を振りかざして威張る性格ではない。
しかし野球部の生徒にとっては、イチローに、「こうした方がいいよ」と優しくアドバイスされたら、それを無視することは極めて出来にくい。
パワハラよりオーソリティーの方が人を従えさせてしまう効果が大きい。
イチロー自身に個々人を見る目があるのか、どうか、それはわからない。
やはり自分の経験をアドバイスしてしまう傾向があるように思う。
藤川球児は優れた指導者だと僕は思っている。
彼は個々人を見る目があるからだ。
「この子には何もいわなくてもいい、という選手もいる」という彼の言葉に彼の指導者としての才能を感じた。
「何も言わなくてもいい」というのも指導の選択枝の一つなのだ。
彼はそれがわかっている。
スポーツは基本的に反復練習による量質転化によって、やる気をもって練習していれば、上手くなっていくものなのである。
コーチはバカが多いから上達途中の人にも口を出し過ぎる。
やる気のある選手が熱意をもって練習していれば、上達途中の人には何も言わない方がいいのである。
やがて、自然と上手くなっていく。
医学においても、
「何もしない。何の薬も出さない」というのも治療の選択肢の一つであるのと同じである。
そしてイチローのコーチによって優勝した場合、それはイチローの指導のおかげなのか、どうかはわからない。
スポーツは世間の人にとっては、結果がすべてだから、イチローが指導して優勝したら、イチローの指導のおかげだ、と短絡的に決めつけてしまう。
しかしイチローの指導がなくても勝てたかもしれないし、イチローの指導がなければもっと強くなっていたかもしれない。
強くなったのとイチローの指導との因果関係を証明することは出来ない。
しかし。
少なくとも僕には、サルトルの「実存は本質に先立つ」は当てはまらない。
僕は「本質=生きる目的」を求めて生きてきた例外的人間である。
テニスコーチのバカさ。
テニスをスポットレッスンでも一回の個人レッスンでもいいからやりたいと思っているのだが。
はっきりいってテニスコーチはバカばっかり。
個人レッスンでも、「ああした方がいい。こうした方がいい」と口を出したがる。
それが嫌なのである。
スポーツは基本的に反復練習による量質転化によって、やる気をもって練習していれば、上手くなっていくものなのである。
コーチはバカばっかりだから上達途中の人にも口を出し過ぎる。
やる気のある選手が熱意をもって練習していれば、上達途中の人には何も言わない方がいいのである。
やがて量質転化によって自然と上手くなっていく。
数学や英語の習得と違って、そもそもスポーツの上達には教師も教科書も必要ない。
☆
「多くの武道家は真実に気がつかない。その原因は「より一層」を好み「何か変わったもの」を求めるからだ」
「真実は単純な日常の動作の中にある。触れ、感じ、見ることで手中に出来るはずの真実を大半の武術家は一点(全体ではなく)を探りかき回すことで知りそこなっている」
(ブルース・リー)
「魂の武器より」
テニスをスポットレッスンでも一回の個人レッスンでもいいからやりたいと思っているのだが。
はっきりいってテニスコーチはバカばっかり。
個人レッスンでも、「ああした方がいい。こうした方がいい」と口を出したがる。
それが嫌なのである。
スポーツは基本的に反復練習による量質転化によって、やる気をもって練習していれば、上手くなっていくものなのである。
コーチはバカばっかりだから上達途中の人にも口を出し過ぎる。
やる気のある選手が熱意をもって練習していれば、上達途中の人には何も言わない方がいいのである。
やがて量質転化によって自然と上手くなっていく。
数学や英語の習得と違って、そもそもスポーツの上達には教師も教科書も必要ない。
☆
「多くの武道家は真実に気がつかない。その原因は「より一層」を好み「何か変わったもの」を求めるからだ」
「真実は単純な日常の動作の中にある。触れ、感じ、見ることで手中に出来るはずの真実を大半の武術家は一点(全体ではなく)を探りかき回すことで知りそこなっている」
(ブルース・リー)
「魂の武器より」