バッティングは、前の手で、打つものだとされている。
野球選手も、前の手では、しっかり、バットを握るが、後ろの手は、あまり、力を入れて、握らない。
しかし、後ろの手でも、ある程度、力を入れて、握っておくと、空振りがなくなり、まず、ボールを打てるようになる。
前の手と、後ろの手の、握る力加減、が、バットコントロールに役立つ。
後ろの手に力を入れて、握り、スイングすると、スクエアスイングではなく、上から叩く、ダウンスインの傾向になる。
それと。
日本人選手は、みな、前足を、上げて、体重移動して、打っているが。
体重と、パワーのある、外人選手は、前足など、上げずに、打っている。
それで、大きなホームランを打っている。
別に、前足を、地面から、離して、上げなくても、打つ時に、体を、ほんの少し前に、移動させれば、格段に、飛距離が伸びる。
前足を、地面から、離して、上げると、パワーは出るが、体が動揺して、当たる確率が下がる。
出来るだけ、体を動かさない方が、ボールを、よく見れるし、スイングも安定する。
そもそも、つまった当たりでも、飛距離が、伸びなくても、野手の間に落ちれば、ヒットになるのである。
これは、ボクシングで、相手が、後退するのを、打っても、効果がないが、少しでも、前に出かけているのを、打つと、カウンターの原理で、威力のあるパンチとなるのと、同じである。
これは、モハメド・アリのボクシングと似ている。
モハメド・アリは、ビッグマウスをしたが、彼のボクシングは、距離をとった、アウトボクシングで、彼は、ファイターではなく、ボクサー、テクニシャンである。
非常に、頭脳的なファイターで、戦い方も美しい。
今のボクサーは、しっかりガードした、教科書通りのボクシングだが。
モハメド・アリの、ボクシングは、ガッシリとガードするのではなく、相手と距離をとり、スウェイバックや、ウィービングで、相手のパンチを、きれいに、かわしている。
というより、ウィービングという、ほどの、ディフェンス・テクニックを使っているのではなく、単に、首を左右に、動かして、よけているだけ、というのも、多い。
ボクシングでは、相手は、敵の、顔しか、狙わないのだから、(つまり、相手はどこへパンチを出すのかは、わかっているのだから)距離を大きくとっていれば、首を左右に振るだけで、相手のパンチを、かわすことも出来る。
距離が近いと、こんなことは、出来ない。
相手は、空振りするから、スタミナを消費する。
ジョージ・フォアマンとの試合でも、スウェイバックや、ウィービングを使っているが、パンチは当たっている。、しかし、後退しているので、相手のパンチの効果を軽減させている。
そして、相手に攻撃させ、相手がスタミナをきらしたところを、攻撃して、勝った。
しかし、こういう、打たせて打つ、ということを、やっていると、脳にダメージが、かかり、そのため、モハメド・アリは、パーキンソン病になってしまった。