goo blog サービス終了のお知らせ 

逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

第70回 ライスボウル 観戦記

2017年01月03日 22時07分25秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日も東京地方は穏やかな天気でした。

さて今日はアメリカンフットボールの日本一決定戦『ライスボウル』の日です。

僕も東京ドームに観戦に行ってきました。

今年は学生チャンピオンの関西学院は、2年前同じ相手に善戦しているし、勝てる可能性があるんじゃないか?と大きな期待を持っていました。

最近は日本でもアメフトの人気が高くなり、社会人・学生のチームも増えました。東京ドームもほぼ満員でした。

一塁側は我が関西学院サイドの観客席です。

一方、三塁側は社会人チャンピオンの富士通サイドの観客席です。赤ばっかりなので、一瞬対広島戦かと思った。

麻生副総理が始球式でボールを蹴りましたが、元オリンピック選手(モントリオール オリンピック クレー射撃)だけあって、結構まともなキックでした。


さて、試合前に円陣を組んで気合を入れていやがおうにも気分は盛り上がります。

ところが、1Q 関西学院 0-富士通 13、2Q 関西学院 0-富士通 7と前半終了時点で、関西学院 0ー 富士通 20 とまさかの一方的な展開。派手なタッチダウンパスを決められるなど、やりたい放題にやられっぱなしです。

遠目にも体格差がありありと分かります。それでも2年前のライスボウルは同じ富士通相手に、関西学院 24-富士通 33 と善戦したのですが、今年はひょっとしたら零封されるのではないか、とふと頭をよぎりました。(昨年は関西学院は甲子園ボウルにすら出れなかった。)

特に、富士通の16番を付けている、LBのトラーション・ニクソンはでかい(186cm、106kg) 。関西学院のディフェンスも決して甘いわけではなく、2人ついているのですが、なぎ倒してどんどん進んでいく。

また富士通のQBのコービー・キャメロンもでかい(192 cm、93 kg)。タックルしてもなかなかクオーターバック・サックにならない。(彼は2年前のライスボウルはケガのため、出場しませんでした。)下の写真の右端の選手がキャメロンです。一方、関西学院のQB 伊豆君は、171cm、76kgしかない。僕より小柄です。すぐつぶされてしまう。

しかし、3Q に関西学院のRB 橋本君(2年前の富士通との敗戦を経験)がダイブして6点を返しました。
一方的な試合にも関わらず、我が後輩のチアガール達も健気に頑張って応援していました。(選手と違い、”一般人”なので肖像権の問題があり、正面から美形をお見せ出来ないのが残念ですが。)

4Qになると、富士通の大男達にも歳のせいか、疲れが見え始め、足が止まってきました。4Qだけみれば、関西学院 7-富士通 0 です。しかし、時すでに遅し。1Qから4Qの合計では、関西学院 13-富士通 30 のダブルスコア以上の完敗でした。

敗戦が決まってうなだれる選手たち。沸き立つ富士通のチアガール。

体重 X スピード=破壊力です。アメフトのようなガチンコ・コンタクトスポーツでは体重の重い方が圧倒的に有利です。しかも白人や黒人は体重が重くても、我々黄色人種と違い、骨格が太く、大きいせいか、体形もスマートで、敏捷性を欠かない選手が多い。黄色人種たる日本人ですと体重100kgを超えると、身体がダブってきて動きが鈍くなる場合が多いのですが。

そういえば、メジャーリーグでは活躍している黄色人種は多いのに、本場アメリカのNFLで活躍している黄色人種は聞いたことがありません。やはり、白人と黒人のスポーツか、とその破壊力の違いから、ふと考えました。

最後に選手一同が一塁側観客席に向かって整列し、選手・観客が『空の翼』(知らない人が多いか)を合唱し、選手一同が深々と観客に一礼しました。その時、僕はかぶりつきまで行って、『お前ら、3年生以下は、来年必ずここ(東京ドーム)に帰って来いよ!』と叫びましたが、選手たちに届いたかどうか。。。

明日から会社ですし、今日はもう、ふて寝します。。。ZZZZZZZZZZZ

 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『戦争と平和』 最終回

2016年11月19日 12時12分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は雨模様の寒い日ですね。

さて、放送は先週の日曜日に終了したのですが、時間がないので録画しておいた、TVドラマ『戦争と平和』の最終回(全8回の最終回)を観ました。
以前の記事と同じ写真ですみません。↓ )

戦争の無情感、残酷さ、悲劇やその中から前を向いて歩き始めたナターシャとピエールが感動的に描かれていました。
(特にナターシャ役のリリー・ジェームズは『シンデレラ』を観て以来、僕はファンですから。僕がファンになる女優は多いですが。(笑))

ドラマのストーリーの展開もダレずに、簡潔で、また各シーンの描写もよく時代考証されていると思います。

また、僕はロシアに17 回出張したことがありますが、ロシアの冬の寒さや教会や街並みや住居がよく再現されていると思います。

制作はBBCで、イギリスのTVドラマは、どこかの国の、公共の電波を使って下らない番組を朝から深夜まで流しているTV局と違い、素晴らしいものが多いですね。

12月4日からは、以前の記事で書いた『ダウントン・アビー』のシーズン5が始まります。これも制作はイギリスのTV局、ITVです。

明日(日曜日)~ 明後日(月曜日)は大阪の実家(両親とも亡くなり、空き家となっている。)の維持管理の件で、一泊二日のトンボ帰りで大阪に行きます。(月曜日は会社を休む。)

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 『マザー・テレサ』

2016年11月13日 17時33分55秒 | 日記・エッセイ・コラム

今週末は関東地方は穏やかな小春日和 (Indian summer、イギリス英語では St.Matin's summer とも言うそうです)でしたね。天気も良く、暖かで、紅葉も映えます。

さて、先週はトランプ・ショックや博多のメインストリート陥没など、信じられないような出来事がありましたが、僕も社外秘ですので詳しく書けませんが(笑)、社内政治や派閥争いなどの足の引っ張り合いから、12月1日付で子会社への理不尽な異動を命じられ、ちょっと落ち込んでいました。

ただ、僕の場合、すでに58歳で、定年まであと2年を残すのみで、いわゆる『肩たたき』や『リストラ』であるならば、残りの人件費のコスト削減から考えて、40歳代から遅くとも50歳代の初めに命じられているはずであり、この年齢まで本社所属で海外駐在含め、十分すぎるほど仕事をさせてもらったので、12月から新しい職場で精一杯頑張ろう、というように気持ちが切り替わっています。(しかし、本音を言えば、今回の異動はあまりに急で、理不尽ですので内心悔しい気持ちはまだ残っていますが。)

さて、前々回の記事で、僕がオリビア・ハッセイのファンであること、また、余りに教科書的に聞こえるかもしれませんが、マザー・テレサを尊敬していますので、先週紹介した、オリビア・ハッセイ主演の映画『マザー・テレサ』のDVDを(制作後の記者会見はユーチューブで観ましたが、映画そのものは観ていないので)アマゾンで購入し、さっそく観てみました。

制作費に何十億円もかけたような超大作ではありませんし、IT技術を駆使した3D画像でもありませんが、マザー・テレサの生涯と、オリビア・ハッセイの演技に感動しました。

ご存じの方も多いと思いますが、マザー・テレサはインドのカルカッタ(現コルカタ)を拠点に、人種や宗教の宗派を問わず、貧しい中でも最も貧しい人の救済に生涯を捧げた人です。

カルカッタは僕も以前出張に行ったことがあります。夜カルカッタに着いて、景色はあまり見えず、そのまま投宿し、翌朝、カルカッタからさらに地方に移動するため、翌朝カルカッタ駅に向かったところ、おそらく何万人もの人が段ボールなどに包り、路上で寝ています。裸足で、衣服もほとんど身につけておらず、全裸または半裸です。

カルカッタ駅周辺の中心部でさえそのような状態ですから、さらに貧しいスラムの中で人道支援を続ける、ということがいかに想像を絶するほど大変なことか、僕には実感として理解出来ます。殺人や強盗などは日常茶飯事で、命の危険もあります。

マザー・テレサは周囲から見ると、超人的な救済活動をした人ですが、おそらくご本人は『当然のこと』あるいは『無上の喜び』と感じておられたと思います。『自分は神のただの鉛筆にしかすぎず、なすべきことを書かれるのは神のご意思』という深い信仰もありますが(不信心者の僕には、その辺は実感がわきませんが)、『与えることは与えられること』として、彼女はそうすることが彼女にとって一番幸せなことだったのでしょう。

オリビア・ハッセイの演技も『30年間この役を待っていた。』と言っているように、熱演しており、生前のマザー・テレサを知る人からは、『マザー・テレサがまるでそこにいるようだ。』とまで言われるほど、役作りに徹しています。

女優の中には、若い頃は、弾けるようなみずみずしい肉体的な美しさで周囲の注目を浴びても、夭逝したり、すぐに記憶から消えてしまう人と、年を重ねていくごとに、内面の美しさと輝きを増していく人とがいます。

オリビア・ハッセイは間違いなく後者で、映画『マザー・テレサ』での彼女は、まさに内面からくる輝きを持っています。ユニセフの活動に全力を捧げた晩年のオードリー・ヘップバーンがそうであるように。。。

感動しやすい僕は、今まで以上にオリビア・ハッセイのファンになり、アマゾンで『ロミオとジュリエット』(以前に観たことがある)と『ナザレのイエス』(イギリスのTVドラマで、まだ観ていない)のDVDを買ってしまいました!

DVDがすでに届き、『ロミオとジュリエット』は観ました。オリビア・ハッセイのみずみずしい美しさもさることながら、レナード・ホワイティングのハンサムで若々しい容姿と演技はロミオ役にピッタリです。

『ナザレのイエス』は連続TVドラマで非常に長く、まだ最初の部分を観ただけですが、これから観ます。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トランプ ショック

2016年11月09日 22時53分34秒 | 日記・エッセイ・コラム


アメリカの次期大統領にトランプ氏が決まってしまいました。

今日は会社でもその話題でもちきりでした。

『イスラム教徒は全員アメリカから追い出せ。』『メキシコとの国境に壁を作り、不法入国は認めない。壁の費用は当然メキシコが払う。』『アメリカは日本を守る余裕はない。北朝鮮が核兵器を持っなら、日本も核兵器を持って対抗すればいい。』や、数々の女性蔑視発言で批判に事欠かないトランプ氏がまさか大統領になるとは思ってもみませんでした。

そうまでしてアメリカ国民は変化をもとめたいのでしょうか?僕には一時の反動のような気がしてなりません。

昨夜はインターネットラジオでアメリカの放送局の事前予想を聴いて、ほとんどがヒラリー優勢と言っていましたが、メディアの予想は、BREXITの時もそうですが、まったくあてにならないものです。

ヒラリーも必ずしも魅力的な候補者ではなく、クリントン財団の疑惑やメール問題など色々ヘマもやりましたが、まだしも中庸で常識的でした。

日経平均株価も今日だけで900円以上下落。世界経済も見通しの不透明感から、警戒感を高めています。

トランプ氏も大統領に就任したらまともになる、という意見もあり、今日の勝利者宣言のスピーチもいつもの過激ななりは影を潜め、非常にまともでしたが、これからトランプ氏の言動には注視しなければなりません。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復活の日

2016年11月05日 20時59分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は穏やかな温かい日でしたね。

さて、数週間前にBS放送で『復活の日』を放送していたので、録音して観てみました。

バブル期前の、まだ日本が上昇機運のいけいけどんどんの元気のいい時代の日本映画で、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった角川映画の作品です。当時角川映画は『犬神家の一族』や『人間の証明』『野生の証明』『戦国自衛隊』や『セーラー服と機関銃』など、元々は出版が本業にも関わらず、大金と豪華キャストを使って次々と映画を作っていました。今はすっかりお母さん役の薬師丸ひろ子も当時はアイドルでした。50歳以上の人は当時の角川映画の異常な熱気を覚えているかと思います。

その角川映画が世界に通用する大作を、ということで1980年に公開されたのが、『復活の日』。

監督は深作欣二で、キャストは今でも大河ドラマ『真田丸』で活躍している草刈正雄や、渡瀬恒彦、千葉真一、緒方 拳(あの名優 緒方 拳が端役)、小林稔侍、森田健作(今は千葉県知事)、永島敏行、多岐川裕美、丘みつ子、中原早苗、外国人ではオスカー助演賞も獲ったこともある、ジョージ・ケネディなど一体総額いくらギャラを払ったのだろうと思うくらい、当時の人気俳優が出演しています。
しかも主題歌は、当時人気のあったジャニス・イアンが歌っています。

映画の内容は、CG撮影が進歩した今からみれば、荒唐無稽なぐらい単純で、米ソ冷戦時代に開発された細菌兵器が地球上の人類のほとんどを死滅させてしまい、細菌が増殖しない極寒の南極に観測隊として来ていたごく少数の人類だけが生き残っていく、という話です。今からみると、筋書きも『そんなことあるわけないじゃん。』というぐらい飛躍しており、また画像も稚拙ですが、CG技術も発達していない頃に、巨費と時間をかけ、南極ロケも敢行して(しかもロケ隊を乗せた船が氷雪の中で立ち往生し、ニューヨークタイムズの記事になる、というおまけ付きで)当時の角川映画の意気込みは感じます。

しかし、僕を喜ばせたのは、オリビア・ハッセーが出演していたことです。(草刈正雄とオリビア・ハッセーが主演)
オリビア・ハッセーといえば、何といっても1968年に公開された『ロミオとジュリエット』の清冽なイメージが心に残っています。ニーノ・ロータの音楽も素敵でした。当時彼女は16歳か17歳でした。ラテン(アルゼンチン)の血をひく、緑と灰色の混じった青い大きな透き通るような、何かを訴えかけるような瞳が魅力的な女優でした。一種のオーラがありましたね。当時の映画雑誌『スクリーン』(現在も発刊している)や『ロードショー』(2008年で廃刊)でも彼女のグラビアでもちきりでした。当時、僕も彼女の清冽な情感溢れる瞳に魅せられてすっかりファンになりました。

『復活の日』は海外での公開も考えて作られたので、半分以上が英語になっています。ちなみに日本の俳優陣の中で一番英語がうまいのは草刈正雄だと思いました。しかし興行的にはヒットせず、制作費もカバー出来ませんでした。

さて、オリビア・ハッセーは魅力的な女優であるにも関わらず、『復活の日』以降、あまり映画に出演せず、ほとんどがイギリスのTV番組の出演ばかりですので(一時布施 明と結婚してアメリカに住んでいたこともありましたが)、その後どうしているかと、ネットサーフィンして調べましたら、2003年にマザー・テレサの生涯を描いた映画に出演していました。

その映画の公開時のインタビューの時の動画です。

オリビア・ハッセー~映画「マザー・テレサ」

年齢は重ねましたが、往時の魅力は失われていません。むしろもっと知的に、心豊かになった印象を受けます。彼女はマザー・テレサを演ずることは非常な喜びであること、また、現代社会は忙しすぎてとても他人のことなど考える余裕がなくなってしまっている。世界中の人がたとえ1分でも他人のことを思いやる心を持てば(たとえば他人の幸せを祈ることだけでもいい)、もっと住みよい世界になる、とこのインタビューで訴えています。

マザー・テレサのことは僕が述べるまでもありません。

僕は最近、会社での派閥争いや足の引っ張り合いに巻き込まれて、心が少々疲れていましたが、マザー・テレサのことを思うと、また、オリビア・ハッセイのインタビューを聴くと、そんな些末なことはもうどうでもよくなってきました。

また、英語の勉強をはじめ、まだまだ無知、未熟な自分を磨くことに力を注ごうと思います。再度受けることを躊躇していた TOEIC も来年2月にもう一度チャレンジします。

今日は僕にとって、『復活の日』です。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モハメド・アリの死

2016年06月05日 19時41分09秒 | 日記・エッセイ・コラム

関東地方も今日(6月5日)梅雨入りしたようです。

”伝説のボクサー”の一人、モハメド・アリ氏が6月3日、アメリカ・アリゾナ州で亡くなりました。74歳でした。昨日はCNNもBBCもずっとそのニュースを流していました。

若い人は彼の現役時代を知らないと思いますが、それまで大男のケンカの殴り合いのようであったヘビー級のボクシングを”蝶のように舞い、蜂のように刺す”(Float Like a butterfly、sting like a bee)と呼ばれた、華麗なフットワークと鋭いジャブのテクニックで、ヘビー級ボクシングの世界を変えた人です。

1960年のローマ オリンピックでライトヘビー級の金メダル、プロに転向してからは1964年にヘビー級世界王者のソニー・リストンをKOし、ヘビー級世界チャンピオンになりますが、持ち前の大風呂敷の発言(俺は偉大だ、俺は世界の王様だ。次の試合ではOOラウンドであいつは必ずマットに這いつくばる。)などで、『ホラ吹きクレイ(イスラム教に改宗前の彼の名前はカシアス・クレイ)』などと呼ばれ、同時代の人たちからは、好悪両方の目で見られていました。その後、当時アメリカで沸き上がりつつあった公民権運動を強く支持し、またベトナム戦争への徴兵も拒否したことから、禁固5年と1万ドルの罰金刑を言い渡され、無敗であるにも関わらず、ヘビー級王者の資格も剥奪され、ボクシング選手としては致命的な3年以上のブランクを経て、合衆国最高裁で無罪となり、1971年ヘビー級王者のジョー・フレージャーに挑みますが、15ラウンドまで戦ったものの、判定負け。

その後、1974年にザイール共和国(現コンゴ共和国)の首都キンシャサで、ジョー・フレージャーに代わって世界チャンピオンになっていたジョージ・フォアマンと世紀のタイトルマッチを行います。このあたりから僕は現役時代の彼の映像をはっきり見た記憶があります。この試合は全世界に放映されました。

キンシャサの試合は、僕もテレビで見ましたが、全盛を過ぎたと思われていたアリが、以前の蝶のように舞うフットワークも使わず、ロープを背にして防戦一方のように見せかけ、フォアマンに打たせるだけ打たせておいて疲れさせ、8ラウンドに一発パンチでフォアマンをマットに沈めるという衝撃的なものでした。今でも『キンシャサの奇跡』として語り継がれています。

ただ、それだけですと、ただの名選手に終わったのですが、僕の記憶に鮮明に残っているのは、1996年のアトランタ・オリンピックで彼が聖火台の最終点火者に選ばれたことです。僕はオリンピック・フェチなので当時開会式もテレビの生放送で見ていましたが、聖火台への最終点火者は誰にも知らされていませんでした。ソウルオリンピックで3個の金メダルを取った名スイマーのジャネット・エバンスにトーチが手渡され、その次に手渡される最終点火者は誰かと世界が見守る中、引退後、パーキンソン病を患い(ボクサーとしてハードパンチを受け続けたのが発症の原因とされる)見た目にも身体が震えているモハメド・アリが登場し、聖火台に点火しました。

こう言っては何ですが、普通聖火台への最終点火者は、誰がみてもかつてオリンピックで活躍した、”優等生的・模範的”な、国民的ヒーローが選ばれますが、彼のような好悪の評判が分かれる、また波乱万丈の人生を送ってきた人、しかもパーキンソン病で点火もままならない人は選ばれないものです。当時の実況アナウンサーも驚いていましたが、僕も久しぶりに見るアリの姿に少なからず驚きました。

聞けば、かつてのオリンピックの金メダリストであるだけでなく、引退後の彼の社会的メッセージが評価されてのことだそうです。

また、ローマオリンピックで取った金メダルは、その直後に帰国して立ち寄ったレストランで、人種差別的な扱いを受けたため、川に捨てたということで、アトランタオリンピックで再度金メダルを授与されました。IOCも粋な計らいをするものだな、と当時の僕は思いました。

彼はその後も人種差別撤廃のメッセージを発し続け、晩年の2005年にはホワイトハウスに招かれ、アメリカの文民では最高の栄誉である、Presidential Medal of Freedom を受けました。

現代史を駆け抜けた一人の偉人が、また一人世を去りました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊本の震災から1カ月経って思うこと

2016年05月16日 22時35分51秒 | 日記・エッセイ・コラム

熊本で震災があってから1カ月以上が経過しました。

未だ避難生活を強いられている方が1万人以上。本当に心が痛みます。70歳以上のご高齢の方の中でも1カ月も車中泊を続けておられる方も多く、疲労は極限に達していると思いますので、対応は一刻を争います。

しかし、日本政府の対応はあまりにもお粗末です。

一方で、出張で一泊20万円もするホテルのスイートルームを泊まり歩いたり、助成金(すなわち国民の税金)で家族旅行したり、美術品をヤフオクで買いあさったりする舛添都知事のような公私のけじめもつけられない私利私欲に走る馬鹿な政治家がいたりして、この国の政治家のレベルの低さには今更ながら呆れてしまいます。(僕も東京都民です。)

民主主義による有権者のチェックが厳しい欧米では、各地でデモが起こり、こんな知事は即クビでしょう。 

僕が首相なら、動くホテルと呼ばれる飛鳥2やイギリス政府からクイーンエリザベス2世号などの客船を10隻ほど借入れ、熊本港に入港させ、車中泊で苦しんでおられる高齢の方から順に即収容します。(熊本港は2013年の大改造によって大型船も入港出来るようになった。仮に余震で津波がおこっても2万トン以上の船であれば対波性が高く、むしろ船上の方が安全。)

人命救助に熱心なイギリスならば、100億円も払えばクイーンエリザベス2世号だってその他の客船だって1年間ぐらい喜んで貸してくれるでしょう。今から数カ月かけて仮設住宅を作ります、とかそんな悠長なことを言っている場合ではありません。船ならば2週間もあれば回航できます。

補正予算も参院選をにらんだばらまきや舛添知事の私利私欲に使われるくらいであればたとえ1,000億円かかっても、こういうことに使われるのであれば、国民は納得するはずです。(納税者の一人として、少なくとも僕は納得します。)

奇抜すぎる考えですが、この程度の事さえ考えずに私利私欲を貪り、のうのうとしている政治家が多すぎます。僕のブログを政治家が読む確率は非常に低いですが、是非真剣に考えてほしいと思います。


 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年最後のブログ記事

2015年12月31日 18時09分14秒 | 日記・エッセイ・コラム

2015年もインドに2回出張したり、色々なことがありましたが、あと数時間で2016年がやってきます。

昨年の今頃、2015年の目標はTOEIC 950点突破とCIA取得と書きましたが、どちらも果たしていません。

2016年はあまり色々な目標を立てても、根性のない僕は挫折すると思いますので、『 TOEIC 950点突破』だけにします。

当面は1月下旬のTOEIC IP テストに向けてボチボチ準備を始めています。

今年も色々な方にブログを見にきて頂き、有難うございました。

皆さんにとりましても、2016年が良い年でありますように。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽生結弦さん またすごい!!!

2015年11月28日 19時15分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は穏やかな小春日和の過ごしやすい日でした。

前にもブログの記事で書きましたが、忙しくで時間がないせいもあり、テレビはあまり観ません。が、スポーツ番組はよく観ます。選手が全力で戦っている姿を見ると勇気や元気をもらえるからです。

しかし最近はロシア陸連のドーピング問題などが発覚して必ずしも自分の持てる全力で戦っていない選手もオリンピックや国際大会で優勝していることが分かり、少し残念ですが。。

さて、今日はフィギアスケートのグランプリシリーズ第6戦 NHK杯をテレビで観ていました。

約1年前の11月に、グランプリファイナルの中国大会の本番前の練習で、中国選手と激突し、負傷したにもかかわらず、本番のフリーの演技で、4分半を演じ切った羽生結弦さんの精神力に驚愕と勇気をもらった記事を書きましたが、それ以来、女性ファンが見る目とは違った意味で、羽生さんには注目していたからです。

今日のフリーの演技は、すごいという言葉を超えて、神懸かり的な異次元の世界でした。そして世界歴代最高得点 332.40点を叩き出しました。

世界で 300点を超えた選手は一人もおらず、たしか、今までの最高得点はパトリック・チャン選手の295.27点だと思いますが、羽生さんは300点をはるかに超えて、別次元の世界に到達しました。

多くのスポーツがそうですが、とくにフィギアスケートは華麗なのは観客のいる本番だけで、練習では転倒による痣や打撲、また足首や膝に極度に負担のかかる、ものすごくハードなスポーツです。羽生さんもスケートの天賦の才に恵まれていますが、一方また生身の人間ですので血を吐くような、氷の上を何度も這いつくばるような厳しい練習を続けてきたはずです。

弱冠20歳、50kgほどの身体のどこにそのようなエネルギーがあるのでしょうか?
また羽生さんのすごいところはすでにオリンピック金メダル、世界選手権優勝、グランプリファイナルは2連覇に加え、今日の世界歴代最高得点にも関わらずさらに上を目指して挑戦し続けようとしているところです。

英語の単語や語法を覚えることすら相変わらず四苦八苦し、忙しいとか、疲れたとか目がしょぼしょぼするとか、腰が痛いとか言い訳をつけてはサボっている僕ですが、そんなことは苦労でも何でもないようなことに思えてきます。

1年前のブログにも書きましたが、こういう人は僕は1世代以上年下でも敬意をもって『さん』づけです。羽生さんはすでに世界の頂点ですが、これからは自分の限界をこえた高い次元での世界の頂点の時代が続くと思います。


 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オールブラックスはやっぱり強かった!

2015年11月01日 20時32分29秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日もまずまず秋らしい天気でした。

さて、今朝4時ごろまで、2015年ワールドカップ ラグビーの決勝戦をTVで観ました。

オールブラックス対ワラビーズのの世界ランキング1位と2位の頂上対決です。

結果は34対17でオールブラックスがダブルスコアで勝ちましたが、点差よりずっと緊迫した、力と力のぶつかり合いの決勝戦にふさわしい白熱した試合でした。

リザーブの選手もほとんど投入する、まさに国と国のプライドをかけた総力戦でした。次回の2019年のワールドカップは日本での開催ですので、生で彼らの高度なプレイを観るチャンスもあると思います。

日本も今回のワールドカップの勢いで、2019年には是非決勝トーナメントに進んで欲しいものです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする