活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

おシャカ様の伝記 1

2016年04月10日 | おシャカ様

伝記に拠ると、

「おシャカ様は二十九歳 (古くは十九歳説) で

皇太子の位を捨て、父王や妻子を後にして出家求道(ぐどう)の

旅に出られた。

 

マカダ地方で禅定や苦行に励んでも満足せず、独りみずから

菩提樹の下で思惟(しゆい)観察することによって、

世界人生の真理を悟り、人生問題を解決して “ブッダ” と成った。

ときに、三十五歳 (古くは三十歳説) であった」

と、記されています。

 

おシャカ様は六年間 「坐禅」 をなさったのです。

これは昔の話ではありません。

即今の問題です。

緊急の問題です。

 

おシャカ様は私たち衆生の為に命懸けで行われたのです。

此の問題について私たち衆生はやぶさかであってはならない

のです。

この問題を本当に解決しなければ駄目なのです。

 

おシャカ様は山の中に入られて、六年間坐禅をして

「成る程、ここだ」

と、悟られたのです。

 

何を見て悟られたかというと、「夜明けの明星」 を見て

悟られたということです。

 

昔の明星も今の明星も同じです。

明星と自分が一緒に成ったのです。

 

昔と今と変わりはありません。

明星と一体となって悟ったのです。