活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

三法印(さんぼういん)再考2

2016年04月04日 | 仏教

第二の「不知生(ふちしょう)」 というのは、「人間(にんげん)」 は

「一番初めに知らずに(不知)に出来た」 のです。

 

「人は知らずに生まれて来た(不知生)」 のです。

「この事実」 は人間が知る(認識する)前から、「自然(じねん)」 にあったのです。

 

「法」 として、「道」 として出来たものを、即ち 「公(おおやけ)」 のものを

自分のもののように勝手に扱い、「自然(しぜん)」 としてきたのです。

 

第三に、「本来成仏」 という語源は、「円覚経(えんがくきょう)」 に

「始めて知る衆生本来成仏なることを」

とのお示しに見出せます。

 

広辞苑に拠れば、

「万物(ばんもつ)一如の見地に立てば、衆生もそのまま仏であるということ」

と、はっきり記されています。

 

「今の事実」 を見極めれば、

「実相は無相であり、不知生であり、衆生本来仏なり」

なのです。