⑤「島国」だからこそ形成された日本人の素晴らしい意識
それぞれの国や地域などを基に、女性性の民族と男性性の民族とに分類することは出来ても、単純に農耕民族と狩猟民族とに分類することは出来ません。
しかし、日本人にそれが出来るのは「島国」によって形成された民族としての意識であり、それを指し示すのは、海に因って「外敵(征服しようと画策する民族)」から守られてきたということであり、逆に言えば逃げ場のない場所なので助け合わなければ生き抜いてこられなかったと思います。
このような意識を持っている民族は世界中を見渡してもあまりないと思いますが、日本人はその少ない民族の代表格に位置するものだと思っています。
そのため男性性の国々の方からは、日本人は自己主張が弱く、表現も曖昧であることから「本当に何を考えているのか分からない!」と悪口を言われることも少なくありません。
けれどもそれは、「男性と女性の物の見方、捉え方」の違いのようなものであって、必ずしもその指摘が的を射ているとは思っていません。
むしろそれこそが女性国家であり、同時に農耕民族が主体となって構成されている国家である事の証であるような気がしてなりません。
⑥日本人の果たすべき役割り
男性性のアメリカや中国が中心になって動かしているマネー経済を基本とした「縦」社会。
その男性性の国家との間で、日本は、「馬と騎手」の関係を構築し、愛と知性を活かした女性性の「横」に広がる社会を創る中心となっていかなくてはならないように感じています。