「三法印(さんぼういん)」 とは、三つの 「法印」、仏法のしるし(仏教と他教を
区別する特徴的標識)です。
即ち、「諸行無常、諸法無我、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」 の三つを指します。
「新三法印」 として、私は 「実相無相、不知生、本来成仏」 を提示させて頂きます。
先ず第一の 「実相無相」というのは、おシャカ様が弟子の「摩訶迦葉(まかかしょう)」 に
「法 」を伝えた時に発したお言葉です。
「実相」 というのは、本当の相(すがた)ということです。
本当の相は 「無相」 なのです。
「想が無い」 ので認めることが出来ないのです。
それを 「事実」 として認めるべきものは、何もないといっているのです。
「実相の正体を見極めてみれば 「人(にん)」 として、〈 「人」 とは自己の事です 〉、
「法」 として、〈 「法」 とは形のあるもの無いものに拘わらず、一切の存在している物という事です 〉
一切のものが本当に失くなるということです。
「人(此の物)」 がある為に 「法」 の存在を認めるわけですから、
「人(此の物)」 が失くなれば、一切の 「法」 という相手もなくなるということです。
「今」 という自分をふりかえってみる習慣が 「人(ひと)」 にはあります。
「今の事実」 は 「今の事実が事実として、今、ここにある」 ということです。
この 「事実」 は、古今東西不変のことです。
三法印 2015/7/10