活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

仏道修行の特色 2

2016年04月13日 | 道元禅師

かつて、世間を騒がせた 「オウム真理教」 という教えも、

同じように 「修行」 という言葉を使っています。

 

大変な間違いは、オウムの教祖である麻原彰晃は

「私を信じなさい」 と言いました。

 

仏道では 「私を信じなさい」 ということは言っておりません。

「自灯明、法灯明」 といっております。

人ではありません。

 

おシャカ様も歴代の覚者も、必ず 「法」 によって目醒められている

わけです。

みんな 「法」 によって、自分の 「法身(ほっしん)」 に気付かれたのです。

それが、自分のなくなった様子です。

 

法身と法身とが一つになられたのです。

別の言葉で言えば、全く継ぎ目がなくなり、法身と法身とが融和

するということです。

 

科学的に言えば、人をも含めて物質というのは、全部

「火は熱し、水は潤い、地は堅固、風は動揺」 という

地水火風の 「四大(しだい)」 によって成り立っています。

 

それを、そういうものと必ず一つに成っていたことに

気が付くことです。

 

修行によって、新しいものが得られるというものでは

ありません。