おシャカ様もかつては、これらの教えに従って修行されたのです。
しかしながら、これでは満足できなかったのです。
それで最終的に人生における苦の根元である「心意識を離れた事実(今の世界)」
のあることを知られ、遂に「心意識」を放下(ほうげ)し、これに徹底されたのです。
「心意識以前(今の事実)の実相自体」が「実相」を「自覚」し、
初めて苦悩の根元を知られたのです。
これにより始めから苦悩のない「自性の真相」を得られ、理想としていた
「事実(今の事実)」に徹し、満足が得られたのです。
これが、「真の救い」です。
これを「無上道」ともいいます。
おシャカ様は過去における宗教哲学的な教えから離れて、菩提樹の下で
「坐禅」をなされました。
そこで「明星一見大悟」されて「人を離れた実相」を證明されたのです。