ピニャスの夜

2009年04月12日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
この日の宿はピニャスという小さい町のシャンブルドット。
個人の邸宅を宿にした所。


部屋は大きめで、シンプルだけど素敵。


お風呂は広く、暖房完備。


宿の奥さんはいかにもこういう所に住んでいそうな人でしたが、フレンドリー。
夕食は隣町のゴルフ場のレストランがお勧めと言って、メニューを見せてくれました。
(近くのレストランのメニューを揃えているんですよ)

いい感じだったので、予約してもらって行って来ました。



アペリティフ


前菜 フォアグラです。ぺろりと平らげてしまいましたが、あとから栄養士との面接でフォアグラはビタミンAがいっぱいだから気をつけなければダメよと注意されてしまいました。

時すでに遅し。


メインはホロホロチョウ。


そしてこれが驚き。コースメニューにチーズが含まれていたんです。
この中から好きなのをどうぞ、と言って沢山盛ってくれます。ほとんどが低温殺菌されていないチーズだったので、私はあまり食べられませんでしたが、旦那は満足そうでした。


デザート


コーヒーには、小型のクレームブリュレがついて来ました。



これだけ大盤振る舞いで、しかも質もいいのに、お値段はなんと26ユーロ(3380円)。
あまりの安さにびっくりしました。
うちの方(夏のヴァカンス地です)じゃ、軽く60ユーロはいくメニューです。
田舎、おそるべし。

サービスも良かったし、良い思い出になりました。


レストランを出ると、粉雪が降っていました。

宿の奥さんの話だとこの時期は積もらないから大丈夫との事でしたが、タヒチから引っ越して来た私たちには寒すぎ.....びっくり仰天です。




ルルドへ

2009年04月11日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
うーん、カテゴリーの作り方がいまいちだったかも。
旅行記の続きです。


シャンブルドットのレストランを出発して向かったのは、ルルド。
奇跡の泉のルルドです。

旦那も私も全く信仰心はないのですが、通り道だし行く事に。

夏は観光客で並ぶそうですが、雨っぷりの寒い日だったからか人もまばら。



マリア様が現れたと洞窟の上に建てられた大聖堂。




洞窟。どちらかというと岩穴って感じ。


大聖堂の中も見学出来ます。この日は本当に寒くて、堪りませんでした。
シーズンオフだからか、土産店もカフェも閉っているし。

折角なので、奇跡のお水を飲んできました。ボタンを押していないと水が止まってしまうので、コップがあった方が飲みやすいです。

旦那の話だと小さい頃、祖母(この前亡くなったおじいちゃんの最初の奥さん)が冷蔵庫に大切にルルドの水を保管していたとか。マリア様と邂逅した聖ベルナデットは全く水の効果は信じていなかったそうですが、信者にとってはありがたいものなんでしょうね。

所で聖ベルナデットがマリア様を見たのは、1858年の事。私、もっと昔の事だと思っていました。


次に向かったのはサンベルトラン・ド・コマンジュ。
聖ベルトランが眠る大聖堂がある村です。

これが本当に寂しい所で、なーんにもない所にぽつんと建っています。



車もほとんど通らないし、風の音と鈴の音しか聞こえません。



鈴の正体です。近くの農家が放牧しているみたい。



中には美しいパイプオルガンがありました


そして変わっているのがこれ。ジュベ(Jube)と呼ばれる仕切り。
教会の真ん中にドンっと作られていて中には入れません(公開日が決まっているみたい)。彫刻が見事。

説明によると、この教会はスペインへの巡礼の道上にあって参拝客が多いため、修道士達が静かに祈りを捧げられるように作られたのだそう。

中はこんなかんじ



ジュベの正面。


これでこの日の見学はおしまい。道を少し戻ってピニャス(Pinas)にあるシャンブルドットへ向かいました。




タヒチアンダンス

2009年04月10日 | タヒチ生活
お昼のニュース(海外領土専門のニュースがあります)を見ていてびっくり。


タヒチ激怒、タヒチアンダンスに日本という競合相手出現


何の事かと思いきや、昨今の日本でのタヒチアンダンスブームにタヒチのダンス関係者が侵略されると危惧しているらしい。
タヒチアンはフレンドリーで旅行者にもとても親切ですが、実生活ではこういった閉鎖的な所があります。

有名どころのダンスチームの先生(リーダーだったかも)が、外国人にタヒチアンダンスを教える資格は無いと怒っていました。


私も今制作中のタヒチのサイトでティファイファイの作り方を紹介しようと思っていたのですが、それをやっちゃうともしかしたらもうタヒチへは行けないかも。



4月の定期検診

2009年04月10日 | フランス妊娠生活
今日は検診の日。
隣町のR先生のところへ行って来ました。

お腹が張る訳でもなく、痛みも無く、足がつるのも前回もらったマグネシウムを飲んでからは改善されたと伝えると、R先生、それは良かったとニッコリ。

忘れないうちに、マグネシウムの処方箋だけもらって、エコーへ。
ここでR先生、いきなり


内診する?


え?それを私に聞くの?
そりゃ、出来ればお腹の上からエコーを撮るだけの方が楽だけど...........

『先生が決めてください』と言うと、



順調だから、どっちでも良いよ。イギリスだとやらないんだよね


と豆知識。


旦那に、どうするよ?と聞くと好きにしなよ、とまた困った返事。


結局無しにしました。


日本だと考えられないですよね。



そうそう、日本だと体重を量ったりするようですが、それも無し。心配なので、妊娠前からすると4kg太ったよと言うと



ぜーんぜん、大丈夫


と陽気なお返事。


一応10から12キロくらいが体重増加の上限らしいのですが、実際はフランスでは15から20キロ増える人が多いそう。
そういえば去年出産したフランス人の友だちも20キロって言ってたなぁ。

お腹の子は現在850gだそうです。


全く問題なく、R先生もオ◯ンチ◯を探して遊んでいる(?)し。

そうそう、子どもは男の子です。
家の実家は男だらけなので女の子も良いかなーなんて思っていましたが、旦那方は女の子ばっかりで、名前を継ぐ次世代の子がいませんでした。
だから丁度いいかも。
弟の所の甥っ子たちを見て、毎回可愛いなーなんて思っていたし(伯母バカ)。

次の検診は来月。

R先生曰く、順調な場合は毎月診察する必要はないんだけど、決まりだから来てねー。


行くとね、80ユーロ(10400円)かかるんです。
でも来月までに変化が無いとは限らないし、やっと出来た子なので慎重にしています。お金の問題じゃないですよね。


そうそう、マグネシウムは効果がある人とない人がいて、症状が重いと1日4本飲まないと(液状です)ダメなひともいるそう。
私は2本で済んでいるので良い方かな。



次は来月の第3期エコグラフィーです。




ちなみに診察料は3120円払い戻しがあります。


ベアルヌ地方旅行4

2009年04月10日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
翌日。
朝ご飯は食べないで、ポーの市場へ行きました。
市場に行くとその町の特産品等がみられるので、毎回楽しみにしています。

この日は、近隣の農家の人が集まる日で、ホール横の屋根付きの広い倉庫みたいな所に、綺麗な野菜が沢山並んでいました。
気になったのはみかん。オランジュサンギーヌ(血の色みかん)と呼ばれる赤いみかんが売られていました。
日持ちしそうなのでいくつか購入。
家にもどってから食べました。すごく酸っぱかったです。

そしてもう一つ気になっていたのは、ポーに住む日本人の方のサイトピレネーを背景にで読んだGreuil(グルゥイユ)と呼ばれる雌羊の乳のフレッシュチーズ。
これはこの地方独特の物です。

是非味見したいとチーズ屋を覗くと、ありました!
お店のおばちゃんが陽気に味見させてくれました。普段食べ慣れているスーパーで買うフレッシュチーズ・フォマージュブランとはまず食感が違います。私が住んでいる町のあたりは酪農家が少なくこういったチーズはなかなか手に入りません。
まず舌触りが濃厚。水分が抜けています。そして味も濃厚。フェタチーズの酸味を除いたみたいな感じ。
気に入りました。

朝ごはん用に買おうと旦那に言ったら、おばちゃんが『それなら小さいパックに入れてスプーンを付けてあげるよ』と食べやすいようにしてくれました。




肉屋の前には猪が!


市場の後はシャンブルドット(B&B)の方ある、ジュランソンの町へ戻りました。
近くにジュランソンワインの協同組合があって、ワイナリーの見学と試飲をさせてくれるんです。
この辺のワイン農家は2、3の大きい所の除いてほとんどがこの協同組合の施設で醸造、瓶詰めをしているそう。
味見の結果、美味しかったのを併せて1ケース分買いました。


ランチはシャンブルドットで。
ここは部屋はなんの変哲も無い所だけど、料理は有名で様々な賞をもらっています。

前菜は、、、

旦那はトン足の詰め物

私は温野菜のサラダ

トン足、初めて食べました(半分もらった)。詰め物とゼリー化した足がマッチして美味しかったです。でもそのあともたれました。


メインは

旦那はウズラ

私は白身魚の肉汁ソースがけ。フランス料理の魚は味がボケている事が多いのであまり好きではないのですが、肉が良く焼くと美味しくないのばかりだったので、魚にしました。(トキソの関係で、肉は完全に火を通さないと食べられません)

デザートは

ココナッツのフランとピニャコラーダ風アイスクリーム、フライドパイナップル

ココナッツが好きな私にはたまらないデザートでした。パイナップルはタヒチで美味しいのに慣れてしまっているので、、、、



コーヒーにはちゃんとプチフールもついて来ました。


ここはパンも自分の所で焼いていて、噂通りの美味しさでした。おススメです。





午後はルルドへ行きます。


ベアルヌ地方旅行3 

2009年04月09日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
前回の続き。


夜は、楽しみにしていた2つ星レストランでの食事。前もって予約しておきました。
ところが、間の悪い私たちらしく予約した日がミシュランの今年度版の発売日。そして地元の新聞記事を覗くと.....


chez Ruffet、星が減って1つへ


ええー、今日行くのに。
新聞の記事によると、星が減ったのは料理の質が原因ではなく、経営の問題が原因だとか。
まあ料理がそのままならと気をなおして行って来ました。

注文したのは、エキゾチックメニュー。



メニューです。


パンはこんな箱に入って来ました。かわいい。


まずつきだし。魚のスープ。とても濃厚で美味。

前菜は、ウズラのフィレ、マンゴーソース(写真わすれちゃった)


前菜2は白アスパラとポーチドエッグ、キャビア添え


メインはシャロスビーフ(ガスコーニュー産の牛)のステーキ。醤油塩味
赤ピーマンのソース、ユズ風味のリンゴ添え

肉はあんまり好きではないのですが、ほんのり醤油味がヒット。美味しかったです。柚は青くて風味はなし。


デザート1 サフラン風味のクレームブリュレ、ココナッツと人参のムース添え


デザート2 パンペルデュ チョコレートトリュフ、パッションフルーツのジェリー、抹茶アイス
パッションフルーツのジェリーが口の中でさっと溶けて不思議な感覚でした。抹茶アイスは日本人には薄味かも。


どれも考え抜かれた味で、いままでにないタイプの料理ばかりでした。
気になったのは、醤油塩。
支配人がテーブルに来た時に聞いたら、キッチンから実物を持って来てくれました。



なんと四国産。醤油をフリーズドライしたものでした。
食べてみたらおせんべいのような後を引く味でした。


ここは本当に美味しかったです。
また行きたいレストランにランクインです。



これはコーヒーと一緒に来たプチフール。




chez Ruffet
シェ・リュフェ

珍味?

2009年04月06日 | グルメ
週末は友だちAが来たので和食三昧。

サバがつやつや活きが良かったので、味噌煮用に購入。
家に帰って、捌いてみると........


卵がありました。3尾の内2尾に卵が!
ネットで調べてみたら食べられるとの事なので、醤油で甘辛く煮てみました。


たらこみたいで美味しかったです。



金曜の夜は、天ぷら。
天ぷらは私の母の作る天ぷらの方が美味しいので、滅多に作りません。
旦那も

『おかーさんの方が美味しい』って毎回言うし。

でも久しぶりに食べたくなったので作ってみました。

なす、かき揚げ(旦那の好物)、イカ、エビ(旦那の好物)、サツマイモ、ヒラタケそしてわかめ。
わかめのかき揚げは私の好物。でも旦那は食べません。
友だちAはわかめが気に入ったよう。

今回もやっぱり、『おかーさんの方が美味しい』そう。
私もそう思いました...................


翌日のランチは、残りを天丼にして、夜はAの誕生日を祝って、山を越えてニースで食事(ちょっと遠いんだけどね)。

日曜日のランチはサバの味噌煮で夜は寄せ鍋にしました。


今日の夜は寄せ鍋の残りです。


私は、妊娠しているからか食べても食べてもお腹がすくのですが、旦那はもう限界(笑)
Aが来るとついつい食べ過ぎてしまいます。

妊娠から出産までの検査の事

2009年04月03日 | フランス妊娠生活
フランスではこんな感じで検査をします。

妊娠判定(血液検査)

妊娠判定後の血液検査 
これで、風疹(rubeole)トキソプラズマ(toxoplasmose)の抗体があるか、肝炎(B、C)に感染していないか、人によってはHIVポジティフじゃないか調べます。
風疹やトキソ抗体がない場合(日本人は感染者が少ないそう)は毎月血液検査で感染していないか調べます。

私はトキソの抗体が無いので(これは前から知っていました)、毎月血液検査をしています。


尿検査
これも毎月行います。糖やタンパクの量をしらべて尿毒症のリスクや尿感染症を起こしていないかを調べます。

実は私、最初の月は尿検査してません。R先生、すっかり忘れました
不妊症の先生に妊娠の報告しに行った時に、発覚して変わりに処方箋を書いてもらいました。
現在は、何度も使える処方箋を持っているので安心です。


超音波検査
毎回の診察とは別に、専門のラボで3ヶ月に1度特別な検査を受けます。
私は12月に1回、3月に1回やりました。そして5月に1回受けることになっています。

第1期の超音波検査は、胎児の首の後ろの厚さを測ります。ここが厚い場合はダウン症の可能性があります。その他、手があるか、足があるか、脊髄がちゃんと出来ているかなど調べます。
ダウン症については血液検査も行われます。

第1期の検査は、地元のラボの先生がヴァカンス中とやらで、秘書に勝手にR先生から言われた日より遅くアポを入れられてしまいました。心配だったので、不妊症の先生(ちょうど12月中旬にアポが入っていました。この日、それ以降の治療方針について決まる事になっていました)に相談したら、そんなに日がずれたらやる意味がないからと、先生の病院のラボにアポを入れてくれました。


第2期の超音波検査は1時間近くかけて、脳は発達しているか、手足の指はあるか、脊髄は1本か、心室がちゃんと4つに別れているか、など障害がないか調べます。
この日、男女の性別が分かりました。


第3期はまだなのでわかりません


トリゾミ-21マーカーテスト
染色体異常(ダウン症)が無いか調べる血液検査です。この検査は確実にわかるという物ではなく、あくまでも可能性が数値ででるだけです。
母体の年齢が38歳以上または38歳近くの場合、数値が悪く出る事が多いそうで、38歳に近い私も数値が悪く出る可能性があるけど心配しないようにと、第一期の超音波検査の際に言われました。

この検査は他の検査とちがって、結果は本人ではなく担当の医者(R先生)のところへ送られます。
結果を聞くか聞かないかは本人の自由です。

私は聞きました。不安なままじゃいられないから。
結果は問題なし。数値も低かったです。

数値が高い場合は、希望すれば羊水検査(aminocentese)を受ける事ができます。
羊水検査をすれば、はっきりと障害の有無がわかるそうです。ただ子宮に針を刺すのでまれに流産する事もあるそう。


定期検診
日本より少ないような気がします。
今のところ12月に1回、1月に1回、3月に1回、そして今月の予定です。
こんな物なのかしら。


今の所ここまでです。
また新しい検査がありましたらアップします。


日本や皆さんのお国ではどんな感じですか?


ベアルヌ旅行2

2009年04月02日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
朝ご飯は、B&Bの食堂で...



ここはレストランが有名な所で、朝ご飯もおいしい。
パンは自家製。軽くトーストしてあってイングリッシュマッフィンみたいでした。(←大好きなの)


先ずはポーの町の観光。
ポーはピレネーアトランティック県の県庁がある大きな町で、アンリ4世(ルイ14世のおじいちゃん)が産まれた美しいお城が残っています。
ただ城はその後ナポレオン3世の妃が使用して、その当時の物が多いです。アンリ4世時代の物は革命の時略奪されてしまいました。
城にはアンリ4世時代の部分もあるのですが、残念ながらここは非公開。



茶色い塔がアンリ4世時代のもの。




ガイド付きの見学で、内部を見る事ができます。ガイドさんがとても良くて、説明も細部にわたって興味深いものでした。
タペストリーのテーマとか、タペストリーからわかる当時の習慣とか、ベッドや隠し机の秘密とか。
英語でのガイドもあるそうです。

町は大きく店も沢山ありますが、どちらかというと土産屋というよりフランス各地にあるチェーン店が多かったのが残念。
有名な手作りジャムの店(フランシス・ミオ)があるというので、そこへ行ってジャムをいくつか購入。

ただね、、、、、この前近所で同じのを売っているのを発見しちゃった(涙)
しかも調べたら日本でも売ってる.........


ケーブルカー、これに乗って上にいくと


ピレネー山脈を一望できる展望スポットがあります。ほんとうは後ろに雪を頂いたピレネーが聳えているんですよ。
でも曇っているから何も見えず(涙)


ランチはジャム屋の近くで食べました。
この日は夜レストランに予約を入れてあったので、軽食のつもりが...



パスタを食べちゃいました。(つわりが終わったらお腹がすくようになりました/言い訳)



旦那は生ハムと地元のチーズの盛り合わせ。生ハムはバイヨンヌ産かとおもいきや、スペインのハモンセラーノでした。


午後は郊外のレスカーの町へ。
12世紀に建てられたノートルダム教会に当時のモザイク画が残っています。


狩りをモチーフにしたモザイク画です。狩人の片足が義足なのがわかります。この頃から義足ってあったんですね。




天井画



彫刻も綺麗に残っています。


これでこの日の観光は終わり。ちょっと早めに切り上げて、ホテルで一休みした後、着替えてレストランです。






Lescarの観光局ページ