ティケハウ空港で、先ず目に付いたのがダイビングクラブの広告。
大きなレマンタの写真の上に、『レマンタ・ダイビング・クラブ』の文字が。
レマンタとは、マンタのこと(レはエイ)。
名前にレマンタが付くんじゃ、今回はマンタに会えるかも。と早速わくわく。
ティケハウには、2つのダイビングクラブがあって、1つはパールリゾート内にあるブルー・ニュイ、マニヒと同系列です。もう一つがこのレマンタクラブ。家のペンションから、パールリゾートは遠いので、レマンタに予約を入れました。
さて当日、同じペンションで仲良くなったブルターニュ人の夫婦(二人とも名前がパスカルで互いをパスカルと呼び合っている所が笑える)と一緒にペンションでクラブのお迎えを待ちました。
私たちのペンションは小島にあるので、船で直接迎えに来てくれるんです。
生憎の雨で、心配したのですが、マニヒの例もあるので、思いきって参加しました。
船の上には既に2人のお客さんとイントラが2人乗っています。お客の一人は日本人男性で、なんとマイ・BCジャケット持参!すごい。
久しぶりの日本人にすっかり嬉しくなってぺらぺらしゃべってしまいました。
控えめな方だったので、迷惑じゃなかったかな.....
船の上で、ウェットスーツに着替えて、マスクに曇り止めを塗っていると周りのパスカルx2ともう一人の男の子から『貸して貸して』攻撃にあいました。
誰も持っていないんですよね、こっちの人って。
もちろん日本人男性もちゃんと持っています。しかも私のよりもっと効き目長持ちのゴールドラベル。
カメラを持参しているのも、彼と私だけ。
なんか日本を感じてしまいました。
ダイビングポイントは船で随分行った所で、私と旦那、イントラと男の子がバディになって潜る事になりました。
日本人男性はもう一人のイントラとパスカル夫妻と一緒です。
エントリーするとすぐに丸い珊瑚が目に入って来ます。マニヒ同様雨が降っていても透明度はかなり高いです。
と頭上にナポレオンフィッシュが現れました。
ナポレオンを見るのは初めて。勝手に深海魚だと思っていたので、上の方にいてびっくり。
私たちの上をのんびり旋回しています。
更に進むとバラクーダーが何匹かいました。これ、サメより危険と言われている攻撃的な魚です。
以前、ジョアナから貰って味噌煮にした事がありましたが、切り身でもらったので、姿を見るのはこれが初めて。
テトゥも『あれは危ない』って言っていたのでドキドキしました。
バラクーダをやり過ごしてから、少しするとゴマモンガラが何匹か寄って来ました。『わーすごい』とかぼけっと考えていたせいか、ここでレギュがぽろりと口から外れてしまいました。
しかも外れながら、マスクにぶつかって、マスクもずれてしまいました。
いま考えると恐いのですが、その時は不思議と無意識の内にレギュを口に戻して、息をすったら水が口に入っている事に気がついたので、空気を送って水を出し、マスクを元に戻して、鼻から息を出してマスククリアーをしていました。
イントラが心配そうに見ていましたが、私は平然としていました。
これも鬼軍曹の特訓の賜物??
前から思っていたのですが、こっちのレギュの口にくわえる部分、あの部分大きすぎ!
私のシュノーケル(日本で購入TUSAのもの)と旦那のシュノーケル(アメリカ産)を比べてみると一目瞭然です。
口に合わないからか、たまにずれて口に海水が入って来てしょっぱい思いをする事もあります。
それはさておき、更に深く岩場のそばに行くと、今度は赤い魚(マツカサかな?)の大群がいました。よくスーパーで見かける魚です。
一緒に映っているのはイントラ。茶髪なのに海に入ると金髪っぽくなるから不思議です。
イントラに促されて岩のへこんでいる部分を覗いてみると、カサゴがいました。
さっきのレギュ衝突のせいか、上をむくとマスクに水が入ってくるので、ちょっと大変でした。
マスクのベルトを調節して、他の窪みを覗いてみると、踏むと危険なオニダルマオコゼが隠れていました。これ、背中に毒針があって踏むと危ないんです。
白浜の海底に隠れている事があるので、モーレアやボラボラなんかで泳ぐ時はマリンシューズを着用したほうがいいですよ。ウニもいるし。
ここで私のエアーが50バーになったので、ダイビング終了。
この日は結構持った方で、旦那は80バーのこっていました。いつもは私の倍残るので、これはちょっと前進。ちなみに一緒に潜った男の子は40くらいになっていました。
船に上がるともう一組は既に機材をはずして待っていました。
この後、ペンションには戻らずティケハウビレッジにあるクラブに寄ってから、ヴィレッジ内で食事を取って、歩いて帰りました。
ティケハウビレッジも、普通のペンションといった感じでした。
日本人男性が泊まったペンション・ジュスティンヌは最近内装を新しくしてお勧めだと、イントラが教えてくれました。
ちなみに、私たちの泊まったペンションのおばちゃんの話しだと、ティケハウのペンションの経営者は皆同家族で、旦那さんの親戚ばかりなんだそう。一軒だけ、件のジュスティンヌは旦那さんの家族ではないけれど、おばちゃんの妹だからやっぱり同じ....
タヒチ人は家族が多いから...
何ヶ月か前、イタリア人が宿代を払わず島から出て行ってしまった事があって、その時はファアア空港(タヒチの国際空港)で働いている親戚に電話をして出国手続きに現れた所で逮捕してもらったんだそう。
悪い事できません。(当たり前ですが)
ペンションに戻ると、おばちゃんが旦那を呼びにきました。
スペイン人のカップルがユーロで宿代を払いたいといわれてOKしたものの、いったい1フランが何ユーロなのか分からないので、計算して頂戴との事。前の日にタヒチで数学を教えていると話したので、ちょうどいいと思ったんだと思います。こう言った所、タヒチアンは本当にのんびりしています。
おばちゃんの1番上の娘さんは中学生で、島に中学がないのでランギロアの寄宿舎に入っています。高校はタヒチに行かなければいけません。島の生活は大変そうです。
ここで旅は終わりなので、持って来ていたオレンジジュース(結局飲まなかった)などの食糧をおばちゃんにあげて来ました。
小さな子供達がオレンジジュースをみて大はしゃぎした所をみると、ジュースもあまりないのかも。
翌日の12時の飛行機でパペーテに戻り、久しぶりに温水のシャワーを浴びました。
ツアモツ旅行、最高でした。また行きたいです。
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