借金してきました

2008年08月01日 | 不動産売買
暑いです。タヒチから来て何を言うのかと思うかもしれませんが、南仏の暑さはタヒチのとはまた違っていて、カラッと暑いのはいいのですが、日差しが強い!タヒチではほとんどサングラスなしで暮らしていましたが、こちらでは出かける時の必需品となっています。

さてさて、とうとう借金をしてきました。
先日結んだ売買契約書を持って銀行へ。住宅ローンにはこの契約書を持って行く必要があります。

あらかじめ言われていた書類を全部持って、いつもの担当の人の所へ。(もちろん予約がいります)
いろいろ確認して、書類にサインするまで1時間はかかりました。


ローンを申し込む時は、一緒に保険をかける必要があります。
これは銀行が用意している保険を利用してもいいし、個人で加入している共催組合の提供するものを使ってもかまいません。

うちは共催保険のほうが割がいいので、共催組合のほうに申し込むことにしました。


そして今日、共済組合のほうへ申し込みに行きました。
書類はあらかじめ何がいるか知らされていたので、すべて揃えて行きましたが、うちは珍しいケースなのでいろいろ大変でした。

それでもどうにか申請終了。


これで問題がなければ、お金が口座に振り込まれてきます。



最終的にお金を売り主に払うのは10月末なので、時間的には大丈夫。
心配なのは、フランスにありがちな


『書類が1つ足りません』



みたいなケース。結構あるんですよ。




写真はヌメアのシトロン湾。いまごろニューカレは涼しいんだろうなぁ。


契約書にサインしてきました

2008年07月29日 | 不動産売買
私たちのマンションの話です。

昨日最初の契約書にサインしてきました。compromisと呼ばれるこの契約書は売り主の行政書士のもとで結ばれるのが通例です。というわけで新しい町へ行き、売り主と待ち合わせして行ってきました。

実は日曜日に、売り主から電話があって『よかったら手続きが終わった後家でアペリティフでもどうですか?』とお誘いがありました。
売り主、とてもいい人なんです。
旦那さんは大手企業の責任者で、フランス人には珍しいまじめな曲がった事が嫌いなタイプ。売買の手続きも手際よく進めてくれました。

困ったのは契約の日は月曜日で、電話があったのが日曜の夕方だったこと。
手ぶらで行くのは不躾なので嫌だけど、日曜の午後はお店が開いていません。

冷蔵庫を眺めて、オリーブのケーキなら材料が揃っている事がわかったので、急いで作りました。
ケーキと言ってもデザートではなく、塩味のおつまみで、パウンドケーキみたいに焼き上げます。


そして翌日。行政書士の事務所に行くのであまり変な格好も出来ません。
ワンピースを着ることにして、また問題発生。
靴がクロックスとかかとの無いサンダルしか無いんです。あとはみんな船の上。

こういうとき便利なのが、私とお義母さんの足のサイズが一緒な事。
借りちゃいました。


今回は、不動産屋を通さず見つけた物件だったので、念のためうちの行政書士さんにもはるばる足を運んでもらいました。
一緒に契約書をチェックしてもらうんです。
これは実はおじいちゃんの知恵。おじいちゃん、体はあまり動かなくなっちゃったけど、頭ははっきりしています。
特に不動産売買は生活の糧にしていた事もあるので、知識は豊富です。

売り主の行政書士さんはワイシャツを着て澄ましていて、いかにもといった感じの出で立ち。
それにくらべて家の行政書士さんはポロシャツでフレンドリーで、いかにも南仏って感じ。

売り主がマンションを売って、南西部へ昇格転勤をすることに決めたのは、いま転勤しないと2年後に北へ転勤になるから。南の人は北に行くのを嫌がります。
売り主の行政書士さんが『北もいいものですよ』と言うものの、うちの行政書士さんを始め皆に『だめだめ』と反論されて悲しげでした。


あとで思ったのですが、この人、出で立ちと言いもしかしたら北の出身なのかもしれません。ごめんね。


契約は、売り主の行政書士さんが1項目づつ読み上げて、訂正事項があればその都度変えて行きます。
契約書の外にマンションの検査結果(シロアリがいないか、有害物質が素材に使われていないかなどしらべたもの)が売り主から提出されました。

これを全部皆で確認したあと、契約書の各ページにイニシャルを全員が記入して、最後にまた全員でサインをします。
これを数分コピーしている間に、前金の支払い。旦那が小切手を切って行政書士さんに渡しました。

このお金は行政書士の事務所で預かります。


これで最初の契約は終了。私たちには1週間の猶予が与えられます。それ以降で売買をキャンセルする場合は10%の違約金がかかります。
ただし、手を尽くしたにも関わらず銀行から資金が調達出来ない場合、買い主夫婦(うちです)のいずれか、もしくは両方が死亡した場合のみ無条件でキャンセルできます。


カギの受け渡しは10月末。そのあいだに、行政書士が調べごとをしたりと手続きをしてもらいます。
日本での売買の方法はわかりませんが、こちらでは3ヶ月くらいはかかります。妥当な日にちです。



というわけで、次は車を探します。(現在はおじいちゃんの車を借りてます)




不動産の話 銀行編

2008年07月25日 | 不動産売買
偶然なのですが、私たちはマンションを探していますが、旦那の祖父はマンションを売りにだしています。
祖父は病院でほぼ寝たきりなので、売る手配はお義母さんがしています。
私たちも微力ながらお手伝いしているので、買う方の立場と売る方の立場と両方同時に経験中です。

というわけで、今後フランスで不動産を購入する人の参考になればと両方の手続きを書き残そうとおもいます。


今日は買う方、私たちの話。
前に書いた通り、不動産巡りをした結果2つ気に入った所をみつけました。
この時点で、銀行にアポを取って相談に行きます。もちろん『うちはキャッシュで買えるわよ』というお金持ちはいかなくてOK。

ここで買いたい物件の話をして、大体の住宅ローンの金額を決めて、『返済シュミレーション』で月々の返済額を参考に教えてもらいます。
あ、もちろん貸してくれるかどうかも要確認。最近貸し渋りが多いらしいので。

うちは2つの銀行と郵便局に口座があるので、それぞれに相談にいきました。
それぞれレートが違います(あ、郵便局はまだ連絡がないんです。さすが公務員、仕事が遅いです)


メインの銀行が一番いいレートを紹介してくれたので、そこで借りる事になりました。
(残念だったね郵便局)


ただ住宅ローンを借りるのは、COMPROMISとよばれる仲裁契約書を売り主と結んでからになります。
この契約書をもとに、銀行が物件について、うちの経済状況についてなど調べてから正式にOKサインがでます。
もちろんここで貸してもらえない事もあるので、仲裁契約を結ぶ時は
『銀行からお金が調達できなかったら違約金なしで契約を破棄できる』の一行を入れる事を忘れずに。

仲裁契約を結んでから1週間は売り主飼い主ともにクーリングオフ期間になりますが、銀行からノーの返事が8日目なんかにきたら目も当てられないので。ちなみに1週間経ってから契約を破棄する場合は10%程度の違約金を払うことになります。


バーゲンで10%引きは大した事ありませんが、不動産の価格の10%の違約金は大きいです。


家はとりあえず銀行への根回し(?)はOK。仲裁契約を結んでから2日後にアポを取ってあります。