初検診

2009年03月31日 | フランス妊娠生活
妊娠検査薬で陽性がでたあと、先ず考えたのがジネコ(婦人科医)のこと。
越して来たばかりなのでかかりつけの先生がいません。

タヒチで紹介された不妊症の先生はマルセイユ勤務なので、家からは遠いし。
妊娠となるとやはり近場の方が良い。

フランスの場合、妊娠初期から後期までは婦人科医(ジネコ/大抵個人経営でマンションの一部屋を改装して診療所にしている)、後期から出産は産科医の分業になっています。
病院やクリニックで最初から同じ先生にかかる事も可能です。

タヒチの場合はクリニック内の先生に罹っていたので、そのまま出産までお願い出来たのですが...........

大事なのはその先生の腕前。
アルノーのお兄さんが医者だったのを思い出して、早速電話。医師ゴルフの会の評判からR先生を推してくれました。

これが例の3週間待ちの先生。


その間に、血液検査の処方箋を貰いにかかりつけの一般医の先生からもR先生なら間違いないと太鼓判。
(先生の口ぶりだと、どうもこの町にはあまり信用出来ない医者がいるみたい)


しかも、妊娠報告をしたマルセイユの先生がR先生と同期。彼なら大丈夫よ。とやっぱり太鼓判。


というわけで、お話好きで大事な事を言い忘れる傾向のあるR先生ですが、信頼しています。


出産は近所の公立病院になります。
R先生の古巣で、設備が一番整っているので。
産科医もR先生おすすめの方にアポを取りました。実際に赤ちゃんを取り上げるのは公立病院では助産婦さんです。
医者は病院にスタンバイして、何かトラブルがあった時に登場します。

私立病院だと最初から産科医が取り上げるそうです。


そして3週間後。
今までの経歴を話して、血液検査の結果を見せると........

『これは間違いないですよ』


エコーを撮ってもらうと............すごい、子宮が膨らんでる。しかも中に空豆みたいな赤ちゃんが!
いままで私が見て来たのは、卵巣とそのなかの卵胞とか厚さはあるものの中は少しだけ開いているくらいの子宮とかそんなのばかりだったので、感動。

しかも、心音が聞けるんですね。知りませんでした。
ドキドキドキドキとすごいスピードの鼓動を聞いて、思わず旦那と目を合わせてにっこり。


妊娠証明書を貰って家に戻りましたが、車の中でも二人して大興奮。
この日が来るなんて、夢のようです。



ベアルヌ地方旅行1

2009年03月30日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
エスペレットで、バスク地方とはお別れ。ベアルヌ地方へ向かいます。
ベアルヌはブルボン朝始祖アンリ4世の出身地。

バスク地方を離れると、いっきにあの赤茶の家が姿を消しました。
あまりの変わり様にびっくり。

先ず向かったのはソブテール・ド・ベアルヌ。




サンタンドレ教会(St Andre) 12世紀に建てられた教会で、ファサードの彫刻が綺麗に残っています。

教会から伝説の橋と呼ばれる古い橋と城が見えます。



ガイドブックには川を渡って、城のほうから見る教会も美しいと書いてあったので橋を探したのですが、なかなか見つかりません。人はまばらで聞けないし。小さな町を隅々までドライブして遂に橋を発見。
向こう岸へ渡りました。


この日は(というかここ数日ずっと)曇りだったので残念でしたが、晴れていれば川の緑色が映えて綺麗だろうなーと思わせる風景でした。


民家はこんなかんじ。バスクとは全く違いますよね。


つぎはオピタル・サン・ブレーズ(Hopital St Blaise)
ユネスコの世界遺産に登録されている12世紀のロマネスク教会。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼の道上にあります。

ここ、ホテルの人に話しても、既にこの辺を旅した人に言っても、誰も知らなかったんです。
ユネスコなのになぜ?

行ってみてわかりました。


小さな村に、ポツネンと教会があるだけなんです。



わざわざこの為だけに来る人は少ないかも............
でも私は中世の建物が好きなので大満足。




ファサードの彫刻が中世ぽくって素敵。


ロマネスクの特徴の小さな窓。


中は天井に美しい丸天井があるのですが写真はうまく取れませんでした。


次はこの日最後の見学地。オロロン・サントマリー (Oloron Ste Marie)。ついたのは4時すぎだったのですが、ここは半日は割いた方が良さそう。町は3つの地域に別れていてユネスコ世界遺産のサントマリー大聖堂があるサントマリー地区、中世の遺跡が残るサントクロワ地区、ノートルム教会があるノートルダム地区に別れています。
ここも巡礼路上にある町です。

まず、サントマリー大聖堂へ。


ファサードの彫刻。

捕えられたサラセン人


ステンドグラス。うまく撮れなくて残念。

ロマネスクとゴシック様式が混ざった建物です。

本当はサントクロワ地区へも行きたかったのですが、寒いのと疲れたのとで、これで見学は止めて、その日の宿へ向かいました。


宿はポー郊外ジュランソンのターブル・ドット(料理自慢のB&B)オステルリー・ロリゾン (Hostellerie l'Orizon)。




部屋はシンプルですが清潔でした。










オピタル・サンブレーズのサイト

オロロンサントマリーのサイト

宿 オステルリー・ロリゾンのサイト

みつけた!

2009年03月28日 | フランス生活
中国系のスーパーで発見。

菜の花ですよ。(ぐびさん、みつけたよ!)

早速ごま和えにしました。



先週は、ほうれん草のバター炒め、カブとカブの葉とアスパラとベーコンの炒め物、菜の花、ネギのスープと春を満喫したのですが、旦那から苦情が........


『うさぎじゃ無いんだからさ、、、』


えー、バター炒めとかベーコンとかいれて洋風にしたのに。


『ベーコンは朝ご飯だよ。お肉じゃありません』だそう。


仕方ないので次の日はトンカツにしました。
旦那大満足。

バスク旅行4

2009年03月27日 | 旅行 アキテーヌ、バスク、ベアルヌ
ランチは次のエスプレットでとりました。
エスプレット唐辛子の町です。

エスプレット唐辛子はバスク地方特有のもので、辛みは余まりません。
胡椒のように使うのだと聞きました。

ランチは町で唯一開いていたレストランで。やっぱりシーズンオフはいけませんね....


赤ピーマンを焼いたもの(焼いた状態で缶詰で売っている)にタラのムースをつめたもの。
これ美味しかったです。あまりに美味しかったので、土産屋でこれの作り方が載っているバスク料理の本を買ってしまいました。


イカの炒め、フライドポテト添え

イカは美味しかったけど、フライドポテトが油っぽくてびっくり。



ボケちゃったけど、ガトーバスク。ブラックチェリーのジャムが入っています。
お店の人の話だと、元祖はカスタードクリームなんだそう。



バスクっぽい書体で文字が入った椅子。バスク語なので意味はわからず。




壁にエスプレット唐辛子が沢山吊ってあります。10月頃収穫してつるんだそうです。
その頃訪れると真っ赤な唐辛子が沢山つらさがって綺麗だろうなぁ。


お土産
唐辛子入りのチョコを試食させてくれました。甘いチョコの後にピリピリきて不思議な感覚でした。

ここでエスプレット唐辛子ジェリー(チーズにつける)、エスプレット唐辛子ビネガー、エスプレット唐辛子ペーストとエスプレット唐辛子を購入。

お店の人に、これからどこへ行くのというので次の町の名前をいうと....

『そこはバスクじゃないね』

前回の教会のおばあちゃんもそうだけど、バスクを愛する気持ちが強いのか、バスクが一番なんですよね。

でも二人とも、ポーの町に行くというと.....

『ポーはいい。綺麗な町だよ』とにっこり。




そうそう、ロバがいました。餌を貰えるのかと思ったのか、カメラを向けたら寄って来ました。

ロバ、可愛いので好きです。


これでバスクは終わり。おとなりベアルヌへいきます。


フランス人の名前

2009年03月24日 | フランス妊娠生活
いつ法律が変わったのかは知りませんが、前は聖人の名前しか付けられませんでした。

30代以上のタヒチアンのファーストネームがフランスの名前なのは、この法律があったから。タヒチアンネームは出生届上はミドルネームになっていました。
いつもタイナと呼んでいる友だちも、ファーストネームはディアーヌ。正式な書類はディアーヌです。
でも普段はどれを使っても良いので、タヒチアンネームで通している人も多いです。(ちなみにタヒチアンの名前は先祖から受け継ぎます。友だちも子どもが産まれた時に、先祖に付けたい名前の人がいたか母親に問い合わせたと言っていました)


でも聖人の名前って限りがありますよね。
例えば掃いて捨てるほどいそうなミッシェルさん。名字がこれまたおなじみのデュポンさんだったりすると、村にミッシェル・デュポンが何人もいて紛らわしい訳です。

それで、区別をつける為にセカンドネームやサードネームを付けるようになったと言われています。


昔はセカンドネームやサードネームは赤ちゃんの祖父もしくは祖母の名前など先祖の名前をつけていました。
例えば家の旦那は、ファーストネームは曾祖父(父方)、セカンドは父方の祖父(この前亡くなったおじいちゃん)、サードは母方の祖父。
まあ、ファーストネームはたまたま、その当時流行のなまえだったからかもしれません。


このセカンド、サードは付けても付けなくてもOK。中には4つ目の名前が有る人もいます。


うちは、現在セカンドとサードを付けるつもりでいます。
日本の届け出はファーストのみで、フランスの方だけ3つの名前になります。




バスク地方旅行3

2009年03月24日 | Weblog
朝ご飯はホテルの朝食ルームで。



アメリカに住むフランス人とオランダ人のご夫婦と一緒でした。
旅先の情報交換をしたり、アメリカでの生活やタヒチや日本での生活について話をしたり、こういうこういう宿の良い所は人との交流があるところ。

本当はこのままバスク地方からベアルヌ地方へいく予定だったのですが、お二人の話とホテルの支配人のおススメもあって、近場の小さな町を見学する事にしました。


先ずはサールの町。



やっぱり雨戸や梁は赤茶色。看板をみるとKの文字がよく使われています。Kはフランス語ではほとんど使われません。
これバスク語なんです。



これは墓石です。なんとなくケルトっぽいですよね。



市役所横の掲示板にこんな張り紙がありました。
探し豚 ペットのメス豚『ピカチュー』が逃げてしまいました。見かけた方はご連絡ください

迷いブタですよ
買い主は真剣なんだろうけれど、おかしくて笑ってしまいました。しかも名前がピカチュー。


サールの後はアイノアへ。
アイノアはホテルの支配人イチオシの町。

駐車場の側に古い教会があります。バスクではまだ教会を見学していませんでした。なぜか全部閉っていたんです。


教会はロマネスク様式で、窓が小さく中が暗いのが特徴。当時の建築技術では大きな窓は作れなかったんです。
ちなみに教会の前に映っている壁はプロットと呼ばれるバスク独特のスポーツ用の壁です。これバスクにいる間、よく見かけました。



中は美しく装飾されていました。ゴチック様式の教会を見慣れていたので、とても新鮮にうつりました。
この教会だけでも来た甲斐がありました。

変わっていたのは2F。
普通2Fは女性の席ですが、バスク地方では男性席なんだそう。教会を掃除していたおばあちゃんが誇らしげに話してくれました。



男性はこの階段を上って2階から入ります。



おばあちゃんに、これからどこを見学するんだいと聞かれたので、エスプレットへいくつもりだと言うと、あそこは良い所だよとにっこり。
でも今夜はお隣のベアルヌ地方へ行くと言ったら、『そこはバスクじゃないね。いまいちだよ』(笑)


家の入り口。上に住んでいた人の名前と年代が書かれています。
この町では何軒か似たような家をみかけました。


珍しい色の家を発見。


そしてバルコニー。


香水屋さんがあったので行ってみました。お店の女性が親切でいろいろ教えてくれました。
雌ロバの乳から作った化粧品とかもありました。保湿力がつよいんだとか。
私はオレンジの花の水(ネロリ)のバスグッズを購入。良い香りです。

つぎは唐辛子のエスプレットです。




春のごはん

2009年03月22日 | フランス生活
暦の上で春になったとたん、寒波がやって来ました。
寒いです。

でも食卓には春が..........


朝市では不作だったグリーンピースですが、スーパーで新鮮なのが売っていました。
これで豆ご飯をつくってみました。

おかずは市場で買った葉付き蕪とアスパラとベーコンの炒め物。

ついでに残っていたネギでみそ汁も付けてみたら........





すっかり日本の春のごはん。

おいしかったです。

旦那、はじめは豆ご飯に恐々としていたのですが、大丈夫だったよう。蕪の炒め物は気に入っていました。

朝市に行って来ました

2009年03月21日 | フランス生活



今日は意を決して朝市に。

というのも家は朝寝坊なので、なかなか朝市に行く機会がないんです。
それで昨日のうちに明日は朝市に行くと決めて早めに起きました。

今日行ったのは隣町の朝市。土曜日のみの大きな市だそうで、食料の他に布や洋服なども売っているそう。
でも行ってびっくり、アラビアンばっかり。
ここはフランスか?って程。しかも店のよってはフランス語が通じない...............

でもエスニックな食材には事欠かなそう。
アルジェリア1世、2世の友だちから貰ったレシピがあるので、それを作る時にはいいかも。


新鮮な茎付きほうれん草を見つけたので購入。
フランスは痛まないように茎をとって売っている事がおおいので、茎付きはうれしい。
あとグリーンピースもあったけど、ちょっとしなびていたのでパス。


そのあと私たちの住む町の市場へいきました。
こちらは午後も開いています。

葉付きのカブを見つけたので購入。葉をごま油で炒めて醤油と鰹節で味付けしたふりかけが好きなんです。

あとランチ用にフレッシュラビオリも購入。
この辺はイタリアに近い地域なので、イタリアン食材店もよくあります。
ラビオリも手作りで、色んな種類があります。

今回は店のおじちゃんのお勧めで、色んなのをまぜまぜで選びました。

ーほうれん草とリコッタ
ーアスパラガス
ーアーティチョーク
ーハム
ーバジルとリコッタ
ーセップ茸

ソースは作らずに、オリーブオイルとおろしたてのパルメザンチーズ(ラビオリの店で売っています)をかけて食べました。


充実した午前中でした!

子どもの名前

2009年03月21日 | フランス妊娠生活
先日日本から送ってもらったプレママ雑誌に付いて来た子どもの名前図鑑を見てびっくり。
私の世代に多い名前は、載ってなかったり載っていても漢字が全然違ったりと時代を感じました。

フランスにも流行の名前があります。

2006年のトップ10はこんな感じ。

女の子
エマ、レア、クララ、クロエ、サラ、マノン、カミーユ、イネス、ジャド、マエリス

男の子
ルカ、マチス、マテオ、エンゾ、ナータン、ノア、テオ、ユーゴ、トマ、ラファエル


2009年(もう?)

女の子
エマ、クララ、マエリス、ルーアンヌ、ジャド、ララ、リルー、イネス、クロエ、レア

男の子
マチス、マテオ、エンゾ、ナータン、ノア、ラファエル、ルカ、エタン、ヤニス、エヴァン


私の周りにいる子供たちは見事トップ10にヒット!
昔みたいに聖人の名前じゃなければいけないわけではないので、外国っぽい名前(マテオとかエンゾ、エヴァンなど)も付けやすくなったんだと思います。

そしていわゆるフランス人ぽい名前はジジ臭く感じてしまうのかも。
そういえば先日スーパーで若い母親が小さい子どもをベルナールと呼んでいるのを聞いて、ちょっと違和感が有りました。
私の周りのベルナールは皆50歳以上だから。

タヒチは逆に古くさい名前が多いです。ガストンとかロベールとか(笑)


友だちはイタリア系フランス人で、イタリア人と結婚して、子どもは2人ともイタリアンネーム。


うちは..................二人で良いなと思う名前が一つあります。