作品紹介・あらすじ
性暴力とジェンダー、非婚と専業主婦願望、世代体験と恋愛病、かさばらない男と愛しすぎる女…。「これまで口にしたことないことを、これまで書いたことのない文体で書いてみよう」-軽やかなフットワークで時代を挑発しつづける著者が、とその周辺について初めて語る、真夜中の私信。
読書備忘録
初出1989年5月7日~12月24日 連載・朝日新聞日曜家庭欄
「わたしは親に愛されて育った。わたしはそれを、親がわたしにくれたえがたい贈りものと思っている。ことに男親には溺愛された」
”子供受難の時代”の始まりを読んで、おっ!・・・私は父親には溺愛されたが、母親は二人の弟たちを溺愛していた。母の頭ににちょうちょが飛ぶまで何かにつけて、私の事嫌いだもんねー!と言ってやっていた。その事情は大人になってから聞いていたから、へとも思わなかったけれど・・・なんてことを思い出した。
”脱テンション” リーダーシップの話にへぇー・・・
”離脱の戦略” 寂聴さんがなくなる前の日に読んでいた。
ひとりで食事するのがキライに、なんかかわいい。
以前講演会に行った。前の席がどっさり空いていた。前にどうぞ、詰めてください。に誰も動かずあとから来た人が、えー!と言いながら座っていた。獲って食べたりしませんから・・・と、どこかから声がした。
ずいぶん古い本だけれど、変わっているところは変わっている。し、ずいぶん古い本なのだねと感じないところも多かった。
作家ではなく学者のエッセイ・・・エッセイは好きだから、ん?て人のは読みたくなる。
楽しかった。
★★★★☆