内容紹介
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!
我ながら呆れるような怪作である――森見登美彦
読書備忘録
読み終える前に・・・消える。
やたら手に入る本ではなく、読んだ人は誰も読み終えることができない不思議な本。
「熱帯」なんて本は存在しない?
「熱帯」を読んだわけではなくて
「熱帯」を創りだしている?
あれれれ・・・
〇 が出てどっかに飛んだね?今どこいいる?どこにいればいいの?
わくわく読んでいるのに、へ? と躓き、ちと戻るが 〇 がね・・・
不可視の群島には佐山さんが・・・何だ!いたじゃないの!っていつの時代?
自動販売機があってコーラを飲んでいる。
電機は?誰がコーラを補充するの?・・・ここではこの疑問のほうがわけわからいってこと?
ある絵を見ると石像になっちゃうって、その絵はあれ・・・
こうして生きているのも俺だけれど、あそこで死んだのも俺
さっぱりわからないのは私もいっしょ。
読み始め、これはもう気合を入れてイッキヨミしないと完全においていかれると思い、楽しくほぼイッキヨミをしたけれど、ところどころ置いていかれた。
それがまた楽しいとは、どうかしている・・・ヘンタイ!
いつものように不思議な人・・・でました。
「移動式骨董屋」といった風情の「暴夜(アラビヤ)書房」の店主!
面白かったわ~~~・・・。
★★★★★