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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

走錨(そうびょう)=錨を下ろしたまま流される

2020年03月14日 21時07分33秒 | えいこう語る
▼コロナウイルスの感染拡大で、たった【数日間】で、既存の「コロナ特措法」が改正された。WHOのパンデミック宣言に乗じ、私権を大きく制限できる、極めて独裁性の強い【緊急事態宣言】を可能とする、国民主権を踏みにじる可能性が大きい法改正だ。

▼と理解するのが妥当な内容だろう。北海道新聞(14日)の【社説】「改正特措法成立・緊急事態懸念拭えぬ」もそのような内容だからだ。よく00新聞を読んでいるので、考え方まで似ているといわれるが、そんなことはない。

▼私は、どちらかと言えば懐疑的性癖を持っている。だから、読んでいる新聞にも懐疑的なのだ。さらに自分にも懐疑的なのだ。つまり、田舎オヤジの考えなど自信の持てるものでないと考えているから「妄想」に逃げてしまうのだ。

▼現に私の周囲では、私の考えは受け入れられていないというのを、私自身が十分認識している。自分の常識と周囲の常識が、多少ずれているだけのことだと思うが、民主主義国家で暮らしていれば、少数派でいるのは、損くさい時が多い。

▼だが多数派に属していれば、何か大事なものを見落としてしまう気がする。ということで、少数派でいるためには常に懐疑的でなければならないと考えるからだ。

▼私は今、日本国憲法施行後60年目に別冊で発刊された扶桑社の【正論】を読んでいる。内容が【日本国憲法の正体】だからだ。執筆にあたっている人たちは「憲法改正派」のいわゆる、ガチガチの右派に属する人物ばかりだ。

▼読んでいると「護憲派」の人であれば、攻めまくられているという感じだ。現憲法は「GHQによる押し付け憲法」「米国の憲法であって、日本人としては恥ずかしい憲法」など、「改憲」というのは生ぬるく【廃憲】だという、現憲法を焼却して墓に埋めようという類の激しい主張だ。

▼そういえば、そうなのかもと思ってしまう、説得力がある?内容だ。説得力とは、自信をもって声高に主張するというのが、基本だと思っている私も、こうまで言われれば、日本国憲法を充分読み込み、理解していない国民であれば、右傾化させられるのではないかと、肌寒くもなる内容だ。

▼つまりある日突然、笛吹き男が現れると、その音色につられ「集団自殺する鼠」のように、我が国民は、そんなDNAをどこかに潜ませている民族ではないかと考えてしまう。今回の「数日間の特措法改正」に、その片鱗を垣間見たように感じるからだ。

▼だが、この改正は自民党が仕掛けたのではない。旧民主党政権の時に、すでにこの「特措法」が成立していたのだ。それをアベ政権が「布石」と変換し、パンデミックでの不安を後方支援とし、まんまと成立にこぎつけたのだ。

▼アベ総理の憲法解釈は「落第点」と、我が国の学者は評価していないが、アベ総理のブレーニンは、ポピュリズムを十全に操る、優秀な「憲法改正戦略集団?」がいるようだ。その集団が神輿に担ぐのは【アベの神】程度が、最適なのかもしれない。とにかく軽く一本取られた感じの「特措法改正」だ。

▼ふとここで、私の心にある記憶が呼びかけてきた。1959年(昭和29年)の洞爺丸台風事件だ。といっても、昭和23年生まれの私なので、すごい風が吹いたという記憶が、かすかにあるだけだ。

▼確か台風15号と呼んでいたが、洞爺丸という青函連絡船が沈没したというのを知ったのは、小学生の高学年ぐらいだと思う。しかし、その後の私の青春時代の思い出の中に、「青函連絡船」は欠かせない存在担ったのだ。

▼そして、1988年(昭和63年)に、青函トンネルが完成し、青函連絡船は廃止された。もちろん海底トンネルを作るきっかけは、洞爺丸沈没事件だった。

▼青函連絡船の最後の日は、函館山周辺を一周した。廃止を惜しむ市民でいっぱいの船内は、様々なイベントがあり、私もそこに参加し、自分の思いのたけを、十二分にぶっつけさせていただいた。

▼そんな思いもあったので、たぶんその頃だと思うが、洞爺丸事故について調べ、人前で発表したことがあった。その時、始めて【走錨=そうびょう】という言葉を知った。

▼あの巨大な連絡船の錨が、引っ張られて走るぐらいの大きな台風だったということだ。錨が走り船が流され、近くの砂浜に座礁し、転覆したのだ。

▼その洞爺丸の「走錨」が、今回の「特措法改正」で、蘇ってきたのだ。「ウイルス特措法」は、旧民主党が成立させた法律だ。その時自民党は、その先を考えていたに違いない。いずれ「緊急事態法」の成立に、この「特措法」は、布石になるに違いないと。

▼今回の改正は、前の特措法の「運用」で、できる内容だったが、パンデミックを背景に、野党(旧民主党)も反対できず「緊急事態宣言」を許してしまったのだ。

▼自民党の大きな潮流に引きずられ、漂流して座礁し転覆する。今の我が国の政治体制を見て「憲法改正」へと引きずられる、野党の【走錨】が浮かんできたのだ。

▼1954年の「洞爺丸事件」の遠い私の記憶にが、66年後の今回の「コロナ特措法改正」へと結ぶついてくる。私が歴史が好きなの理由は、こんなことに結びついて考えられることにあるのではないかと思う。

▼「過去は現在や未来の教科書」だと私は考えている。アベ総理の今日の「特措法改正」のしたり顔は【走錨】を引き起こし、野党を座礁させた顔に思えた。そして、次は野党を転覆させてやるという自信に満ちた顔にも見えた。

▼さらにもっと言わせてもらえば、野党の【走錨】は、新型コロナウイルスで、今の野党の【病巣】が露呈したということではないかと、情けなさを感じる。それが【憲法改正】への、大きな前進に思えたからだ。

コロナ世界大戦

2020年03月13日 17時50分06秒 | えいこう語る

▼「見えない敵」が世界中に勢力を拡大している。コロナウイルスのパンデミック(世界制覇!)は、もはや【コロナ世界大戦】の様相を呈している。我が国は黒船来襲以来の、国家秩序の崩壊の危機さえ感じるこの頃だ。

▼国民の不安と非常事態を利用し、アベ政権は、ウイルスに関する従来の「特措法」の改正で、私権を制限できる【緊急事態宣言】を、立憲民主党らの賛成を得て成立する方向だ。

▼だが、立憲民主で党の方針に反対したのは、山尾志桜里議員だ。「緊急事態宣言」は、自民党が目指していた「憲法改正草案」の中の「第98条の緊急事態法」だからだ。

▼だから「緊急事態宣言」は、いずれ【戒厳令】に連動していく可能性が大なのだ。「自民党憲法改正草案」を読んでいただきたい。私のような田舎オヤジでも「憲法改正」ではなく【憲法廃棄】であることが理解できるからだ。

▼それを百も承知の立憲民主。「自民打倒」や「政権奪回」などいう意識はどこかに置き忘れてしまったようだ。もはや「戦争放棄」という「平和の旗」を掲げて戦ってきたものを【完全放棄】して、野党の意地も捨て、公明党のように自民党の【囲い者】になったのではと思われる、今回の合意だ。

▼ただ一人「女の意地」を通し、国会議員としての矜持をみせたのが山尾志桜里だ。「あっ晴れ!志桜里太夫」と、田舎の漁村から拍手を送りたい。後は、茶坊主議員だ。

▼「桜の里に志ある女」とは、今の日本にあって、強く美しい国の大和撫子と称賛したい!。「立憲民主」とは【一見民主党】であって、実は自民党とさほど変わらない「対米従属」を見習う政党ではないかと、今回の同意で、仮面をかぶった革新勢力だということを“確信”したのだ。

▼アベ期政権と長く接触していたため「似た者同士」となり、公明党と同様アベ政権の「側室」に成り下がったのではないかと、大いに憤慨している。

▼私のPC も「桜ウイルス」に感染したようだ。総理が野党を壊滅状態にさせ、頑張っていることを書こうとしても、すべてが総理の悪口に変換させられてしまうからだ。

▼昨夜読んだ本の中で、私たちが子供の頃「給食」で飲んだ「脱脂粉乳」は、米国からの援助だったと知らされていた。しかし、あれは家畜の肥料用で、実は日本が買わされていたのを知ったのは、私が大人になってからだ。

▼世の中は、そんな理不尽なことで成り立っているのかと思ったものだが、終戦後の対日援助資金は、1951年の打ち切りまで、総額18億ドルで無償とされていたので、国会では米国に対し「感謝決議」までしたそうだ。

▼サンフランシスコ講和条約後の翌年から、米国はそれらの援助資金は「債務」であるとし【返還要求】を突き付けてきた。日本は減額を求める形で、東京五輪後の1971年までに完済したという。ここまでは知らなかった。評論家・日下公人の文章より。

▼あらためて実状を知れば、米国は全く人情味のない国だと言わざるを得ない。それならなぜ今だに「対米従属」が続いているのかと疑う。その最大の原因は米国から押し付けられた「日本国憲法」だと、改憲論者たちは言う。

▼だから改憲論者たちは「自主憲法の制定」を主張する。だが戦後軍隊を破棄したことにより、世界トップ水準の経済成長を果たしたのは「日本国憲法」によるものだというのは、私たち世代は実感している。

▼その憲法を今さら破棄するというのは、感謝心のない日本と言われはしないか。と思うが、今の米国で、日本国憲法を作ったのは米国だと理解している人は、どのくらいいるのだろうか。

▼日本人も70年以上も馴染み、特別違和感を覚えなかった憲法を、いまさら変える必要が見当たらないというのが本音だろう。だが、戦勝国が押し付けた古い憲法だといわれれば、そうかなと思ってしまうのが、戦争を知らない世代が多くなった昨今だ。

▼しかし「対米従属」を起こす最大の原因は【日米安保条約】であり、それを補強する【日米地位協定】ではないか。米国からの押し付け憲法を改正するのなら、改憲派が【アンポハンタイ】を叫ばなければならないような気がする。

▼こうなれば、私の頭では整理できない。だが、我が国は頭のいい民族?なので【運用】という得意技で、戦後の曖昧さを乗り切った来た民族だ。

▼「新型コロナウイルス特措法改正」で「緊急事態宣言」など、あえて改正しなくても「運用」できたはずだ。まんまと【コロナ戦争】に便乗させられ【戒厳令】につながる道を、野党である立憲民主が後押しし、開いてしまったのだ。

▼「緊急事態宣言」が成立する状態を確信した、テレビでのアベ総理の顔と言葉に、私は恐怖を感じた。「躊躇なく発令する!」という総理の言葉は、伝家の宝刀をさらに一振り手に入れたという、感じにみえたからだ。

▼「第3次世界大戦」は絶対起こしてはならないというのが世界の人々の願いだ。だが大戦は戦争ばかりではなく、ウイルスも新たな人類との戦いになってきた。それに乗じて、真の「戦争できる国」への準備が、着々と始まろうとしているのを肌で感じる。つまり【運用】が適応しない「懐の浅い」国家になったということだ。

▼高校1年の時にテレビにしがみついた「東京五輪」。そこには経済成長の先に夢が溢れていたからだ。2020年は【憲法改正】を視野に入れた政治的色彩の強い五輪に、興味がわかない私だ。それは今も変わりはない。

▼なにを考えてか、トランプ大統領が「1年延期」と、つぶやいた。それでアベ政権が崩壊するならそれで結構だと思う。だが、トランプとアベの兄弟仁義は【経済仁義】という「人情の薄そうな仁義」だ。いつ親分が裏切るかもしれない、そんな仁義だからだ。

▼「日米地位協定」は、総理の祖父・岸信介が、従前あった「日米行政協定」を改正させたものだ。そこから「対米従属」が始まり、今や「対米中毒患者」となったのが、孫のアベ総理だ。

▼「対米中毒」から抜け出るための憲法改正なら、国民も応援しよう。だが、この中毒は、覚せい剤より抜けるのが困難のようだ。「憲法改正」と見せかけ、末期の「対米中毒」になる可能性も大だ。

▼そんな総理を「隔離病棟に閉じ込める」役割の野党も「対米従属」に感染してしまったようだ。「桜ウイルス」が蔓延している国会の終息宣言も、程遠いらしい。巷では桜も咲き始めたが、桜の散る頃にはコロナウイルスも、一緒に終わってほしいものだ。

国民の総意で東京五輪延期

2020年03月11日 15時58分42秒 | えいこう語る
▼昨日見た夢だ。コロナウイルスの感染拡大での「外出禁止令」が出され、国民の生活や経済が大打撃を受けている。しかしどのメディアも「米国から高額な戦闘機の購入を控えたらそれに対処できるのでは」とは言わない。

▼私は毎日そのことを家でも周囲でも口にしている。1機180億円(2016年)ともいわれる、F35A・F35Bステレス型戦闘機。それを我が国が147機購入するというからだ。もちろん値引きなどしない「いいね!」だからだ。

▼夢の内容だが、国内からそんな批判が出るのを恐れるアベ総理が、「コロナウイルスの感染で、購入にストップがかかるかもしれない」とトランプに電話で相談する。「シンゾウ、まかせてくれ」と、トランプがいう。トランプは電話を切るとすぐに北朝鮮へ電話をかける。「ミサイルを2発ほど日本海へぶっ放してくれ。その費用はシンゾウに払わせるから」と。

▼日米安保条約は「軍事同盟」だとばかり思っているが、実は「経済同盟」でもあるのだ。(安保条約第2条)。歴史的な米朝首脳会談は、決裂と見せかけて、両首脳のホットラインを開設したというのが私の「妄想」だ。そうでなければ、いずれ戦争という選択しか残されていないからだ。

▼こんな夢を見るようでは、コロナウイルスは、私の頭の中まで侵入しているようだ。ただ私自身も驚くのは「外出禁止令」まがいの自粛で、自由を謳歌しているようにみえる国民が、これほどまで従順に、我慢できる精神を持っているということだ。

▼このような国民であれば「戒厳令」にも十分耐えられると、大本営(作戦本部)は、解釈するだろう。ということで、私権を制限する「緊急事態宣言」を盛り込む「特措法改正」に動いたのかもしれない。

▼そんな危険な法改正をたやすく成し遂げさせるということは、野党はもはや【アベウイルス】の完全なる「陽性反応」を示しているようだ。

▼「命の保全」・「経済の安定」には、国民の人権を制御できるという権限を、総理に与えてしまったのだ。そうなれば次の目標は「復興五輪」のため、何が何でも【五輪開催】だ。

▼現大本営(内閣情報調査室)は、ウイルス感染者数の過少報道に努めるだろう。と考えるのは、私も映画「新聞記者」の、大フアンの一人だからだ。だが、世界中で、感染患者が増え続けているので、このままだと「五輪中止」の流れになる。

▼モリキロウ・オリンピック委員長は、IOCのバッハ会長にお願いし「五輪開催」を是が非でも行う構えだろう。【無能総理】と烙印を押された自分の、名誉を回復させるためにもだ。もちろんアベ総理もを同様だろう。

▼開催の権限はIOCにあるといわれているが、世界各国が不参加に動けば、影響は大きいだろう。だが、私は【五輪開催中止】の判断を下すのは、開催国の国民だと思う。日本国民が、世界の平和と健康のために、中止を要請したということになれば、政府もIOCも反対できないからだ。

▼【日本国憲法前文】を読み返してほしい。【そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民が享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基づくものである。われわれは、これらに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する】。

▼憲法改正論者は、これらの考えは占領下で無理やり押し付けられた憲法であるとする。そうであるから「憲法改正」というが、実際は「改憲」ではなく、日本国憲法【廃棄】なのだ。

▼信じられないが、アベ総理自身【みっともない憲法】だと発言しているからだ。(2012年の「政治家と話そう」という動画サイトで)。『現憲法第98条』の最高法規、条約及び国際法規の“遵守違反”の首謀者が、我が国の総理なのだ。

▼私は、今日もまた「アベ批判」という落とし穴にはまってしまったようだ。その穴から這い上がり、国民の一人として訴えたい思うのが【東京五輪の延期】だ。

▼それが【美しい国の国民】ではないかと思うからだ。例えば1年延びたとする。その時の総理はアベシンゾウではないと信じているからだ。

▼今日で東日本大震災から9年目を迎える。福島では今だに【核ウイルス】が蔓延し「帰還困難者」がたくさんいる。我が国にも【難民】がいるということだ。【復興五輪】などという、愛情の欠片さえない言葉は、被災地の方の心には届かない。汚染水もコントロールされていないからだ。

▼そんな政権に「憲法改正」など行わせてはならない。この政権の【改正】とは【嘘】の同義語だからだ。さらに思い出すのは【右翼の女王】(私が付けた名前だ)と言われる、櫻井よしこの言葉だ。

▼【私は権利と自由ばかりを主張する人間には、断じてなりたくないとおもっています】という。だが「ばかり」の国民などそういない。今回の自粛をみてもわかるだろう。憲法が改正されれば【権利と自由を主張できない国にしてしまう】ということだ。櫻井はナルシストの権化、まさしく「右翼の女王」なのだ。

▼アベ総理へのとばっちりは、ついに櫻井よしこまでに及んでしまった。櫻井の書いた本も何冊か読んでいるが、私が思うに櫻井は「日本の品格」を主張しているように思うが、私の先輩(故人)は「この女は下品だ」と話していた。

▼頭が悪いと言われるのは、勉強熱心でなかったなら仕方がないと思うが【下品な人間】と、言われたくないものだ。そう言えば、櫻井の妙な笑顔に“品”は感じられない。

▼では、私の笑顔はどう見られているかと言えば「笑った後に何か意味ありげな感じがする顔だ」と言われる。「妄想」の強さが、顔に現れているのかもしれない。私の「妄想」がなくなる時は、アベ政権の崩壊だと、私は【予言】する。

緊急事態宣言が目指すものは?

2020年03月10日 16時30分55秒 | えいこう語る

▼現行法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)で処理できるものを改正し、総理の権限を強化する「緊急事態宣言」を盛り込もうとする政府の動きに、相当な胡散臭さを感じる。それは、アベ総理を取り巻く勢力が目指すものは、ただ一点【憲法改正】だからだ。

▼アベ政権の、公文書破棄や説明責任の放棄、つまりでたらめに近い政治運営など考えれば、今以上に強権を与えてはならないのではないかと考えるからだ。

▼もはや【憲法改正】のゴールに向けて、脱線を繰り返そうが脇目もふらず、只ひたすら真っ直ぐ走り続けているようだからだ。【猪突猛進型政権】というような「日本国憲法」という「国家の基本秩序」を、木っ端微塵に破壊する勢いではないか。

▼「緊急事態宣言」は、閣議決定で国会の「事後報告」でよいとなっているが、野党はそれに修正を求めている。政権側は「事前通知」を受け入れるということで、成立させるようだ。

▼だがこの「事前通知」、最終的には法的拘束力のない付帯決議だという。野党の要求を呑んだ形での成立となりそうだが、実際は何が何でも、このパニック時に成立させようとする、アベ政権の罠にはまった感じがしてならない。

▼布団に入っても納得がいかない。「緊急事態宣言」の成立の、直近の目的は何か?。もはや「妄想」に頼るしか手段がないようだ。「妄想」にふけるにしても、やはりキーワードは【憲法改正】だろう。

▼「緊急事態条項」は軍隊を持っている国が持つ法律だ。「軍隊と緊急事態条項」はワンセットなのだということを、頭に入れておきたい。

▼五輪開催での国民の「国威発揚」を「憲法改正」につなげようとするアベ総理は、五輪成功を背に、まずは「緊急事態宣言」を利用するのは【福島原発汚染水の海中投棄】ではないだろうか。

▼溢れ出る「放射性汚染水」は、もはや「海中投棄」で希釈させるより方法がないからだ。緊急事態宣言を行なえば、地元民の人権や土地の制限などは、法的に可能になるからだ。

▼国民も福島県民には申し訳ないが、処理しなければならないと納得するだろう。福島原発の電力はほとんど首都圏へ送電されていたが、原発事故の危険性を福島県民に背負わせておいて、首都圏の多くの市民はそれを見て見ぬふりをしていたからだ。

▼いや、遠くの東北の田舎のことなど、全く眼中になかったに違いない。事故が起きるまで福島から電気が送られているということも知らなかったはずだ。福島県民が原発を引き受けたのだから、自分たちで始末するのが当たり前だという気持ちが、どこかに潜んでいる感じがするからだ。

▼「電気は必要だが東京に原発はいらない」という考えと同じようなものだ。溢れかえる汚染水の処理を英断すれば、アベ総理の支持率は、むしろ上がりそうな気もする。

▼汚染水の処理が成功すれば、次は「核のゴミ」の処理だ。こんな危険なものを、これ以上放置してはならないからだ。「緊急事態宣言」を行い、国民の「安全・安心を早期に確保する」とし、幌延の地下研究施設に埋めれば、喜ぶのは国民だ。幌延の住民には、助成金をふんだんに出せばいい。たぶんこれもも総理の英断に、支持率も下がるはずもない。

▼というような「妄想」を巡らしてみた。まずは「緊急事態宣言」成立ありきで、野党の顔を立ててやれば、それで喜んでいる程度の弱体野党だからだ。

▼成立後は総理の権限が最大に強化されるのだから、成立後はいくら罵倒しようが後の祭りだ。後は「憲法改正へ」進軍ラッパを吹き鳴らすという、アベ官邸からの高笑いが、北海道の田舎まで聞こえてきそうだ。

▼今日は函館市内に、食料買い出しに出かける。昼食は久しぶりで回転寿司か、はたまた豚カツかと悩むが、コロナウイルスの感染で、お客が少ないという噂が流れているので、やはり自粛しようかどうしようかと、風評にも惑わされる私だ。

▼【集団的自粛感染】は、潔癖症の日本民族の特徴の様な気がする。この潔癖症の国民性が「美しい国を守ろう」という、戦前回帰にちょっぴりシンパシーするのではないかと、再度「妄想」を重ねてしまう。

   久しぶりで中也の「汚れちまった悲しみ」が
                      三等下

緊急事態のきな臭さ

2020年03月09日 15時23分27秒 | えいこう語る

▼【振りかざす緊急事態のきな臭さ】。3月9日北海道新聞に掲載された川柳だ。この句を冒頭に引用させていただいたのは、新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の生活に大きな混乱と「戦争への道」に前進しそうな感じが、ちょっぴりみえるからだ。

▼今や誰もが、内閣の初期判断の遅さと、総理の独断の自粛宣言を批判している。だが、内閣に対する批判を「災い転じて福となす作戦」にしようとする戦略が、見える気がしてくる。

▼従前の「新型ウイルス等特別措置法」で対処できるものを、あえて改正しようとするのは【緊急事態宣言】を行ないやすくし、総理の権限を増すというのが、最大の目的に感じる。

▼【日本国憲法第97条】この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪えへ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

▼自民党改憲草案では、この【97条】をすべて【削減】させている。この状況からして「緊急事態宣言」などを認めてしまったら、どんなことになるかは、誰もが「想像」できるに違いない。

▼各国の「緊急事態法条項」は軍隊とセットになっている。つまり戦争する国は緊急事態条項を持っている。日本は軍隊を持たない国だから「緊急事態条項」を持たない。「自民改憲草案」は東日本大震災の翌年に作られている。その「98条」に(緊急事態の宣言)がある。その宣言は「閣議」にかけてできる。宣言は事前または“事後”に国会の承認を得なければならない。・・・伊藤真著「赤ペンチェック自民党改憲草案」大月書房。

▼つまり2012年の「自民改憲草案」を、コロナ騒動に乗じて成立させようという魂胆なのだ。アベ総理は自分の初期行動の失態を「緊急事態法成立」に巧みに利用しようとしているのだ。まさに「アベノマジック」だ。

▼アベ総理が自己批判し、そのうえで次の事態に対応できる「緊急事態法」を整備しようということに対し、野党は抵抗できなくなってくる。この時点での執拗なアベ批判は、逆に野党批判に代わってしまうからだ。

▼この「パラドックス=逆説」を使いこなすだけ、アベ政権に独裁を許してしまったのは、実は「野党」なのだが、真犯人は国民だというのが正解だろう。

▼日本国民の「民主主義度」に点数を付けるなら、たぶん及第点はいかないのではないかと思う。なぜかといえば「憲法解釈を間違う」アベシンゾウを総理に戴いているからだ。

▼憲法改正に大きな弾みをつけるのが「国威発揚」の旗印を掲げる「東京五輪」だ。だが、その開催は、中国がカギを握っているのではないかという憶測もある。

▼「中国が感染拡大防止」が出来なければ、中国の大選手団が五輪に参加できなくなるからだ。そうなれば、韓国、ロシアも参加を中止する可能性も出てくる。米中貿易戦争への牽制も兼ねてだ。さらに、韓国が「福島原発汚染水問題」を持ち出してくるに違いないからだ。

▼アベ総理が、早期に「感染終息宣言」を出したら、疑わなければならない。五輪開催は【憲法改正】への大躍進につながるので、得意の嘘を並べ立てても、開催しなければならないからだ。

▼新型ウイルス問題が「政治問題」になり「憲法改正」へ前進してきた感がある。そんな中で【振りかざす緊急事態のきな臭さ】という川柳が妙に心をとらえたからだ。

▼さらに同じ新聞の川柳に【道警に排除されそな五七五】とあった。札幌でのアベ総理の街頭演説をヤジっただけで、排除する道警だ。他の県より北海道が、一足先に【戒厳令】の実践例になるかもしれない。
      
白秋の「この道」札幌で
      ああ そうだよ        
                三等下