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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

沖縄・北海道米軍基地構想?!

2016年07月10日 16時22分00秒 | えいこう語る

▼いまだに米軍の占領下にあるかのような沖縄の基地問題の現状を、私たち国民は他所事のように考えているのではないか。これは福島県の原発事故で、終息の目処も立っていないのに、福島の惨事を忘れているのと同じ感覚だ。自分のところで問題が起きない限りは、一般の国民は真剣に取り組まないのだ。こんな国柄なので、自民党の戦争ができる憲法改正が、間近に迫りつつあるというのに、危機感さえ持たないのが今の大半の日本人だ。

テロの脅威も、だんだん我が国に向かっているというのを感じるこの頃だが、テロが起きてみないと実感が湧いてこないようだ。以前、アベ総理がイスラム国に対抗する国に支援すると公言したことは、テロの標的にされることを、自ら進んで手を上げたということだ。もし東京でテロがあった場合、オリンピックどころの騒ぎではない。そんな思慮にかけるアベ総理だから、安保関連法の制定後、日米両軍の強化のために、沖縄の次に北海道を実戦基地にしようとしているのではないかと心配になる。

私が最近知った情報でも、札幌市の近郊の恵庭市という自衛隊のまちには、富士山麓にいる自衛隊の特殊部隊が移動してくるという。先日、空砲での訓練で実弾を撃って負傷した隊員が出たのも北海道だ。間違ったというが、実弾での訓練が始まっていると理解したほうが間違いではないようだ。日米合同訓練も実弾での訓練が増えてくるのだろう。その場所は、やはり広大な大地北海道しかないだろう。先日、遠軽町という自衛隊の基地があるまちで街頭行進をした時、隊員が機関銃などの武器を持ってまち中を行進したという。沿道では、市民1000人が日の丸の旗を振り歓迎したという。町長が率先したということは、町内会も旗振りに参加させられているのだろう。

もし函館の自衛隊が、銃器を持っての街頭行進をし、市長を通じて町会連合会に応援を頼まれたら、どのような対応をするのだろうか。函館市から補助をもらっている関係で、断れないと判断するのだろうか。先日、市町連が行う例年の大会での、講演の内容や人選を募集したので、私も「函館市議会報告・安全・安心なまちづくり」というテーマで、申し込んだ。その選考会議に出席したが、提案されたのは3つしかなく、私の提案は入っていない。私の提案とは、安保関連法について、函館市議会が賛否の決議をした。15対14という僅差で、安保関連法は容認されたのだ。なぜ戦争ができる法案を支持したのかというのを、議員報告ということで聞いてみたかったからだ。

私の提案は政治的だとし、上層部で私の提案だけを外して会議にかけたのだ。もちろん私は猛烈に抗議した。今日の参議院選挙結果で、与党が3分の2の勢力を確保したら、憲法改正の国民投票へとつながる。国民が、憲法改正についてよく学び熟知していないと、世界に誇れる戦争放棄の憲法を、改正してしまいそうな流れになってきている。市民の最大組織である町会連合会が、安全・安心なまちづくりを活動の基本とするなら、憲法についての市民の理解を深める運動をしなければならないと私は考える。だが市町連は「政治的な問題は持ち込まない」と、理由にもならぬことを主張する。 

私は、政治的な問題を取り上げることこそ、市町連の使命だと考えている。こんな体制側にべったりな、市町連こそぶっ壊さなければならないと思っている。そんな私の意見を「あなた個人の考えを主張してはだめだ」と上層部は言う。私の考えではなく、誰の考えでいえばいいのかと反論した。国は政治に無関心な若者に関心を持ってもらうために、18歳以上に選挙権を引き下げた。大人の集まりである町会連合会は、政治に関心を持つなという。こんな大人が多くては、日本の将来がますます心配になる。私も高齢者と呼ばれる部類に属すが、私たちの生活のすべてが、政治的をなことから逃れられるものはないと、自覚している一人である。

▼「自民党改憲草案と日本国憲法」選挙が終わったら、早速国民に学ばせることを推進してもらいたいものである。国民主権が国家主権になるということは、日本が「安全・安心な国」にはならないからである。


腹が立った勉強

2016年07月09日 12時14分35秒 | えいこう語る

 

この頃腹の立つことが多い。参議院選挙で与党が3分の2の議席を確保しそうだというのが一番の理由だが、身の回りでも腹が立つことが多くなってきたからだ。だがこんな時は、失敗や事故が起きたりするのが私の特徴だ。一番気を付けなければならないのがスピード違反だ。だが腹が立っている時は、警察に罰金分以上にクレームを付けるのも私の好ましくない性格だ。今の道警だったら、警察官の飲酒運転についてだろう。取り締まる側が規則違反する組織の体質について、大体1時間は自分勝手な意見をぶちまけて、罰金分は取り戻そうという魂胆に出るだろう。私は最近、米国に生まれなくてよかったと思っている。警官により射殺されるだろうと思うからだ。それも口に銃口を当てられての射殺だ。そんな意味では、クレームを付ける割には、日本の警察に感謝している私である。

こんな時、心を落ち着かせるのは、勉強をするに限るというのが、私の腹立ち解消術だ。だが、読書をすると本の内容に感化され、また腹が立ってくるのが私のパターンだ。そこで、今回は講演会に参加することにした。一つ目は、北海道新幹線開業に伴い、東北学園大学の歴史学科の公開講座が、函館市内で行なわれたので出かけた。新幹線で東北と北海道が近くなったので、生徒の募集も含めて、一般の人にも広く学園の歴史学科の充実した内容を、ピーアールしようというものだ。講座内容は、「世界文化遺産・平泉と鎌倉幕府ー武士の政権の誕生」だ。

平泉の藤原氏が、関東や関西の文化を北海道へつなぐ橋渡しをしたということを学んだ。藤原氏は4代で滅ぼされたが、それが北海道とどのようなつながりを持っていたのか、今まで考えたこともなかった。「歴史を学ぶということは、今、どのような社会に暮らし、どのような社会へ向かっているのだろうか。なにがよりよい生き方といえるだろうか。そのような考えを巡らすときに「物差し」になってくれるのが歴史学の成果であり方法論である」との指摘は」まさに今のアベ政権下で最も大切な視点でではないだろうかと、感心し講義を聞いていた。

二つ目は、事故から五年経った今、福島県で農業をやっている方の講演会だ。作物は、国が基準値を下回るので大丈夫だとするので、食べているだけだ。作物によっては畑の土の何十倍もの放射能を吸収する野菜もある。原発事故現場から70キロ離れている小学校の汚染が激しくて、全生徒と親たちが避難したが、一人だけ「私はこの小学校を卒業するまでここで勉強したいない」と残った生徒がいたという。その子が卒業するまで、校長、教頭や5人程の先生が残ったという。生まれた土地を離れたくないという子供、それに多くの費用がかかることで、その子を我儘といえるだろうか。この子供から、大人が学ばなければならないものを感じた。農家の方は、たぶん数百年経っても放射能汚染は続くだろうと話していた。原発再稼働などというのは、まったく人間なら考えられないことだという言葉が、心に残った。

さて、今朝の昆布作業での、私より年配のおばさんとの会話だ。腹が立って、ヒステリーを起こすという内容の会話だが、女性の特権と思われるヒステリー。おばさんはこう言い切った。「ヒステリーなんて言葉はない。あれは我儘なだけだ」と。腹が立つというのは、自分の思いのままいかないので、大きな声を出し相手を罵倒することがヒステリーだと思っていたが、おばさんに言わせれば「単なる我儘だ」という。私の腹が立つ理由も、単なる我儘だとすれば、そうかもしれないと納得した先輩の言葉である。

二つの講義も「なにがよりよい生き方なのかを考える時の物差しなるのが、過去にはある」そんな思いをさせられた勉強会であり、さらに我儘を先輩に諌められ、立った腹が、すっかり座り込んでしまった私です。腹が立ったら、勉強するというのが、我儘解消の一つかもしれませんね。


アベ総理を徹底的に疑え?!

2016年07月05日 12時31分27秒 | えいこう語る

 

自民党の改憲草案を読んでの私の理解は、自民党は立憲主義を崩壊させようとしているように感じる。だが、アベ総理の人気は以前と高い。民主主義教育で育った世代であれば、立憲主義がなにかということは理解しているはずだ。圧政に苦しまないよう、国民が為政者に対し様々な契約をし、権力を乱用させないよう監視することだ。だがアベ総理は、その立憲主義の精神を改め、国民を権力で監視する仕組みに切り替えようとしている。一見人柄が良さそうなアベ総理だが、この人物、徹底的に疑いの目で見つめることが、国民主権である立憲主義の国民の、最も憲法を順守する、真っ当な視点のようだ。自分の国の総理を疑えとは、国民として最低な考え方のようだが、実はこの精神こそ立憲主義の基本的な精神らしい。

私がどうのこうのいうのはよそう。世界的に有名な方に登場してもらう。一人目は「法の精神」で有名な、フランスのモンテスキューさんだ。1748年に刊行された法の精神には、こう書かれている。『政治的自由は、権力が乱用されない時にだけ、制限的な国家にある。しかし、権力を担当する者が全て権力を乱用しがちであるということは、永久の経験の示すところである』。町会長である私も一権力者であるので、それは納得できる。役所の担当者でも、権力を振りかざす輩がいるので、以外と身近で納得できる、モンテスキューさんの指摘だ。

次は、フランス革命時に民衆運動の理論的指導者だった、ヴァレルさんの言葉だ。

『我々にとって明証された心理がある。人間は本来傲慢に創られており、高位に就くと必然的に専制に向かっていくということである。我々はいまでは、創設される諸機関を抑制拘束することが必要であり、そうしなければ諸機関全はすべて圧政的になるということを感得している。諸機関の間で抑制均衡させようと努めたりはしないようにしよう。人民以外の抑制力は、すべて誤りである』。実践的革命家のヴァレルさんの言葉は、説得力がある。

最後は、アメリカの独立宣言を起草した、トーマス・ジェファーソンさんだ。『信頼は、どこでも専制の親である。自由な政府は、信頼ではなく猜疑にもとづいて建設される。我々が権力に託さなければならない人々を制約的な憲法によって拘束するのは、信頼ではなく、猜疑に由来する・・・権力の問題においては、それゆえ人に対する信頼に耳をかさず、憲法の鎖によって、非行を行なわないように拘束する必要がある』。ジェファーソンさんは、立憲主義の真の精神は、信頼ではなく猜疑に由来すると、厳しい指摘だ。

繰り返してみよう。モンテスキューさんの「権力を担当する者が、全て権力を乱用しがちであるということは、永遠の経験の示すところである」とか、ヴァレルさんの「我々にとって明証された心理がある。人間は本来傲慢に創られており、高位に就くと必然的に専制に向かっていく」とか、ジェファーソンさんの「信頼はどこでも専制の親である。自由な政府は信頼ではなく猜疑に基づいて建設される」とは、いずれも衝撃的な発言だ。さらに結論は、アメリカやフランスの近代立憲主義は、{権力担当者に対する不信}に支えられ、その不信こそが近代立憲主義の精神だという。

これらの三氏の内容は、副題「立憲主義の創造のために」『憲 法』杉原泰男著の中から引用したものである。

アベ政権下で憲法改正論議が盛り上がりを見せようとしている。この著書の中に、私の目に焼き付いた文章がある。「第九条があるにもかかわらず、年々防衛費の突出がある。文教・科学振興費や社会保障関係費は、冷遇され続けている。体制の価値を具体的に表明する憲法が、ときに、反体制的な扱いを受けることさえもある。憲法をふまえた発言が『偏向している』といわれることも稀ではない。社会教育の場でも、憲法についての学習活動は、遠慮しがちだと言われるという文言だ。

私は、現在函館市社会教育委員だ。年6回ほどの会議が昨年は2回だ。予算が削減されているからというが、社会教育を推進することが必要でないとは思われない。必要であると説得を試みる仕事への情熱の問題である。今の、自民党憲法改正草案で、まず萎縮するのは教育現場だ。教育を国家が管理することから始まるからだ。毎月会議があって然るべきは、社会教育会議だと思う。今年初めての会議では、会議の少なさと、市民の「憲法学習」について提案するつもりである。


東京都知事選大予測?!

2016年07月03日 11時49分10秒 | えいこう語る

 

東京都知事選は,田舎暮らしの人などまったく関心ないように思われているが、実はそうではない。現在の日本格差社会を取り巻く、あらゆる問題の元凶になっているのは、一極集中と過疎化の問題であるからだ。この問題は、単純に言えば、富める地域と貧しい地域を生み出しているからだ。憲法に保障されている基本的人権など、都会と地方では平等などという言葉など、どこにも見当たらないのだ。

まず決定的な格差は、交通網の整備だ。都会の便利さは、地上・地下問わず整備されすぎているではないか。それに比べ過疎地は、頼みのJRも不採算路線は問答無用で廃止し、地域の足と言われる路線バスさえ、いとも簡単に廃止されている。東京の便利さを支えているのは、福島原発の電力の供給によるものだ。それなのに、福島の復興を東京は真剣に考えているのだろうか。地方交付税不交付団体なら、お世話になっている、福島のために、毎年100億や200億円の福島復興財源を提供しても、罰が当たらないのではないかと思う。

だから、田舎に住んでいる私は、東京都知事選が最も気になる選挙なのだ。率直に私の考えを述べてみたい。私は世界の大都市東京の知事は、女性の小池さんでいいと思う。「女性が世界で一番活躍でき、女性が輝く都市をつくりたい」「きめ細やかな女性の視点で、子どもたちや老人が、安全で安心に暮らせる豊かなまちにしたい」「男性に変わって、女性の感性を発揮し、美しく光り輝く世界をリードするまちにしたい」などのメッセージを発してみたらいかがだろうか。

自民党都連が、元総務大臣の増田さんを推薦したい意向のようで、増田さんなら民進党も相乗りする可能性もあると言われている。だから男の発想では、もはや東京も日本も、進歩発展はないのだ。小池さんは自民党が推薦しないなら、無所属でいい。都民の女性パワーを総結集すればいい。民進党も、増田さんと小池さんの二人が立てば、票が分かれるので、野党共闘で長島さんで勝てると見込んでいるらしいが、そんな、姑息な後出しジャンケン勝負でではだめだ。

私は今回の都知事選は、与党が小池さんで、野党は真面目な岡田(民主党党首)さんの一騎打ちを望んでいる。これが日本を、いや世界を代表する東京の知事選にふさわしい戦いだと思う。私が都民ならどちらを選ぶだろうか。この二人なら、2020年のオリンピックを契機に、我が国の未来に展望が開けそうで、どちらを選んでいいのか心底迷いそうである。こんな有権者をドキドキさせる東京都知事選を期待したいものである。

目の前の参議院選、憲法改正が争点だと思うが、まったく盛り上がっていないようだ。これでは与党の圧勝に終わる可能性もある。野党の体たらくがもたらす、最大の汚点は、立憲主義の崩壊である。それなら、野党の最大党首である岡田さんに、せめて、東京都の知事だけでも、奪還してもらいたいからである。

取り留めもない話になったが、多感な青春時代、田舎者の眠った感性を目覚めさせてくれた東京に、今でもかすかなあこがれを抱き続ける、田舎暮らしの団塊世代の、都知事選に期待する切なる思いである。


自衛隊初見学

2016年07月01日 12時58分39秒 | えいこう語る

 

私の町会の研修会事業で、函館の街中にある自衛隊駐屯地に出かけた。安保関連法が施行され、憲法改正が現実味を帯びてきた今日、自衛隊とはいかなるものか、その雰囲気でも味合えたらとの気持ちで企画したが、隊内では、ゲート付近にある小さな資料館での説明だけで終了した。函館であった戦争というので、五稜郭戦争に関する説明がほとんどだった。私としては、明治からの富国強兵政策での、帝国日本軍の活動や、自衛隊になった過程についての内容が聞きたかったが、そこまで来ると参加者から、憲法改正についての現在の自衛隊の立場や、今後の在り方の質問が出る可能性が高いので、五稜郭戦争に集中し、そこに参加者の思いを留めててしまったという感じがした。

秘密保持が自衛隊の最も重要な役割なのだろうが、今の自衛隊の防衛能力や世界との軍事力の比較、災害現場での活躍など、ビデオでの広報を期待したいものである。敵が攻めてきた時に、自衛のための戦はどの国も認められているというのは常識だし、国連憲章の51条にも「集団的正当防衛の自然権」は認められている。戦後、日本の独立を認めたサンフランシスコ平和条約にも「日本が主権国として国連憲章に掲げる集団的自衛の固有の権利を有する」と書いてある。そんなことも自衛隊が積極的に国民に説明を行い、それにより、憲法改正論議が国民の中に高まることを期待したい。初めて自衛隊を見学し、自衛隊とは日本国民にとって、必要欠くべからざる存在であるということを、もっと積極的にピアールして欲しかった。

私は以前靖国神社を2日間見学したことがある。国を守ってくれた英霊たちへの感謝を訴えている。だが、訪れた人たちが書いた感想帳には、ほとんどが戦争はしてはならないと感じたと書いてあり、私も安堵した気持ちになったことを記憶している。その時思ったのは、中学の修学旅行に靖国神社を入れ、子どもたちに戦争の悲劇を学んでほしいと思ったものだ。靖国神社は、日本人なら避けて通ってはならないところだ。日本民族というのはどんな民族なのか、軍隊とはいかなるものかを、英霊たちが今の私たちに、非常にわかりやすく説明してくれるからだ。右や左の思想とは関係なく、靖国神社は、現憲法を守るか改正するかの判断を国民に投げかけてくれる、貴重な存在だからだ。

憲法改正の国民投票が身近になった今の我が国。「憲法第九条を考える」そんな内容を持った広報の在り方を期待したいと考えた、生まれて初めての自衛隊訪問でした。改憲内容をよく知らないままの国民投票では、EUからの離脱を選択した英国のように、国が大混乱を起こし国民の暮らしが不安定になるからである。