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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

名脇役のいない時代

2014年04月06日 15時12分37秒 | えいこう語る
俳優の蟹江敬三さんが亡くなった。東京都出身の69歳だ。
高校卒業後、演出家の蜷川幸雄らと劇団を結成し、舞台で演技の基礎を築く。
その後映画やテレビで活躍し、名脇役としてのゆるぎない地位を築いた。
私が蟹江さんに注目したのは、蟹江さんが日活ロマンポルノに出演していた時だから、今から40年ほど前だ。
場末のオシッコ臭い、観客がまばらな古びた映画館。艶かしい題名に想像を膨らませ、映画を観たものだ。
当時20代の私は、映画とは芸術作品だと思っていたが、なぜこんな陳腐なものを作るのだと、当時は軽蔑しながらも、よくもこんないやらしいタイトルが付けられるものだと、半ばあきれながらも感心して観ていたものだ。
※小さい春みつけた。


その出演者で、いかにも田舎顔をした蟹江さんの演技が、一際印象に残った。
犯罪者で女性を強姦する役だが、ストーリーそのものはくだらないと思っていたが、その演技力には目を奪われたものだ。
彼の演技には「強姦の美学」という賛辞があるというが、なにものにも真剣に取りくむ直向さが、やがて名脇役としての実力を備えていったのだろう。
私は蟹江さんを米国の映画俳優、チャールズ・ブロンソンに似ている俳優だと思っていた。
ブロンソンも若い頃、田舎臭い顔で端役で出演していたが、妙に光るものを感じていた。
まもなく、アラン・ドロンとの競演や、映画「雨の訪問者」での主演を演じた。
その存在感と蟹江さんが、オーバーラップしていたのだ。
蟹江さんが亡くなって感じるのだが、我が政界に名脇役がいるのだろうか。
アベ総理の女房役菅官房長官は、名脇役とは思えない。
今のアベ内閣は「新総統・アドルフ・アベ」に出演する、総統をさらに増長させるだけの脇役ぞろいのようだ。
立憲政治を正す名セリフを吐く名脇役の存在がいなければ、人々は喝采を送らないのだ。
今のアベ内閣、主役もそうだがその脇役もただの悪役ばかりだ。
それを許す、観客側のレベルも問われる昨今だ。
質の高い演技は、質の高い観客が育てるとは、誰がいったか覚えていないが、名脇役蟹江さんにあらためて拍手を送りたい。


原発輸出

2014年04月05日 10時53分24秒 | えいこう語る
福島第一原発事故は、メルトダウンだ。
※タイヤ交換しないでよかった。庭がホワイト・アウトだ。


いわゆる「炉心溶融」という最悪の事故だが、今どのように処理されているのか、私たちは知らされていない。
地下水に多量の放射性物質が検出されている現状であれば、事故はまったく収束していないのだろう。
汚染水の貯蔵タンクも次々作るが漏水がある。汚染された地下水は、土を凍らせて壁を作るらしいが、そのうち海に放出するしかないというのは、素人目にもわかる。
原発は事故が起きれば、処理などできぬ代物だ。人間が近づけないからだ。
4日の衆議院本会議で、トルコとアラブ首長国連邦への原発輸出協定が賛成多数で可決された。
経済政策に責任を持つ与党なら、国益に叶うと賛成するのが当然だろうが、与党から野党になった民主党の多数が賛成に回っては、我が国には健全な野党はいないのだろうかと情けなくなる。
共産党がいるではないかといわれるが、私も偏見がちょっぴり染み付いているらしく、共産という字に馴染めない。
でも、共産系の講演は結構有意義なので参加している。
今月、党副委員長の小池晃さんが函館に来て、演説会があるので楽しみだ。
話は元に戻すが、原発の輸出は、武器輸出と同じではないだろうか。
高レベル廃棄物の中にはプルトニウムが含まれる。それは原爆の材料だ。
原発の輸出は、世界中に核拡散してしまうことになりはしないだろうか。
世界が原発脱却に向う中「世界最高レベルの安全規制をクリアーした原発」の輸出は、世界最強の武器になる原子爆弾を同時に売り込む「死の商人」の行為ではないだろうか。
「死いずる国」といわれては、聖徳太子もがっくりだろう。
自分の国でも危険だと嫌われている原発を、よその国に売り込む。
いくらなんでも、それはない。
武器と原発の輸出が解禁された我が国。
戦争をしない国と、世界から尊敬される平和国家日本が「世界版・仁義なき戦い」の仕掛け人になりそうな気配がしてくる、そんな気分のすぐれぬ朝だ。


新・函館戦争勃発

2014年04月04日 09時45分24秒 | えいこう語る
今から145年前の1869年(明治2年)5月17日、立てこもっていた榎本軍が降伏し、五稜郭は開城され函館戦争は終結した。
蝦夷を改め「北海道」としたのが、その年の8月15日だ。
8月15日。我が国の敗戦記念日と同日なのも印象的だ。
以来、1世紀半を迎える2014年4月3日、函館市は国と電源開発を相手取り、大間原発建設指し止め訴訟を、東京地裁に提出した。
※カモメ部隊も、作戦会議だ。


新・函館戦争勃発だ。
国は一電力会社と共同戦線を張り、函館城の陥落に、膨大な資金力と、国策というパワーで攻めてくるに違いない。
迎え撃つのは、27万5千の函館市民軍だ。
多勢に無勢だが,国が相手なら不足は無い。
市民を見殺しにしようとする、原発会社と結託する国家なら、打ち破るに値する国家だからだ。
市民軍の中での最大部隊は、187組織を統率する町会連合会だ。
その大将である、市町連会長の談話が新聞に載っている。
『5月にも建設凍結を求める「委員会」を設け、北海道内の連合町会に呼びかけ、全道で大間原発建設反対の機運を高めたい』と、声を上げた。
「大間原発反対対策委員会(仮称)」は、4月17日午前の市町連常任委員会で承認され、午後の理事会で承認されると、5月23日の定期総会で決定される。この日から委員会は前線に駒を進めることになる。
市最大の部隊「市町連」は、市内各界をまとめるリーダー的役割を担うことを期待されるに違いない。
しかし、市民には参戦する意欲が必ずしも多いと限らない。
そこには「おまかせ民主主義」に浸っていた時期が、あまりに長かったからだ。
「国VS地方自治体」の正攻法の一騎打ちでは、自治体に勝ち目が無い。
市民戦はゲリラ戦術が有効だ。ゲリラ戦とは奇抜な発想と行動力だ。
「主権在民」を旗印に、民主主義とは何かを問う戦いでなければならない。
新・函館戦争を通し「まちづくりとは何か」を問いながら、函館市民が一丸となり、世界に胸を張ることの出来る開港都市を目指そうではないかと気勢を上げる、宣戦布告の翌日である。


3に係わるあれこれ

2014年04月03日 13時22分12秒 | えいこう語る
3という数字は、日本人が最も意識する数字のようだ。
古い時代で言えば三種の神器や、聖徳太子のあつく三法を敬いなどが浮かんでくる。
現代に入ると、長嶋茂雄さんの背番号3が象徴的だ。
ホップ・ステップ・ジャンプの三段跳びも、なんだか歯切れがいい。
でも、あまり心に響かない3もある。
アベ総理の経済政策3本の矢、これはすでに折れている矢なのではないかと心配になる。
それに、武器三原則の撤廃などは、もってのほかだ。
こじつけになるが、3+3+3、3が3つも重なり、九条改正などとくれば、日本滅亡である。


今はこんな狭いアパートは無いだろうが、私の友人は大学時代3畳間に住んでいた。熊でも住めない狭さだ。
私は何度か泊まったことがあるが、3畳間で寝ると悪夢を見そうな感じがしたものだ。もちろん窓は小さなのが一つしかなかった。
死刑囚として40数年独房暮らした、袴田さんが再審のため出獄した。
独房は3畳間だ。看守の足音が聞こえるたび「おむかえ」が来たのかと、生きた気がしないという。
そんな毎日が40数年続けば、精神に異常をきたすに違いない。
テレビに映る袴田さんは、そんな表情に見えた。
現在のDNA鑑定は、ほぼ100%という。
だが、検察は証拠が古くなったからといい、それを認めない。
自分たちの組織を守るため、無罪の人間を3畳間に閉じ込めた反省の色は微塵も無い。
この検察を独房に1月入れたら、おそらく控訴は取り下げるに違いない。
さて、今日3日は、函館市が国と電源開発を相手取り、大間原発建設差し止め控訴を行う。
小さな自治体が、国を相手取っての大喧嘩だ。
私たち函館市民も、総大将である工藤市長の下に馳せ参じ、市内各界一丸となり、この大勝負に参戦しなければならない。
市長には確かめたことが無いが、聞く所によると、市長は大学時代の4年間、3畳間で暮らしたという。
私と同世代の市長だが「3畳間の根性」は、金メダルに値する。
市民のための市長だ。ぜひ、勝訴して、市民の生命を守って欲しい。
「津軽海峡の戦」は、函館市民の総力戦で望みたい。


変な国ではないか

2014年04月02日 09時03分34秒 | えいこう語る
庭の福寿草


▲4月1日、消費税が5%から8%に増税された。
駆け込み買いがテレビで放映されている。増税なのにそれを喜ぶ国民がいる、変わった国だと外国人が話していた。
始めの消費税導入に際し、旧大蔵省幹部が「消費税は麻薬と同じだ、一度やったらやめられない」といった言葉を思い出した。
増税をこんなに楽しむ国民がいれば、「増税やむなし」というお墨付きを与えたようなものではないか。
「今買い時のもの」などの特集は、国家政策を援護するマスメディアの倫理なき報道だ。
▲世の中が浮ついているその日、政府は福島県田村市都路地区、117世帯350人余りの避難解除を発表した。
原発事故の処理が解決していないのに「何でこうなるの」と開いた口がふさがらない。350人の人体実験ではないか。
再稼動を目指す政府にとって、初めてのメルトダウン事故が人体にどのような影響をもたらすのかの、資料収集に違いない。
故郷に帰りたがっている住民の心を、逆手に取った行為だ。
米国による原爆投下が、原爆の威力を試す実験だったという批判をするのに、あたえしない行為だ。
▲集団的自衛権行使の問題も、持ちこたえてきたダムが決壊寸前のようだ。大日本帝国に改名しそうなアベ政権の勢いだ。
それを実証するように「武器輸出三原則」が、閣議決定で撤廃された。どうやら武器を商品として自由に海外へ輸出できるようだ。
日本製の武器が様々な国で、人殺しに使用されるのだ。これって、小学生に説明できるだろうか。
▲今日からテレビ局各社の報道は、どんなニュースで持ちきりにな
るのだろうか。
ワタナベ議員の8億円借り入れ問題か、STAP細胞の小保方さんの論文改ざん問題か、はたまた、捕鯨中止の問題か。
テレビのチャンネル、どこを回しても同じ内容だ。「大日本帝国への誘い、武器三原則廃止」そんなスキットした番組が観たいものだ。
見渡せば、周囲には私も含め、変なおじさんや変なおばさんで溢れている。
もっとも変なのはアベ総理で、その閣僚も変なおじさんと変なおばさんばかりだ。
閣議決定が横行する我が国は、憲法違反の「変な国」のようだ。