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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

人生いろいろ

2009年06月24日 13時22分01秒 | えいこう語る
店の前は国道278号線が走っている。
数日前から、店の100メートルほど北側にある、銚子トンネル(1437,6m)の中で、工事が始まっている。店の前で交通整理のおじさんが旗を振っている。
1日中立っていると、暑かったり寒かったりで、シャツを脱いだり着たりと、目に見えぬ苦労はあるようだ。
昨日、そのおじさんと立ち話しをしているうちに、こんな田舎の店に、シンガポールからのお客さんが来て、英語が話せなくて困ったと言う話しをしたら、私の娘なら英語が得意だという。
すごいねと言うと、おじさん話に力が入ってきた。
娘は法学部を出て、弁護士の試験に2度挑戦したが失敗し、結婚した。ご主人は薬剤師で、病院側から調剤薬局を作ってほしいと言われたので、自前で建設を始めたら、建設が終了したとたん、契約を破棄されたと言う。
それなら娘さんの出番じゃないですかと言うと、ご主人のお父さんから、待ったがかかったと言う。
ご主人のお父さんは、その街ではタクシー会社やほかに会社をいくつか経営されていて、そのため、街の中での争い事は避けようとしたらしい。
それは理不尽じゃないですかと言うと、まもなく、よその病院から声がかかり、そこの薬局として、仕事をすることができたと言う。それは万事上手くいきましたねというと、そうなんだと笑顔を見せた。
それに、神奈川に住んでいる息子に孫が生まれ、まもなく一歳の誕生日なので、行ってくるんだと、おじさんは楽しそうに語った。
そのために働いてるのさといい、車が来るたび「スピードダウン」の旗を高々と掲げていた。
今朝も「暑くて参ったな」と言いながら、元気に旗上げをしている。


月曜日は定休日

2009年06月23日 12時38分20秒 | えいこう語る
月曜は定休日
毎週月曜が店の定休日だ。
以前から構想を練っていたが、ついに昨日決行した。
それは、店の白い壁のところに、ある絵を描くことだ。
午前中に、3時間ほで描き上げた。妻に見せたら、あまりのできばえに驚いていた?!
その絵とは、石の上で昼寝をするトド(海獣)の絵だ。・・・横にHOKKEと書いた。つまり、私の村「トドホッケ」と言うジョークだ。
5年ほど前に購入した、イラスト関係の本にあった図柄が気に入って、いつか何かに使おうと思っていたからだ。
一気に描いたわりには、できばえは実に良い。・・・われながら感心のアートだ?
来店する客のコメントが楽しみだ。お昼を食べてから、気分がいいので、ついでに、草刈をした。
終了したのが午後4時過ぎだったが、芝生がきれいになったので、心がはずみ、車で30分の隣町の縄文露天風呂に行くことにした。
温泉に行くときは、必ずお寿司を握ることにしている。妻が小さな重箱におつまみを用意してくれた。準備万端いざ出発。
途中コンビニにより、ワインを一本。これもお決まりのコースだ。
乳白色の硫黄露天風呂は、疲れがとれる。・・・まさに天国とはここのことだ!
冷えたワインも美味しい。勿論お寿司もだ。
大広間の畳の休憩場には、ちょうど夕飯時間なので誰もいない。
私は、岩に昼寝するトドのように、鼾をかいて寝てしまったということである。


ボケてしまった夢を見た

2009年06月21日 13時15分06秒 | えいこう語る
夢の中で目が覚めた。今日は仕事に行かなければと思い支度をする。だが自分の職場がどこなのか、まったく思い出せない・・・焦る。どうしよう。職場では私のことを待っているに違いない。でも、職場がどこなのか思い出せない・・・。
目が覚めた。夢なんだ。自分はすでに退職したのだと、胸をなでおろす。
時計を見ると午前2時だ。・・・このまま眠ると、また夢の続きを見てしまいそうだと思い、思い切り起きて机に向かった。
サークルの宿題である、文章を書くためだ。これが意外とスムーズにペンが進み、原稿用紙20枚ほどが出来上がった。構想は練っていたが、こんなにはかどるとは思ってもいなかった。
さっきの悪夢を忘れようとする気持ちが、ペンを走らせたのかもしれない。
外で、イカ売りの声が聞こえる。最近仲良くなった魚屋さんである。
私の顔を見ると、困った顔をして、ガソリンを入れ忘れ、走れないという。時間をみると6時半である。日曜日はスタンドが休みだが、社長宅に電話を入れてみる。寝ていたようだが、給油してくれると言う。魚屋さんに笑顔が戻った。6月1日からイカ漁が解禁になり、食べるのは今年初めてだ。小ぶりだがやわらかくて美味しい。中皿に山盛り刺身を作ったら、妻が起きてきた。
普段は手早い料理をするが、妻は朝寝坊の大選手だ。したがって、朝イカの刺身は私の役割だ。
夢でボケた事、文章がすらすら書けたこと、人助けをしたことなどを妻に話し、イカ刺しを満腹にいただいた。
朝から一杯やりたいところだが、私の今日の仕事は、妻の店を手伝うことだと
気がついたので、ビールは夜まで待つことにした。


風の通る道

2009年06月20日 12時03分08秒 | えいこう語る
晴れた日はいつだったか、思い出せないような毎日が続いている。
今は、海水温と外気の温度差が大きいと発生する海霧(がす)の季節でもある。
今朝も霧雨まじりで、昨日に引き続き長袖のシャツを着る。
庭を見るとツツジは終わり、石楠花のピンク色の花が、周囲の緑に映えて,とてもても可憐だ。
軒下には大きな蜘蛛の巣に水滴がつき、ビーズ刺繍のように輝いて、とてもきれいだ。
蜘蛛の巣が大きな網を張る場所は、私の記憶では半世紀以上同じ場所だ。蜘蛛家に代々伝わる縄張りなのだろう。
蜘蛛の巣に引っかかる獲物は、大きくてもトンボや蝶の類で、他は小さな虫だ。
風の通る道に網をかけているのだろう。漁業でいえば、定置網の手法だ。
庭の手入れの時に邪魔になるから、取り払ったりするが、次の日はまた新しい網を張りめぐらしている。よく働くのはアリといわれるが、蜘蛛さんの存在を忘れては失礼だ。ファーブルの昆虫記には、そんなことがきちんと記されているだろうかと、ちょっぴり心配する。
今朝はこんな思いでスタートした。


海の向こうはカリフォルニア

2009年06月19日 16時10分22秒 | えいこう語る
我が村は朝から海霧(がす)に覆われている。
ストーブなしでは今日は寒い。国道を行きかう車も少ない。こんな日は村全体が憂鬱な気持ちになるようだ。
海のほうに目をやると、白い棺桶のような物体が波間に漂っている。双眼鏡で見ると、その上にカモメが一羽止まっている。もしかして、密輸の麻薬が入っている箱かもしれないと思ったりする。そんな思いに駆られるような、ミステリアスな海岸風景だ。こんな日は、ジャズやブルースや演歌が過疎の村には良く似合う。
仕事を終えたら隣町の縄文露天風呂に、行こうと妻を誘う。風呂上りは飲むから、運転してくれる妻なしでは、私は生きていけないのだ。
突然玄関で声がする。私の漁師の師匠だ。帆立貝の稚貝をトラックに運んできた。どさっと置いていく。3~40キロはある。
店に来たお客様にも無料で食べさせ、持ち帰ってもらう。お客様からもお礼にと大根をいただいた。
昼食はトマトベースのパスタに、ホタテをたっぷり入れる。ワインといきたいが、隣町まで買うに行くそんな時間などもったいない。ビールを取り出す。
ホタテの刺身もだ。貝がパクパク口をあけたり閉じたりしている。塩味が効いていて、醤油などいらない。
霧が濃くなり、窓から海も見えなくなった。BGM はイーグルスのホテルカルフォルニアが流れる。
♪夜の砂漠のハイウエー 涼しげな風に髪が揺れて コリタス草の甘い香りがあたりに漂う はるか遠くに かすかな光が見える 僕の頭は重く 目の前がかすむ どうやら今夜は休息が必要だ・・・・・・
ホテル・カルフォルニヤヘようこそ
ワインを飲みたいんだがと言うと 1969年からワインは一切置いていないという♪・・・・・
こんな日は、田舎に住んでいて、最高の日だと思うのだ。
海は時化ているので、昆布やワカメが海岸に打ち寄せられているに違いない。
でも、今日は休息日としよう。・・・いつもそうだけど。