函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

天皇即位と回転寿司

2019年10月24日 09時41分58秒 | えいこう語る

▼天皇の即位の行事については、政教分離違反ではないかとか、公金を使うのはおかしいとか言われている。憲法学者もそのような発言する方もいる。私もそう思う。

▼そう思っても、それが行われてしまうのが【国民統合の象徴】という存在だと言われれば、なんとなく納得させられてしまいそうにもなる。でも象徴だから、許されるというのも、なんだかしっくりこない。

▼もっと不思議だと思うのは『恩赦』だ。裁判長の上に天皇がいるような気がするというのは、一般的に考えても納得がいかない。今回は55万人ともいわれるからだ。

▼恩赦的なものは、日本だけではないと言われれば、それ以上言ってもしょうがないと思うのが、象徴の象徴たる所以かなと思ってしまう。ということで「象徴」というのは、限りなく「つかみどころのない」ものだという感じがしてしまう。

▼しかし、天皇皇后両陛下には、私も親愛の念を抱いている。皇太子時代に私の友人が、一緒にお酒を飲んだことがある。その様子をリアルに聞いているので、私も好感を抱いている。

▼皇后雅子さまは、ジャズピアニスト、キース・ジャレットのフアンだという。私も同じだからだ。そんな極些細な理由で、両陛下の即位には好感を持っている。

▼函館市内でも1000人規模の提灯行列が予定されている。提灯行列とは、明治・大正・昭和の【天皇制が強烈な時代】にタイムスリップさせる、演出のように見える。参加はしないが、どんな雰囲気なのかは、見てみようと思っている。翌日の新聞の記事も、どう書くか楽しみだからだ。

▼「即位の礼」の夕方「回転寿司」に出かけた。先日、垣根の刈込をしたお礼ということで、招待されたからだ。70歳を過ぎれば、6~7皿が平均だが、おごられついでに、12皿ほど食べて、満福で店を出た。

▼支払いを済ませた方が、平日10%割引の券を持っていたが「今日は暦は黒字ですが、祝日になっていますので、5%の割引になります」と言われたという。

▼「カレンダーは平日になっているのに」と、少し憤慨していた。私たち夫婦は、一応「天皇の即位で損をさせてしまったね」と言ったが、ごちそうになったことで、満足していた。特に、天皇両陛下に苦情を持つ気持ちなど、これっぽちもない。

▼でも、天皇の即位の礼で、ちょっぴり損をした国民がいたという事実も、記憶にとどめたいと思う。その前に、ごちそうされたからと言って、いつもの倍も食べるのは、もともと卑しい気持ちがあるからだ。そこも記憶にとどめておきたい。

▼ただ、憲法改正を声高に叫ぶアベ総理の音頭での「天皇陛下万歳」の時、心の中で「万歳」を叫んでいる私がいた。【日本国憲法の液状化現象】をちょっぴり実感した「天皇と回転寿司」のブログだ。

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2 コメント

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Unknown (陸奥の居候)
2019-10-24 13:14:35
 裁判長の上に天皇が居るようだというのは全く同感です。
 私は即位の礼も、関係したテレビや新聞情報も眺めずに、キース・ジャレット&チャーリー・ヘイデンの「ラストダンス」を繰り返し聴いて世の騒音から避難していました。
Unknown (かわぐちえいこう)
2019-10-26 11:53:15
ラストダンス,さっそくユーチューブで聴きました。キース・ジャレット=僕たち二人が一緒に演奏すると、まるで二人の人が歌っているようだ。チャーリー・へイデン=キースもよく聴き、僕も聴く。それが僕たちデュオの極意。お互い聴くことが演奏には大事なんだ。こんな言葉も検索の中にありました。JAZZメンの感性が研ぎ澄まされているような言葉ですね。

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