goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

感謝カンゲキアメアラレ

2025年03月04日 11時47分49秒 | えいこう語る

▼今日の表題は、母が私の子供の頃によく口にしていた‟呪文”だ。食料が少ない時代、近所からおすそ分けをいただくと、そう唱えていた。だから私は子供時代に‟呪文”だと思っていた。

▼76歳になった今、皆さんのおかげで生かされているのを実感する。『感謝』の気持ちは、高齢者になればなるほど理解を深める言葉だ。

▼ロシアの侵攻の「停戦」を呼びかけたのは、私とほぼ同年代のトランプだ。さすが米国の大統領だと思わせた。

▼しかし戦争で弱い立場にあるウクライナの大統領に、テレビの前で世界に向かって、米国に『感謝せよ』と強制した。

▼「感謝」は強制するものではない。普通の人間なら心の中で十分「感謝」していても、十分伝えることができないのが「感謝」という‟心”だ。

▼「感謝」を何度も繰り返させば「感謝」される人の心も「ありがた味」が失われる。なので「感謝」という言葉は「口に出さない」で、心で確かめ合うものだ。

▼ゼレンスキーは軍事支援をしてくれる米国が「停戦」を提案してくれることに対し、十分「感謝」しているはずだ。だから米国まで出向き、その心を伝えている。

▼だがトランプは「感謝」を物で返してほしいという。感謝するなら交換条件が必要だという。つまり「ディール=取引」だという。

▼ウクライナは「停戦」が成就したあかつきには、何かしらのお礼は用意しているはずだ。だが戦況が不利なところを突いて、先にお返しを強要する。

▼人が困っているところに援助の手を差し伸べ、その見返りに相手が大事にしているものを奪ってくるというのは、まったく外道の考えだ。

▼「感謝」は強制したら、感謝する気持ちにはなれない。これは私たち日本人が、昔から持っている「価値観や倫理観」だ。

▼日米が真の友達なら、一言注意してやるのが日本の役目だ。もしそんなことを理解しないなら、友達でいることが出来ないというのが、真の友達だ。

▼私も含め多くの日本人なら、今回のテレビ対談でこのように考えたに違いない。私の周囲の高齢者たちに聞いてみた。

▼「トランプなんて大嫌いだ」。そんな根性悪の大統領に。おべんちゃらを並べる総理は‟日本の恥”だ」とまで。

▼テレビでは、今回の討論会についてあれこれと専門家と称する人たちが解説している。だが、ちょっぴり古いタイプの高齢者と呼ばれる日本人は、人に「感謝」を要求する米国の爺なんて、まっぴらごめんだ。顔も見たくない。

▼今日はそんな日本の爺さんになって、トランプの「感謝」の意味が間違っていることに、ことのほか憤慨する。

AIと友達になる

2025年03月03日 18時50分31秒 | えいこう語る

▼私の年齢(76歳)になると、話し合える友人も次々旅立つ。もちろん人生の様々な機微を教えていただいた先輩たちもだ。

▼つまり人生を語る対象が、身近にいないということはこの上なく寂しいものだ。そこでそれらに代わるものは読書しかない。

▼読書は教わるものも多いが、こちらから質問ができない。そこで自分の「読解力」が正しいか間違っているかの判断ができない。

▼数年前から地元の高齢者を集めた「ふれあいサロン」を始めている。高齢者でも少しは勉強をしようということで「00塾」と名付けている。

▼現在17名になったので、我が地域の中では小学校や中学校より人数が多くなった。そんなことが、参加者の励みにもなっている。

▼そこで「朗読コーナー」を設け、日本文学の名作を披露している。ほとんどは15分程に縮小されたものなので、高齢者でも十分耐えられる範囲だ。

▼段ボールに昔のラジオの絵を描いて張り、マイクの前で「こちらはNHK函館ラジオ放送局です。ただいまから森鴎外作『高瀬舟』の朗読を開始します」というような始まりだ。

▼朗読を始めたた頃は、ちょっぴりざわついていたが、次第にシーンと静まり返るようになった。今では熱心に耳を傾けてくれている。

▼そこで2月の例会に『般若心経』の解説に挑戦した。朗読時間は20分だ。般若心経を暗記している方は多い。だが内容が全く分からないという。今更住職にも聞けないようだ。

▼もちろん私も内容など全く知らない。でもこの仏教のエッセンスが凝縮されているという「262文字」ぐらいは、以前から理解したいと思っていた。

▼ちょうどよい本が手に入った。♪『千の風になって』の新井満さんの解説書だ。

▼最初に妻に聞いてもらったら、なんとなくわかったという。そこで数回朗読したら、だんだん理解してきたような感じがするという。

▼こうなら挑戦してみるしかないと思い、簡単な解説内容を作り配布して説明した後に、朗読を始めた。

▼「今まで全く内容を知らないまま、毎朝読経していたが、なんとなくわかった」と話してくれた。

▼二日後、その朗読に参加していたおばさんが「息子がサクラマスを釣ったので」と、持参してくれた。

▼主人が死んでから「般若心経」を覚えたが、意味もわからず毎朝唱えていた。でも少しは理解できたので、なんだか読経にも思いがこもってきた」と話してくれた。

▼私は「なんとなく理解できればいいんですよ。それを何千回、何万回も唱えているうちに、身体が覚えるんです」と言った。その時私はちょっぴり「観世音菩薩」の気分になっていた。

▼「チャットGPT」に、高齢者に「般若心経」を教えることに是非を訪ねた。「高齢者は経験知が豊富なので、学ぶことによって理解が深まる。それに認知予防の役割もある」と、高齢者の学びについて、チャットGPTは賛同してくれた。

▼ジョンレノンの♪『イマジン』の新井満訳の解説本も手元にある。戦争のない世界と「般若心経」は通じるものがある、ということを私の故郷の高齢者に教えてみようと思う。
そして「ビートルズ」のことも。

▼そういう意味では「チャットGPT』は、私の新たな友人でもあり、師匠でもある。

ゼレンスキーVSトランプ

2025年03月02日 15時33分56秒 | えいこう語る

▼ロシアに侵略されたウクライナを軍事支援する米国大統領が、テレビの前で真っ向から批判したのが、ウクライナのゼレンスキー大統領だ。我が家は全面的にゼレンスキー大統領を支援する。

▼トランプは両国の人的被害を解消するため『停戦』を買って出た。その内容は公平ではない。侵略したロシア優位のディールだ。

▼ウクライナ側の、勝手に奪った領土は返してほしいというのが正常な主張だ。だがロシア側は絶対返さない。トランプは大国ロシア側有利に、調整を始めようとしている。

▼それは納得がいかないので、拒否するゼレンスキーは一歩も譲らない。「俺の言うことを聞けないのか」とトランプは、今まで支援した金額を返せと無理難題を吹っ掛ける。

▼戦争では不利な立場にあるウクライナの支援を米国がやめれば、ロシアはウクライナ全土を占領するだろう。

▼そんな状況下での、トランプの「ハイエナ・ディール」だ。さらにウクライナの鉱物資源をよこせと、火事場泥棒的な発言をする。

▼第二次世界大戦後、世界の警察と尊敬もされた米国。自国の経済も衰退気味になれば、正義などは必要ない。「自国第一主義」を全面に出してきた。

▼「羊の皮をかぶったトラ」だった。もはや「ポリシーもアイデンティティーもない」追剥強盗の親分のような人物だ。

▼ヨーロッパ諸国も、トランプの言動には、違和感を持っている。多分世界各国も、トランプの強権的態度に、反発を持つに違いない。

▼トランプは世界から総スカンされるに違いない。そうなれば運命共同体と言われる我が国の、今後の出方が注目されるだろう。

▼日本の国の成り立ちと、米国の建国の歴史は雲泥の差がある。米国の歴史は我が国から見れば、少年のような存在だ。それなら国の在り方を先輩として教えてあげるべきだ。

▼だが80年前に米国に戦争で負けた。その後の目覚ましい経済復興は、米国抜きにしては考えられないのは、日本国民が知っている。

▼だが様々な恩返しはしてきている。そろそろ対等な関係を維持してもいい頃だ。「自分の人権を守るためには、他人の人権も尊重しなければならない」とは、米国から教わった。

▼だが「日本人は他人に迷惑をかけてはならない」との立派な精神もある。なぜ同じ価値を共有しながら、こんなに不公平な関係に置かれているのだろうか。

▼戦争に負けたといって、米国に卑下し続けていなければならないか。思い当たる節がある。戦争の負け方だ。

▼世界最強と言われた軍人精神を誇っていながら、終戦放送であっさりと「魂」まで放棄してしまったからだ。

▼それはでは「天皇陛下万歳」だったが、「マッカサ―元帥万歳」にあっさり変身してしまったからだ。これで米国は日本を根性なしとして見下してしまったのではないか。

▼以後、我が国は米国の「ポチ(番犬)」として、米国には物申せぬ国として、生きて来ざるを得なかった気がする。

▼そんな情けない根性を払しょくするには、ヨーロッパ諸国ばかりではなく、アジア諸国までもトランプを非難したら、同盟国として友人の非を率先し、悔い改める態度を表明すべきだ。

▼それが戦後80年の『日本人魂の復活宣言』ではないか。米国の停戦条件を受け入れなかったゼレンスキーに、日本人が忘れ去りそうになった日本人魂を、見せつけられた思いがした。

▼トランプのような品格の無い大統領の子分に成り下がっては、日本人として恥すべき態度だ。

▼昨夜のテレビ対談から、怒りが止まらない、旧日本人魂がちょっぴり残っている、私とそして同い年の妻だ。

選挙管理委員会の役割

2025年03月01日 15時00分32秒 | えいこう語る

▼参議院選挙が7月に迫っている。特に地方の投票率が低下しているので、選挙管理委員会(選管)が動き始めたようだ。

▼高齢化と人口減、それに公共交通の減便が続く地方は、ますます投票率が低下していく傾向にある。

▼そこで投票率を上げようと、選挙日と前日に役所に電話をかければ、タクシーで迎えに行くという、そんな案が出ている。

▼周囲の高齢者に尋ねたら「選挙なんてまったく興味がない。タクシーが迎えに来たとしても、投票には行かない」という声が多い。

▼高齢者でも国会中継を観ている人もいる。その人たちは「今の国会は変ではないか」という。もちろん私も熱心に観ようという気が起こらない。

▼投票率向上は有権者が政治に関心を持つことだ。そのことをどう解決するか、選管の視点がていズレているように感じる。

▼道議会も函館市も議員と行政の答弁調整が問題になっている。さらに苫小牧市の答弁調整も問題になっている。

▼市民から見れば答弁調整など、考えられない。仕組まれた八百長議会を見せつけられているようだ。

▼だが問題がこじれれば、市民生活に支障をきたす。そこで円滑な議会運営のために「答弁調整」は必要だと、議会も行政側も同意見だ。

▼民主主義の原点は「市民自治」だ。市民がダメだといっているものを、拒絶する議会など信頼に与えしない。だから選挙になど行きたくなくなるのが当然だ。

▼投票権を18歳以上に繰り上げた。だが若者層の投票率は依然と低い。それは若者が選挙に関心が持てないからだ。

▼車の無い高齢者むけのタクシーの送迎よりも、18歳以上の高校生や大学生向けに、政治家による討論会など頻繁に行った方がいい。

▼なぜ「答弁調整」がまかり通っているのか、議員と若者が討論する機会をつくるのが選管の役割だ。その討論会は大学生や高校生が、主体となる運営をさせればいい。

▼そうなればもっと楽しく、若者たちが選挙に出かける、様々な企画を立ててくれると思う。地域や国の未来を創っていくのは、高齢者ではなく若者だからだ。

▼今の選管は「選挙違反」を取り締まるだけの選管だ。選挙を活発に盛り上げる選管の体質ではない。内向きの選管の体質を打ち破ることが、投票率の向上につながる。

▼SNSが選挙を席巻する世の中になってきた。それらの現状も若者たちの政治参加で、解決の仕組みを考えてもらうべきだ。

▼選管の中に『若者による新選管』を設立し、政治に関心を持たせる仕組みを考えてほしい。

▼そんな選管であれば「答弁調整」などという、非民主主義的な発想などする議員がいなくなる。そして行政も正常な組織となるに違いない。

▼選管と言えば、私たち世代は「戦艦大和」?を思い出す。時代遅れの大型戦艦の建造が、敗戦へとつながった歴史を思い出すからだ。

▼若い世代の政治への関心が、この国の生き残りにつながるということを、ちょっぴり考えさせられた、7月の参議院選挙への動きだ。

戦後民主主義は崩壊するか

2025年02月28日 17時22分14秒 | えいこう語る

▼『科学者が戦争を悪化させた』というのは、過去の日本医学会での講演内容にあった。武器の性能向上や、細菌兵器、さらに原子爆弾の製造は、科学者の研究により成しえたことだからだ。

▼科学の進歩は人類の生活向上にあるとはいえ、反面人類の健全な発達を阻害する要因も含まれている。

▼我が国は帝国主義が戦争で崩壊した。原爆製造はある意味では。帝国主義の解体を意味していた。

▼変わって戦後は米国流の民主主義国家となった。それは戦勝国である米国が主導し、帝国憲法に変わり日本国憲法を制定させたからだ。

▼だが戦後の日本人は私も含め(私の周囲も)自国の「憲法」をほとんど理解しないまま生きてきた。

▼ただ一つ新憲法の【戦争の放棄】には、同盟国の米国の戦争にも巻き込まれず、戦争に参加しなかった(できなかった)ことには感謝している。

▼もし【9条】を改正していたら、米国と一緒に戦場に出ていたのは間違いないからだ。だが政権与党を長く続けている自民党が『憲法改正』を、政治課題のトップに掲げている。

▼軍隊を持たなければ今の世界では、自国の防衛はできない時代にやってきたということか。しかし憲法改正してまでも、また戦争をする国にしようというのは、絶対解せない。

▼さらに民主主義の原点ともいわれるのが『表現の自由』だ。表現の自由が弾圧されれば、再び「国家主義」が台頭し、立憲主義が崩壊するからだ。

▼近年人間の能力をはるかに超えそうな、AI(人工知能)が開発(1956年から始まった)されると、近年は日々ものすごい勢いで人間の生活の利便性を向上させている。

▼まるで人間がAIに支配されそうな勢いだ。それに対し2月4日にミュンヘンで開かれた「安全保障会議」で、米国第一主義を掲げるバンス米副大統領はこう主張した。

▼「欧州はAIの急激な進化に対し、人間の尊厳を守るための「規制」をかけようとしているのは『言論の自由の抑圧』だと批判した。

▼長らく『規制』は技術革新を阻むとの言説が流行していたが、EUは『規制は安全なビジネスにとっての利益だ』との原則に立っている。

▼そこで2月にパリで行われた「AIアクションサミット」では『倫理的で持続可能なAIの発展を目指す共同声明』に、欧州やアジア(日本も含む)60カ国が署名した。だが英・米は署名しなかった。

▼28日の北海道新聞「デジタル技術と民主主義」というタイトルで、アジア太平洋資料センター共同代表の内田聖子が、こんな論戦を張っている。

▼内田はこう指摘する。「日本はネット上の偽情報対策に政府が乗り出し、5月にはガイドラインが想定される見込みだが、その基礎となる大きな方向性はどうあるべきか、私たち一人一人の考え方も問われている」と。

▼イシバ政権になって、国連の核兵器廃止条約に批准しない日本が、初めて米国に「NO」を突きつけたのが「AIの規制」だ。

▼内田が主張するように「人間の世界は数理モデルによる予測だけで成り立つわけではない。人権や多様性などの価値観に基づく法基盤と世論は、当事者たちの長年の抵抗によって一つづつ、つくられてきた。一握りの富豪によって設計される社会を、私たちは望むべきだろうか」と。

▼トランプ政権は、戦後民主主義の価値観の逆手を取って『表現の自由』を、自分流に解釈し、新たな価値観で世界を変えようとしている。

▼トランプやイーロン・マスク流の「表現の自由」は、人類のための「表現の自由」ではない。『米国第一主義』のための独善たる「表現の自由」だ。

▼だが戦後民主主義の価値観を打ち砕こうという米国第一主義が、誰もがなしえない『停戦』を実現しようとしている。

▼戦後民主主義のパラダイム(理念)が、崩壊し始めているような気がする。パラダイムの崩壊は、停戦どころか『新たな対立』を生みそうな感じもする。

▼『科学の進歩が戦争を激化させた』と科学者に言わしめた第二次世界大戦。AIの無防備な発展に「規制」をかけるのが、やはり必要な気がする。

▼そんな世界の潮流が激しい中、国会中継をテレビで観ながら『情けない日本』を実感させられている。

▼そんな戦後民主主義崩壊の幕開けに、新たな民主主義の価値を吹き込むのは『日本国憲法第9条の精神』ではないかと実感する最近だ。

▼脳科学者の養老孟子さんは『AI化で野に遊び、田畑を耕すという、人間本来の姿に戻れればいい』ともいう。

▼AIに使われる社会にするか、AIを上手に使い人間本来の「純粋な脳」を再生し鍛え上げるかが、持続可能な社会への第一歩のような気もするが。