▼島国根性とは、他国との交流が少ない島国に住む国民にありがちな、視野が狭く閉鎖的でこせこせした性格と言われた。
▼昭和23年、北海道一小さな自治体(漁村)に生まれた私は、子供の頃には村の中に自動車は数台しか走っていなかった。
▼村から他のまちに出かけるには「♪田舎のバスはおんぼろ車」などと歌にも歌われた、そんな環境で育った。
▼その頃はそれで十分な生活だと思っていた。
だが「島国根性」というのは、子供心に「ダメな考え方」だというのは意識していた。
▼「島国根性」のような狭い感情は捨てようと思っていた。だが生まれ故郷に戻ってからの生活も長くなると、つい「島国根性」のような「地域第一主義的」な思考が、復活しそうな気がする。
▼我が国は「鎖国政策」をとっていたので、「自国第一主義」的な国になり「島国根性」なるものが醸成していったのだろう。
▼「日本・ファースト」なるものの本質が「島国根性」だ。明治維新からの近代化の中で、日清・日露・日中・太平洋戦争へと拡大していった。
▼戦争に突入していった根本的理由は【島国根性】にあるのではないかと、この頃感じ始めている。
▼戦後民主主義社会となり「島国根性」は随分解放された感がある。だが依然「島国根性」は日本人の体質から、抜け切れないでいるように思う。
▼昨年被団協が「ノーベル平和賞」を受賞した。だが核被爆地の我が国は、核を投下した米国の顔色をうかがい「核廃絶」の国際会議にも出席していない。
▼世界から見れば「島国根性」そのものではないか。被団協の代表は国連で、日本が核廃絶の先頭に立たないことを『恥ずかしい国』だと世界に向かい発言した。
▼さて肝心の日本政界だ。イシバ少数与党が政権維持のため、新年度予算の成立で野党の要求を受け入れ、『自・公・維新』の連立内閣を組んだ。
▼元我が国の同盟国のドイツも、与党の基盤が揺らいできたので、連立を模索しているようだ。野党第一党は「極右組織=AfD」が台頭し始めている。
▼この政党名も【ドイツのための選択肢】という党名だという。国民の選択に期待し「大衆迎合主義」を主導し、独裁国家を築き上げようとする、ヒットラー政権の再来にも思える。
▼ドイツも「自国第一主義」を唱える国家に、再び戻る可能性も示唆している。ドイツと日本の国民性は似ているといわれていた。
▼ドイツの最近の「移民拒否」などの考えは「島国根性」そのものに戻りそうな気配を示している。
▼日本の連立内閣も、野党との「ディ-ル=取り引き」だけで、国民を蚊帳の外に置いている。こんな状態ではナチス・ドイツの『ファシズム』に移行する要素は大だ。
▼イシバ総理は同盟国アメリカとしか対話をしていない。敵国とみなす「中国・ロシア・北朝鮮」の隣国との対話すらない。近隣と仲良くしなければ、我が島国は再び孤立してしまう。
▼「島国根性」を捨て、イシバ総理にはそれら三国と頻繁に交流してほしい。そのための政府専用機ではないか。
▼「アメリカ第一主義」とは米国も「島国根性」を丸出しにしている。「中国第一主義」や「ロシア第一主義」さらに「北朝鮮第一主義」そして欧州「ドイツ第一主義」「フランス第一主義」がはびこれば、世界平和はますます遠のく。
▼イシバ「連立政権樹立」で、日本も「島国政党」への大幅な転換を、余儀なくされそうだ。さらに我が国会は【島国国家】へとまた逆戻りしそうだ。
▼「美しい国」や「楽しい国」も悪くはないが、世界に向かい『核兵器廃絶』と『戦争放棄』の二つの主張で、イニシアチィブをとれる【プライドある国家】を目指してほしいものだ。