▼米国大統領トランプは、ロシアのウクライナ侵略戦争と、イスラエルとパレスチナ戦争の停戦を呼び掛ける。
▼本来は和平は国連の役割だが、今の国連はイシバ総理のように何一つも期待できない存在だ。そこで大統領トランプが「仲裁」を買って出る。
▼だがこの大統領、もともと不動産業が専門で、民主主義というより資本主義を主軸とする外交を行う。
▼損か得かの「ディール=取引」が得意のようだ。公平な停戦と言うより、戦力が強い国を支援しながら、弱い国に譲歩を求める。
▼紛争の原点がどうのこうのと言うことではなく、弱い方に停戦を受け入れないと、さらに被害が大きくなると脅かす、不公平ディールだ。
▼だが劣勢の方は、これ以上戦争を続ければ被害甚大になり、最後は全領土を失いかねない。和平は不平等でも、受け入れざるを得ない状態だ。
▼そこを逆手に取り、優勢の方に与するようなそぶりをし、ちゃっかり停戦手数料を要求する。
▼パレスチナ・ガザ地区は、廃墟と化す住民を一度他の地に移ってもらい、世界のリゾート地として、蘇らせるというディールだ。
▼トランプ本人は「停戦」ができるのは、俺しかいないというしたり顔だ。もしそれが成就すれば、ノーベル平和賞の二つぐらい俺によこせという勢いだ。
▼さらに驚いたのは「ウクライナに原発施設の管理を任せろ」という。そうであればロシアも原発を攻撃することはないだろうという。
▼そうに違いはないが、よくもそんな考えが浮かぶものだと、驚くというより、呆れかえる男だ。
▼世界の常識を打ち破る、あっぱれな考えと言いたいが、この大統領を野放しにすれば、世界はトランプの餌食になる。
▼米国の国章である「双頭の鷲」が「ハゲタカ」に見えてくる。徹底的に利益をむさぼるつもりだ。
▼世界の国のことを、どうのこうのと考えている状況ではない。一番金をむしり取れるのは日本だからだ。
▼トランプは米国の戦争に、日本は米国を守ってくれないといい始める。最も日本には「憲法9条」があるので、戦闘には参加しなかった。
▼だが台湾有事になった場合、米国が参戦したら、一緒に戦うかと言われた場合、今の憲法下であれば戦えないとなる。
▼それなら同盟国でも何でもない。米軍を引き上げると脅かしてくるだろう。それでいやなら米軍の駐留費ぐらい、全額持てと言いそうだ。
▼『10万円商品券』で、自らをケチだというイシバ総理が、なんと返答するか。「米軍は去ってほしい。自分の国は自分で守る」なんていうわけはない。
▼もしそんな大見えを切ったら「プーチンに日本を責めるように言ってやる」というぐらいは、言ってきそうなのがトランプだ。
▼今の日本はもしかして、軍事同盟国であるがゆえに、ハゲタカ大統領の最大の餌食国かもしれない。カナダのように「星条旗の星を増やしてやる」と言われかねない。
▼そうであれば「日米安保反対」、「日本軍復活」という、国民の声も起き上がりそうな気もする。「地位協定改正」などと間違っても言えない状況だ。
▼トランプにしてみれば、日本は占領国にしか見てないかもしれない。すべて米国の意のままに、口出しなどさせないという考えかもしれない。
▼最近のトランプを中心とする世界は、今までの常識を覆す外交になっている。今後我が国の最大の足枷になりかねない状態が「日米安全保障条約」かもしれない。
▼なんだか「怒鳴るど・ハゲタカ大統領」?。そんな感じがしてきた日米の関係だ。夢を見るのも怖い世の中になってきたような感じがする。