▼戦争が終わって80年。「新年あけましておめでとうございます」。そんな気持ち永久に続けていきたいと思う気持ちを抱かせる、今年の元旦を迎えた。
▼【憲法第9条】があるのに、防衛費が増大し続ける国。こんな矛盾を解決しなければ、やがて社会保障費が削減され、文化的な生活は制限され、人権も制限される。
▼こんな国の未来は『自衛』という意識が徐々に拡大され、やがて戦争に巻き込まれるに違いない。
▼私の住む函館市は、1984年に『核兵器廃絶平和都市宣言』をしている。市町村合併により20年前に、函館市民になったが、市民となって最も胸を張れる宣言だ。
▼にも関わらず函館市議会は、2015年に『集団的自衛権行使容認』を決定している。函館市議会は市民の「安全・安心」を完全に軽視している。
▼市議会は議会制民主主義とは思えない、非民主的集団だ。市民も意外と市政に物申せない、市民主権の薄い函館市だ。
▼函館市は観光都市の名目で、大型クルーズ船の誘致のため、港湾の整備を国の補助で行った。国は『函館市を軍事都市』にする考えだ。
▼現市長は米軍艦の入港について『日米地位協定に基づいて許可する』と公言している。不平等条約をリスペクトする、今どき珍しい市長だ。さらにそれは軍港化を容認する姿勢を示している。
▼国も最近地方自治法を改正し「国からの指示権」を盛り込んで、対等関係から主従関係の準備をすすめている。
▼かつて我が国と戦争をしたことがある隣国ロシアは、欧州方面で戦争になった場合を想定し、東アジアで米国や同盟国(日本)が軍事行動を起こすのを警戒し、軍事想定していたという。
▼そして2014年には、ウクライナ南部クリミヤを併合し、次にはウクライナに侵攻した。一方ロシアに近い北海道では、日米合同訓練を実弾使用(ミサイル訓練も)し、規模を拡大している。
▼プ―チン大統領の頭の中には、西側はウクライナ、極東はホッカイドウがあるのではないか。もし中国が台湾に侵攻したら、日米安保で戦力は南方に集中する。
▼そこで手薄になるのがホッカイドウだ。『北方5島占領作戦』を展開するのがプーチンの考えではないかと、元旦早々私の妄想は拡大する。
▼世界最強の武器は『核爆弾』だ。戦後アイン・シュタインの言葉を思い出す。第三次世界大戦があるとしたらという問いに『石を持って戦うべきだ』と話したという。
▼人類から戦争はなくならない。石を持って戦うというのは『核爆弾の使用』で、次の大戦になれば、地球に人が住めなくなることを意味すると、解釈すべきではないか。
▼元旦の北海道新聞だ。【ロシア軍が2013年から14年にかけて、日本と韓国向けの攻撃を想定した、原発などのインフラを含む軍事目標のリストを作っていた】というのを、英国のフィナンシャル・タイムズが報じたという記事が出ていた。
▼その中には函館に近い奥尻島の、自衛隊レーダー基地も含まれていた。奥尻島近海にはすでに北朝鮮のミサイルが数発、同じ位置に着弾している。
▼私はその攻撃の真の目標は、函館市だと考えていた。だが真っ先にレーダー基地の破壊が肝要だろう。
▼函館港は港湾の深堀や、自衛隊の演習場の協力を政府が要望している。函館空港の整備拡張も国が言及している。
▼函館港は一朝有事となれば、公海がある津軽海峡の封鎖が行われる。そのためには米空母の入港のための整備をしなければならない。
▼そんな『自衛のための準備』を、政府が2025年国民へ周知拡大させる、年ではないだろうか。
▼今年は蛇年だ。プーチンが日本を呑み込もうと舌なめずりをする「大蛇」となり、米国は日本に難題を吹っ掛ける「大トラ」となり、中国は「パンダ怪獣」だ。
▼その対策は軍事力強化より【日本国憲法】の熟読と正確な解釈にあるように思う。そんな2025年を過ごしたい。