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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

市町村合併の事前調査

2025年01月26日 14時38分54秒 | えいこう語る

▼平成の市町村合併は、小泉政権時の「聖域なき財政改革」で「地方交付税の減額」が、一番の問題のようにとらえられている。

▼北海道で一番最初に合併したのが2004年12月1日、「戸井町・恵山町・椴法華村(私の故郷)・南茅部町」の、函館市への編入合併だ。

▼過疎化と財政難は現実だ。だがその対策が全く実施されていなかったのが、市町村合併に至る最大の原因だ。

▼自治体が自治の精神を忘れ、地方交付税に依存する体質が常態化していたからだ。市町村合併とは『自治権放棄』だ。もっと言えば『植民地化政策』に酷似している。

▼小さな自治体を合併(統合)することにより、財政の効率化を図ろうとする魂胆だ。企業の経営と同様な施策だ。

▼それによりスリム化された自治体には、国の‟指示”が地方自治体に行き届くことにもなるからだ。

▼2024年に改正された地方分権一括法の「指示権」の設定も、国の政策をスムーズに浸透させる法改正だ。この不改正に地方自治体からの強烈な反対がないのが不気味だ。

▼それがはっきり市民(函館市)レベルでも確認できるのが、国の要請により函館空港と港湾を、自衛隊の訓練基地にしたいという要請という名の‟指示”だ。

▼自衛隊の訓練基地となれば、いずれ日米合同軍事訓練が実施される。函館は『軍事都市』として、日米安保の重要な基地になることは容易に想像がつく。

▼津軽海峡は公海なので、軍事的に重要な場所だ。一朝有事には『海峡封鎖作戦』を敢行しなければならないからだ。

▼函館の将来がはっきり見えるこの問題に、函館市と議会は‟熟議”?もなく、国への要請を承認する予定だ。もちろん市民にも説明がない。

▼ちょっぴり「市町村合併問題」からそれるが、小泉政権時の政策は、実は竹下政権時代にすでに、平成の合併の‟事前調査”が行われていたのではないかというのが私の推測だ。

▼1988年の竹下政権下で行われた「ふるさと創生事業」。自治体へ1億円が配られた
。「特徴あるまちづくり」を住民と一緒に、自由に考えてほしいとの施策だった。

▼その政策を懸念した私は、ある組織の紹介で、旧自治省の担当者と話し合うために時間をいただいた。私と友人の二人だ。

▼自治省内の一室で話したのは「今の地方自治体の能力では、それを実行する力がないので、無駄遣いになる。その後さらに自治体が混乱する」という内容だ。


▼当然反論されたが、それでも自分の思いは充分述べた。後に考えれば若気の至りだろうが、それでも貴重な経験をさせてもらった。

▼1億円の使い道で、北海道内では特に参考になるまちづくりの自治体はなかった。モニュメントや箱物行政の推進、さらに基金として積む自治体が多いようだった。

▼全国的にも「金の延べ棒」を作った自治体が話題になっただけのように見える。1億円のプレゼントの使い道に、自治体の行政経営能力の低下が露呈されたように感じる。

▼この「自治体経営能力の」事前調査が、平成の市町村合併につながったのではないかと、今にして感じる。

▼北海道で最初の市町村合併に走った、道南「4町村」は、自治体経営能力の不足を自ら認め『自治権放棄』を宣言したのだ。ここで行われなかったのも『住民投票』だ。

▼そんな「4町村」を編入した函館市は、やがて「4町村」を函館色に徐々に意識を変えていったというのが、合併20年の実体だ。

▼それはあるドイツの哲学者が言う『行政組織による生活社会の植民地化』という言葉が当てはまるのかもしれない。

▼編入されたところは、編入したところ(占領国)の指示に従うということが運命付けられている。その内住民の声が届かなくなることを、住民自体も自覚してしまったということなのかもしれない。

▼函館市も国の要請(指示)に、市民の合意もなく無批判的に従うということは、「ふるさと創生資金」や「市町村合併」による国の「事前調査」の結果が、表面化して来たということではないか。

▼市町村合併で見えてくるものは、戦後民主主義の劣化ともいわれる。というより民主主義が国民に十分理解されていないことが、今になり露呈し始めているということか。

▼日本国憲法は【国民主権】だ。これが劣化しているというのは、国民自体が『住民自治』を議会制民主主義に、任せっきりにしているということだ。

▼『住民(市民)自治』を取り戻さない限り、地方の人間は、国の植民地と化すかもしれない。その結末が【憲法改正】を容易にする。

▼これが私が違和感を持った、国の「ふるさと創生事業」と「平成の市町村合併」の総括だ。

中居マサヒロ問題と日本社会の体質

2025年01月24日 11時08分17秒 | えいこう語る

▼つい最近の出来事だが、世界にも衝撃を与えた「ジャニー北川」の「性加害問題」。なんとなく幕を閉じてしまった感がある。

▼それは単なる芸能事務所の問題ではなく、マス・メディア全体を含む問題でもある。もっと言えば、日本社会に沈殿している‟病巣”の問題でもある。

▼メディアでの報道がなければ、その問題は国民の知る権利を喪失させ、闇に葬られる。「ジャニー北川」問題は、そんな日本社会の体質がやっと表面化し、一般化した事件だった。

▼物理学者武谷三男教授の『三段階理論』というのがある。何か異質なものが現れる『現象論』。そこで実態の解明を行う『実体論』。最後に『本質論』に行き着く。

▼物理学など語る何の知識もないが「ジャニー北川」問題もメディアは『実体論』までの究明で、『本質論』を避けたのではないかと思う。

▼それを追求すると、メディア自体の責任も露呈するので、以後は報道せずという、メディア界の暗黙の了解があったのではないかとも思う。

▼つまり自分たちの組織防衛のため、それ以上の追及はせずという、隠蔽体質があったからではないか。

▼そんな体質が『本質』の追及をおこたらせる。そして再び露呈したのが『中居マサヒロ』問題ではないか。

▼私は時代劇が好きだ。特に水戸黄門だ。悪代官と悪徳業者の癒着が、定番のストーリーだ。媒介するのは『金と女』だ。この二つがそろえば悪の組織の営業は成立する。

▼以前読んだ小説の中に、大企業が外国企業と取引するため「女性を差し出す」という専門の社員がいたという内容の本を思い出した。それは事実に基づいているということも記憶している。

▼「中居問題」も江戸時代から、いやもっと前から続いている、日本社会の因習ではないか。

▼その『本質論』を追求しない、日本社会の構造的腐敗がもたらした事件だ。例えば自民党の政治資金規制問題も同質だ。

▼政治資金などというのは、きちんと帳簿に付けていなければならない、とわかっていながら‟ごまかす習性”は、水戸黄門の時代劇同様だからだ。

▼長い間社会に君臨する組織は、容易に悪習慣を見直せないということだ。それが暴露されれば、組織は解体すると思い込んでいるからだ。

▼「ジャニー問題」と「中居問題」は、マスコミの隠蔽体質が露呈した問題だ。現在のマスコミは、自己批判の精神が脆弱化しているように感じる。

▼マスコミは国民の「忘却」を促進させてはいけない。『本質』を追求し国民に真実を知らしめるのが本来の使命なはずだ。

▼フジテレビは巨大な組織だ。解明は困難を極めるだろう。社員からは『上層部は全員辞任して出直すべきだ』との声が上がっている。

▼その言葉を聞いて、私の地域の元消防団長の言葉を思い出した。団長は当時としては異色の東京の大学出だ。戦時中は爆撃機にも乗っていたことがあると話していた。

▼酒屋の店主だったが、酒は飲めなかった。だが宴会となれば少し飲んで酔っ払うと、こんな言葉を発していたのを、私は不思議に思い記憶に残っている。

▼「00を胴上げして解剖してやれ??」。
わがままな部下を、懲らしめてやれという意味だと思っていた。

▼すでに亡くなってから30年以上にもなっているが、フジテレビ社員の存続を思う気持ちに重ねて思い出した。

▼『古い体質の幹部たちを胴上げし、床にたたきつけてからさらに徹底解剖しなければ、この問題の本質の究明にはならい』という、内容と同じく感じたからだ。

▼中居マサヒロは少年時代からアイドルになった。社会人としての人格は組織の中で育成されてきたように思う。

▼アイドルを使い勝手よくして、組織は生き延びてきたのだろう。我が国の近代化も「天皇の使い勝手で、国家を成立させてきた」と言われる。

▼アイドルを作り上げ、そこで儲け主義に走ったメディアの功罪こそ問われるべきだ。今の巨大メディアが、旧日本軍のような体質と同様というのは過言だろうか。

▼中居マサヒロだけが発言の場もなく、闇に葬られるというのは納得がいかない。この感情のもやもやこそ、近代日本社会に根付く病巣(癌細胞)ではないかと思う。

▼『胴上げしてから解剖』という言葉が突然蘇った、今回の「中居マサヒロ」問題だ。

言いたい放題のトランプ大統領

2025年01月22日 12時33分59秒 | えいこう語る

▼ワシントンの連邦議会議事堂で、大風呂敷を広げ口上を発したのは、米国第47代大統領『放言のトラ』だ。

▼自国の考えは全て世界一で、自国を守るためには、どこの国にでも銃をぶっ放す(関税をかける)と息巻く。

▼圧巻は「WHOとパリ協定」からの離脱だ。極めて質の悪い冗談だ!。大向こうから「ついでに国連も!」という声が発せられなかったのが残念だった。

▼今朝の新聞で就任演説の日本語版を読んだ。次々に口から出、歯切れよくわかりやすい。そこで我が国の人気者『フーテンの寅』さんを思い出したのだ。

▼口上の内容は、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改名する。パナマ運河を取り戻す。グリーンランドをオランダから購入する等だ。

▼寅さんの口上「結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけ」のような就任演説だ。それでも観客は魅了されている。

▼寅さんも「自分第一主義」だ。周囲の迷惑も感じず一人よがりの考えを突き通す。最後は自分が情けなくなって旅に出る。そっと声をかける妹の「さくら」。

▼だが「放言のトラ」は、今度は二度と帰ってはこないだろう。彼はどこかで‟事故”に合い一人孤独に死ぬ。

▼そんなストーリが今回のハリウッド映画、「放言のトラ」第47回目の作品『返り咲きの大統領』の、結末のような気がする。

▼長い間「フーテンの寅」さんを映画で観てきた。大笑いしながらも,人間の底に潜む拭い切れぬ悲哀のようなものを感じていた。

▼そんなことを思い出しながら『放言のトラ』の口上を、じっくり吟味した。

グローバル化と市町村合併

2025年01月19日 16時19分51秒 | えいこう語る

▼ユーロ―圏の出現で、世界はグローバル化が進んだように思う。国境のない世界で様々な障害を取り除き、安全・安心な世界感を共有しようということだろう、というように考えていた。

▼そこで出現したのは、自由な交流が逆に民族主義を台頭させたように思う。民族主義とは保守思想だ。それは世界各国で右翼勢力が勢いを増しているからだ。

▼我が国が参考にした、民主主義の中心的な国が米国だ。その国で保守勢力とされるトランプ大統領が再選された。新たな米国の目標は『アメリカン・ファースト』だ。

▼裏返せば米国が利益にならないことには関与しないという、自国第一主義だ。これは‟排除”の理論が働き、平和への共通認識を持つにはほど遠い考えだ。

▼保守的かと思えば、トランプ大統領は保守とは真逆のイーロン・マスクを取り込む。マスクはAIを屈指し既成概念を打破する超左派に見えるが、彼は貪欲に自分の利益を追及する。

▼AIの世界でマスクは世界のトップに君臨するつもりだろう。それは超左派を乗り越えて、超保守になる前兆のような気がする。

▼つまり民主主義国家である米国が、トランプやマスクにより、巨大な独裁国家に変容するかもしれない。そんな米国に『従属』する日本はどうなるのか。

▼だから国民はイシバ総理の国策を聞きたいと思っているが、丁寧な長い説明?で物事を曖昧化させている。

▼こんな状況では国民も国家もうろたえる。だがこの曖昧さの霧が晴れた時に、我が国の運命が見えてくるのではないだろうか。

▼その霧が晴れるのはトランプが大統領に就任してからに思う。トランプには我が国のような『前向きに検討します』などという言葉はないからだ。

▼田舎オヤジの憶測など何の栄養?にならない。だが田舎おやじには「市町村合併」を経験したという実績?がある。

▼市町村合併とは自分の領土が、他国に占領されたと同じだ。自国の憲法は廃止され吸収した国の憲法に従う。条件はほとんど『無条件降伏』に過ぎないという結論だ。市町村合併など他国の侵略に屈した結果と同様だ。

▼この推論から言えば、ロシアに侵略されたウクライナは、絶対侵略された領土を手放して、ロシアと停戦を結ぶことはあり得ない。

▼侵略したロシアがウクライナの領土を返した他に、多額の賠償を払うしかない。そうでなければ、プーチンの戦争犯罪を処理しなければならない。

▼トランプがウクライナ戦争を24時間で停戦させるというが、プーチンは絶対聞く耳は持たないはずだ。

▼米国が前面に戦争に参加して、ロシアを敗北に導くか、プーチンの暗殺以外に終戦の可能性などないというのが、市町村合併で自国の領土を奪われた私の考えだ。

▼だがトランプも、カナダやグリーンランドを自国に編入しようとしている。自国の経済を守るため、他国を侵略などしてはならない。

▼『防衛こそが最大の福祉』という言葉がテレビで流れていた。福祉の増大は軍事国家ににつながるというのは、ビスマルクの考えのようだ。

▼それがヒットラー誕生の原点になったというのも歴史的事実だ。そのビスマルクの憲法に倣ったのが【大日本帝国憲法】だという歴史も思い出してほしい。

▼その後の日本は『ジャパン・ファースト』となり「坂の上の雲」を目指して転落した歴史も忘れてはならない。

▼なので『アメリカン・ファースト』の国とは距離を置かなければ、また我が国は敗戦を味合うことになるのではと妄想する。

▼日本人でいながら日本がよくわからなくなってしまった田舎オヤジの、曖昧な日本像だ。

函館・ファースト

2025年01月18日 12時11分23秒 | えいこう語る

▼2023年の函館市長選で、4選を目指す現職を7万票の差で圧勝した大泉市長。その差は前職の3期の実績をほぼ否定した、市民の支持によるものだろう。

▼その市民の圧倒的支持を背景に、トランプ型のビックマウス的政策が目立っている。「北海道新幹線函館乗り入れ」が第一声だ。

▼青函トンネルを通過すると木古内駅、そして現在最北端の駅は、函館市と近い新函館北斗駅だ。

▼函館市に乗り入れができなかったが、新幹線誘致に函館が率先努力したというような力関係で、駅名の先に函館を置いた。

▼北斗市民なら、植民地でもないのにと思ったに違いない。北海道の開拓は函館から始まったという歴史的背景がある。そんな函館のエゴが表面化した、北海道新幹線駅名問題だった。

▼永年の道南圏のリーダー的存在であるのは周囲も認める。だが『我田引水』的な行政態度があるのは昔から否めない。

▼木古内駅も北斗駅も新幹線開通で、まちづくりに検討している状況は紹介されている。そんな中、函館に新幹線乗り入れ計画を選挙公約する。

▼周辺自治体に配慮が欠けている発想だ。函館がよくなれば周辺もよくなるといった、単なる「お山の大将」的発言だ。

▼JR北海道や地元商工会議所も、この発言には難色を示している。だが人口減が加速する函館には「希望」が大切だという、市民意識の向上が目的のようだ。

▼市民はあまり関心がないというのが一般的だ。そんな停滞気味の市民感情を燃え上がらせようと考えたか、市長は4年後に函館を『世界都市トップ10』入りを果たしたいと、ビックマウスを披露した。

▼市町村の魅力度ランキングでは、昨年久しぶりにトップに輝いた。よそから見れば都市の魅力度が国内トップかもしれないが、私のように70年ほど函館の街を観察している目から見れば、間違いなく魅力度は低下している。

▼若者の人口減少が多いということは、住み着く魅力に欠けているということだ。都市のブランドという意識の本当の分析が、役所には欠けているのではないかと思う。

▼その分析は今ここでは問わない。それにもう一つの函館の未来にとって、とても大切なことが函館市で推進されようとしている。

▼函館市を国が『特定港湾』として、自衛隊や海保が平時より利用しやすいよう整備するという申し出に、市長は同意すると発言したという。

▼市長の考えはこうだ。「軍事利用されやすいとか、攻撃目標になるとか言われているが
『むしろ安全につながる』として、同意するという。

▼何度も言うが、函館港湾や空港の整備は、軍港としての整備だ。函館には陸と海の自衛隊基地もある。大規模な病院もある。ドックもある。

▼軍事都市としてのベースが確立している。函館はペリー提督が訪れ開港した天然の良港であり、将来補給基地としての函館を想定していたに違いない。

▼ちょっぴり話題はそれるが、函館山の麓からペリー提督の銅像が、函館港を見下ろしている。それは米艦隊の入港を待ち望んでいるように私には見える。

▼函館は軍港としてすでに想定されていた。函館に進駐軍が滞在した時、その計画は十分練られていたに違いない。

▼いずれ米国がロシアや中国と戦争になった時、函館は最高の軍港としての役割を担わされたのではないかと思う。

▼多分防衛省の計画では、函館の軍港化は決定済みに違いない。そのために大型クルーズ船の入港整備を行っているのだ。「観光」と「軍事」は、飴と鞭の関係だ。

▼イシバ総理とトランプ大統領、そして我が函館の大泉市長が、トランプタワーで会食している夢にまで発展してしまった。

▼函館生まれでもない大泉市長。「函館の軍港化は祖先に対する冒とくではないか」と叫んだところで目が覚めた。

▼だが現実は『軍港化』を市長一人で決めるという、ビックマウスぶりが新聞に掲載されていた。そこでこんな歌がどこからか聞こえて来た。

▼♪「僕らのクラブのリーダーは、ビックマウス、ビックマウス、ビック・ビックマウス」。そういえば大泉市長の顔は、ミッキィーマウスに似ているように思えてきた。