▼日本人の主食である米。にもかかわらず品薄で米価が高騰し、国民の生活に大きな打撃を与えている。
▼飲食業界は大小にかかわらず、倒産も目立っている。米がなければ「やりきれない」からだ。
▼相撲フアンの私は、米が食えない力士になれば、大相撲協会も廃業するのではないかと心配する。備蓄米倉庫を襲う米増騒動が起きそうな現状だ。
▼思い出したが、私が学生時代に「米穀通帳」というのがあって、米を購入していた。昭和17年から始まって、昭和56年まで使用されていたという。
▼「食管法」などという法律もあったのを思い出した。今では「そんなこと知っていたって何になるの」と一蹴されそうだ。
▼戦中、戦後に「食糧統制」があった言うだけだが、体験しているということで、今の米騒動を考える基礎にはなっている。
▼主食の管理は、ある程度国家が関与する問題だ。だが長い間その関係で、農家は自民党の票田になっていた。
▼票を獲得するために、農家の所得を維持するための法律が作られた。「農水族」と言われる議員もいた。「農業むら」だ。「原子力むら」とよく似た構図だ。
▼「村社会」は‟しがらみ”で成り立っている。その領域だけに通用する「不文律」がある。それが公平であるとか平等であるとか、世間一般の常識的な判断は通用しない。
▼私も北海道一小さな村(自治体)で生まれたので、肌身に染みて実感している。以前北海道レベルのイベントに参加したことがある。
▼その時のテーマの『断ち切れしがらみ未来に向けて、心の過疎を吹き飛ばせ』だ。「しがらみ」からの解放こそ、健全な民主主義社会の前提だからだ。
▼戦後80年を迎えるが、考えてみれば「自民党むら」による「しがらみ体質」が、今の米騒動の元凶だ。
▼農業の票田を当てにする政策が、すでに時代遅れだということの政府(自民党)の反省がまったくない。
▼江藤農水相は「今回の米の高騰は、民間の流通の問題で、市場に国が関与する問題ではない」と逃げる。無責任極まる発言だ。
▼備蓄米制度はテレビで専門家に解説されても、よく理解できない。そこで政府(自民党)の「政治資金改正」を思い出した。
▼全く国民は納得のいかない改正だ。あくまでも自分たちの利益は手放したくないという、自分勝手な法律だ。
▼「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領と、同じ考えが自民党だ。しかしトランプは自分勝手だが、今までの悪習慣をぶち壊す期待度がある。
▼自民党は自分たちは除外し、自分たちの利益しか考えない「むら社会」を維持している。これが戦後80年目の我が国の政治実体だ。
▼米騒動から「真の政治改革」を行ってほしい。個人所得の増加や教育無償化なども大事だが、主食の管理こそが大事ではないか。
▼沖縄基地問題の集会で、俳優の故菅原文太さんの言葉を思い出した。『国は国民にひもじい思いをさせてはならない』と。
▼ウクライナもパレスチナも子供たちが飢えている。戦争などに正義などというのはない。我が国は『戦争放棄』という旗を掲げ、国際社会で名誉ある地位を確保しなければならない。
▼戦後80年だ。米騒動で自民党的体質をぶっ壊す、政治家が出てほしいものだ。そして米の国にも、ダメなものはダメとはっきり言う、主権国家になってほしいものだ。