2集「Avancer (進む・前進する)」のリリース直後に、MelOn、soribada、Bugs、olleh musicなど主要音源チャートのリアルタイムチャートで1位を記録したZia(지아)ではあるが、やはり今回も彼女は顔を見せなかった。
IUとは同じ事務所だ(LOEN Entertainment)。
2人とも遜色のない歌唱力を持った歌手だが、知名度はずいぶん違う。
2007年7月に「顔のない歌手」ということでデビューした彼女は、ほとんど放送活動をしてこなかった。
しかし、この「顔のない歌手」というのはコンセプトではない。彼女はカメラ恐怖症なのだ。
放送活動を「しない」のでなく、「出来ない」のだ。
既にデビューから4年が過ぎたが、カメラの前に立つといまだに震えるようだ。
本来はそんな性格ではないのだが、カメラ前に立てば震えてしまう。声のトーンも低くなるし、おもしろいことも言いたいがそう出来なくて苦しいと胸中を話す。
実際に会ったZiaは、カメラ恐怖症がある人というのが信じられないほど活発な性格で、自身の考えをきちんと話すことが出来て家族や友人たちの話をして楽しそうに笑う溌刺としたお嬢さんであった(News EN)。
実際に会ってみたZiaは、舞台恐怖症とかカメラ恐怖症が果たして存在するのかという疑問を感じるほど闊達で気さくだった(クッキーニュース)。
彼女自身も「私もTVカメラの前でそのように震えるとは思わなかった。私の性格はそうではない。学生時代も先生がチエ(지혜):Ziaの歌を聴きたいと言えば前に出て行って歌を歌っていた。人前に出ていって歌を歌うのを好んだし、歌を歌うのを恥ずかしと思ったことがない。それで両親も驚いたし、友達は冗談だと思ったと話す。
さらに録音する時もカメラ恐怖症から抜け出すことができないようだ。
誰かが見守っているということが負担になるからか、録音スタジオで作曲家と向かい合っていると集中できなくて上手く歌えない。見えないと大丈夫で、気楽に歌える。それで照明をほとんど消すようにして歌ったりもするそうだ。
デビュー当時、「ユンドヒョンのラブレター(윤도현의 러브레터)」に出演したようなんだが、その時まで彼女自身も、カメラ恐怖症だとは分からなかったようだ。
結局、デビュー当時の所属事務所は、放送出演を諦めたようで、以降声だけでファンとは接することになった。
しかし、そんなZiaだが、彼女は「音源チャート女王」と呼ばれているようで、彼女の大衆からの人気度を推し量ることができる。
※所属事務所は、デビューの1集当時がTAEWON Entertainment、「Orchestra」当時がHappy Entertainmentで、以降はLOEN Entertainmentとなっている。
彼女が今度こそはカメラ恐怖症を克服しよう、必ず放送に出ると心に固く決め意欲的に活動しようとすれば、運悪く交通事故に合っている。
2008年と2009年に、2回大きな交通事故を経験しているようで、額に25針以上を縫う重傷もしているようだ。
そんな経験もした彼女だが、性格はインタビュー記者が感じた通り、明るくて気さくなようで、難しいことは心に閉じ込めておかないそうだ。
この性格はボクシングチャンピオンのお父さんの影響が大きかったようで、Ziaは歌手にならなかったとすれば多分ボクシング選手になっていたと笑って言う。
ところで、Ziaは切ない声色で離別の悲しさ苦しさを歌いあげるが、実際には彼女は、まだ悲しい愛の痛みを体験したことは無いようだ。
彼女のいままでの異性との付き合いはすべてが学校の友人程度だったそうで、彼女には悲しい愛の痛みというものを経験したこと無いようだ。
では、なぜこんなにも歌えるのかと言えば、悲しい映画をたくさん観て、それを感じて感情移入をするそうだ。
曲をもらうと、その歌詞を見ながら似た映画の中の主人公の心情に同化させ、別れの辛くて悲しくて仕方ない気持ちを思って歌うようだ。(彼女は、「もちろん、普段では理解し難いですが」、と笑う)
つまり、彼女の離別の愛の歌の源には映画が有るようである。
それだけにZiaは映画を観ることが好きなようだが、それ以外にも編物、絵を描くこと、折り紙、パズル合わせなどを好むようだ。しかし、彼女は「でも、女らしいことはない」と言う。やれば上手にするだろうが、いままで料理もしたことが無く、なにより少し暴力的なゲームが好きだと言う。
なんでも、最近は「Sudden Attack(서든어택)」というゲームにはまっているそうだ。
(※「Sudden Attack」は、どうやら1人称のシューティングゲームのようだ)
彼女の近い目標は、放送出演だそうだ。
公演を通じて徐々に観客との距離を縮めていきつつあるそうで、最近はコメントもたくさんして、その反応がいいようで自信ができたそうだ。彼女は、「派手なパフォーマンスを見せる女性歌手を見ると羨ましい」と言って笑う。
また、「もちろん、パク・チョンヒョン(박정현)先輩のように、歌だけでステージが出来ることがいいのは言うまでもありません」とも言う(※ちょっと訳が違うかも)。
Ziaのもう一つの目標は放送の歌謡番組でも1位となることだ。
しかし、そうなると放送に出て行かなくてはならないのだが、彼女は「1位候補になって出て行かなければならないこととなったら、その時は出て行くことができる。カメラ恐怖症だと言ってられない。」と冗談を言った。
また、「音源チャート1位には無い、ステージの上での受賞所感と感激の涙を流す気持ちを味わいたい」と。
そして、将来の夢として、イ・ソンヒ(이선희)やイ・スヨン(이수영)のようにロングランする歌手になりたいとも言い、単独コンサートを開くことももしなければならない目標とする。
20年、30年を過ぎてもZiaを見て「ああ、あの人本当に歌がうまい」という大衆の声が聞えてくるようになりたいと。
また、彼女はすごいことも言っている(スポーツ韓国)。
「バラードを中心に歌ってきましたが、これからはテンポの有る曲をもう少し歌ってみたいです。本来はロックが好きです。十八番はキム・ヒョンジョン(김현정)先輩の「彼女との別れ(그녀와의 이별)」です。 踊りまではまだ無理ですが叫ぶような曲も一度リリースしたいです。」
訳は、間違ってはいないようで、ほかの記事でも(mydaily)、キム・ヒョンジョンの「あざ(멍)」を好んで歌うダンス曲マニアで、Ziaという名前でバラードを歌うが、パク・チヘ(박지혜:本名)はダンス曲が好きだと書かれている。
続けて彼女は「本来はダンス曲が好きなのにバラードをずっと歌っていたら、いまではダンス曲のリズムを追いかけて行けなくなりました。こういうことでは私が好むダンス曲を歌えないかも分かりません。」と言っている。
いやぁ、驚きだ。というかビックリだ。「踊りまでは、まだ無理ですが」って、踊るつもりもあるということだろうか!?
たしかに、今回リリース(2集)のパク・チョンア(박정아)との「24時間(스물네 시간)」はその兆しかも。
Zia、なんとか頑張って欲しいが。
■ 「気まぐれ五線紙 K-pop」 Zia ( チア )
■ TV Daily Interview -1 (エキサイト翻訳)
■ TV Daily Interview -2 (エキサイト翻訳)
■ スポーツ韓国 Interview (エキサイト翻訳)
■ クッキーニュース Interview (エキサイト翻訳)
■ 世界日報 Interview (エキサイト翻訳)
■ News EN Interview (エキサイト翻訳)
■ mydaily Interview (エキサイト翻訳)
最新の画像[もっと見る]
2集は全体的に見て、かなりの良作だと感じました。特に「누가 거짓말했나요」がお気に入りです。BEGのチェアが作曲に参加との事ですから、彼女が歌ったヴァージョンも聴いてみたいですし、デュエットもいいかも。「스물네 시간」はちょっと意外な感じがしていましたが、なるほど謎が解けました。しかし踊っている姿は全く想像できません。まずは「멍」をカバーしてもらいましょう(笑)。
カメラ恐怖症とはいえ、今まで若干の出演はあったわけですが、大概はうつむいていたり、目を閉じていたり・・相当ストレスを感じていたでしょうね。
人前で歌うのが苦手なわけではないんですよね。カメラが苦手なだけではなく、レコーディング中の作曲家の視線もだめという事は、そういう時の視線を、監視の目の様に感じてしまうんでしょうかね。
克服手段として、IUのバックダンサーとして活動してカメラに慣れるというのを考えました(笑)。ダンス曲をリリースするための準備・訓練もできて一石二鳥!!
そうですよね、今回のアルバム内容でテレビ出演は好機だったと思います。本人も知名度、人気度が上がることを望んでいるようですし、残念です。
「누가 거짓말했나요」のチェアとのデュオいいですね。どっかで可能性はあるかも。
「스물네 시간」は曲そのものより相手がパク・チョンアということに驚き、というかどう繋がっているのかと。
踊る姿は私も想像出来ませんが(笑)、カメラが無いと意外といけるのかも? しかし、それでは我々には意味が無いですが(笑)。
私は、いままで、人前で歌うのが苦手な人と思っていましたが(それなら、なぜ歌手に、と思っていた)、しかし、どうやら単純にそういうことではないようで、今回のインタビュー記事で初めてそのことを知りました。
IUのバックダンサー。人知れず変装してのバックで。いいかも(笑)。しかし、ちょっと非現実的(笑)。
しかし、たしかに何か大勢に紛れてカメラの前を経験するのはいいかも知れませんよね。可能であれば。
やはり、現実的には、これはひとつの病気と考えて、催眠療法など診療内科にかかるべきでしょう(?)。
今回、いくつかのインタビュー記事で、(知らずに、誤解していましたが)ほかの歌手が持つのと同じような夢を持っていることが分かり、であれば、なおさら本人のためにも、何とか方法を考えて頑張って欲しい。
もしかしたら、本人もそう思って、その一歩として、10社以上のインタビューに答えたのかも知れません。
私としても(ほかのファンもそうだと思うが)、すごい実力、個性を持った歌手だけに、このまま、声だけで終わるのは寂しい想いです。