気まぐれ五線紙 Entertainment

 韓国エンターテインメントブログ

ムン・グニョン

2006年10月18日 | Actress



先日、문근영:ムン・グニョン主演の「ダンサーの純情」(2005年作品)を観た。
ムン・グニョンは2000年KBSドラマ「秋の童話」で知ったが、正直そんなに注目もしてこなかったし、まだまだ子役のイメージが強かった。
彼女は映画には2002年から毎年出ていて、結果としてその全部を見ているのだが、演技としてはそんなに強い印象は持っていなかった。もちろん可愛い子だとは思ってはいたが。

「ダンサーの純情」は、映画としてはそんなには期待はしていなかったのだが、大人になった(かな?)ムン・グニョンを見てみようと思って観た映画だ。
で、あまり期待していなかったこともあってか、これが意外となかなか良かった。基本的にムン・グニョンの魅力にスポットが当てられて作られてはいるが、映画としてもなかなかいい作品ではないかと思う。ダンス好きな人が観ても、けっこう満足できる映画なのでは、と思うが(?)。そして、彼女はこの映画で、「第29回黄金撮影賞」の最優秀女優賞を受賞している。
(黄金撮影賞は、韓国映画撮影監督協会が主催のもので撮影人が選ぶ賞らしい)

設定、ストーリー(筋立て)に特別目新しいものは無いと思うのだが、社会的には朝鮮族、そしてその偽装結婚が取り上げられている。(たしか、主人公は中国の「延辺」から来た設定になっていた)
この映画で特筆すべきは、ムン・グニョンの、今までのイメージのフニャフニャっとした、あのかわいらしさと、踊っているときの大人の美しさを感じさせる姿とのギャップだ。このギャップのためか、今までそう強く感じなかった彼女の可愛らしさが、愛らしさとなって感じられた。
ダンスの練習は相当であったろうと想像できる。まさにこの映画の筋立てと同じく、ゼロからのスタートだったろうと思う。ネットで伝わってくる話しによると、相手役のパク・コニョンと毎日10時間の練習を2ヶ月間続けたとか。(まぁたしかに、それくらいはやらないとあの映像は撮れないだろう)
ただ残念に思ったのが、最後のクライマックスでもあり、重要なシーンでもあるはずのウルトラCのダンス(というかジャンプ)シーン、どうしても上手くできなかったのか、アップ映像でごまかしたところである。他に何か方法は無かったのか。たとえば、ワイヤー・アクションでやるとか。(しかし、まあ、ワイヤー・アクションもかなり根性がいるみたいだし、難しいかも)

この「ダンサーの純情」を観て、ムン・グニョンの大人の女優としてのこれからを期待ができるのではないかと思えた。次作品、「愛なんていらない」に、さらなる大人の女優ムン・グニョンが期待できそうだ。
(PS: 「愛なんていらない」、残念ながら、悪くはなかったが、そう期待したほどの演技力は見られなかった)

ところで彼女、学生としても優秀だそうで、伝え聞くところによると、勉強も真面目で成績はトップクラスとのこと。韓国で「国民の妹」と言われている所以だろう。
来年の5月でやっと二十歳。これからがますます楽しみ、といえる女優さんになったようだ。

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