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ハンドドリップを追究(追窮)し始めて1年5か月目、求める焙煎豆には未だ出会えてはいないのだが、道具とともに(7月10日記事)抽出に関しても、どうやら、目的地がほぼ見えたように感じている。
(したがって、コントロールにも自信も持ち始め、楽しいと感じている)
で、そのたどり着いた「3分の1抽出」をご紹介し、お勧めもしたい。
私の毎日の抽出は、1回のカップ量(仕上がり)が360ml(2人分)で、これに焙煎豆は32.0g~32.9gを使用する。(※mlの計測は実際にはgで行う)
この32.?gは、過去に色々やって来た結果落ち着いた数値で、つまりは、200g袋を何回かに分ける場合に適当な数値で(5で割ると多過ぎ、7で割ると少な過ぎ)、そして2人分(360ml)の抽出としては十分の量である。
抽出する前には1粒毎両面を見て行う最後のハンドピックをするのだが、そうすると袋の中の数%は破棄豆となるので、これらを除いて6で割ると1回の抽出に使える焙煎豆は32.0g~32.9gとなる。
(ここで言う破棄豆とは、いわゆる欠点豆に加え異形・変形・皺・焼き斑などを主観で除いたもの)
また、参考までに書けば、蒸らし前には粉を掘る(松屋式的)。
これは、気持ちとしては、蒸らしが均等に、そして早く行われであろうと考えるからだ。
(因みに、これも参考までに書けばスタートの湯温は88℃がベースだ)
抽出は、カップ360mlに対し、とりあえずは半分の180mlで行う(松屋式的)。
このカップに対し半分の抽出によって、エグ味は除かれる。
(これ、100ml単位で実際に実験してみたが、抽出の後半はお湯にエグ味が加わっただけのものだ)
で、ここからがお勧めで、エグ味は消えても、その焙煎豆が持つ(実は個性だが)、渋味・ナチュラル(天日干し)臭などが(主観的に)強く、気に入らない時「3分の1抽出(私の場合120ml)」を行う。
これで、けっこういい方向に味を変化させてくれ、最近では「3分の1抽出」の方が多い。
この時、出涸らし(サーバーから外した後のドリーパーからの抽出残液)も十分美味しく(?)飲めるため勿体ないような気もするし、また、カップの味が薄くなり過ぎはしないか、と思われるのだが、意外にもそんなことはない。(もっとも、カップに対する焙煎豆の量が多めな所為も有るのだが)
焙煎豆自身、あるいは蒸らし方にもよるとは思うのだが、ほとんどの場合、嫌味(嫌な味)は消えて(薄らいで)自分好みの美味しいコーヒーに変化する。
カップ半分抽出の勧めは松屋式に限らず時折り見かけるが、一度「3分の1抽出」もお試しあれだ。
《 3分の1抽出の参考スケール数値(120mlの場合) 》
g ≒ ml (因みに、コーヒー62℃の場合で100gが98ml)
サーバーはHARIO V60 VCS-02B 700mlを使用 253.0g
ドリッパー、フィルターに関しては7月10日記事参照
1. 蒸らし前スケール「0g」に (サーバー・ドリッパー・粉が載った状態)
2. 「240g」まで投湯 (2分の1抽出の場合は300gまで)
投湯目安 : 蒸らし40g / 中心部50g / 内1/3中間部50g / 内2/3中間部50g / 外周手前50g
(2分の1抽出の場合は 上記×1.25倍程度目安)
3. サーバーを(ドリーパーが載った状態で)持ち上げてスケール「0g」に
4. サーバーを戻し、ドリーパーを持ち上げた状態でスケールが「380g」になったらサーバーから離す
3分の1抽出での3.~4.のこの時間は短く、けっこう素早く一瞬でする必要がある
(2分の1抽出の場合は440gで止め、少しゆとりは有る)
なお、サーバーは253.0gなので、より正確に行うのなら253+120で373gとはなる
(作業性のため10g(ml)単位とし 373g ⇒ 「380g」 としている)