数日前、「 タカヒロ コーヒードリップポット 雫 0.9L 」が届いたので現在使用しているが、その感想はめちゃくちゃドリップが楽になった(何の技術も要らない)。
今後、これを使ってドリップしていたら、おそらく、一般的なドリップポットは使えなくなる、と思うほどだ。
このポット、かなり値段が高く(メーカーとしては18000円)、どれほどのものか分からなかったので購入することには躊躇していたのだが、amazonで10000円で掲載されていたので先月の10日頃注文していた。
(この掲載、予約と言うべきもので、amazon販売amazon発送の商品だが発送日は未定であった)
つまり、いつ手元に届くか分からず、3週間ほどしばらくは様子を見ていたのだが、ネット上でこの商品に関する情報を探してみると、タカヒロの生産工場の移転とか、在庫を持たないamazonでのショップでは6月下旬の入荷予定などの記載もあった。
なので、ほかで安く入手すべくいろいろ探してみると、楽天市場の2つのショップで11000円での掲載が在った。
で、まあ1000円くらいの違いならいいか、と思って買った。
(ただ、もう、その11000円台も無くなるのかも(?))
■ タカヒロ コーヒードリップポット(電磁調理器対応) 雫 0.9L (株式会社 タカヒロ)
■ タカヒロ コーヒードリップポット 雫 (楽天市場: ブランディングコーヒー)
■ タカヒロ コーヒードリップポット 雫 0.9L (amazon)
このドリップポット、とにかく、太くは注せない(笑)。
なので、4~5人分をドリップするには適さないかも知れない(?)。
私は、2杯分380~420mlを2~3分で淹れるので、何ら問題無く大変適している。
点滴抽出も簡単にでき、何も考えなくても美味しく出来あがる。
いまさらだが、YouTube映像を1つだけ載せさせてもらう。
♪ タカヒロ ドリップポット「雫」と通常品を比べてみました。 (YouTube)
いままでにドリップポットは、Kalita 細口ポット 0.7L、ハリオ V60 ドリップケトル ヴォーノ 800mlを使ってきた。
で、ハリオ V60 ヴォーノが使い勝手の点では非常にいいのだが、肝心の湯の動きが粗いというか、思う処に、思うように落とすのには、ちょっと気合が必要だ。
その点、このタカヒロ 雫は何の苦労も無く、細く落とすことができる。
ただ、蓋の仕様、持ち手などはV60 ヴォーノの方が勝っていると思うし、ガスコンロで直接沸かした場合には、雫の持ち手は素手で持てないほど熱くなる(当然だが)。
(ハリオ V60 ヴォーノが、本体はこのままの仕様で注し口だけを雫と同様に実現させてくれるとベストだ)
もっとも私の場合、基本、湯沸かしは電子レンジで沸かすので問題は無く、ガスコンロで加熱が長時間必要となって持てないほど熱くなった場合は軍手を用意しているが、いまのところ軍手の出番は無い。
(※レンジサーバーはハリオ V60 レンジサーバー 600mlを使用 - クリアも使ったが口の部分が簡単に欠けた)
とにかく、タカヒロの雫を使うことでドリップが非常に楽になった(少ない人数抽出には大変お勧めだ)。
ところで、今月で、本気でコーヒーのハンドドリップを始めてから3ヶ月が過ぎた。
私は若い頃から胃腸が弱く、コーヒーは好きではあったのだが日常的には飲めないものと思っていた。
たまに喫茶店で飲むか、インスタントならいいかと、たまに続けて飲んではみたがダメであった。
(勉強してみて判ったのだが、インスタントの方が、原材料的に胃腸にはよくないのだろう - ロブスタ種)
ドリップコーヒーのきっかけは、去年の秋口、家内が買ってきたドリップバッグである。
これを初めて飲んだ時、予想外にインスタントより胃腸への負担が少ないことが判り、徐々に1日に1杯、2杯...と増え、色んな、かなりの種類のドリップバッグをスーパーで買い漁って飲むようになっていった。
(この頃はAGFの「煎」、スターバックスの「PIKE PLACE」が好みであった)
で、そうなってくると購入費用が月に1万円近くになってきて、粉の方が、いや豆の方が安くつくという発想からハンドドリップをしようと思い立ち、ネットで色んな人の話を聞いて勉強を始めた(3月に入っての話だ)。
何か新たなことを始める時いつも思うが、YouTubeはありがたい(YouTube映像は百聞は一見に如かずだ)。
本も4冊ほど読んだ(田口護氏緒、旦部幸博氏著など)。
で、元々は月々の経費をケチろうと思って始めたハンドドリップだったのだが、コーヒーの粉が膨らんでいく姿をYouTubeで観て、コーヒーを淹れること自体が道楽となってしまった(笑)。
(最初、5000円も有ればと思って始めたが、クーラーボックスやら今回の「雫」に至るや10万円は下らないかも)
まだまだ初心者ではあるはずだが、我が家の環境下で、色々思考錯誤、実験した結果、どうやら最近では抽出は安定し自信も出てきた。
現在ほぼ、完成形として出来あがったと思っているので自分自身の整理の為に以下にまとめてみたい。
ドリップ方式は(ドリッパーは)色々試してみた結果、以下の3仕様に行き着いた。
KALITA ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 185 (2~4人用)
HARIO V60 耐熱ガラス透過ドリッパー 02 (1~4人用)
KONO 名門4人用 (PCT樹脂透明)
■ Kalita ウェーブシリーズ ガラスドリッパー 185 2~4人用 (amazon)
■ ハリオ V60 耐熱ガラス透過ドリッパー 02 1~4杯用 VDG-02B (amazon)
■ コーノ式ドリッパー 1~4人用 (amazon)
始めた頃は、浸漬法とか台形ドリッパーもやってみたが、結局、透過法で円錐形ドリッパーに落ち着いた。
また、2人で飲むので2人用という言葉に惑わされて、最初、最小の物を買ったが、実際には抽出量や、粉の量なわけで、結局、4人用に買い直した。
さらに、陶器・磁器が好みであったので最初は陶器製・磁器製を買っていたが、中が見えることも考え、すべてガラス製に統一して変えた。
コーノ式は、ガラス製が無かったのと、ネット上でのデータでは耐熱温度が90℃と書かれていたために最後まで購入を躊躇していたが、実際に買って仕様を見ると耐熱温度は109℃であった。
(データは最新のものに更新して欲しいものだ)
フィルターは、それぞれ専用のペーパーを使用している。
また、(これも色々実験した結果だが)オイル感を出すためにフィルターの下部には針で穴をあける。
(金属フィルターの選択も悩んだが、やはり微粉と後始末を考えてやめた)
刺す針は1.5㎜くらいの物を使用しているが、実際に(コルクを下敷きにして)刺すのは1.0㎜程度だ。
穴数はウエーブで9穴、V60、コーノで(重ねて)6ヶ所(穴自体は12穴)開ける。
これで、明らかにオイル感が出て、抽出液はまろやかかな味わいとなる。
(ドリップ前にフィルターを濡らす人をYouTubeで見かけるが、オイル感を味わうのならしない方がいいようだ)
ドリップの仕方は、カリタ ウエーブに関しては特に変わったことはしない。
真中から(真中で少し待って)外に向かって蒸らし用に湯をかけた後は膨らみ方を見ながら待ち、その後1円玉から500円玉大の範囲で粉を崩さないよう数回湯を落として抽出する。
ハリオV60では、蒸らしの際、松屋式の考えを取り入れ、湯がよく行きわたるよう、粉面をすり鉢状に掘る。
(カリタ ウエーブでもしたいところだが形状的に無理)
ただし、蒸らし時間は松屋式の3分ではなく、カリタ ウエーブと同じ30秒程度だ。
(この蒸らし時間も色々試みたが、松屋式の3分ではエグ味が出てしまう - V60で抽出するからだろうか(?))
コーノ式では点滴抽出を行い、いわゆる蒸らしの時間は持たない。
(この時、ポットがタカヒロ 雫だと、非常に楽に粉面を崩さず、綺麗な形状のまま行える)
いずれの方法も、湯の落とす範囲は、カリタ ウエーブで書いたように1円玉から500円玉大の範囲で落とす。
また、抽出量は松屋式の考え方で、最終のカップ量の半分とする。
この2つを守って、素早く(2分から3分以内)湯を落とすと、エグ味はまったく出ないで抽出終えることができる。
(あまり早過ぎると、少しもの足りないこともある)
松屋式の考えには全く同意で、実験してみると分かるが、想定抽出量半分以降の抽出液はエグくて飲めない。
この後半の抽出液で薄めるよりは、お湯だけの方が明らかに美味い(エグ味感が好みの場合は別だが)。
現在、同じ100gの豆を、この3通りのドリップ方法で3回で飲んでいる。
しかし、コーヒーの抽出は繊細で難しい。
上の3つのドリップ方法でも味は変わるし、うっかり速さを変えただけでもかなり変わってしまう。
粉と湯量の関係は、粒度との関係も密接にあるので実験にも一番時間がかかった事柄だが、最初は22g辺りから手探りで始め、24g-300ml、26g-340mlを経て、28g-340mlで落ち着いていたが、最近32g-380mlで抽出している(100gの豆の残りぐわいで34g-400ml、あるいは40h-480mlにすることも)
つまり、このくらいの抽出量の範疇で、豆 1g に対し湯 12ml ぐらいの比率ということになる。
(なお、抽出量のチェックは(抽出液は) 1ml ≒ 1g として、すべて重さで計測している)
温度に関しても、なかなか決められず、蒸らしと抽出時の温度を変えたりとか(これ、けっこう大変)、いろいろやってみたが、現在は、フレンチ-80℃、フルシティ-82℃、シティ-84℃、ハイ-88℃で行っている。
実際、とくに、苦味に関しては、温度でかなりのコントロールができる。
因みに、ポット内の湯温は(室温20℃、スタート500mlで)25~20秒で1℃下がる。
また、ポットの湯温に対する粉内の温度差は10~15℃ぐらいあるようだ。
ミルは手挽きで、最初使っていたのが、ハリオのセラミックスリム(NEW)MSS-1TBだ。
このミル、なかなかの優れ物だと私は思う。粒度の調整が簡単である(私は12クリックで挽いている)。
ただ、このミル、挽いた粉の収容量の限界が28gほどしかなく、32g以上欲しくなったので現在は使っていない。
(メーカ表示の仕様は2杯24gとなっている)。
現在は、同じハリオのセラミックコーヒーミル・スケルトン(NEW)MSCS-2Bを使っている。
このMSCS-2B、粒度調整に苦労するかと思っていたのだが、意外に簡単に1回で決めることができた。
(粗さ調節ナットの1ヶ所にマジックで印を付け、1.5回でMSS-1TBの12クリックとほぼ同じと考えた)
また、回転がグラグラするので粗さが均一にならないと思ったが、意外にも実際に挽いてみるとMSS-1TBより粒が揃って挽ける(このMSCS-2Bも、けっこういい - 期待していなかったが良かった)。
なお、挽いた粉を収容するガラスボールがデカ過ぎて、挽き難く気に入らなかったので、100均でこのネジに合うガラス瓶を買って付け替えた(このガラスボールは100g収容だが、私は50g以内程度で十分なので)。
手挽きして、手間も、時間的も、とくに苦には感じないのだが、置くスペースが有れば電動が有ってもいい。
カリタの「コーヒーグラインダー NEXT G」か、同じくカリタの「ナイスカットミル (シルバー)」が欲しいかも。
■ ハリオ 手挽きコーヒーミル セラミックスリム 手動 MSS-1TB (amazon)
■ ハリオ 手挽きコーヒーミル セラミック 手動 スケルトン ブラック MSCS-2 (amazon)
■ Kalita コーヒーグラインダー NEXT G (amazon)
■ Kalita ナイスカットミル (シルバー) (amazon)
微粉に関しては、数回だけだが実験をしてみたが、確かに変化するが、有ってもいいような。
とにかく手間を考えると、労多くして功少なしの結論でやめた。
一応、データ的には10%ぐらいが微粉のようだ。
(なお、微粉取りには、ちょっと高級な茶こしを使って実験した)
豆の保存には、専用のクーラーボックスを買った(冷蔵、冷凍は現実的でない)。
このクーラーボックスには、パール金属のコーヒー豆保存密閉容器 Lが、ちょうど8本収納できる。
(1本で100gが袋のまま2袋入り合計で1.6kgの保存ができる - 実際には600~800gの注文を4本づつで交替)
保冷剤は、温度が下がり過ぎる(?)のを嫌って、あえて普通の物にした。
(冬場の室温を想定して5~15℃での保存を考えた)
ただし、この普通の保冷剤だと真夏には12時間で6枚はいるだろう(既に買いそろえてはいる)。
■ 伸和(SHINWA) ホリデーランドクーラー ホワイト CBX-33L(W) (amazon)
■ ロゴス 保冷剤 アイススタック530 (amazon)
■ パール金属 コーヒー豆 保存 密閉 容器 L アルゴ MK-4149 (amazon)
■ パール金属 コーヒー豆 保存 密閉 容器 L ステンレス アルゴ MK-4132 (amazon)
ところで、(まだまだほんの数ヶ月ではあるが)いままで勉強してきてみて、また実際に抽出してみて思うのは、美味しいコーヒーは「豆」自身よりも「焙煎」の方に比重が有るように思う。
(つまり比重は、焙煎>豆>抽出>精製 な感じだ)
その焙煎豆の購入は、最初(まだよく分からない頃は)スターバックスとかタリーズ、あるいは近隣の実店舗で購入していたのだが、いまひとつで、ネット上のビーンズショップ(焙煎所)を探すことに。
かなりの数を探したと思う(おそらく50以上は見たと思う)。
選択条件は、
100gでも販売していること - 初心者としては200gは多過ぎる
焙煎士としての熱意を感じること
豆を地域別に分類していること
豆についての情報、データがあること
などだ。
で、結果、以下のビーンズショップの注文でスタートした。
■ カフェゼロサン
ここの焙煎豆は一通りすべて飲み終えたが、選択に間違いは無かったようだ。
欠点豆はほとんど無く、価格、そしてショップとしての、注文から着荷までのレスポンスも非常にいい。
当面、このショップをベースに(継続して)ほかのショップも尋ね歩いてみようかと思っている。
最後に、いろいろコーヒー関連の情報を探っていく中で「NOVO MARKⅡ(ノボローストマスター)」なるものを知った(数年前に世の中に出てきていたようだ(?))。
早い話が熱風式焙煎機なのだが、これを初めて見た時、なんだか(私には)けっこう衝撃的だった。
この機械、見せる焙煎機ではあるようだが、果たして、飲んで美味いのだろうか。
(飲んだ経験がおありの方は是非お教えいただけると嬉しい)
この機械、厚い豆の場合などでも、うまく蒸らしとか出来るのであろうか。
値段はかなり高いようだが、もし出来るとすれば、なんだか、焙煎のイメージが変わる凄い時代になるのかも。
また、ブルーボトル的な発想と繋がると、コーヒーショップの大きな変化となる可能性もあるのかも(?)。
♪ NOVO MARKⅡ -1 (YouTube)
♪ NOVO MARKⅡ -2 (YouTube)
♪ NOVO MARKⅡ -3 (YouTube)
■ NOVO ROAST MASTER
■ NOVO MARKⅡ
■ ノボローストマスター焙煎機 (ワイルド珈琲ストア)