気まぐれ五線紙 Entertainment

 韓国エンターテインメントブログ

アラ(Ara) -2

2009年12月11日 | Actress

私の中でコ・アラへの関心が高くなってきたので、引続き映画を2本観てみた。日本映画の「蒼き狼」と「昴」である。まあ、結論から先に言えば、予想どおりいまいちではあった。


「蒼き狼」はチンギス・ハーンの国内統一(モンゴル統一)までを描いたもので、原作は森村誠一の「地果て海尽きるまで 小説チンギス汗」ということらしい(なぜ、日本人が、チンギス汗について書いたのか?)。
日本とモンゴルとの合作映画であるが、合作映画と称する映画で、いままで感動を得た映画は無かったのだが、これもその一つであった。また、この映画、合作映画となっているのだが、画面を観る限り、純粋に日本映画だと思う。この映画、コ・アラの絡みが無ければ決して観なかった映画ではある。

ます映画についてだが、制作費を30億円も投じたようだが興業成績は大赤字のようで、まず、そもそも、モンゴル人を日本人が演じるのに無理があるように思えた。たとえば、戦いのシーンは、なかなか迫力があっていいのだが、まさに日本武士の戦いという感じで、どう見てもモンゴルのお話には見えなかった。
(蒼い狼の伝説などについては省略)

で、そういうことはともかく、この映画を観た目的のコ・アラだが、チンギス・ハーンがもっとも愛した女という、第二后妃クランの役である。史実は知らないが、クランは女だてらに(これは差別用語か?)戦士のようで、戦場にもチンギス・ハーンとともに出向く。しかし、コ・アラの戦うシーンはまったく無かった(馬には上手に乗っていた)。演技も評価を云々するようなシーンも無かった。、ただ、これは、この映画自体が、なんか箇条書き風に描いていて、戦いのシーンが無いことも含め彼女の(役者の)責任ではないかも知れない。はっきり言って(きつい言い方をすると)お人形さんのような扱いであった。で、悲しいかな、蛇いちご賞で新人賞を受賞している(笑)。もっとも、このスポーツ報知主催の蛇いちご賞、第一后妃役の菊川怜も女優賞を受賞し、作品自体も作品賞を受賞している。
さらに、作品として文春きいちご賞も受賞しているようだ。
(※ 蛇いちご賞及びきいちご賞は日本の最低映画に贈られる)

コ・アラ、Avexの絡みで出演したのであろうと思うが、これがデビューになったのは失敗だったと思う(悲)。






そして、もう1本「昴」。この映画は日本映画なんだろうか(見たところそうだが)、プロデューサー及び監督は中国の人のようで、予告篇を見ると4カ国プロジェクトとなっている。
ところで、この映画、黒木メイサ主演ということで、じつは、あまり観たくはなかった。私、彼女があまり好みではない。で、止むを得ず観た、というのが正直な気持ちだ(笑)。
原作は、なんか、バレリーナ成功物語の漫画のようで、これにコ・アラは準主演な感じでリズ・パーク役で出演している。これも、おそらくAvexの絡みだと思う。
この映画は、物語としても、映画としても悪くはなかった。なにより、黒木メイサのすごさはよく分かった。経験も無いバレリーナ役をこれだけ演じれたのは大したものだと思う。

で、コ・アラなんだが、悪くはないのだが、黒木メイサより実年齢は2つ年下で、それが年上のように振る舞う演技とか、彼女が持つ可愛らしさが、この役にいまひとつ合っていない、というかうまく演じきっていないのだろう、なんか違和感を感じた。そもそも、日本語での演技はやはり何かおかしい。まあ、設定としてアメリカ籍の韓国人の役なのでいいと言えばいいのだが。
因みに言っておけば、彼女の日本語の日常会話はかなり素晴らしい。ザ行の発音もいい(イントネーションは、もう少しだが)。

で、まあ、コ・アラの演技の評価としては、なんとも言えないというところだろうか(笑)。








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アラ(Ara)

2009年12月07日 | Actress


 2009年MBCドラマ「맨땅에 헤딩:地面にヘディング」

아라:アラ(고아라:コ・アラ)を初めて知ったのは、数年前に観たLaTale(라테일:ラ・テイル)のCFである。このCFに出てくるコが、かわいいと言うか、この映像自体になんか不思議なものを感じて、印象に残った。
この時は、このコがコ・アラであるこは知らなかったし、この映像がLaTaleのCFであることも知らなかった。
そして、この映像の歌だが、なんと、歌っていたのは임정희:イム・ジョンヒであった。(当時から、歌っているのはコ・アラでないことは分かっていたのだが、誰であるかが分からなかった)。私はこのことをごく最近になって分かった(汗/恥)。いやぁ、そう知って聴けば確かにム・ジョンヒの声に聴こえる(笑)。曲名は「사랑해:愛してる」という曲のようだ。LaTaleという会社は、いまいちよく分からないないのだが、ゲームソフトの会社のような感じである(HPを見てみると、そんな感じである)。




   LaTale(라테일)CF - 임정희「사랑해」

その後、ネットにコ・アラの話題がたくさんアップした時期があり、一度チェックしてみなくてはと思っていたのだが、先月やっと観ることができた。

最初に観たのが2005年KBSドラマ「四捨五入2」で、このドラマ、成長ドラマということで、高校1年生の女子生徒がいろいろな経験をし、成長していく姿を描いている。なんか、学校の授業にでも使えそうな内容のもので、その主人公イ・オンニム役がコ・アラというわけだ。また、主人公のボーイフレンド、チュ・ヨミョン役には現在スーパージュニアの김기범:キム・ギボムが、そして先輩役として同じく現在スーパージュニアの김희철:キム・ヒチョルも出ていた。
もともとは全50話のドラマで、日本版ではその内16話が抜粋で収められているので、細かいところが不明な部分も有ったが、ドラマとしてなかなかいいドラマであった。

なお、この成長ドラマ「四捨五入」には「四捨五入1」及び「四捨五入3」がある。どちらも観ていないが(日本向けDVDが無い)、「四捨五入1」は同じくコ・アラ主演で中学生時代の成長ドラマとなっていて、親友役の이은성:イ・ウンソンも続けて出演している(また、お父さん、お母さん役も同じ人だ)。つまり、「四捨五入2」は「四捨五入1」の延長線上にドラマ設定されているようである。「四捨五入3」の方のキャスティングはまったく別となっているようだ。
(また、本筋から少し外れるが、コ・アラの所属事務所はSM EntertainmentでスーパージュニアもSMである)

で、コ・アラの演技なんだが、これがなかなか大したもので、演じた当時、役と同じ15歳なのだが、15歳とは思えない演技力で(とくに涙のシーンなどは素晴らしい)、私が当初このコに対して思っていた、ただ可愛いだけのタレントというイメージとは違った(もちろん、その表情には独特の可愛さはあるが)。そして、演技に対するものも、真面目に向かい合っているという印象を持った。





  これはドラマの制服ではない、ひょっとすると?

で、大きくなってからの演技も観てみたいと思い観たのが、2008年MBCドラマ「누구세요?:どなたですか?」。
大きくなってからと言っても、まだ18歳なのだが(そもそも、現時点でも19歳なわけで)。
このドラマ、チャラチャラしたコメディかと思っていたら、けっこう、いろいろと考えさせられるいいドラマであった。

物語の設定は、死んだ人間が娘のことが心配で、これまた生死をさまよう人に憑依して生き返り、その娘に会いに来るというもので、しかも、なぜか1日3時間、49日間限定という条件でである(それ以外にも条件があるが)。その設定はともかく、けっこう人間の(人生の)原点をも考えさせられるいいドラマだと思った。

で、その残された娘を演ずるのがコ・アラなわけなのだが、その前に興味深いのが、その娘との愛の相手であり、死んだ父親が憑依する人間を演ずる윤계상:ユン・ゲサンの演技である。つまり彼ユン・ゲサンは一人二役を演ずるわけで、これがなかなか話題ともなったようで、面白かった。

なかなかいいドラマであり、話題性もあり面白かったのだが、しかし、視聴率はあまりよくなかったようだ。この低視聴率は少し残念ではある。が、まあ、しかし、私もコ・アラを観るという目的がなければ、当初思ったように、このドラマにあまり興味は持たなかったかも知れない。

で、コ・アラの演技だが、かなりなものだ。とくに、やはり、感激、興奮、激怒、そして涙に関わる演技は素晴らしかった。ただ、寝起きの表情などには、それだけに、ちょっと物足りなさを感じた。しかし、この時まだ18歳なわけで、いやぁ、十分な演技力とみていいのではないだろうか。














いやぁ、コ・アラ、いい。演技が少し硬い印象で、まだ未知数な部分もあるし、いわゆるメロドラマのヒロイン役の演技は、まだ未経験のはずだが(映画も「蒼き狼」以外、まだ未経験のはず)、将来はかわいいタレントというよりは、大女優の可能性が大な気がするのだが。
数年後を期待したい。










   Ara Official Website (※ 日本語: 2007年「蒼き狼」絡み / コ・アラの大変上手な日本語の映像も観れる)
   Ara Official Blog (※ 日本語: 2007年2月 ~ 2008年1月)



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「風の絵師」、伽耶琴(カヤグム)

2009年12月02日 | Drama

 
先月、SBSドラマ「風の絵師」(原題「바람의 화원:風の花園」)を観た。
このドラマ、ドラマ自体の筋立て、とくにエンディングには納得できないのだが(このエンディングわけが解らない)、신윤복:シン・ユンボクを女性であったとするところは面白く(画を見るとそんな気にも)、また、なにより芸術的に描いている点は非常に好感をもって観た。そして、音楽に가야금:カヤグムが効果的に美しく使われており、その2点だけでも評価に値するドラマであった(それだけに筋立てをもう少しなんとかできなかったかと残念ではある)。
また、ブログ「バリ島生活を夢見て・・・☆ Kira Kira ライフ」の55kirakiraさんによると、このドラマに出てきたシン・ユンボクの画は本物だそうある(きっと、そうであろうとは思っていたが)。
   「風の絵師」



そして、さらに、私としては、このドラマで使われたカヤグムの音色に魅せられてしまった。で、誰の演奏かとOSTなどいろいろ探してみたのだが、なぜかネット上には名前が見当たらない(探し方が悪いのか?)。
しかし、どうしてもカヤグムのCDが1枚欲しく、で、止むを得ずMnetなどの국악:国楽のジャンルをしらみつぶし的に探して、やっと自分が想うCDとして見つけ出したのが황병기:ファン・ビョンギ氏の「황병기 가야금 작품집 제5집 - 달하 노피곰:ァン・ビョンギ カヤグム作品集 第5集 - タラ ノピゴム」であった。
で、いつものように、KstarMallさんに掲載依頼をし、注文。そして、いま、それを聴きながら、これを書いている。

  「황병기 가야금 작품집 제5집 - 달하 노피곰」

ところで、今回分かったことだが、国楽のジャンルには、国楽と言っても楽器がそうであるだけで、音楽の内容は洋楽(とくにクラッシク風とかジャズ)が半数以上を占めている。

ファン・ビョンギ氏は国楽の大家のようで、ネット上の記事も多い。今年73歳になられる。



   황병기 Byunki Hwang

「황병기 가야금 작품집 제5집 - 달하 노피곰」のジャケットは表紙、裏表紙がかなりしっかりとした厚紙で出来ていて、中は韓国語と英語で書かれており、小さいが立派な本といった感じに仕上がっている。
作曲・編曲はすべてファン・ビョンギ氏によるもので全22曲が収められている。ただ、22曲と書いたが、洋楽のクラッシクのように幾つかの楽章のようなもので1つの曲が出来上がっているようで(つまり、例えば5トラックで1つの曲)、そういう意味では8曲ということなのかも知れない。
そして、この本を見てみると(読むとは言えないので(笑))、カヤグムには17弦と12弦があるようだ。もっとあるのかも知れないが、このアルバムに収められている曲には、その2つが使われているようである。



このアルバム、作曲・編曲はすべてファン・ビョンギ氏によるもののようだが、ファン・ビョンギ氏の演奏は13トラックまでで、14トラックから22トラックまでは他の人の演奏となる。
18トラックから22トラックまでが唄で、강권순:カン・クォンスンという人。カヤグム伴奏が이지영:イ・ジヨン。そして、14トラックから17トラックが、なんと次回購入を考えていた허윤정:ホ・ユンジョンの거문고:コムンゴである(これにはビックリで、ホ・ユンジョンを探し出した自分の耳を自慢したい)。
(※ コムンゴとはカヤグムより低音で、ファン・ジニが弾いていたものだ)

いやぁ「황병기 가야금 작품집 제5집 - 달하 노피곰」、なかなか聴きごたえのある、いいアルバムにたどり着いたものだ。

上にも書いたが、次回はコムンゴのホ・ユンジョンさんのアルバムを入手する予定にしているが、これらとはまた違った、カヤグムなどのいわゆる古典の曲のCDを入手したいものだが、はたしてどうやって手に入るかだ(そもそも、存在しているだろうか)。



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