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昨晩、旅の目的「マルセイユでブイヤベース」をおいしく果たした私たち。
今日は移動日だけど、ちょっと早起きして、
マルセイユのシンボル、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院へ。
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マルセイユの町を見下ろす丘の上に立っていて、
町のどこからもこの寺院が見え、まさに町のシンボル。
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教会の先端にはイエスを抱くマリアの像が天に向かって立つ。
教会もそれなりに大きいのだが、
バランスに的にその大きな教会にも大きすぎるのではと思う立派な像だ。
それは、どうしても願いを天に届けたいと願った人々の
思いの分だけ大きいような気がする。
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内部もとても素敵。
美しい装飾もそうなのだが、
ここへ願をかけて叶った人々が
感謝のしるしに、マリア様に寄贈した品々がたくさんに飾られている。
港を見下ろす丘に立つここは海、航海を見守る寺院として有名で、
航海の安全を願い、また不運にも事故に見舞われた船の安全を祈ったそう。
その願いがかなったお礼の品々で教会内は埋め尽くされている。
その品々は、海に出た人の無事を祈る家族の切なる願い、
幸運にも助かった人の感謝の気持ちをいまでも留めているようで、
見ているとこちらも胸が熱くなる。
人を思う気持ち、感謝の気持ちこそが
この世を救うのではと思う。
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観光として色々な教会を見てきたが、
生きている教会をはじめて見た気がする。
人々の願い、それを天に届ける仲介所としての教会。
大抵の教会は人の迷いを諭し、良い方向へ導くために
心を落ち着かせる静寂な空気をたもっているのだが、
ここはまるでちがう。
愛する人を思う人々の無垢なる願いに満たされて
淡い光を帯びているようだ。
その思いはここで強く凝縮され、
光のようにまっすぐに天に向けられる。
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心をぴちょんと聖なる泉にひたしたように、濯がれ、
そして強くあたたかい光に満たされた気がする。
全身が感動でいっぱいになった。
ああ、とてもいい場所だ。
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教会の丘から見た海。
なんて美しい青なんだろう。。
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あ、監獄島イフが見える。
物語にも描かれた島。
そこだけ、そこはかとなく異様な雰囲気もあり、
うん、物語がうかぶのも分かる気がする。
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旧港へおりてきた。
ちょうど魚市場が立っていた。
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おお、何の魚か分からないけど、いっぱい捕れたね。
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今しがた漁を終えて帰ってきた船、
そこからすぐに荷揚げして、その場で売られる。
そりゃあ、最高に新鮮でしょ!おいしいでしょ。
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町中の他の市場にも寄ってみた。
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おお、立派なカルチョーフィー。
やっぱりプロバンスの野菜は活きがいい!
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さすが、漁港。
店先に並ぶお魚も豊富。
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人々の思いと、日々の生活に触れ、
観光物件を見るよりもはるかにマルセイユを見た気がする。
1泊したけど、正味1日もなかったマルセイユ滞在。
でも、楽しかったな。
そして、この町がなんだかとても好きになった。
誰かに「マルセイユはフランス一治安が悪いんでしょ」と聞かれたら、
それはわからないけど、でもとても素敵な町だよと答えたいと思う。
楽しい思い出を胸に、私たちは次なる目的地へ向かったのでした。