イタリアに来て1年半、ようやく地元のお友達が少しできはじめた。
軽薄なナンパがイヤで日々ガードを固めていると
友達すらできづらくなっていたのだけど、
みんなこういうの、どうやって対応してるんだろう。
私という人は基本そんなに積極的社交性をもっているタイプではない。
誰かをつかまえて自分の話をするよりも、
誰かが話してるのを聞いている方が面白いし、性にあってる。
なのにいつも愉快な仲間に囲まれているのは
本当にただラッキーでいつもいいお友達に恵まれるだけだ。
本当にありがたい。
でも海外において、そんな自主性を伴わない社交性は無益なもので
かき消されないようにとがんばってみたものの
それじゃあ今度は自分がしんどくなる。
厳しい冬に力尽きてその冷たい霜に身を横たえた時に
春の日差しはやわらかに注ぎだすものである。
文化の違う国で理解してもらうのは難しいけど、
じたばたしないで、ただ自分らしくあれば良かったんだ。
そうすればいつか、こうやって
私の考えを尊重し、その違いを楽しんでくれる友達に出会えるんだね。
ランチに連れて行ってもらったカフェは
春の陽をいっぱいに溜めた小さな広場に面していて
軽やかな春風に吹かれながらいただくランチは
いつになくおいしく楽しく感じるのでした。