幼稚園の頃、おやつに食べた枇杷の種を裏庭に植えてみた。
大人になり、そんなピカピカした好奇心も蔭った頃、ふとみるとうちの庭に枇杷がなっていた。
というわけでうちでは毎年枇杷がとれる。今年もたわわになった。
裏庭に植えたせいか背丈ばかりが高い木。梯子もとどかず、仕方なく上のほうは木に登ってとった。木登りなんてん十年ぶり。しかし案外のぼれるもんだ。これを昔とった杵柄というのか。子供時代木登りしておいてよかったよ。
結局大きな紙袋4杯分の大収穫。私が木に登っているうちから母がご近所に配り歩いてる。しかも娘が木に登ってとったと言いふらしている。よしてくれ、母よ、嫁に貰い手がなくなるではないか。いや、近所には素性が知れているから今さらか。
幼い私からの贈り物、自家製枇杷は今年も甘く実ったのでした。