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兼ねてからずっとやりたいと思っていたことがあった。それは日本の伝統文化を学ぶこと。華道でも茶道でも柔道でも合気道でもなんでもよかった。日本人に生まれたからには何かひとつ和の心を学びたいと思っていた。思ってはいたが、思うばかりでは何も叶わず。でもね、思ってさえいればいつか叶う時がくるものだ。そしてその時が今年巡ってきた。
正月休みの手持ちぶさたにネットを見ていたら、祇園にあるお寺の茶室で茶道教室をやっているのを見つけた。一見は百聞、フットワークは軽やかにして、ちょっと見学に行ってみる。
静かな茶室、炭の興る音さえ聞こえるよう。その茶室の精かとおもうほどしっくりとくる佇まいの御師匠は「そうね、茶道は自分と向き合うことね」とぽつり。なんだか今すごく大切な言葉をきいた気がした。きっとその先に私が探していたものがある気がする。手取り足取りでお茶を相伴、お茶菓子のお餅をいただいた時にはここに通うことを決めていた。
さて茶道を始める決定打となったおいしいお餅は「鈴懸」の「はなびら餅」。新年のこの時期に販売されるそう。やわらかな求肥につつまれた、ごぼうの甘露煮はとても自然な甘さ、しかもごぼうにあるまじき柔らかさに感嘆。しっとりと柔らかな味の白あんに、隠し味の白味噌がこれまた巧妙、実に上品な味わいです。
■鈴懸
福岡市博多区下呉服町4-5/TEL092-291-2867
http://www.suzukake.co.jp/
(岩田屋、福岡天神大丸の地下にもお店あり)