夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

ちょっとリラックス

2016-08-30 22:26:08 | 日記
先ほど、『マンガで読み解く 道は開ける』(創元社)を読んでいたら、若者が自分の悩みを語る場面で、思わず食い入るように読んでしまった。

「一年目からいろいろ仕事をさせてもらって…
まわりからほめられたり頼ってもらえたりするのがうれしくて
少しでも期待に応えようと自分なりにがんばってきたつもりなんですが…

あれもできるだろう これもできるだろうって思われはじめてから仕事が増えてきて…
それが重荷になってしまって…」

おいおい、どこかの誰かのようなことで悩んでるよ…と思いながら読み進めていくと、若者の悩みに答えてマッサージ店のオーナーが言うことには、

「ちょっとリラックスしようか
大変なのはわかるけど 楽しんでるふりはできない?」
「えっ?」
「楽しんでいるふりをすると 実際にある程度楽しくなって能率が上がり
そのおかげで君が今背負い込んでいる負担が減るんだ」


読んでいて、なるほどー、と思った。
最近、仕事の上で壁にぶつかったり、自分の能力の不足を感じて歯がゆく思うことが重なっていたが、それでも今の職場で働くようになってから疲労感は少ないし、体調を崩すことも減った。
何が違うかといえば、やはり、仕事を楽しいと思えるかどうかだったのだ、と気づいた。
仕事の意義には、金を稼ぐことも社会貢献もあるが、その仕事を通じて自分の能力を高め人間的に成長することが楽しい、というのもあると思う。
今は、仕事で求められる水準に自分の技量や練度が達していないので、しばしば苦しいと感じることもあるが、自身の向上や成長を感じられる瞬間があると、やはり嬉しい。

先の本は、学生にD・カーネギーの『道は開ける』をぜひ手に取って読んで欲しくて、原著とともに勤務校の図書館にリクエストして入れてもらったので、自分でも買って読んでみたのだが、想像以上に素晴らしい内容だった。
学生にも、一人でも多く読んでもらいたいと思う。

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