4月に開講した源氏物語の講義は、先日最終回を行った。
学生に教養として源氏物語を教え学ばせるのは、今回が初めての機会だったので、この4カ月ほどは、生みの苦しみを味わった。
大学入試のためでなく、文法指導もしない、また、古典文学の研究を志す学生のために教えるのでもない授業。
古典にはほとんど素養のない学生の興味・関心を引き出しつつ、作品としての魅力や価値を、リアルに感じてもらうためには、どうしたらよいのか。
先日までずっと、その問題を解決し、自分の従来の殻を破るべく格闘していた。
自分が好きで研究している専門の分野を、あまり関心のない若者に理解してもらうのは難しい。
しかし、若者に関心を持ってもらえないような学問分野は、将来の存続すら危うい。
どんなに困難でも、研究の裾野を広げるための努力は怠ってはならない。
研究と教育との両立が大事だとはよく言うが、実際には行うは難しだと最近よく思う。
学生に教養として源氏物語を教え学ばせるのは、今回が初めての機会だったので、この4カ月ほどは、生みの苦しみを味わった。
大学入試のためでなく、文法指導もしない、また、古典文学の研究を志す学生のために教えるのでもない授業。
古典にはほとんど素養のない学生の興味・関心を引き出しつつ、作品としての魅力や価値を、リアルに感じてもらうためには、どうしたらよいのか。
先日までずっと、その問題を解決し、自分の従来の殻を破るべく格闘していた。
自分が好きで研究している専門の分野を、あまり関心のない若者に理解してもらうのは難しい。
しかし、若者に関心を持ってもらえないような学問分野は、将来の存続すら危うい。
どんなに困難でも、研究の裾野を広げるための努力は怠ってはならない。
研究と教育との両立が大事だとはよく言うが、実際には行うは難しだと最近よく思う。